概要・あらすじ
昭和20年、日本の敗戦の年。満州奉天(現在の中国の遼寧省)に在留していた多くの日本人は、飢えと寒さ、敗戦とともに高まる満州人(中国人)の反日感情に怯えながら暮らしていた。当時6歳のちばてつやの一家も同様で、ある日、家族6人で日本への船が出るというコロ島を目指すことになった。しかし、コロ島への道のりは遠く厳しく、たどりついても、待機中の人々が多すぎて船に乗れないという。
そんな時、ちば一家は1人の中国人と出会う。中国人の名は徐集川。ちばの父が印刷会社に勤めていた時の友人だった。徐は、危険を冒して自分の家の屋根裏に、ちば一家をかくまう。こうして屋根裏の住人となった、ちば一家だったが、遊び盛りの子供たちは、退屈で死にそうになる。
絵が得意だった、ちばてつやは母の命令で、弟たちのために絵本を描くことになった。