概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
板垣 恵介 (いたがき けいすけ)
陸上自衛隊第一空挺団に所属している青年。年齢は20歳。格闘技と漫画のファンで、高校2年生の時に少林寺拳法二段位を取得する。『巨人の星』や『あしたのジョー』『空手バカ一代』をはじめとする、梶原一騎が原作を務める作品でたびたび語られる根性論に強いあこがれを抱いている。一方で過去から現在に至るまで、いざという時の決断が不足していることを悩んでおり、それを克服したいと考えている。そして、1977年に陸上自衛隊に入隊し、その中でも一番過酷と知られる第一空挺団に入隊した。「最強の隊員」の証(あかし)である、空挺レンジャーのバッジを取得するため、重い荷物を担いで富士山の周囲100キロを延々と歩き続ける行軍訓練や、東京タワーほどの高さから飛び降りるパラシュート降下など、さまざまな過酷な訓練を通して恐怖や苦しみを絶えず味わい続ける。だが、そうした極限状況を何度も体験することで、肉体的にも精神的にも成長していく。本作の著者で実在の人物、板垣恵介がモデル。
加藤 清澄 (かとう きよすみ)
陸上自衛隊第一空挺団に所属している青年。階級は二等陸曹で、富士山の100キロ行軍訓練で板垣恵介が所属する班の班長を務める。訓練での不用意な行いが命にかかわることを身にしみて痛感しており、部下がうかつな行動を取った際は厳しく叱責する。一方で、板垣が最後まで脱落せずに訓練をやり抜いた際は彼をねぎらう言葉をかけるなど、厳しくも優しい一面を持っている。