ぼっち死の館

ぼっち死の館

齋藤なずなの代表作の一つで、高齢化社会や孤独死をテーマにしている。高齢化が進んだ現代日本の高度経済成長期に建てられた団地を舞台に、孤独死を身近に感じている独り身の老人たちの一人暮らしを1話完結形式で描いた群像劇。現在、団地で暮らしている作者・齋藤なずなの実体験が基になっており、自らをモデルとしたキャラクターも登場する。いつか訪れる孤独死、「ぼっち死」を待つ老人たちの静かな日常が綴られる。小学館「ビッグコミックオリジナル」2018年1月増刊号より連載の作品。2023年12月に宝島社「このマンガがすごい!2024」オトコ編第39位を獲得している。

正式名称
ぼっち死の館
ふりがな
ぼっちしのやかた
作者
ジャンル
ヒューマンドラマ
 
社会問題
レーベル
ビッグ コミックス(小学館)
関連商品
Amazon 楽天 小学館eコミックストア

概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

近藤 (こんどう)

高度経済成長期に建てられた老朽化した団地に住んでいる、おじいさん。妻の花江に先立たれてからは、一人暮らしをしている。千鶴子という妹がいる。少々頑固な性格で、ひねくれ者。携帯電話をスマートフォンに変えてからはSNSにはまり、「リア充」と呼ばれている人々にあこがれを抱きながら、近所の植物や野良猫の写真を載せている。花江の三回忌が近づく頃、高校時代の同級生・椎野武とSNSを通じて再会する。

パープル星人 (ぱーぷるせいじん)

高度経済成長期に建てられた老朽化した団地に住んでいる、猫好きのおじいさん。いつも薄紫色の服を着用していることから、「パープル星人」のあだ名で呼ばれている。日中は自転車置き場に住むゴンという猫の世話をしたり、公園で遊ぶ子供たちを眺めたりして過ごしている。自宅でも黒猫を飼っており、猫トイレ用の砂は近くの公園の砂場から調達している。のちに自室で亡くなり、ミイラ化した遺体で発見される。

書誌情報

ぼっち死の館 小学館〈ビッグ コミックス〉

(2023-01-30発行、 978-4098616350)

SHARE
EC
Amazon
logo