概要・あらすじ
三條まりかは、のんきな性格のごく平凡な女子高生。そんな彼女がいつものように授業を受けていると、窓の外に突如として街を破壊する怪獣が現れた。緊急事態にも関わらず、相変わらず能天気な様子のまりかだったが、頭に謎の声が鳴り響き、彼女は突然巨大ヒーローへと変身してしまう。地球を怪獣から救うために宇宙からやってきたと語る謎の声の主セヴンは、彼女に戦いを命じる。
訳の分からないまま怪獣と戦闘することになってしまったまりかは、セヴンのおかしな言動に突っ込みを入れつつも戦いに勝利。しかし、彼女とセヴンの地球を救うための戦いはこれで終わりではなかった。憧れのセンパイ田子ノ浦、友達のサエ、そして日本の自衛隊を巻き込んで、巨大ヒーローまりかセヴンの戦いの日々は今日も続いていく。
登場人物・キャラクター
三條 まりか (さんじょう まりか)
黒髪で三つ編みおさげの平凡な女子高生。かさねヶ淵高校の二年生。能天気でどんくさく、常にマイペース。また、体力不足な上に運動音痴。ある日、流れ星に似た隕石と衝突し、セヴンに憑依されてしまう。以後、セヴンと共に巨大ヒーローまりかセヴンへと変身し、地球を侵略する数々の怪獣と対峙する役目を背負うようになる。 貧乳がコンプレックスで、まりかセヴンに変身したときは、その願望のためか巨乳になっている。田子ノ浦先輩に盲目的なまでに恋をしていおり、一般人から見れば変態としか思えない彼の行動も常にポジティブに捉える。ヒーローとしての自覚がなく、常に自分の気持ちを優先させるため、彼女の気持ちを戦闘に向けさせるには一苦労する。 大の虫嫌いで、虫に似た怪獣には手を出すことができない。セヴンには「計画性がなく衝動的で投げやり」と評されている。自衛隊には「ウサギ」というコードネームで呼ばれている。
まりかセヴン
三條まりかとセヴンが融合し、巨大化した姿。まりかの特徴である三つ編みがそのまま残っている。また、胸を大きくしたいというまりかの願望を反映する形で胸が巨乳になっている。身体能力は高いものの、まりかが運動音痴で体力不足なため、思うように身体を動かすことができない。 また、まりかとセヴンの波長が合わないと何もないところでも転んでしまう。融合中は謎の空間内でお互いに会話をすることができるが、あまり会話に気を取られていると怪獣に不意打ちを食らってしまい、それが命取りとなる事もある。また、ダメージの大きい攻撃に対しては、どちらが一方が庇うことによって、もう一方を守ることが可能である。 手の平や背中からエネルギーを放出し、強力なビームで攻撃したり、空を飛行することもできる。
セヴン
本作のもう1人の主人公。東ヤ-20a星雲殻から飛来したプログラム生命体。銀河連邦に所属しており、地球人類の保護監視員である。彼によれば人類は希少な野生動物のうちの一種であるらしい。怪獣を封印した回収用デバイスをうっかりばら撒いてしまい、その怪獣から地球人を守るために三條まりかに憑依し、まりかセヴンへと変身する能力を与えた。 しかし、「誰でも良かった」という理由でまりかを選んだため、まりかの予想以上のダメさ加減に度々呆れている。しかし、そういう本人も実はかなりドンくさい性格をしており、時折自衛隊の関係者に突っ込みを入れられている。まりかの意識を乗っ取って代わりに身体を操ることが可能で、その際はまりかの身体の潜在能力を十分に発揮することができる。 そのため、まりかの普段の様子からは想像もできないほどに機敏に動くことができるが、その後まりかは筋肉痛に苦しむことになる。
田子ノ浦 (たごのうら)
眼鏡の男子高校生。三條まりかが想いを寄せている、かさねヶ淵高校の三年生。オタク気質で変態。怪獣マニアでミリタリーマニア。ネット文化にも通じている。ヒザ裏フェチであり、まりかと知り合ったのも、まりかの入学式で彼女のヒザ裏を撮りたいとせがんだのがきっかけ。 頭は良いようで、戦いの場での状況判断力には優れているが、まりかセヴンの商標登録をしたり、まりかセヴンのフィギュアで一儲けしようと画策するなど、したたかで下衆な一面もある。自衛隊には「タヌキ」というコードネームで呼ばれている。友達は少なく、クラスでは虐められているらしい。
サエ
金髪でポニーテールの女子高生。三條まりかの同級生で親友。年齢の割には大人びた雰囲気の性格で、街中でナンパされることもある。マイペースで先輩に盲目的過ぎるまりかの性格には度々呆れている。山登りが趣味のいわゆる山ガール。まりかと共に竜神湖に行った際、怪獣プレシウスに遭遇し、まりかが巨大ヒーローへと変身する瞬間を目の当たりにする。 それ以降、まりかの怪獣騒動に頻繁に巻き込まれるようになる。自衛隊には「カメ」というコードネームで呼ばれている。
鈴森 涼 (すずもり りょう)
黒髪でおかっぱ頭の女性。自衛隊の情報本部に所属している。階級は少佐。日本の重要戦力に三條まりかを取り込もうと画策する。非常に整った容姿で、自衛隊の広報活動の一環として週刊誌のグラビアアイドルをしていた事もあるが、本人にとっては消したい過去のようである。まりかセヴンと協力関係になってからは、怪獣との戦闘の際は作戦指揮を執るようになるが、まりかのマイペースさに振り回されることが多く、だんだんと投げやりな性格になってく。
佃 (つくだ)
黒髪ショートヘアをカチューシャでまとめている眼鏡の女性。自衛隊情報本部に所属しており、階級は一曹。鈴森涼の副官として、情報管理を任されている。涼とはいいコンビで、時折暴走気味になる涼に突っ込みを入れて諌めている。普段は大人しく真面目な女性だが、酒癖が悪く、酔うと同性にキスを強要するようになる。
黄瀬 (きせ)
おっとりした顔つきの女性。航空自衛隊百里基地に所属するパイロット。階級は大尉。戦闘機F-35Bを操縦し、まりかセヴンの戦闘を援護する。実は、佐倉と共にまりかセヴンの情報を米軍に流しつつ米軍から三條まりかを守るために暗躍する二重スパイをしている。隊内では「イエロー」というコードネームで呼ばれている。
佐倉 (さくら)
精悍な顔つきの女性。航空自衛隊百里基地に所属するパイロット。階級は大尉。戦闘機F-35Bを操縦し、まりかセヴンの戦闘を援護する。実は、黄瀬と共に米軍から三條まりかを守るために暗躍する二重スパイをしている。隊内では「ピンク」というコードネームで呼ばれている。
ジョン・ホワイトマン
スキンヘッドでサングラスをかけたアフリカ系男性。米軍の対怪獣戦闘作戦指揮官を務める。階級は大佐。黄瀬と佐倉をスパイとして送り込んでいるが、二人が自衛隊側の二重スパイであることには気付いていない様子。三條まりかとセヴンを戦力として取り入れようと腹に一物を抱えながらも、現在は自衛隊と協力関係を築いている。
デスガイラ
『まりかセヴン』ニ登場する怪獣。長い胴体と硬い甲皮を持った四足歩行の怪獣。第二形態変化後は、小さく愛らしい姿へと変わり、攻撃的でなくなる。また、ミィィミィィと鳴き、足取りもヨタヨタとしていて弱々しい。その愛らしさゆえ三條まりかは攻撃できなくなってしまうが、貴重な回収デバイスをセヴンが使うことによって一件落着となった。 以後、まりかがピンチに陥った際、打開策として何度か用いられたが、ほとんど役には立たなかった。
マズル星人 (まずるせいじん)
『まりかセヴン』ニ登場する宇宙人。円錐型の頭部に向けて伸びている渦巻状の溝が特徴の単眼の宇宙人。銀河中央協約に基づいて兵器開発の許可を得ている。また、人間を原始人と呼び見下している。怪獣テラバーンの威力を見せ付けるデモンストレーションの一環として、三條まりかの住む街を攻撃した。普段はUFOに乗っており、複数の個体が合体することで巨大な怪獣へと変身する。 ビジネスマンとしての意識が高く、地球侵略の理由を問われたときも「常にお客様の侵攻目的(ニーズ)に合わせた怪獣(サービス)をご提供して宇宙的紛争解決(グローバルソリューション)のお役に立つべく努めている」と主張している。
その他キーワード
回収用デバイス (かいしゅうようでばいす)
セヴンが捕獲した怪獣を封印するために用いるボール。セヴンがこの回収用デバイスをうっかりばら撒いてしまったため、東京に怪獣が出現するようになってしまった。空の回収用デバイスが一個だけ残存していたものの、デスガイラ戦で使用してしまったたため、現在は一個も残っていない。 回収デバイスが破損していると、封印されていた怪獣が時間と共に復活してしまう。