いつでもお天気気分

いつでもお天気気分

私立海南高校茶道部を舞台に「平成の生んだ暴れ馬」の異名を持つ赤馬竜次、長身の矢野秀、背の小さい眉村進之介の個性的な3人が繰り広げる日常を、コメディタッチに描いた学園青春群像劇。彼らが海南高校に入学してから卒業するまでの3年間を描く。当初、前後編として発表され、その後も連載は続いたが、作者が他の連載を抱えていたため、不定期で発表された作品。単行本にすると7冊なのだが、約20年にわたる長いスパンをかけて執筆された。

正式名称
いつでもお天気気分
ふりがな
いつでもおてんききぶん
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

「平成の生んだ暴れ馬」という異名を持ち、不良たちから恐れられる男・赤馬竜次は、高校入学前に突然、彼女に振られてしまう。傷心の赤馬は通学途中にカツアゲされていた背の小さい眉村進之介を助ける。進之介はクラスメイトで2つ隣の席だったのだが、赤馬は入学して一週間もたつのにクラスメイトの顔を覚えていなかった。

その理由は隣の席の矢野秀の体が大きすぎて、小さい進之介の姿が見えなかったから。ひょんなことから仲良くなった3人はに誘われて同好会に降格寸前の茶道部に入部する。

登場人物・キャラクター

赤馬 竜次 (あかうま りゅうじ)

私立海南高校に通う高校一年生で、身長179cm(初登場時)。池五中出身。中学時代は一匹狼でひとりで行動することが多かった。目つきが悪く、不良の世界では「平成の生んだ暴れ馬」と呼ばれ、恐れられている。黒縁メガネをかけて短ランを着用。体格も良くルックスも目をひくため、これまで付き合った女性は数知れず。 猪俣多麻と付き合ってからは彼女を一途に想い続けている。クラスメイトの進之介、秀と仲良くなり、一緒に茶道部に入部する。思ったことをすぐ口にしてしまうタイプ。仲間想い。

眉村 進之介 (まゆむら しんのすけ)

私立海南高校に通う高校一年生で、身長158cm(初登場時)。赤川中出身。高校では茶道部に入部する。童顔。体は小さいが大食い。素直で人の心を和ませる素質をもつ愛されキャラ。ストレートに的を射た発言をする。男らしさもあり、不良に対しても物おじせず、肝が据わっている。身長が低いことがコンプレックスで、自分より小さい女の子ばかり気になっていた。 2年生に進級して、自分より背の高い一年下の後輩、御堂琴音と付き合う。

矢野 秀 (やの ひで)

私立海南高校に通う高校一年生で、身長193cm(初登場時)。光陵中出身で元バレー部。姉・栗子から勧誘され、高校では茶道部に入部する。三白眼。生真面目で優しく温厚な人物。姉の矢野栗子ととても仲が良く、彼女のことを「くーちゃん」と呼ぶ。異性として栗子のことが好き。 実は連れ子同志の再婚で、栗子と血の繋がりはない。後に栗子と両想いになり、周りからは異常な姉弟愛だと思われている。先輩が引退した後に茶道部の部長となる。

竹内 麗子 (たけうち れいこ)

私立海南高校二年A組(初登場時)。池五中出身。茶道部の部長。黒髪のショートカットでいつもヘアーバンドをしている。サバサバしていて、口が悪く気の強い女性。家庭の事情で荒れていた時、赤馬竜次と一週間だけ付き合ったことがある。赤馬は期限つきのボディガードのつもりだったが、麗子は赤馬のことが好きだった。

矢野 栗子 (やの くりこ)

私立海南高校二年A組(初登場時)。矢野秀の姉。身長147cmと小柄で、ウェーブのかかった黒髪ロング。かわいらしくて、ほんわかする雰囲気を持っている女の子。頼りなさも男心をくすぐる。両親が連れ子同志で再婚したため、弟の秀と血の繋がりはない。秀に告白され、自分も秀を弟ではなく男として好きなのだとに気づく。 両想いになったが、家では姉弟を演じている。

石橋 道代 (いしばし みちよ)

私立海南高校二年A組(初登場時)。茶道部に所属する赤馬たちの先輩。おかっぱ頭が特徴。生徒会副会長。頭が良く、テストで一位の座を明け渡したことはない。茶道の心得を後輩に指導するしっかりもの。自分の意見をはっきり言える芯の強い女性。生徒会でも影の権力者で、怒らせると怖い。

猪俣 多麻 (いのまた たま)

赤馬の彼女。偏差値72の名門星華女子高等学校に通う一年生(初登場時)。池五中出身。誰もが振り向くような美人。そのため、女子の反感をかいやすく、女友達がなかなかできない。中学校からの親友、田河泉から赤馬が好きと告白され、赤馬と付き合っていることを言えないまま、赤馬に一方的に別れを切り出す。 その後、田河泉と赤馬、二人の気持ちを踏みにじってしまったことに気付く。性格は保守的で、うじうじ悩むタイプ。自分の下の名前が嫌いで、呼ぶと怒る。

田河 泉 (たがわ いずみ)

中学校からの猪俣の親友。池五中出身。黒髪ロングで地味な外見。東工業高等学校に通う。美人の猪俣と分け隔てなく接してくれた赤馬を好きになり、高校に入ってすぐ、赤馬に告白する。猪俣が赤馬と付き合っていたのを隠していたことと、自分のために赤馬と別れたことを知り、激怒する。 しかし猪俣が自分を思ってしたことだと理解し、二人の復縁を促す、器の大きい人物。

山下 一樹 (やました かずき)

眉村進之助の親友。赤川中出身。不良の多い都立角波工業高校に通う。初登場時高校一年生。不器用なため、なかなか友達ができない。さみしがりやで単純。血の気が多く、喧嘩好き。進之助のことが大好き。赤馬と会うといつも悪態をつくが、本当は馬があっていて、悪友とも言える。バイクを持っていて、よく都内を走っている。

辻井 晴彦 (つじい はれひこ)

山下一樹の友人。都立角波工業高校に通う。初登場時高校一年生。ゲイであることを赤馬に勘づかれてしまう。ナイーブで策略家。赤馬は好みのタイプ。秀と同じ光陵中出身。

能條 ナオ (のうじょう なお)

猪俣多麻の先輩。星華女子高等学校に通う三年生。黒髪ストレートの真ん中分け。美人で後輩たちからの人気も高い。レズビアン。猪俣に興味を持ち、卒業前の一週間、友達になってほしいと告げる。

御堂 琴音 (みどう ことね)

私立海南高校の新入生(初登場時)。光陵中バレー部で秀の後輩。脚が長くて、背も高いクールビューティ。背が高いことがコンプレックスだったが、眉村進之介に背筋を伸ばしたほうがかっこいいと言われ、少し自信を持つ。その後、先輩の進之介と付き合い始める。高校でもバレー部に所属し、レギュラー入りを果たす。 感情を上手に表現できず、甘えるのがヘタ。落ちついた雰囲気で、きめ細かい気遣いのできる女性。

上野 三代 (うわの みよ)

私立海南高校の新入生(初登場時)。御堂琴音の友人。光陵中の秀の後輩で、バレー部のマネージャーをしていた。ショートカットで背が小さい。目が大きくて可愛らしいためモテる。本人もそれを自覚していて、男子を手玉にとっている。天真爛漫だが、わがままで簡単に人を傷つける。男子に媚びるような行動をするので、女子からは嫌われている。

伊藤 敏美 (いとう としみ)

私立海南高校の二年生(初登場時)。赤点の多い不良だが、すぐに風邪を引いてしまう。竹内麗子が好きで、アタックし続けているが、いつも冷たくあしらわれている。麗子にどんなにキツいことを言われてもめげないマゾ。高校の三年間ずっと麗子ひとすじで、麗子のために茶道部にも入部する。

場所

私立海南高校 (しりつかいなんこうこう)

赤馬竜次、矢野秀、眉村進之介たちが通う男女共学の高校。偏差値52-62。なんらかの部活に入らなければいけないという決まりがあり、活動も少ないと聞いた赤馬たちは茶道部に入部する。

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