「サイレントカフェ」が舞台のラブコメディ
本作の舞台は、客も従業員も声を出さないというルールがある静かなカフェ「サイレントカフェ」。防音壁に囲まれた店内は、騒音や雑音がいっさいなく、従業員同士のコミュニケーションは専用のカードを使って行われている。そんな静寂と安らぎに満ちた場所で、恋愛に不器用なアラサー女子の麻衣と、距離感の近い年下イケメン、亮が、サイレントカフェでの仕事や日常を通じて少しずつ心の距離を縮めていく。二人の不器用でじれったい恋模様はもちろん、彼らを見守る店長の各自一弘や、手相ななをはじめとする個性豊かな同僚たちとの微笑ましい交流も見どころとなっている。
アラサーこじらせ女子×距離感がバグってる年下男子
アラサー女子の麻衣は、学生時代の失恋が原因で恋愛にトラウマを抱えている。しかし、さまざまな資格や職業を通じて多くの経験を積んできたため、恋愛以外のことは完璧にこなすことができる。恋愛を避けたいと思いながらも、相思相愛の幸せな恋に対するあこがれを捨てきれずに上京した麻衣は、初めて訪れたサイレントカフェ「アサガオ」に魅了され、人手不足を察知してアルバイトを始める。すぐに職場に馴染み、同僚たちからの信頼を得ていた麻衣は、以前からアサガオで働いている亮に、なぜか惹かれていた。そんなある日、亮から「自分を観察してほしい」と頼まれた麻衣は、アルバイトを通じて彼を観察することになる。亮もまた、麻衣と同様に恋愛にトラウマを抱えており、自身の欠点や特徴を客観的に知りたいという悩みを抱えていた。お互いを観察し合う中で、麻衣と亮は次第に距離を縮めていき、それぞれのトラウマを克服することを目指すようになる。
カフェで始まる三角関係
麻衣と亮は、アルバイトや日常生活を通じて徐々に距離を縮めていく。そんな中、サイレントカフェ「アサガオ」の店長である一弘の従弟、縫目玄が臨時アルバイトとして加わることになる。仕事を完璧にこなし、同僚にも優しく接す麻衣に、玄は急速に惹かれていく。しかし、その様子を見た亮は焦りを感じ、麻衣と二人きりになった瞬間、衝動的にキスをしてしまう。しばらく気まずい雰囲気が続いた麻衣と亮だったが、亮は改めて真剣な気持ちを伝える。亮の思いに嬉しさを感じつつも、彼がみんなにとってのアイドルである現状や、自身のトラウマを克服できていない麻衣は、正式に付き合うことは保留にしたいと伝える。その後も、亮はなんとかして麻衣の心を開こうと奮闘するが、彼に敵意を抱く謎の人物がアサガオに現れる。
登場人物・キャラクター
不思議 麻衣 (ふしぎ まい)
田舎から上京してきた女性。年齢は32歳。学生時代の初恋が原因で深い傷を抱え、異性や恋愛には距離を置いている。失恋後、母親のアドバイスを受けて人一倍勉強に励み、資格を取得した。趣味にも没頭し、さまざまな職種を経験しながら、恋愛以外のことは完璧にこなす。30代を目前に控え、心にぽっかりと空いた虚しさを覚え、意を決して上京し、サイレントカフェ「アサガオ」でアルバイトを始める。そこで、気になる年下の同僚、亮から「観察してほしい」と頼まれ、戸惑いながらも彼との距離を縮めるために観察やアルバイトを通じて関係を深めていく。
上下 亮 (かみしも りょう)
サイレントカフェ「アサガオ」でアルバイトをしている男性。店長の一弘の又従弟にあたる。年齢は28歳。アルバイトを完璧にこなすだけでなく、フリーのITエンジニアとしても活躍するハイスペックなイケメン。女性からの人気も非常に高く、アサガオのアイドル的存在となっている。しかし、恋愛に対してトラウマを抱えており、「愛されるよりも愛したい」という思いが一方通行になりがちで、そのことに悩んでいた。以前から気になっていた同僚の麻衣に、トラウマを克服するために自分自身を観察してほしいと依頼する。観察やアルバイトを通じて距離を縮めていく中で、ふだんのクールな印象とは異なり、麻衣の前では初心(うぶ)な一面を見せる。
書誌情報
やぶさかではございません 全5巻 KADOKAWA〈ジーンLINEコミックス〉
第1巻
(2023-09-15発行、978-4046826992)
第2巻
(2023-09-15発行、978-4046827005)
第3巻
(2024-01-15発行、978-4046831187)
第4巻
(2024-07-12発行、978-4046837486)
第5巻
(2025-04-15発行、978-4046846303)







