アニマル1

アニマル1

7人兄弟の一番上で、中学生の東一郎は、アマチュアレスリングに魅せられて日々特訓を重ねる。親友の小鹿久平や恩師嵐大作などの応援もあり、中学生では唯一アマチュアレスリングのメキシコオリンピック選考会へ出場。世界のライバルたちと戦うため、メキシコオリンピック出場をめざす。第14回(昭和43年度)小学館漫画賞受賞作品。

正式名称
アニマル1
作者
ジャンル
格闘技・武道
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概要・あらすじ

父や7人の兄弟と船で生活する東一郎は、河岸中学校に転入した。転入当日、同じ転入生の荒馬太と出会い意気投合するが、突然暴れ牛が学校内に侵入して大混乱。2人はそれをなんとか収めて、校内の人気者となった。一郎のすぐれた身体能力に、各クラブが必死に勧誘するが、彼はあるきっかけでレスリング部のキャプテン山彦正と対戦。

一郎は自分より小柄な山彦に勝てず、レスリングのすばらしさに魅了されていく。それ以降、河岸中学校レスリング部に所属。顧問の嵐大作や、ライバル校のキャプテン倉骨力、プロレスラーのヘンリーなどと出会って、アマチュアプロレスの奥深さを知り、メキシコオリンピックの日本代表をめざすようになる。

登場人物・キャラクター

東 一郎 (ひがし いちろう)

河岸中学校レスリング部所属。眉が太く、筋肉質で丈夫な体を持つが、身長は低めで、小学生と間違われたことがある。転入した日に暴れ牛が2頭学校内に乱入し、背中に乗ったり、鞄で叩くなどしてようやく鎮める。その運動神経をレスリングに活用してほしいと、レスリング部のキャプテン山彦正に勧誘される。 最初は断る一郎だったが、レスリングで試しに勝負してみると、自分より小柄の山彦にどうしても勝てない。そんなレスリングに魅了されて、レスリング部に入ることになる。のちに、山口県の斎藤道場で特訓し、プロレスラーのヘンリーと互角に戦うまでの実力を身に着ける。このとき無意識に放った技がアニマル・ドロップだった。 体は小さいが、エネルギーとファイトは野獣のようで、その中でも一番強いというところから、アニマル1とヘンリーが名づけた。

小鹿 久平 (こじか きゅうへい)

東一郎の親友。体が細く、子供の頃に小児マヒを患ったため、左腕が不自由。母と2人暮らし。東一郎が河岸中学校に転入した日、彼のたくましさと丈夫さにあこがれる。そして、一郎といっしょにレスリング部に入部。努力を積み重ねていき、一郎には実力はかなわなかったが、他校との対校試合の選手に、一郎よりも先に選出された。 一郎も、彼の地道な努力に、何度も感心させられている。それ以降、2人はお互いを認め合い、のちに一郎がレスリング部のキャプテン、小鹿が副キャプテンに就任する。

山彦 正 (やまびこ ただし)

河岸中学校のレスリング部キャプテン。普段は眼鏡をかけ、体格は東一郎より小さいが、技に優れ、一郎の力任せの技を何度もかわしている。一郎がレスリングの魅力を知りレスリング部に入部するきっかけを作った人物。のちに病気のためレスリング部のキャプテンを辞任。 代わりに、一郎をキャプテン、小鹿久平を副キャプテンに推薦する。

荒馬 太 (あらうま ふとし)

東一郎が河岸中学校に転入した日に、同じく転入してきた3年生。一郎の親友の1人。体が大きく、学校に乱入した2頭の暴れ牛のうち、1頭を鎮めた。一郎とともに各クラブから勧誘されるが、彼はボクシング部に入ることを決めていた。夢はボクシングチャンピオンになること。 のちにボクシングの笹山ジムに入り、そこから学校へ通うようになる。

東 小助 (ひがし こすけ)

東一郎の父。体が大きく、口のまわりや胸、腕に毛が密集している男。一郎を筆頭に、二郎、三郎、四郎、五郎、六郎、ナナ子の7人の子供がいる。船を家がわりにしていて、魚などの荷物をこの船で運ぶ仕事をしている。豪快な男で、一郎を叱るときには、船から投げ飛ばして海や川に放り込んだりする。 一郎がレスリングの遠征などに出ているときは、父と兄弟が手紙をひんぱんに送っている。

東 ナナ子 (ひがし ななこ)

東一郎の妹。小学一年生で、ただ一人の妹。とてもしっかりした少女で、家庭内の家事はすべて彼女が担当し、毎朝弁当まで、兄たちの分を作っている。兄弟のみならず、父にまでオフクロさんと呼ばれ、父や兄弟は誰も彼女には頭が上がらない。

花村 小百合 (はなむら さゆり)

河岸中学校のプリンセス。東一郎のクラスメートで、学校転入時には席が隣り合わせになる。最初は女が苦手だといいながら、いつも一郎が気にしていた少女。彼女も、一郎の活躍を期待しており、よく応援している。

嵐 大作 (あらし だいさく)

かなりお腹の大きな、家庭科の男性教師。口とアゴにヒゲをたくわえる。河岸中学校レスリング部の顧問。東一郎がトラブルで大人たち5~6人に囲まれたとき、突然現れて大人たちを投げ飛ばしていった。かつては、全国アマチュアレスリング界ではかなりの実力者だった。一郎の実力を知り、高校生ばかりの海外遠征チームに、中学生の一郎を入れた人物でもある。

倉骨 力 (くらほね ちから)

城北中学校のレスリング部キャプテン。正義感が強く、東一郎がトラブルによって大人5~6人に囲まれたとき、一郎に加勢した。レスリングの実力も高く、桜島にあるアマチュア・レスリング協会の訓練場に、一郎や岩国弘などと一緒に参加している。恋人がいる。

岩国 弘 (いわくに ひろし)

体の大きな少年。子供が犬に襲われているところを、東一郎とともに助け出す。このとき、自分の体ぐらいある犬を羽交い絞めにし、おとなしくさせた。山口県にある有名なレスリングの斎藤道場で鍛えた少年で、東一郎は河岸中学校レスリング部の合宿を断って、斎藤道場を訪れている。 のちに、アマチュア・レスリング協会の訓練場がある桜島へ、一郎、倉骨力らとともに参加している。

ヘンリー

プロレスラー。身長は東一郎ほどたが、実力はかなり高い。一郎が山口県の斎藤道場へ向かう際に乗った電車の中で、大きな体をした外人レスラーとトラブルになった。一郎がレスラーの1人から殴られそうなところを、ヘンリーが止め、レスラーは黙って引き下がっている。 これ以降、一郎とヘンリーは奇妙な友情に結ばれ、ライバル同士となる。一郎のアニマル・ドロップは、彼と戦ったときに偶然飛び出した技。野獣並みの実力を持つと一郎を評価して、アニマル1と名付けたのはこの人物。

黒部 豪一 (くろべ ごういち)

河岸中学校の転入生で3年生。実際は落第しているので、中学6年生。河岸中学校の柔道部や剣道部、レスリング部に道場破りをするが、誰も豪一には勝てなかった。このとき、ある事情でレスリング部を辞めていた東一郎が、豪一と対決し、一郎の勝利。これ以降、2人は強い友情に結ばれるようになる。

黒部 鬼十郎 (くろべ きじゅうろう)

黒部豪一の父。河岸中学校レスリング部の顧問の嵐大作とはライバル同士で、アマレス界では黒鬼と呼ばれていた。嵐とは、どちらがアマチュア・レスリング日本一かを争って敗れている。

集団・組織

河岸中学校レスリング部 (かわごえちゅうがくこうれすりんぐぶ)

『アニマル1』の東一郎が所属するクラブ。キャプテンは山彦正。顧問は嵐大作。夏には合宿を行い、部員は必ず参加する決まりがある。だが、東一郎は退部届を書いて、山口県の斎藤道場で修業した。これがもとで、一郎はしばらく部を辞めることになる。のちに、山彦が病気を理由にキャプテンを辞任。 代わりに一郎がキャプテン、小鹿久平が副キャプテンを務める。

場所

アマチュア・レスリング協会の訓練場 (あまちゅあれすりんぐきょうかいのくんれんじょう)

『アニマル1』の東一郎が訓練する場所。桜島にある。アマチュア・レスリング協会が、有望な若者たちだけを集めて、科学的なデータをもとに訓練マシンなどを使って選手育成をはかる訓練場。やがてこの場所から、世界選手権やオリンピックなどの日本を代表する選手を作り出すことが目的。一郎のほか、倉骨力、岩国弘なども参加している。

その他キーワード

アニマル・ドロップ

『アニマル1』の東一郎が使う技。山口県の斎藤道場で鍛えて実力がついた一郎は、プロレスラーのヘンリーに断崖絶壁の上で勝負を挑まれた。そのとき、偶然に一郎が出した技。2人で高くジャンプしたあと、空中で自分の体を相手の体より上にずらし、そのまま相手の肩を持ってマット上に落ちる。そして、相手の両肩をマットにつけてフォール勝ちを狙う技。

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