史上最強の弟子ケンイチ

作者の初連載作品、『戦え!梁山泊 史上最強の弟子』の次回作で、そのリメイク的作品。細部の設定は異なるが、前作をベースとして規模を拡張させた世界観になっている。武術の達人の「弟子」となった主人公の格闘だけでなく、その「師匠」たちのハイレベルなバトルを両立させている点が特徴で、実在の武術の流派を多く登場させつつ、荒唐無稽さの異なる格闘技を描き分けている。本編の他に、『史上最強のガイデン!』および『史上最強の弟子ケンイチ プラス』に外伝を6編収録。

正式名称
史上最強の弟子ケンイチ
作者
ジャンル
バトル
 
格闘技・武道
レーベル
少年サンデーコミックス(小学館)
巻数
全61巻
関連商品
Amazon 楽天

概要・あらすじ

主人公の白浜兼一は、優しい心と正義感を持つが、学校ではいじめられっ子の高校一年生。しかし転校生の美少女武術家・風林寺美羽と出会い、その勇気と強さ、そして可愛さに憧れ、彼女の勧めで柔術・空手・中国拳法・ムエタイなどの達人が集う梁山泊の弟子となる。師匠たちの厳しい修練にも耐え、多くの強敵やライバルたちと巡りあいながら、肉体的、精神的成長を遂げていく兼一

やがて梁山泊と敵対する秘密結社・「闇」に属する殺人拳の武術家たちとの争いにも巻き込まれ、兼一美羽を守ることができるような強さを目指し、「達人」に至るための終わりの見えない修行と冒険を経験していく。

登場人物・キャラクター

白浜 兼一

10月12日生まれの日本人の少年。柔術・空手・中国拳法・ムエタイなどの武術の達人たちを師匠とする、「史上最強の弟子」である。物語開始時には荒涼高校に入学して1ヶ月後になる高校一年生で、中学時代からのいじめられっ子だった。しかし転校生である風林寺美羽の勇気と強さに憧れ、達人級の武術家たちが集う道場、梁山泊への入門を決意。 誰もが見て見ぬ振りをするような悪党どもをやっつけるヒーローになること、そして「いつか、美羽さんを守ってあげられるくらいに」強くなることを目指して武術修行に励むこととなる。梁山泊の師匠たちは口を揃えて「武術の才能はない」と断言するが、武術の達人ならば必ず持つという「信念」があると評されている。 趣味は読書と園芸で、学校では空手部への入部後、園芸部に転部した。性格は温和だが、案外しっかり者である。将来の夢は直木賞作家になること。白浜ほのかという妹がいる。

風林寺 美羽

白浜兼一のクラスに松竹林高校(しょうちくりんこうこう)から転校してきた美少女。1月14日生まれの15歳。背後に立った人間を条件反射で投げ飛ばすクセがあり、兼一と初対面の際も、後ろから走り抜けようとした彼を転ばせている。そのクセを当然のように言う美羽を「殺し屋気取りの女子高生」と兼一は内心評していた。 梁山泊の長老、風林寺隼人の孫娘で、祖父譲りの武術を修得している。梁山泊の家事全般は炊事から家計管理までを担い、本人の趣味も洗濯と掃除。将来の夢は素敵なお嫁さんになること。とても優しい性格だが、キレると怖い。前の学校では目立ちすぎたことに悩み、わざと度の入ってない地味な眼鏡を掛けているが、入部した新体操部では、その神々しいまでの美しさと技の切れ味から、「美羽様」と呼ばれて早くも注目を集めていた。 南條キサラから「牛乳娘」と呼ばれるほど、高1の少女としては非常に胸が大きく、スタイルは抜群。左目の下に泣きボクロがある。あんみつが好物で、大の猫好き。

風林寺 隼人

風林寺美羽の母方の祖父。武術の達人たちが集う梁山泊の長老にして、「無敵超人」の異名を持つ老爺。白髪の老人ながら身長は2m以上、体重は100kg超と屈強な体格をしている。豪放磊落な性格で、他の達人級の武術家たちからも一線を画した、まさしく人間離れをした強さを誇る。梁山泊の弟子一号である白浜兼一を、自分の若い頃にどこか似ていると言い、よい武術家になれると見込んでいる。 趣味は散歩、世直し、道場破り、鳥獣戯画の臨写収集。好物は甘物。梁山泊の敵となる「妖拳の女宿」こと櫛灘美雲(くしなだみくも)とは因縁が深く、かつて2人で第二次世界大戦に関与した過去がある。

岬越寺 秋雨

11月5日生まれ、38歳の日本人男性。白浜兼一が弟子入りした梁山泊の師匠の1人。「哲学する柔術家」の異名を持つ柔術の達人で、武力だけでなく知識や芸術にも秀で、医師資格も所持する完璧超人。梁山泊の裏で接骨院を開いており、馬剣星の鍼灸院と収益を競っている。 独自のトレーニング理論を持っており、弟子を取った経験のない者が多い梁山泊メンバーの中では、修業のおおまかな方針をまとめる役になっている。子どもの頃はいじめられっ子だったという兼一との共通点を持つ。兼一に武術の才能はないと断言するが、「努力する才能」があると認める。趣味は俳句に囲碁、将棋。 瞳の見えない目に、ジグザグの眉毛、口髭が特徴。

逆鬼 至緒

5月7日生まれ、29歳の日本人男性。白浜兼一が弟子入りした梁山泊の師匠の1人で、「ケンカ百段」の異名を持つ空手の達人。危険人物として日本の空手界から追放された経歴を持ち、現在は用心棒や、警察から依頼される裏の仕事などをしている。「弟子は取らない主義」と言いながらも、岬越寺秋雨や馬剣星による過酷な修行についていく兼一の姿を見ることで、少しずつ空手の技を教えていった。 元々面倒見のよい性格の人物である。趣味は酒とギャンブル。顔に横一文字の傷を持つのが特徴。

馬 剣星

3月21日生まれ、41歳の中国人男性。白浜兼一が弟子入りした梁山泊の師匠の1人で、「あらゆる中国拳法の達人」の異名を持つ中国拳法の達人。梁山泊の裏で鍼灸院を開いており、岬越寺秋雨の接骨院と収益を競っている。自分を「おいちゃん」、兼一を「ケンちゃん」と呼び、師弟というより友達感覚で付き合っている所がある。 女性の裸や下着姿には目がないエロ親父であり、普段はそんな素振りも見せないが、実は故郷の中国で10万人の門下生を統べる鳳凰武侠連盟の最高責任者。その全権を妻に譲って日本に移住してきており、連れ戻そうとする娘の馬連華(ばれんか)に追い回されている。 また、馬槍月(ばそうげつ)という、同じく中国拳法の達人である兄がいる。身長158cm、体重53kgという設定だが、同程度の身長である風林寺美羽や香坂しぐれよりも、かなり小柄に作画されている。

アパチャイ・ホパチャイ

28歳のタイ人男性。白浜兼一が弟子入りした梁山泊の師匠の1人で、「裏ムエタイ界の死神」の異名を持つムエタイの達人。弟子を取るのは兼一が初めてとなる。タイの貧しい村で孤児として生まれ、物心つく前から死ぬか殺すかの裏ムエタイ界で育つが、風林寺隼人と出会って梁山泊に加わった経歴を持つ。 純粋で優しい心根を持った青年で、動物や子どもを愛し、近所の子どもたちからも慕われている。片言の日本語に「アパ」が口癖。日本の常識や言葉遣いには疎く、電話を受け取った時に「はい、オマエのコドモはアズカッタよ」と言うなど、独特な日本語の勘違いをしていることが多い。好物はハンバーグ、カレー、スパゲッティ。 なお、職は持っておらず、風林寺美羽に管理されたお小遣い制でお金を得ている。

香坂 しぐれ

年齢不明の若い日本人女性。白浜兼一が弟子入りした梁山泊の師匠の1人。「武器と兵器の申し子」の異名を持つ武器術の達人で、己の身体と刀をひとつにする武器術の究極の境地、「心刃合錬斬」などを極める。日本刀の他に鎖鎌、手裏剣などあらゆる武器の扱いに精通し、ただのスプーンですらしぐれが持てば凶器と化す。 弟子を取るのは兼一が初めて。ただし素手の武術を学ぶ兼一にとってしぐれの指導は補助的なものに留まるため、ハードな修行から逃げ出そうとする彼を監視し、鎖鎌などで捕縛して連れ戻す役回りが多い。高い所が落ち着くらしく、普段から天井裏や天井の梁の上などで生活している。 闘忠丸という、高い知能と身体能力を持ったオスの鼠が友達。風林寺美羽と並んで胸が大きく、スタイル抜群の美女。いつも無口で無表情だが、弟子の兼一や仲間を大切に思う一面を持つ。一人称は「ボク」。

新島 春男

荒涼高校の男子生徒。白浜兼一と同学年で、同じ中学校の出身。兼一を「ふぬけの兼一」こと「フヌケン」と呼んでバカにしていたが、空手部でのとある一件から「親友」「兄弟」と称するようになった。さらに自分を総督とした新白連合を(「新島」と「白浜」の頭文字を組み合わせて)勝手に結成し、兼一を「白浜切り込み隊長」と呼んで三将軍が1人とする。 学校の成績はよくないが知能は高く、策士としての才は抜群で、権謀術数と情報収集に長ける。谷本コンツェルンの探偵の管理も任されるようになり、その財力や人を使って様々な情報を集めている。「新島イヤー」「新島アイ」など人並み外れた特殊能力を持ち、危機を察知する感覚や逃げ足の速さだけは達人並。 尖った耳が特徴で、その異様な風貌から「宇宙人」「悪魔」と呼ばれることもある。しかし常に周囲に気を配り、情に篤い心も持った男である。

ジークフリート

身長177cm、体重69kg、4月2日生まれで16歳の少年。通称「ジーク」、本名は九弦院響。趣味は作曲で、チャイコフスキーの大序曲「1812年」を好む。メロディーは戦いの中から生まれるという信念を持ち、作曲のためなら命も惜しまないほど。「コン・トーウッタ・ラ・フォルツァ(全力を込めて)」「グランディオ-ソ(壮大な)」などの楽想記号を口ずさみながら戦闘に臨み、回転で攻撃をいなしつつ変則的なカウンターを返す独特な格闘スタイルを持つ。 新島春男に心酔し、遊撃隊長として新白連合に加入する。以来、彼に対して異常なまでの忠義を尽くし、彼の通う荒涼高校にも頻繁に出入りしているが、本来は音楽学校の生徒である。 バイオリンやピアノなど、ほとんどの楽器を使いこなすだけでなく、「オペラ座の怪人」の台本を諳んじているなどオペラの造詣も深い。裕福な家庭の生まれで、実家は豪邸。

集団・組織

新白連合

『史上最強の弟子ケンイチ』に登場する組織。新島春男と白浜兼一の姓から一字ずつを取って命名され、新島を総督、兼一をNo.2とする集団。天下を取るという新島の野望の足掛かりとするため、多方面に活動を広げながら構成員を増やし続けている。資産家の娘である南條キサラに提供された廃ビルが連合本部。なお、作中に登場する「新白連合ホームページ」は、現実のインターネット上にも開設されており、実際に閲覧することができる。

YOMI

『史上最強の弟子ケンイチ』に登場する組織。「殺人こそ真髄」とする武闘派秘密結社・「闇」による弟子育成機関。「闇」には無手組と武器組の二大派閥があるため、YOMIも無手組と武器組で分かれている。それぞれ無手組のトップである一影九拳の直弟子たちと、武器組のトップである八煌断罪刃の直弟子たちが幹部の地位についており、特に無手組のYOMI幹部らが、白浜兼一やその仲間たちと対戦することになる。 なお、表社会では単なる武闘派不良チームとしてYOMIの名が知られるに留まっている。

一影九拳

『史上最強の弟子ケンイチ』に登場する組織。人を活かす武術である「活人拳」を旨とする梁山泊に対し、「殺人こそ真髄」とする武闘派秘密結社が「闇」であり、その中で殺人拳を追求する派閥が無手組と呼ばれ、無手組で最強とされる達人10名を一影九拳と総称する。「一影」こと風林寺砕牙を筆頭とし、「妖拳の女宿」こと櫛灘美雲、「拳魔邪神」ことシルクァッド・ジュナザード、「拳を秘めたブラフマン」ことセロ・ラフマン、「殲滅の拳士」ことアレクサンドル・ガイダル、「笑う鋼拳」ことディエゴ・カーロ、「人越拳神」こと本郷晶、「拳豪鬼神」こと馬槍月、「拳帝肘皇」ことアーガード・ジャム・サイ、「拳聖」こと緒方一神斎が名を連ね、梁山泊の師匠たちとの因縁を持つ者も少なくない。 各人が己の流派の弟子を育てており、その弟子たちもまた、白浜兼一やその仲間との因縁を結ぶこととなる。 なお、「闇」の二大派閥として並ぶ「武器組」には、八煌断罪刃なる一影九拳に相当した達人グループが存在する。

その他キーワード

達人級

『史上最強の弟子ケンイチ』の用語。武術家の世界における、最上級の位階を表す言葉。その道を極めた者が辿り着く境地であり、その下のクラスである「妙手」の戦闘能力を遥かに超越し、さらに下の「弟子級(ディサイプル)」からは遠く及ばない領域にある。なお、達人級の中でも分類があり、並の達人では敵わない「特A級の達人級」や、さらに特A級の上の「超人」に分類された達人が存在する。 梁山泊や一影九拳のメンバーを始めとして、「師匠」の位置にいるキャラクターの多くがこの達人級の武術家であり、その弟子が弟子級に該当する。多くの勝負において「弟子のケンカに師匠は出ない」という不文律が守られるため、達人は達人同士、弟子は弟子同士というように、同格の対戦が成立しやすい。

書誌情報

史上最強の弟子ケンイチ 全61巻 小学館〈少年サンデーコミックス〉 完結

第1巻

(2002年9月発行、 978-4091265715)

第2巻

(2002年11月発行、 978-4091265722)

第3巻

(2003年2月発行、 978-4091265739)

第4巻

(2003年4月発行、 978-4091265746)

第5巻

(2003年7月発行、 978-4091265753)

第6巻

(2003年9月発行、 978-4091265760)

第7巻

(2003年12月発行、 978-4091265777)

第8巻

(2004年3月発行、 978-4091265784)

第9巻

(2004年4月発行、 978-4091265791)

第10巻

(2004年6月発行、 978-4091265807)

第11巻

(2004年8月発行、 978-4091271518)

第12巻

(2004年11月発行、 978-4091271525)

第13巻

(2005年1月発行、 978-4091271532)

第14巻

(2005年3月発行、 978-4091271549)

第15巻

(2005年5月発行、 978-4091271556)

第16巻

(2005年7月発行、 978-4091271563)

第17巻

(2005年9月発行、 978-4091271570)

第18巻

(2005年12月発行、 978-4091271587)

第19巻

(2006年2月発行、 978-4091200488)

第20巻

(2006年5月発行、 978-4091203489)

第21巻

(2006年8月発行、 978-4091204370)

第22巻

(2006年11月発行、 978-4091206251)

第23巻

(2007年1月発行、 978-4091206992)

第24巻

(2007年3月発行、 978-4091210227)

第25巻

(2007年6月発行、 978-4091210760)

第26巻

(2007年9月発行、 978-4091211866)

第27巻

(2007年12月発行、 978-4091212252)

第28巻

(2008年3月発行、 978-4091212979)

第29巻

(2008年5月発行、 978-4091213891)

第30巻

(2008年8月発行、 978-4091214508)

第31巻

(2008年11月発行、 978-4091215086)

第32巻

(2009年2月発行、 978-4091215895)

第33巻

(2009年4月発行、 978-4091218933)

第34巻

(2009年7月発行、 978-4091216939)

第35巻

(2009年9月発行、 978-4091217301)

第36巻

(2009年12月発行、 978-4091220264)

第37巻

(2010年2月発行、 978-4091221476)

第38巻

(2010年5月発行、 978-4091222954)

第39巻

(2010年7月発行、 978-4091224170)

第40巻

(2010年10月発行、 978-4091226204)

第41巻

(2011年1月発行、 978-4091227676)

第42巻

(2011年4月発行、 978-4091228505)

第43巻

(2011年5月発行、 978-4091228697)

第44巻

(2011年10月発行、 978-4091233349)

第45巻

(2011年11月発行、 978-4091233844)

第46巻

(2012年3月発行、 978-4091235640)

第47巻

(2012年6月発行、 978-4091236975)

第48巻

(2012年9月発行、 978-4091238054)

第49巻

(2012年11月発行、 978-4091240101)

第50巻

(2013年2月発行、 978-4091241825)

第51巻

(2013年5月発行、 978-4091243027)

第52巻

(2013年8月発行、 978-4091243485)

第53巻

(2013年9月発行、 978-4091244048)

第54巻

(2013年11月発行、 978-4091244932)

第55巻

(2014年2月発行、 978-4091245618)

第56巻

(2014年5月16日発行、 978-4091246424)

第57巻

(2014年8月18日発行、 978-4091250780)

第58巻

(2014年9月18日発行、 978-4091251107)

第59巻

(2014年10月17日発行、 978-4091253194)

第60巻

(2014年11月18日発行、 978-4091253682)

第61巻

(2015年2月18日発行、 978-4091256270)

SHARE
EC
Amazon
無料で読む
マンガリスト
logo