アンドロイドV

アンドロイドV

ダメアンドロイドだったVが宇宙から来た知的発光生命体ペペルの協力で多くの面で改善され、宇宙で起きる犯罪に立ち向かうSFアクション。同じタイトルで「毎日小学生新聞」に発表されたシリーズでは、発光生命体の名前がロッピー、Vの所属す部隊が宇宙パトロールアンドロイド部隊101グループとなっている。

正式名称
アンドロイドV
ふりがな
あんどろいどぶい
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
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概要・あらすじ

宇宙連邦秘密警察のアルファベット戦隊に所属するアンドロイドのVは怒られてばかりのダメ隊員だった。ある日、住んでいた星を失い、避難してきた知的発光生命体ペペルと出会い、自分の体に住まわせることになる。そのペペルによる不出来な部分の補修や助言を受けて、Vは困難な事件を解決していく。

登場人物・キャラクター

V (ぶい)

前髪が上下に尖った独特の髪形で、片目が隠れているアンドロイド。宇宙連邦秘密警察のアルファベット戦隊に所属している。以前はバッとしない不出来な隊員だった。実体のない宇宙船の爆発事故の生存者、やはり実体のない知的発光生命体ペペルに取り憑かれ、その協力によって急成長をする。 人間のような感情を持ち、電子頭脳が異常になっても正常に戻るなど、ペペルのことを知らない人間には不思議なアンドロイドとなっている。同じ設計で一緒に作られた兄弟の1007が富士山の気象観測所で働いていたが、水星人間に襲われて溶かされてしまった。

ペペル

宇宙からやってきた実体を持たない知的発光生命体。地球から5万光年彼方にあった惑星ピロに住んでいたが、主星の爆発により住処を失って避難してきた。実体を持たない宇宙船は地球に墜落して爆発。なんとか脱出できた2人のうちの1人。Vの身体に住み着いて、出来の悪いところの改修などでVに協力している。 Vの電子頭脳が不具合を起こしたとき、改造を受けたときなどは完全に修復。事件の捜査に助言をすることもある。セリフのかな部分はカタカナで表記される。

ロボ

グレートハウンド犬。飼い主とともに狩猟に訪れた山中で謎の爆発に遭遇し、巻き添えで飼い主が死亡。爆発の原因だった実体のない宇宙船の乗員、知的発光生命体モコが取り憑いた。遺族から飼い主のことを思い出すのは辛いとVに譲渡された。Vが給料をはたいてサイボーグ化。 人語を解し、犬の能力を駆使してVをサポートする。ただし、ほぼモコと一体化しており、どこまでがロボの意志か不明。

モコ

宇宙からやってきた実体を持たない知的発光生命体。地球から5万光年彼方にあった惑星ピロに住んでいたが、主星の爆発により住処を失って避難してきた。実体を持たない宇宙船は地球に墜落して爆発。なんとか脱出できた2人のうちの1人。ロボの身体に住み着いてVに協力している。 機械の怪物を倒すときにはロボの体を抜け出して怪物に侵入し、破壊工作をする活躍を見せた。ただ、その後ロボとの一体化が進んでいるように見える。セリフのかな部分はカタカナで表記される。

バン 大作 (ばん だいさく)

髪で目を隠し、不機嫌そうな半円形の口をした、小柄で小太りの中年男性。宇宙連邦秘密警察のアルファベット戦隊の教官。制服の帽子についた羽飾りが隊員たちと異なり長い。元宇宙連邦秘密警察の刑事部長で、脳以外をズタズタにされたために全身サイボーグ化されている。石ノ森章太郎の自画像と同じ顔をしている。

リタ

腰まで届く長い髪の少女。白いポンポンのついた帽子を愛用。小型犬のチコをたいへん可愛がっている。エム火星大使の娘で、大使の地球連邦首席との会談に同行してきた。日本文化に興味があり、無理を言って外出し誘拐される。わがままでおてんばなところはあるが、父の身を案じる心優しい娘である。

エム

四角い顔をした火星大使。人口が増えず、開発が遅々として進まない火星の現状を憂いている。地球連邦首席と火星への移民団募集とそれに伴う開発援助資金の借り入れについて会談するために地球を訪問。娘のリタを誘拐され、急遽会談をキャンセルして火星に戻った。花の直訴を受け、移民を再考することにした。

怪物 (かいぶつ)

機械だけの星の犯罪者で、脱獄に使った宇宙船が故障して木星の第4衛星に不時着。ドーム・シティ アルファのすべての機械を操り、人間たちを労働力や実験材料などとして利用した。また、戦闘用ロボットの生産を開始。いずれは地球や火星への侵略も計画していた。モコが内部に侵入し、爆発するように仕掛けをした。

(はな)

火星を覆う赤い花。何万年も栄えてきた知的生命体で、テレパシーなどを使うことができる。地球からの移民が増えないようにテレパシーで人々を操ってきた。大規模移民計画があると知ってエム火星大使と交渉をしようと考えている。仲介に選んだ地球人が大使の娘を誘拐し、実力で移民を妨害する強行策に出るとは考えていなかったらしい。

水星人間 (すいせいにんげん)

『アンドロイドV』に登場するロボット。水星刑務所から脱獄した囚人たちがガモフ博士に作らせた。デッサン人形のように一切の装飾がなく、顔には真っ黒い大きな目が2つ並んでいるだけ。全身の前側から高熱波、背中側から冷凍波を発する。右目から熱光線を放つこともできる。自在に空を飛び、自分の判断でターゲットを追い詰める。ボディの前半分が高温になっているため、水が弱点。

集団・組織

アルファベット戦隊 (あるふぁべっとせんたい)

『アンドロイドV』に登場する組織。宇宙秘密警察の特別機動捜査隊。アンドロイドだけで編成され、宇宙で発生した事件を所轄している。隊員はAからZまでの26名。サイボーグのバン大作が教官として隊員を訓練し、本部からの要請に従って隊員たちを選抜・派遣している。

その他キーワード

シャム感応器 (しゃむかんのうき)

双子がお互いを感じ合えると言われることをヒントに作られた通信探知用装置。小型で高性能。

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