概要・あらすじ
ある日、売れないSF作家である門梨は、宇宙人と出会い、家賃の安い部屋を紹介するという夢を見る。しかし目覚めると、取り壊しが決まっているため誰も来ないはずの隣室に、アンドロという名の男が引っ越していた。
登場人物・キャラクター
門梨 (もんなし)
SF作家だが作品はまったく売れておらず、取り壊しが決まっているボロアパートに暮らしている。アンドロに部屋を紹介したことを感謝され、やがて友情を結ぶ。
アンドロ
UFOで地球へ飛来した宇宙人。門梨とは「夢の中」という形でファースト・コンタクトを行い、住む部屋を紹介してもらった。何らかの事情で平凡な地球人として生活していくことを決めており、秘密を守るために自分が宇宙人であることを知った門梨の記憶を一部消去しようとするが、その前の最後のお願いを聞き入れ、彼の知人の危機を救う。 そして門梨を信用して、記憶を消さずに友情を結ぶことになる。
千ちゃん (せんちゃん)
門梨の旧友。特ダネのスクープを狙う芸能記者。門梨のもとにはしばしば「耳よりな話」を持ち込むが、周囲にはあまり信用されていない。取材の過程で、世間から姿を隠している浦天堂剛三の潜伏先をつかんで恐喝を計画するが、算段が甘すぎたために危機に陥る。
浦天堂 剛三
かつて出資金詐欺を働き、金とともに姿をくらませた開発会社の元社長。あるタレントのスキャンダルを追っていた芸能記者の千ちゃんに、潜伏先での姿を写真に収められてしまう。しかし、それをネタに恐喝しようとした彼を逆に監禁し、秘密とともに葬り去ろうとする。