概要・あらすじ
チャーリー・プラント社の一人娘、レイチェル・ブライアントは、工業用アンドロイドのアレックスとマックスに出会う。鉄でできたものを食らうことができる2人は、レイチェルの用心棒として行動するように。15歳になったレイチェルは、キザな御曹司プルートー・バロウズとの政略結婚を嫌い、2人を連れて家出。
その後、独り立ちしたレイチェルは、2人と共にロボットやアンドロイドの修理屋を開業、さらに深くアンドロイドに関わるようになる。彼女が22歳に成長した頃、正体不明の巨大機インベイダーと接触。これが50年前に滅びたドーリス重工の残した技術によって出来た兵器であることを知ったレイチェルは、アレックスとマックスの2人と共に立ち向かうことになる。
登場人物・キャラクター
レイチェル・ブライアント (れいちぇるぶらいあんと)
勝ち気な少女で、思い込んだらすぐ行動に移る性格。唐辛子と毛虫と、幼なじみのサブリナ・バルタンが苦手。「チャーリー・プラント社」の社長チャーリー・ブライアントの娘。幼少期に、かつて世界有数の工業都市だったチェレスターバレーに家出をし、工業アンドロイドのアレックスとマックスに出会う。 機械として、鉄を食べた後、溶鉱炉に飛び込んで回収されるアンドロイドを哀れに思い、鉄を食べていた2人に、食べるなと命令をくだした。アンドロイドの溶鉱炉での金属溶解回収を、父のチャーリー・ブライアントがやめてからは、アレックスとマックスがお守り兼用心棒となり、共に成長していく。 15歳になってからは、バロウズ財団の御曹司プルートー・バロウズと政略結婚させられそうになり、度々家出を繰り返す。独り立ちして「レイチェル・モータース」を開業してからも、2人のアンドロイドと共に働き続ける。仕事は丁寧で、以前から機械工だったベネットにも認められ、友人になる。成人してからは、幼なじみのサブリナが勝手に「レイチェル・モータース」の横に家を建て、プルートー・バロウズが度々工場に訪れるようになったため、ストレスで逃げ出そうとした。 面倒事には首を突っ込むタイプで、アレックス、マックスと共に国の存亡に関わる事件に立ち向かっていく。
アレックス
鉄を食べるのが仕事のアンドロイド。摂取した金属は五次元空間に送られ、その金属を自分もろとも溶鉱炉に投げ込むことで再利用できるよう設計されている。金髪で一人称は俺。冷静で状況を見ながら分析ができる賢さを持つ。暇な時はゲームをして過ごしている。人間の命令に逆らえないようできているため、レイチェルの指示を聞かざるを得なくなる。 金属回収を邪魔していた、ロボットのギガンテスを退治したことで、レイチェルのお守役に任命される。土木工事のアルバイトをしていたことがある。
マックス
鉄を食べるのが仕事のアンドロイド。黒髪で一人称はボク。行動派で動いているのが好き。仕事が無い時は家庭菜園で過ごしている。人間の命令に逆らえないようできているため、レイチェルの指示を聞かざるを得ない。金属回収を邪魔していた、ロボットのギガンテスを退治したことで、レイチェルのお守役に任命される。 アレックスよりレイチェルの指示に忠実な面がある。後に改造がほどこされ、強化される。
チャーリー・ブライアント (ちゃーりーぶらいあんと)
レイチェルの父親。「チャーリー・プラント社」の社長。非常に娘を愛しており、彼女のためなら自らの命を賭してでも助けに行く人物。工業用アンドロイドに鉄を食わせて、溶鉱炉で回収する仕事を行っていた。過去にあった戦争の遺物であるロボットのギガンテスを、アレックスとマックスが倒したため、金属の回収が容易になり、アンドロイドを溶かす方針をやめた。 レイチェルが成長し、「レイチェル・モータース」を作って独り立ちしてからも、心配のあまり気が狂いそうになるほどの親ばか。
プルートー・バロウズ (ぷるーとーばろうず)
バロウズ財団の御曹司。レイチェルの政略結婚の相手。伊達男で世間知らずのお坊ちゃまだが、レイチェルを心から好いており、命がけで彼女を助けに行くほど度胸のある人物。成人してからは、レイチェルが独立して作った修理工場「レイチェル・モータース」に度々訪れるようになるが、レイチェルは嫌がっている。
マルコ・ロック (まるころっく)
15歳のレイチェルが政略結婚を嫌がり、アレックスとマックスと共に家出をした際、上陸した島で出会った少年。機械修理工のエメット・ロックの孫。代理戦争と呼ばれる、人間ではなく機械同士が戦っていた時代のロボットのブルータスを、友達のように慕っていた。20歳になってからは、「チャーリー・プラント社」専属の設計士として働いている。
エメット・ロック (えめっとろっく)
15歳のレイチェルが家出をした際、上陸した島で出会った機械修理工。マルコ・ロックの祖父。代理戦争時代のロボットのブルータスを、直そうとしていた。ブルータスの型番はドーリス重工1895年製「ガーゴイル」。
ベネット・ドノバン (べねっとどのばん)
独り立ちして「レイチェル・モータース」を開いたレイチェルが、レストランで出会った女性。12歳の時から自分の稼ぎで暮らしており、親方のもとで働き続けている。自分の境遇と比較して、金持ちは金に物を言わせてなんでもできると、憎んでいる。そのため最初はレイチェルを心底嫌っていた。 修理をしていた巨大工業機械ドワーフが、自身のミスで暴走を引き起こしてしまうも、レイチェルの修理で復旧。以来仕事で人を見るようになり、レイチェルの良き友人になる。
フェルナンドとエブリン
男女一組で行動するアンドロイド。機械の故障で自我が芽生え、鉄を食べて溶鉱炉に飛び込む、という自らの使命を嫌がり、逃げ出した。アンドロイドの金属回収使命を白紙にした、アレックスとマックスを救世主と崇めている。名前はレイチェルにつけられた。
サブリナ・バルタン (さぶりなばるたん)
縦巻きロールの髪に、ゴージャスなドレスを着た、「ロボテックス社」の社長令嬢。レイチェルの幼なじみ。悪気はないがバカな行動をすぐとってしまうため、レイチェルは苦手に感じている人物。数多くの執事アンドロイドを引き連れている。レイチェルの父チャーリー・ブライアントの「チャーリー・プラント社」と「ロボテックス社」は犬猿の仲だが、サブリナは心の底からレイチェルを慕っており、「お姉様」と呼んで追いかけ続けている。 階級にこだわる性格で、機械修理で働いているベネットを「下流の者」と呼ぶ。「レイチェル・モータース」は彼女に似合わないと感じたサブリナは、建物もろとも破壊しようとする。
ヴィンセント・クラーク (ゔぃんせんとくらーく)
国際保安機構の支部局長。52歳の女性。レイチェルが17歳のときに、国家存亡を揺るがす存在、大都市級広域殲滅空中戦争艦イフリートの出現に伴い、アレックスとマックスに助けを求めた。強引に参戦しようとしたレイチェルを止めることをせず、自らもとともに戦う。22歳になったレイチェルの前に再び現れ、正体不明の巨大機インベーダーの出現にそなえてアレックスとマックスと共に協力を要請する。