アーシアン

アーシアン

地球人が滅ぶべきかどうかを調査しに来た異星人たちを描いたファンタジー漫画。プラスの調査員ちはややマイナスの調査員の影艶の2人を中心に描く。

正式名称
アーシアン
ふりがな
あーしあん
作者
ジャンル
ファンタジー
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概要・あらすじ

地球人であるアーシアンが滅ぶべきか、異星人である天使達は常に調査し続けてきた。主人公のちはやはプラスの調査員となってアーシアンを救おうする。そしてマイナスの調査員の影艶とともに地上に舞い降りる。

登場人物・キャラクター

ちはや

17歳。地球人に天使と呼ばれている異星人。プラスの調査員に志願し、地球人の滅亡を阻止しようと活動している。天使の中では突然変異期の黒い髪と黒い羽根をしている。感情的で人懐っこく、地球人に感情移入している。ドジだが、天使の士官学校では首席で卒業した秀才。見た目からアーシアンとして活動する時は日本国籍を使っている。 影艶には憧れと愛情を持っている。セラフィムと出会ってからは、自分も黒色ガンではないかと思い悩む。

影艶 (かげつや)

ちはやと一緒に地球に潜伏し、アーシアンを監視するマイナスの調査員。クールで冷静。桜侯爵の跡取り息子で、白い髪と羽根を持つ上級天使。料理が得意という庶民的な一面もある。一生懸命なちはやを放っておけず、手助けしてまうこともしばしば。見た目からアーシアンとして活動する時は英国籍を使っている。 天使としての能力は、治療と鳥寄せが得意。ラファエルの妻のガブリエルに想いを寄せていたが、次第にちはやが自分にとって一番大事な人だと気づき、さらに交配期と重なり、思い悩む。

ミカエル

ちはや達天使の最高位に位置する大天使で、宇宙軍最高司令官。孤児院にいたちはやを士官学校の首席入学決定と同時に養子縁組をし、その後は父親代わりに見守ってきた。素直で優秀なちはやをわが子のようにかわいがっていて、かなり甘い。士官学校時代は3番目の成績。生涯独身を貫いている。

ラファエル

ミカエルの腹心の天使。ミカエルとは士官学校からの付き合いで、首席卒業者でもある。妻のガブリエルよりも、ミカエルのことが大事で愛している。なぜか影艶に対していじわるをしてしまう。強引に地球を滅亡させようと推し進めることになる。

大七 (だいな)

ちはや達が香港で出会った巫女。和記という香港黒社会最大の秘密結社を守るため、龍神を操る巫女として働いてきたが、愛する兄を殺されて逃亡する。逃亡中かくまってくれたちはや達に対し、お姫様のように高飛車にふるまっていた。巫女の力を高めるための入れ墨が全身にある。ちはやが天使の姿を見せた2人目のアーシアン。

鷹矢 宗行 (たかや むねゆき)

ちはやが天使の姿を見せた3人目のアーシアン。ハワイで偶然見られてしまい、気絶したちはやをホテルに連れ去って監禁する。写真雑誌の記者をしており、特ダネと思ってつきまとう。ノリは軽く女好き。

あや

女性の天使で、マイナスの調査員。いとこの影艶に熱烈に片思いをしている。パートナーの宮城は、2番目に愛しているらしい。ちはやに対してはライバル心を燃やしているが、彼の能力は認めており、もし誰もいなければちはやの子供を生んでもいいと思っている。

宮城 (みやぎ)

あやのパートナーの天使で、プラスの調査員。優しく穏やかな性格で女の子にも人気だが、あやにぞっこんで彼女のためなら何でもする。交配期が近づいてきて、あやと時期が合わない予感で悩んでいる。

多紀 (たき)

ちはやが初めて地球に降り立ち、日本で出会ったアーシアン。実は人工的に作られたバイオヒューマノイドで、研究所から逃げ出してきた。仲間を傷つけられ殺されても、自分を作った博士に逆らえない。7階分の非常階段を片手で支えたり、頸動脈が切られても動いていられる驚異的な身体を持つ。人間になりたいと悩みながら、ちはやと別れてからは、産婦人科医のもとに身を寄せ、自分と同じ境遇の人体実験の女の子をかくまううちに、お互いに恋に落ちていく。

ルシフェル

ミカエルの妹の天使。ミカエルたちと同じ士官学校を2番目の成績で卒業したが、ちはやたちが生まれる前に亡くなっている。ミカエルとは仲の良い兄妹で、毎年命日になると、ミカエル、そしてラファエル夫妻は必ず墓参りに訪れている。

さやか

天使。セラフィムの死後、ちはやがプラスの調査員総指揮官になった後、影艶のパートナーになったプラスの調査員。礼儀正しく、言いたいことはハッキリ言うタイプ。影艶に憧れを抱いている。食べ物の好き嫌いは多い。自分より成績が良く、能力の高いちはやに対してライバル心を燃やしている。

ウリエル

天使。ラファエルとは親友で、奇跡の歌声を持つという芸術家。言いたいことはズバッと言うわがままで、ロンドンにいたちはやと影艶の家に押しかけてしまう。本国エデンにいたころからちはやを気に入っており、かわいがっているため、ミカエルと影艶には評判が悪い。アーシアン嫌いのマイナスの調査員。

セラフィム

プラスの調査員の総指揮者の大天使だったが、堕天使となる。おだやかな性格で地球を愛していた。実は髪と羽が真っ黒に侵される黒色ガンにかかっていて、余命はわずか。ミカエルに頼んで、ガンが進行したら地球に逃がすように頼んでいた。アーシアンの女性と恋に落ち、エルヴィラという娘がひとりいる。 彼を愛する娘のエルヴィラを次第に妻よりも愛するようになっていく。

エルヴィラ

セラフィムとアーシアンの女性との間に生まれた、天使のハーフ。セラフィムのことを父親ではなく、ひとりの男性として愛し、追いつきたくて10歳だった体が18歳までに急激に成長を遂げる。黒色ガンに侵されたセラフィムの逃亡を助けながら、看病し、最期を看取る。その時に背中から白い羽が生え、治療などの天使の能力も使えるようになった。 セラフィムを追放した天使たちを憎んでいるが、黒い髪と羽根をしたちはやはお気に入り。影艶に導かれ、エデンのある本国に向かうことになった。

天使 (てんし)

『アーシアン』に登場する異星人。アーシアンには古くからそう呼ばれている。50億年前から地球にプラスとマイナスの調査員を派遣し、1万項目のマイナスがチェックされると、天使によって滅ぼすことになっている。逆にプラスが1万項目チェックできれば、アーシアンは生き残れる。調査員はプラスとマイナスの2人1組で行動する。 天使の本来の姿は、3人までならアーシアンに見せても良い。同性愛は禁じられている。

堕天使 (るしふぁー)

『アーシアン』に登場する天使。21世紀を迎えようとする今、本国エデンから地球への亡命者である堕天使が増えている。堕天使になった者は、本国エデンから永久追放、戸籍末梢の処理がされる。

黒天使 (くろてんし)

『アーシアン』に登場する天使とアーシアンのハーフ。地球を天使から守るため、エルヴィラと子供達で結成。そのうちの一人はエルヴィラの娘でもある。天使より高い能力を持っており、多紀を作り出した組織の援助を受けて活動している。混血が進めば進むほど、天使は黒色ガンにかからないという。影艶との同性愛の裁判を受け、拘束されたちはやを救い出し、自分たちの仲間に入れようとする。

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