育てち魔おう!

育てち魔おう!

魔界を舞台に、人間の3歳児の大魔王による育児生活が描かれる。子育てに関する、あるあるネタ満載のファンタジーコメディ。「週刊少年マガジン」2014年第40号と2015年第15号に掲載された他、「マガジンSPECIAL」2014年No.10から不定期に掲載されている作品。

正式名称
育てち魔おう!
ふりがな
そだてちまおう
作者
ジャンル
ファンタジー
レーベル
講談社コミックス(講談社)
巻数
既刊8巻
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概要・あらすじ

魔界を統べる冷徹残虐な大魔王であるデス・マスクたちのもとに、3歳児のマリスが現れた。デス・マスクは人間であるマリスに処刑を言い渡したものの、あまりの可愛さに負けて保釈し、一緒に暮らすことを決意する。ある時には公園デビューを果たし、またある時は保育園に通わせたりと、悩んだり笑ったりの充実した日々をスタートさせる。

だが、そんな生活を送っていたデス・マスクのもとに、ある日マリスの親が見つかったとの報告が入る。

登場人物・キャラクター

デス・マスク (ですますく)

魔界を支配している大魔王。魔界三魔王のうちの1人で、冷酷冷徹な性格。身長200センチ、体重88キロと自己申告しているが、厚底ブーツを履いて身長をごまかしている疑惑がある。肩よりも長い長髪に、白塗り仮面のような顔で、こめかみから角が2本生えている。普段は入手困難な古(いにしえ)の法衣をまとい、魔の杖を持っている。ちなみに法衣の下はTシャツにボクサーパンツ。 また、マリスにいいところを見せようとして急な運動で腰を痛めたり、就寝時にナイトキャップをかぶったり、寝る時の気分によっては裸でベッドに入るなど、人間味溢れる生活を送っている。マリスからは「デス・マスクにぃにー」と呼ばれている。好きな言葉が「処刑」というほど残虐な性格だったが、マリスとの触れ合いを通して少しずつ変わっていく。

マリス

魔界に現れた人間の男の子。泣き虫で人見知りな3歳児。耳が隠れるほどの髪の長さで、幼児特有のぷにっとしたほっぺたをしている。悪魔たちに捕らえられ、デス・マスクから一度は処刑を言い渡されるが、その愛らしさから釈放となり、親が見つかるまで三魔王たちに育てられることになった。その経緯から、処刑前にかぶせられたドクロの帽子に、法衣のような囚人服を着て過ごしている。 ブロックやボール遊び、その場をくるくる回るのが好き。

ダーク・ナイト (だーくないと)

魔界の三魔王のうちの1人。尖った耳にピアスをつけ、髪型はオールバックで2本の角がある。身長188センチ、体重72キロ。クールな仕草でタバコを吸う魔界一番のチャラ男。三魔王が暮らしているデス・キャッスルに女悪魔たちを連れ込むこともある。2万2千回結婚しており、好きなタイプは獣っぽくない子。三魔王の中では比較的冷静なほうで、普段はデス・マスクたちの言動へのつっこみ役を担っているが、場合によってはひょうきんな発言を披露することもある。 マリスのことを「坊や」と呼び、魔族として育てようと提案する。

ジャイアント・ロック (じゃいあんとろっく)

魔界の三魔王のうちの1人。身長195センチ、体重195キロ。2本の角が生えたライオンのような容姿で、全身が毛におおわれ、背中には小さめだがドラゴンのような翼が生えている。その獰猛な見た目に反して、実は魔界一ピュアな心の持ち主で、言動が幼く言葉も片言。三魔王の中でも特にマリスを可愛がっており、いつも優しく子供目線でマリスと接することが多い。 また、マリスの名付け親でもある。

ビッグ・バン (びっぐばん)

今より1000年前、デス・マスクの前に大魔王を務めた悪魔。腰の曲がった老人のような見た目だが、魔王としての力は今も健在。ぼたもちが好きで、「ぼたもち丸めて待っててん」が口癖。デス・マスクら三魔王とマリスがビッグ・バンのもとを訪問した際には、朝からぼたもちを用意して彼らが来るのを待っていた。祝い事の際に、祝儀袋にぼたもちを入れて贈ったこともある。 1000年ぶりに見た人間の子供であるマリスを、「ぼたもち君」と呼んで可愛がっている。

ハル・リリス (はるりりす)

デス・マスクと訳ありげな大魔女。両目の下に泣きボクロのような模様があり、モデル顔負けの抜群のスタイルを持つ。悪魔であるデス・マスクが人間のマリスを育てていることに対しては、「子育てじゃなくて、ただの遊び相手」「その場しのぎのファッション」などと辛辣に評しているが、なんだかんだ言いながらも、マリスのお遊戯会をこっそり見に行くなど、デス・マスクの子育てを気にしている。

タルト・タタン (たるとたたん)

マリスが通う悪魔保育園の保育士。「悪魔保育園では私がルールです」と豪語しているが、実際はまだ実習生の身。顔に縫いアザのような模様があり、巻いた2本の角を生やしている。リズム体操や手遊びの際にはとてもテンションが高く、声も大きい。保育園でも家と同じ名前で呼ぶことで、子供が心を開きやすくなると、デス・マスクのことを呼び捨てにしたり、リズム体操や歌に参加しないダーク・ナイトに対して挑発的なポーズを取ったりする。 そのため、身分の高い三魔王からは、いけ好かない奴だと思われている。

魔獣 (まじゅう)

魔界の魔獣の中でも最も邪悪で凶暴な魔獣で、マリスのペット。大きな犬のような姿をしている。実験場で腹を空かせていたところを、マリスに飴をもらったことから妙に懐くようになる。デス・マスクに処分されることになっていたが、マリスのためにと檻に入れて飼われるようになった。飴やエサをくれて、可愛がってくれるマリスのことを主人だと思っている。

デス・マスクの部下たち (ですますくのぶかたち)

デス・マスクに仕える下級悪魔。どの悪魔もドロドロした短足胴長な容姿で、そろいのキャップをかぶっている。食事の支度や掃除をはじめ、囚人たちの管理など多岐にわたる職務をこなしている。マリスと暮らすようになってからは、一緒に遊んだり世話をしたりと、マリスに振り回されっぱなし。

書誌情報

育てち魔おう! 8巻 講談社〈講談社コミックス〉

第1巻

(2015-05-15発行、 978-4063954043)

第2巻

(2016-01-15発行、 978-4063955880)

第3巻

(2016-08-17発行、 978-4063957426)

第4巻

(2017-04-17発行、 978-4063959246)

第5巻

(2017-09-08発行、 978-4065101773)

第6巻

(2018-03-09発行、 978-4065111437)

第7巻

(2018-10-09発行、 978-4065125236)

第8巻

(2019-06-07発行、 978-4065148655)

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