ウダウダやってるヒマはねェ!

ウダウダやってるヒマはねェ!

喧嘩は強いが、自分たちが楽しいことにしか興味のないコンビ、島田亜輝と赤城直巳。強い者を惹き付ける彼らが起こす騒動や喧嘩を描いた青春不良アクション漫画。前半は不良な高校生同士の喧嘩がメインだが、後半は麻薬組織を相手取った大掛かりな抗争となる。

正式名称
ウダウダやってるヒマはねェ!
ふりがな
うだうだやってるひまはねぇ
作者
ジャンル
不良・ヤンキー
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概要・あらすじ

常識はずれの悪ガキコンビ・島田亜輝赤城直巳。喧嘩は強いが自分たちの楽しみや可愛い女の子にしか興味がないふたりは、いつもとんでもない騒動の中心にいた。中学時代の悪さから、「コンビニ強盗の島田」、「ヤクザをぶちのめした赤城」として、名が売れてしまっているふたりが入学したのは桜城高校。桜城の番長グループの一番下っ端ジェイソンに喧嘩を売られたことをきっかけに、ふたりは大将・住崎玲央と戦うハメになってしまう。

登場人物・キャラクター

島田 亜輝 (しまだ あき)

桜城高校1年生男子。くせっ毛の長髪。ルックスはいいのでモテなくもないが、貧乏学生であることや性格の軽薄さからすぐ突き放されてしまう。最大の理解者である幼馴染の親友・赤城直巳との悪ガキコンビで桜城のトップを張ることになる。自分が楽しめさえすればいいという快楽主義者。どんな時でもヘラヘラした態度を崩さないが、キレると殺人をも辞さない。 狂犬・天草銀には、心の奥底に闇を持つ者同士としての共感を覚えられている。赤城同様幼馴染の大日方あけみには、友人以上の好意を持っている。

赤城 直巳 (あかぎ なおみ)

桜城高校1年生男子。金髪に染めた短髪。体育会系で筋肉バカタイプだが、一本気で気概のある男。幼馴染の親友・島田亜輝との悪ガキコンビで桜城のトップを張る。一般生徒には何を考えているのかわからない島田よりも、赤城の方が人気がある模様。「上手な喧嘩」はできないため、打たれ強い。また根が優しいため、なかなか本気でキレることはない。 亜輝が抱える孤独を理解しており、彼が暴走しないよう注意を払っている。山梨で出会った桃河美里と惹かれあい、彼女が桜城に転校してきてからは、恋人として付き合うようになる。

天草 銀 (あまくさ ぎん)

静岡に根拠地を置く不良のリーダー。細身だが、拍車のついたブーツと日本刀を使った攻撃で「狂犬」と恐れられる青年。通称「アマギン」。かつてレイプした大日方あけみとの再会を発端とした抗争で島田亜輝と戦い、彼に左耳を銃で撃ち抜かれたことから、髪が総白髪になった。亜輝との戦いで憑き物が落ちたのか、以降は自分の人生を狂わせた根本的原因である異母兄荒場凪と、彼が作る麻薬スクランブル・ハロウィンの売買組織壊滅のために動くようになる。

大日方 あけみ (おおびなた あけみ)

桜城高校1年に転入してきた女子生徒。明るく破天荒な性格。島田亜輝、赤城直巳とは幼馴染で、2年前静岡に引っ越していたが、再び東京に戻った。静岡で天草銀と知り合い、彼にレイプされてしまう。亜輝と銀の戦いの後、両親のいるシアトルへ引っ越す。亜輝には友人以上の好意を持っている。

三上 礼二 (みかみ れいじ)

桜城高校2年生男子。長髪で、常に口元に布を巻いている。入学早々、鬼場洋平共々住崎玲央にシメられたことから、彼に従い玲央の番長グループに入った。クールな性格だが、玲央を慕う気持ちは熱い。実家は富豪。家は休みになるとグループのメンバーがレジャー施設として遊びに来るほど大きい。

鬼場 洋平 (きば ようへい)

桜城高校2年生男子。スキンヘッドで、気合を入れると血管が浮かんだ凶悪な顔となる。入学早々、三上礼二共々住崎玲央にシメられたことから、彼に従い玲央の番長グループに入った。いつも腹を下している。中二の頃静岡に居たことがあり、天草銀と大日方あけみに面識がある。

紅浪 星志郎 (こうなみ せいしろう)

桜城高校3年生男子。北海道出身。ドレッドヘアでいつもサングラスをかけている。いつもガムを噛んでいる無口な性格だが、昔は饒舌だった。桜城番長の住崎玲央の相棒。保健教諭の伊藤カオリには中学時代から思いを寄せており、高校卒業後プロポーズして結婚した。

松郷 勇 (まつごう いさむ)

桜城高校1年生男子。通称「ジェイソン」と呼ばれる不良。三上礼二の後輩で、入学当初は1年をシメると宣言し、島田亜輝と赤城直巳に喧嘩を売るがあっさり返り討ちにされる。以降、桜城番長グループの一番下っ端となる。

伊藤 カオリ (いとう かおり)

桜城高校の女性保健教諭。25歳。喧嘩を観戦するのが好きで、生徒たちの無茶もある程度は大目に見てくれる。そのため、保健室は住崎玲央たち番長グループの溜まり場のひとつとなっていた。高校を卒業した紅浪星志郎と結婚する。

住崎 玲央 (すみざき れいおう)

桜城高校3年生男子。桜城高校の番長。大柄でいつもオーバーオールを着ている。「桜城の名前を出して校外で喧嘩をしない」という決め事を作っている。人望は厚い。青田麦子とは恋人同士。

青田 麦子 (あおた むぎこ)

桜城高校2年生女子。小柄で可愛い容姿だが住崎玲央とは恋人同士。赤城直巳に一目惚れされたこともあったが、まったく気づいていなかった。喫茶店でバイトをしている。

桃河 美里 (ももかわ みさと)

山梨の暴走族・「山梨エクセル」四代目ヘッドの妹。髪をリーゼントにし、胸に晒しを巻いて男装している。世界的な才能を持つボクサーだった亡き兄に憧れて、ボクシングの練習をしていたため、喧嘩には強い。一帯の暴走族にとって象徴的な価値を持つバイク「マッハⅢ」を兄から受け継いだが、兄を謀殺した五代目ヘッドにバイクを狙われている。勘違いから赤城直巳と戦った後、和解。 その後東京の桜城高校に転入、男装も辞め、赤城とは恋人同士となった。

鈴木 来夢 (すずき らいむ)

桃河美里の幼馴染の女の子。家はボクシングジムで、桃河の兄も通っていた。暴走族・「山梨エクセル」に攫われそうになったところを島田亜輝と紅浪星志郎に助けられ、以降島田亜輝に好意を持つ。その後、桃河と共に東京の桜城高校に転入した。

蘭岳 宗一 (らんだけ そういち)

長野の蘭岳四兄弟の長男。次男の蘭岳宗二とは双子。筋骨隆々の逞しい身体つきで、蘭の紋が入った羽織を羽織っている。表向きは牧場を経営しているが、裏ではプロも恐れる圧倒的な強さによって、東西の勢力の均衡を保っていた。心のうちに弱さを抱えていることが唯一の弱点。

蘭岳 宗二 (らんだけ そうじ)

長野の蘭岳四兄弟の次男。長男の蘭岳宗二とは双子。兄同様の筋骨逞しい身体で、毛皮を羽織っている。森などの地形を利用したゲリラ的な戦術に長けている。

蘭岳 竜三 (らんだけ りゅうぞう)

長野の蘭岳四兄弟の三男。長髪で兄たちと比べれば細身の身体をしている。長い鞭を器用に操り、相手の首を締め上げて倒す戦法を使う。

蘭岳 四郎 (らんだけ しろう)

長野の蘭岳四兄弟の四男。小柄な少年だが、負けん気だけは非常に強い。いも虫の採集が趣味。蘭岳と桜城の戦いの後、兄たちから島田亜輝、赤城直巳について学ぶようにと東京の桜城高校に転入する。

弐乃 学 (にだい まなぶ)

関西の親分クラスからも厄介者扱いされている危ない男。196cmの長身。天草銀とは知己があり、彼との話から島田亜輝、赤城直巳に興味を持ち、東京の桜城高校に転入してきた。喧嘩の強さは勿論のこと、危ない賭けも平気で行うネジの飛んだ性格。自分で決めたルールだけは、かたくなに守る。

久条 朝生 (くじょう あさお)

北海道のチーム「サブデュウ」のヘッド。しかし外出していることが多い。小柄だが、鍛え上げた巨大な拳に圧倒的な自信を持つ。一帯を傘下に置く暴力団久条会の会長である父親を殺したという伝説を持つが、それは事実ではなかった。父の言葉「コブシひとつで天下を取る」を胸に、全国制覇に乗り出す。

荒場 楓 (あらば かえで)

天草銀の異母兄弟で、荒場凪の双子の弟。凪によって戸籍を奪われた上、マインドコントロールを受けさせられ、長年自分を凪の「もう一人の人格」だと思い込まされて過ごしてきた。高い戦闘能力を持つが、本性は子供のような性格。

荒場 凪 (あらば なぎ)

天草銀の異母兄弟で、荒場楓の双子の兄。天才的頭脳を持った悪魔のような男。新種の麻薬スクランブル・ハロウィンを作り出し、それを売りさばく組織を立ち上げ、海外とも取引をする巨大組織へと育てあげた。他人を道具としてしか見ていない。佐世保沖の巨大タンカーを根拠地とし、スクランブル・ハロウィンの製造もそこで行っている。

その他キーワード

スクランブル・ハロウィン (すくらんぶるはろうぃん)

荒場凪が開発した、新種のかぼちゃの茎が原料の麻薬。原料自体には輸入規制がなく、凪が傘下に持つ工場で特殊な精製をすることにより麻薬となる。中毒症状が酷く、一度口にすれば一ヶ月で廃人となる。

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