概要・あらすじ
犯罪者を追跡中に瀕死の重傷を負わされた警視庁の刑事東八郎は、ロボット科学者の谷方位博士によって、その記憶や人格をロボットの電子頭脳へと移植された。こうして東八郎は人格を持ったロボットエイトマンとして蘇る。
そのエイトマンの秘密を守るため、東探偵事務所で私立探偵を務めながら、刑事時代の上司である警視庁捜査一課の田中課長の依頼を受けて、悪と戦う。
登場人物・キャラクター
エイトマン
警視庁捜査一課の刑事だったが、犯罪捜査中にギャングによって車で撥ねられて瀕死の重傷を負った。そこに通りかかったロボット科学者谷方位博士によって、博士が開発した実験用ロボット08号に記憶や人格を移植される。 その性能は、十万キロワットの主力のある超小型原子炉によって怪力を発揮し、時速三千キロで走る加速装置も装備。暗闇でも見える眼と超音波を聴くことの出来る聴覚を備える。そして、人工皮膚と収縮する関節によって、いかなる人物の姿になる事が出来る。 ロボットである秘密を守るため、表向きは東探偵事務所で私立探偵を務めているが、刑事時代の上司である警視庁捜査一課の田中課長の依頼で秘密捜査官として活動する。 エイトマンの名は、警視庁捜査一課の七つある係以外の「第八の男」を意味している。
谷 方位 (たに ほうい)
捜査中にギャングに瀕死の重傷を負わされた東八郎の記憶や人格を、開発したロボットの電子頭脳に移植したロボット科学者。過去には、超大国アマルコ共和国の秘密研究所でロボットの研究開発をしていたが、軍用目的で使用されることを危惧して、後にエイトマンとなった実験ロボット08号と共に日本にやってくる。
水沢 ゆかり (みずさわ ゆかり)
太陽の一億倍の熱線を発射する「光線銃レーザー」の発明者である女性科学者。レーザー光線の平和利用のための研究をしていた父を国際スパイ組織の諜報員ゲオルグ・ミューラーに殺され、復讐のために兵器を開発する。 エイトマンの説得によって復讐を諦め、以後はその科学知識を活かして協力者となった。
東探偵事務所 (あずまたんていじむしょ)
『エイトマン』に登場する組織。エイトマンとして蘇った東八郎が、その正体を隠すためのカムフラージュとして営んでいる私立探偵事務所。女性秘書関さち子、助手の少年桧垣一郎が所員として在籍している。
田中課長 (たなかかちょう)
警視庁捜査一課の課長。刑事時代の東八郎の上司であり、エイトマンの正体を知る数少ない人物。警察の能力では対処出来ないような事件が発生した際には、表向き東探偵事務所に連絡を入れて、エイトマンの出動を要請する。
ナイト・デーモン博士 (ないと でーもん はかせ)
超大国ソラリア連邦の科学者にしてスパイ。祖国と敵対する超大国アマルコ共和国の秘密研究所でロボットの研究開発をしていたロボット科学者の谷方位博士の技術を奪おうと画策するが、何度もエイトマンのために失敗。 遂にはエイトマンの捕獲に執着する。
関 さち子 (せき さちこ)
東探偵事務所で東八郎の秘書を務めている女性。刑事だった東八郎を殺したギャングの逃走中に人質になるが、エイトマンとなった東八郎に助けられる。そのため、東八郎に感謝して、自ら望んで東探偵事務所の秘書になった。 東八郎がエイトマンであることは知らない。
ラインホルト・ゲーレン (らいんほるとげーれん)
ヨーロッパから来た殺し屋。元ナチスの暗殺部隊の隊長だった。用心深く、常に武器を使えるように右手を自由にしている。そのため、握手はしない。
警視庁捜査一課 (けいしちょうそうさいっか)
『エイトマン』に登場する組織。エイトマンになる前の東八郎が刑事として勤務していた警察の部署。田中課長の指揮の元、一課から七課まで、それぞれ七人づつの刑事、合計四十九人で構成される。エイトマンはそのどこにも所属しない、第八の部署の秘密捜査官として、田中課長に直属していた。
桧垣 一郎 (ひがき いちろう)
東探偵事務所で東八郎の助手を務める少年。明るく元気な性格で、エイトマン に憧れているが、東八郎の正体は知らない。ラーメンが大好物。
その他キーワード
煙草型強化剤 (たばこがたきょうかざい)
『エイトマン』に登場する薬剤。エイトマンの電子頭脳の機能を維持するために、一日四本補充する必要がある。周囲に気づかれないように煙草の形をしている。エイトマンの開発者である谷方位博士によって作られた。
クレジット
原作
8マン (えいとまん)
8マンは人間そっくりのスーパー=ロボットであり、普段は東探偵事務所の所長東八郎である。かつて刑事であった東八郎は凶悪犯によって射殺されてしまうが、天才科学者谷博士により8マンとして蘇り、難事件を解決し... 関連ページ:8マン