概要・あらすじ
樫山めいは河端未知子の死亡事件をきっかけに頭の中に別の何かがあるような不安と幻覚、意識喪失に捕らわれるようになる。柄谷龍彦はめいが失神して転落しそうになったところを助けたことでめいにかかわるようになる。めいは心理学者である柄谷のおじさんによる催眠術で幼少時の記憶を辿ることで心の病の原因となった双子の妹のことを知り、柄谷の言葉によって心の中にあるものから開放される。
登場人物・キャラクター
樫山 めい (かしやま めい)
『エスの解放』の主人公で暗い雰囲気だが気の強い高校三年生。河端未知子の死亡事件をきっかけに頭の中に別の何かがあるような不安と幻覚、夢、意識喪失に捕らわれ、ときどき異常な行動を起こすようになる。失神して転落かけたところを偶然助けてくれた柄谷龍彦に助けを求める。
柄谷 龍彦 (からや たつひこ)
『エスの解放』の登場人物で樫山めいと同級の明るくまじめな高校三年生。めいが失神して転落しそうになるところを助けたことをきっかけでめいの心の病にかかわるようになり、めいの心を開放する。心理学者のおじさんがいる。
河端 未知子 (かわばた みちこ)
樫山めい、柄谷龍彦の隣のクラスの高校三年生。校舎の屋上から落ちて死亡し、そのことがめいの心の病のきっかけとなる。