スパイラル 〜推理の絆〜

スパイラル 〜推理の絆〜

行方不明の兄が追っていた謎に否応なく巻き込まれることとなった高校生の主人公鳴海歩が、真実を究明し、さらには自身にまつわる秘密をも解き明かしていくストーリー。ブレード・チルドレンと呼ばれる少年少女たちが鍵となり、主人公と関わりながら物語は進行。神がかった才能と運を持つ兄にコンプレックスを抱えていた主人公が開眼し、兄をも凌ぐ力を発揮していく様が描かれる。原作、城平京。

正式名称
スパイラル 〜推理の絆〜
ふりがな
すぱいらる すいりのきずな
原作者
城平 京
漫画
ジャンル
推理・ミステリー
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概要・あらすじ

高校1年生の鳴海歩は、同じ学園の女子が学校の非常階段から転落死した事件をきっかけに、失踪した兄が追っていたブレード・チルドレンと関わりを持つようになる。自ら不幸を自覚するブレード・チルドレンとは何者なのか。その件を追っていた兄はどこで何をしているのか。いくつもの謎のピースをつなぎ合わせ真相を探るうち、は自身の運命にも気づいていく。

登場人物・キャラクター

鳴海 歩 (なるみ あゆむ)

私立月丘学園高等部に通う16歳の少年。失踪した兄の清隆が語ったブレード・チルドレンに深く関わるようになり、自らの使命に目覚めていく。兄の失踪後、その妻で初恋の相手でもあるまどかの面倒を見るため同居。カリスマ的存在だった兄に大きなコンプレックスを持っていたが、後に自身が兄のクローンであり、兄を殺害するべく運命であることを知る。

結崎 ひよの (ゆいざき ひよの)

鳴海歩と同じ学校に通う新聞部部長。並外れた情報収集能力の持ち主で、歩を好きと公言し、積極的に関わろうとする。天真爛漫な雰囲気の持ち主だが、いざという時の行動力や精神力は、時に歩を凌駕するほど。実は、歩の兄鳴海清隆によって用意されていた、最後の切り札で、名前も年齢も偽りであったことがわかる。

鳴海 清隆 (なるみ きよたか)

鳴海歩の兄。元は警視庁の有能な警部で名探偵と呼ばれた人物。何事も天才的な才能と強運で一流にまで上りつめる、まさに神のような存在であったが、2年前に「ブレード・チルドレンの謎を追う」と言い残し失踪。この時すでに自らの対極であるミズシロ・ヤイバを殺害し、すべてを運命の歯車どおりに動かすべく行動していた。

鳴海 まどか (なるみ まどか)

鳴海歩の義姉で、鳴海清隆の妻。警視庁に勤める警部補。心根は優しいが、お世辞にも家庭的とは言えず、清隆失踪後は歩に家事一切を任せている。歩の高校で起こった転落事件を捜査し、ブレード・チルドレンに関わるようになる。

竹内 理緒 (たけうち りお)

ブレード・チルドレンの一人。月丘学園高等部の二年生だが、低い身長と幼い容姿のため、小学生にも見える。爆弾の技術に長けており、破壊の魔女、爆炎の妖精などと呼ばれている。当初は歩と対立していたが、後に信頼し協力関係を結ぶ。

浅月 香介 (あさづき こうすけ)

ブレード・チルドレンの一人。ピッキングや拳銃の扱いに長けている。鳴海歩を殺すために接近してきたが、後に歩の持つ可能性を認める。一見軽薄だが、実は仲間思いで義理堅い性格。幼馴染の高町亮子のことを大事に思っている。

高町 亮子 (たかまち りょうこ)

ブレード・チルドレンの一人だが、いかなる理由があろうと人を殺すことには否定的な立場を取っている。優れた運動能力の持ち主で、月丘学園高等部の陸上部に所属。周囲から将来を期待されているが、自らの持つ運命のため悲観的に考えている。幼馴染の浅月香介のことを大事に思っている。

アイズ・ラザフォード

ブレード・チルドレンの一人で、彼らを救うためのセイバーに所属。ピアニストとして来日し、鳴海歩らと出会う。鳴海清隆からミズシロ火澄のことを聞かされ、何をしても自分たちが救われることはないと悟っていたが、孤独の中で希望をつなぎ、歩に最後の望みを託す。

カノン・ヒルベルト

ブレード・チルドレンの一人。ミズシロ火澄の存在を知り、救われることはないと絶望して、仲間を狩るハンターとなる。卓越した殺人の技術と反射神経を持ちガン・ウィズ・ウィング(翼ある銃)の異名を取る。「ブレード・チルドレン以外の者は殺さない」という強固な意志を持っており、それゆえ鳴海歩の作戦の前に敗北する。

土屋 キリエ (つちや きりえ)

ブレード・チルドレンを観察するウォッチャーの一人。カノン・ヒルベルトが月丘学園でブレード・チルドレンを殺害しようと暴走した際に連絡役として現れ、以後は鳴海歩らのサポートに回る。ブレード・チルドレンの救いがないことを熟知し、それゆえ冷酷な言葉を吐くこともあったが、歩に最後の望みを託す。

ミズシロ・ヤイバ

全てのブレード・チルドレンの実父で、神である鳴海清隆と対をなす悪魔。生まれつき右の肋骨が一本欠けている。20歳で悪魔の血に目覚め、自らをリーダーとする騎士団(ナイツ)を結成。優秀な自分の血を引く80人の実子ブレード・チルドレン(ヤイバの子)を作り、旧人類の抹殺を目論んだが、神である鳴海清隆に殺害される。

ミズシロ火澄 (みずしろ ひずみ)

悪魔であるミズシロ・ヤイバの弟で、神・鳴海清隆の弟である歩と対をなす存在。実際にはヤイバによって作り出されたクローンで、しかも不完全体であったため、悪魔の血に目覚めるとされる20歳までは生きられない身体である。全てに絶望し、同じ存在である歩に救いを求め接触。 歩が生かしたカノン・ヒルベルトを殺害したことで歩と道を違えることになる。

集団・組織

ブレード・チルドレン

『スパイラル~推理の絆~』の組織。ミズシロ・ヤイバの血を引く子供たちの総称。「ヤイバ(刃=ブレード)の子」の意味を持つ。ヤイバの血縁であることを示すため、生まれてすぐに右の肋骨を一本、手術により切除されている。知能が高く、成人を迎える頃にヤイバと同じく殺戮者として目覚めるとされており、鳴海清隆ら黒幕により過半数が月丘学園に集められている。

騎士団 (きしだん)

『スパイラル~推理の絆~』の組織。ミズシロ・ヤイバの下に集まった者たちの総称。旧人類の抹殺というヤイバの真の目的を知った際、ブレード・チルドレンを暗殺するハンター、保護するセイバー、ただ観察するだけのウォッチャーに分裂した。ブレード・チルドレン自身がハンターやセイバーに所属するケースもある。

クレジット

原作

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