エム×ゼロ

魔法の使えない主人公九澄大賀が、魔法使い養成学校である聖凪高校に入学し、柊愛花らクラスメートとの魔法学園ライフを送る姿を描いた作品。

正式名称
エム×ゼロ
作者
ジャンル
バトル
 
ラブコメ
レーベル
ジャンプ・コミックス(集英社)
巻数
全10巻
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あらすじ

第1巻

九澄大賀は、聖凪高校の入学試験で出会った少女・柊愛花に一目惚れするものの、試験は不合格となってしまう。後日、もう一度愛花を見たいと思い立った大賀は、聖凪高校の校門前までやって来る。すると大賀は、柊賢二郎に聖凪高校の生徒だと勘違いされ、校内につれていかれてしまう。そこで大賀は聖凪高校が本物の魔法を教えている学校だと知ったため、記憶を消される事となる。同時に、大賀を学校内に入れてしまった賢二郎も教職を追われる危機に瀕してしまうが、賢二郎は大賀を聖凪高校の生徒として迎え入れる事でその危機を回避する。一方、新たに聖凪高校の生徒となった大賀は、本当は魔法など使えない事を周囲に悟られないよう振る舞っていた。だが、ひょんな事から生徒達に「ゴールドプレート」を持つ凄腕の魔法使いだと勘違いされてしまう。

第2巻

マジックプレート強奪事件に巻き込まれた九澄大賀は、所持していたマジックプレートを紛失してしまう。これを理由に、大賀は花先音芽から言い渡される。それを拒否する大賀に対し、音芽はなぜ学校に残りたいのかと問う。柊愛花の願いを叶えるために、本物の「ゴールドプレート」を所持したいという大賀の言葉を受けた音芽は、彼の退学を取り消し、新たなマジックプレート「エムゼロプレート」を渡すのだった。その後、凄腕の1年生がいるという噂を聞きつけた魔法執行部のメンバーが、勧誘のため大賀の前に現れる。魔法ポイントほしさに大賀はこの申し出を受け入れ、魔法執行部で忙しい毎日を送るようになる。そんな中、魔法執行部の支部長・永井龍堂伊勢聡史の確執に巻き込まれた大賀は、魔力のなくなった龍堂をかばうために、聡史とバトルをする羽目になってしまう。

第3巻

魔法試験を担当する試験官・大木高男は、1年生でありながら「ゴールドプレート」を所持している九澄大賀の事を快く思っておらず、彼の試験だけ難易度を上げようと画策する。そんな中、迎えた一次試験は、自らの欲望に打ち勝てるかを試すものだった。柊愛花が現れて大賀を誘惑する中、彼は自らの目標を思い出す事で欲望を振り払い、見事試験に合格する。続く二次試験では、試験官の魔法によって自らを二つに分けられ、逃げる半身を捕まえるという「鬼ごっこ」が行われる事となった。半身は魔法を使って逃げ回るため、大賀は魔法ポイントがなくなってしまう事を危惧するが、共に試験を受けるグループの協力で、二次試験でも優秀な成績を収める事に成功する。だが、続く三次試験の内容は、得意な魔法を一つ披露するというもので、まともに魔法を使えない大賀は途方に暮れてしまう。

第4巻

惚れ薬の効果により観月尚美に抱きついてしまった九澄大賀は、その状況を柊愛花に目撃された事で二人の仲を勘ぐられてしまう。その誤解を解くべく大賀は、愛花を連れて惚れ薬を作った薬品部のもとを訪れる。すると、薬品部の部長・及川光日郎は誤解を解く代わりに、新しい惚れ薬の材料となるホーレンゲ草を取って来てほしいと依頼して来る。そこで大賀は愛花、尚美といっしょにホーレンゲ草があるという西隠の洞窟まで出かける。しかし、光日郎の描いた地図が読みづらかったために、大賀達は多数の魔法トラップが仕掛けられている西隠の洞窟の奥まで入ってしまう。そんな中、大賀は西隠の洞窟に生えていたマンドレイクルーシーと出会う。そのルーシーの案内のもと、大賀は西隠の洞窟のトラップを交わしつつ、最奥までたどり着く。そこで大賀は、ホーレンゲ草と共に魔力を飛躍的にアップさせる事のできるドライヤドの指輪を発見するも、誤ってルーシーに使用してしまう。それにより魔力が大幅にアップしたルーシーは大賀に感謝して、彼の助けとなるべく学校までついて来るのだった。

第5巻

九澄大賀クラスマッチの代表メンバーに選出され、ほかのクラスとの公平性を保つという名目で「VIPキャラクター」という扱いにされてしまう。そして大賀は、得意のハッタリやルーシーの助けによって、相手チームのキングを撃破する事に成功しC組の勝利に貢献する。一方、F組の大門高彦小石川拓馬は大賀を強烈に意識しており、大賀に対してクラスマッチでの宣戦布告をする。さらに高彦達は、その自信に裏打ちされた実力を見せつけ、初戦を圧倒的な力の差で突破。そして、大賀の在籍するC組と高彦らの在籍するF組は決勝で対決する事になった。そんな中、大賀は決勝戦でも逃げ回りながら善戦するも、途中で誤ってエリアの争奪戦に一人で参加する事になってしまう。敵二人を相手に苦戦を強いられる大賀だったが、相手の魔法を利用する事で戦いを有利に進める。そして、持ち前の運のよさからゴール前のトラップを掻い潜り、勝利を収めるのだった。その後、大賀は観月尚美の罠に引っ掛かってしまい、彼女と対決する事になる。さらに大賀は尚美との勝負の途中で拓馬にも遭遇してしまう。

第6巻

九澄大賀小石川拓馬との遭遇後、ハッタリを駆使して彼から逃げようとするも逆に追い詰められてしまう。そこで大賀は、拓馬と正面から勝負する事になった。大賀は、拓馬の強力な魔法「魔指弾」を前に苦戦を強いられるが、拓馬はさらに強力な魔法「魔鋼弾」を放ち、大賀はピンチに陥る。しかし、大賀は拓馬の一瞬の隙を突き、彼を自滅に追い込む。その後、C組対F組の勝負が後半戦に差しかかる中、大門高彦は大賀との直接対決を望んでいた。一方、柊愛花は変身魔法を用いて大賀の姿に変装する事により、高彦をおびき出す事に成功する。それにより愛花は高彦の攻撃を受けるが、隙を突いて高彦の頭に目印を付ける。その後、大賀は高彦との直接対決に臨み、愛花の付けた目印を攻撃して高彦を追いつめ、C組がクラスマッチでの優勝を収めるのだった。

第7巻

夏休みに柊賢二郎に呼び出された九澄大賀は、聖凪高校の研修所までやって来ていた。そこで大賀は新垣蓮道の指導のもと、「エムゼロ」の訓練に励む事になる。しかし蓮道は、大賀が指導するに足る人物であるかを試すために試練を課す。それに合格した大賀は、蓮道による厳しい指導に我慢強く耐え抜いた結果、「エムゼロ」の領域操作などの応用を身につけていく。3日後、蓮道は大賀がきちんと「エムゼロ」を身につけたどうかを確かめる試験を課す。さらに蓮道はその試験に合格できなければ、3日間の指導の成果を白紙に戻すと口にする。しかし、その試験の最中に蓮道が倒れてしまい、彼の魔法が暴走。試験を見守っていた柊愛花が、これに巻き込まれてしまう。そこで大賀は愛花を救うために「エムゼロ」の力を最大限に利用する。その後、蓮道が倒れた事は大賀を試すためのウソだと判明。大賀はその対応を評価された結果、試験を突破して「エムゼロ」のレベルアップに成功するのだった。

第8巻

聖凪高校では文化祭が始まろうとする中、魔法執行部に脅迫メッセージが届く。そこには校内に爆風玉を仕掛けたと書かれており、その爆風玉を回収したければ文化祭で行われる「イベントキングレース」に出場しろと指示される。これを挑戦状だと受け取った魔法執行部は、犯人の要求に従っているふりをしつつ、犯人を見つけるために奔走する。一方、九澄大賀柊愛花は「イベントキングレース」に出場して、各所に待ち構えている刺客達に勝利をおさめる事で、爆風玉の在処を知るヒントを得る。そして、校内に仕掛けられた爆風玉の回収する事に成功する。そんな中、再び犯人からのメッセージが届き、永井龍堂を「MA-1 GP」に出場させろと命じられる。そこで龍堂は複数人での魔法バトルを行うイベント「MA-1 GP」に出場して、圧倒的な実力で次々と出場者を撃破していく。

第9巻

九澄大賀は二度目の魔法試験の日を迎えていた。試験の内容は「ミラーインミラー」で、鏡の中の世界に入ってゴールにたどり着けば試験突破となる。しかし鏡の中の世界では、鏡に映り込んでしまうと元の世界に戻され、減点となってしまう。大賀はメンバーと共に鏡の世界に入り、注意深くゴールを目指す。試験中は試験官による妨害魔法により、そう簡単には突破する事はできない。そんな中、伊勢カオルの磁力魔法が効果を発揮し、次々と障害をクリアしていく。それにより自信をつけたカオルは、意気揚々とゴールに向かう。しかし、ゴールには受験者の最も苦手とする相手が待ち構えており、カオルの前には伊勢聡が姿を現す。苦戦を強いられるカオルだったが、磁力魔法をうまく使って聡の魔法を攻略してゴールする事に成功する。その頃、大賀の前には風邪を引いた九澄胡玖葉が姿を現していた。風邪を引いて意識が朦朧となった胡玖葉とバトルする事になった大賀だったが、手加減なしの胡玖葉を前にまったく歯が立たない。

第10巻

ある日九澄大賀は、エムゼロプレートを所持したまま魔法が使う方法があるという噂を耳にする。そこで大賀は、エムゼロプレートにその加工を施す事のできる技能者・花先音弥のもとを訪れる。しかし、加工の施されたマジックプレートブラックプレートを手にするには、その資格を有しているかどうかの試験を受ける必要があった。大賀は音弥の反対を押し切って試験を志願し、レベル1の課題「壁」を受ける事になった。一方、音弥は大賀が試験を受けるあいだ、空になった大賀の肉体を借りて外に出る事にする。そして、音弥は大賀の身体を借りて大賀の知り合い達と接触するも、尊大な振る舞いが仇となり大騒ぎになってしまう。その頃、大賀は試験に何度も失敗した事により、現実の身体にもそのダメージが反映されてしまい、強制的に失格になってしまう。その後、大賀はどうにか高い壁をのぼる方法を模索して、再び音弥のもとを訪ねて試験を受ける。大賀はルーシーの助けも借りて、見事レベル1の課題を突破し、エムゼロブラックプレートを手にする事に成功する。

登場人物・キャラクター

九澄 大賀 (くずみ たいが)

1年C組所属。聖凪高校の受験に失敗するものの、とあるきっかけから入学を許可される。人並み外れた体力と戦闘力と空間把握能力を誇るが、基本的に魔法を扱うことはできない。柊愛花に想いを寄せている。特殊なマジックプレート「M0(エムゼロ)」を所持する。

柊 愛花 (ひいらぎ あいか)

1年C組所属。聖凪高校教師である柊賢二郎の娘で、母がいないため家事全般を任されている。極度の笑い上戸。入試面接で九澄大賀の答えを聞いて以来、九澄大賀の事が気になっている。得意魔法は「声振砲(ボイスワープ)」。

伊勢 カオル (いせ かおる)

1年C組に所属する九澄大賀のクラスメート。女の子が大好きで、セクハラ行動をするため、女子からの評価は低い。九澄大賀と柊愛花の恋の行方を応援している。得意魔法は「30秒間の磁引力(ハーフミニッツマグネティズム)」。

三国 久美 (みくに くみ)

1年C組に所属する九澄大賀のクラスメート。黒髪ロングヘアーに抜群のスタイルを持ち、魔法格闘部に所属。柊愛花乾深千夜とは小学校からの親友。言葉遣いがぶっきらぼうなど、男勝りな性格だが、カタツムリが苦手。物質を巨大化させる魔法を得意とする。

乾 深千夜 (いぬいみちよ)

1年C組に所属する九澄大賀のクラスメート。小柄で黒髪ツインテールが特徴。オカルトやゴシックファッションが趣味でミステリアスな性格をしている。柊愛花三国久美とは小学校からの親友。ぬいぐるみを利用した物体操作魔法「一髪操作(ワンヘアーマペット)」を得意とする。

津川 駿 (つがわはやお)

1年C組に所属する九澄大賀のクラスメートでヘアバンドが特徴。テンションが高く何事にも物怖じしない性格。スケートボードを利用した「GO!!エスケープ」や「韋駄天號」など、高速移動魔法を得意とし、「C組のスピードキング」の異名を誇る。

時田 マコ (ときた まこ)

1年B組に所属する巨乳の女子。通称「Gの旋律」。1年生で最もバストサイズが大きく、魔法で顔にモザイクがかかっていたり、常に顔が隠されているのが特徴。

伊勢 聡史 (いせ さとし)

2年生で、伊勢カオルの兄。弟と違い、成績優秀だが、冷徹で常にケンカ腰。元々は生徒会魔法執行部に所属していたが、取り締まり方などの問題により、親友である永井龍堂との間に確執を生むが、後の和解する。鎖を使用した魔法を得意とする。

永井 龍堂 (ながい りゅうどう)

2年生でA校舎支部長で生徒会魔法執行部に所属。魔法の実力は高く、人望も厚いが、かなりの運動音痴。ニット帽であるロッキーに喋らせるほどの口下手。それが原因で、伊勢聡史との間に誤解を生み、対立してしまうが、後に和解する。ロッキーの上半身を具現化するなどの魔法を得意とする。

柊 賢二郎 (ひいらぎ けんじろう)

魔法技術主任教員であり柊愛花の父。校長に魔法能力を持つ実力者。無愛想だが、柊愛花に対しては親バカである。九澄大賀が魔法を使えないことがバレてしまうと、自身がクビになるため、嫌々ながらも九澄大賀と秘密を共有し、補佐している。

花先 音芽 (はなさき おとめ)

聖凪高校の校長で、温和な性格をした年配女性。九澄大賀の受けた入学面接では、魔法で若き日の姿に変身して面接をしていた。

九澄 胡玖葉 (くずみ こくは)

九澄大賀の姉。132cmの身長と童顔により、小学生に間違えられる。それを指摘されると激怒する。九澄大賀を一瞬で捻じ曲げてしまうほど、空手の達人だが、非常に弟想いの性格をしている。

小石川 拓馬 (こいしかわ たくま)

聖凪高校に通っている1年生の男子。F組に在籍している。大門高彦とは幼なじみで、仲がいい。金髪の短髪で、大柄な体格をしている。柊愛花に片思いをしていたが、愛花が大賀に好意を寄せている事に気づいて以来、大賀に対して対抗意識を燃やしている。クラスマッチでも大賀の存在を強く意識しており、彼との直接対決に臨んだ。しかし、自らの魔法の弱点を大賀に見破られたうえ、その弱点を突かれて敗北を喫している。魔法の実力では高彦には一歩及ばないものの、学年では十分トップクラスといえる実力を誇る。その実力を持つが故に、単純な力押しでの勝負を持ちかける傾向にあり、小石川拓馬本人も、そのやり方でどこまで通用するか自分を試したがっている。得意魔法は、音を魔法で弾に変える事により相手に放つ「魔指弾」。使用する際は、手に付けている金属製のナックルを使って音を出す事が多い。音を鳴らす事ができれば例え足からでも魔法を出す事ができる。しかし、木の破片に当たっても破裂してしまうという弱点がある。

影沼 次郎 (かげぬま じろう)

聖凪高校に通っている1年生の男子。九澄大賀のクラスメイト。黒髪が肩にかかるほどのロングヘアで、前髪で片目が隠れている。物静かな性格で、非常に影が薄い。1学期の魔法試験の際は、担当試験官にも存在が認識されていないほどだった。その一方で頼れる存在でもあり、クラスマッチでは代表メンバーに選出され、文化祭では女子に痴漢を働こうとする客の対応に追われていた。また極度の人見知りで、周囲とは距離を保つようにしている。しかし、そんな考えとは裏腹に、周囲からは普通に友達として認識されている。魔法試験で優秀な成績を叩き出すなど、確かな魔法の実力を持つ。その実力が認められた事から、魔法執行部にも所属する事が決定している。得意魔法は、相手の影に杭などを刺して動けなくする魔法や、相手の影を自分の影を用いて摑む事により捕縛する魔法。クラスマッチではその魔法を活かし、相手の捕縛や味方チームの守りを担当していた。

新垣 蓮道 (にいがき れんどう)

元聖凪高校の教員を務めていた老齢の男性。現在は引退して布敷島の教員施設で管理人兼指導員を務めている。白髪で、顎鬚を生やしている。教員を退いたあとも「先生」と呼ばれるのをあまり好ましく思っていない。非常に高い魔法の実力を有しており、その実力は花先音芽にも匹敵する。九澄大賀の「エムゼロ」の指導を柊賢二郎より一任されており、自分なりのやり方で大賀の適性を見抜いている。大賀には非常に厳しい指導を行ったが、めげずについて来る大賀の事を高く評価していた。キセルの煙を媒介とした魔法を頻繁に使用しており、煙の上に乗って移動したり、煙で攻撃するなどその応用は多岐にわたる。音芽とは幼なじみで、「蓮ちゃん」「音芽ちゃん」と呼び合う仲。

堤本 浩巳 (つつみもと ひろみ)

聖凪高校に通っている1年生の男子。九澄大賀のクラスメイト。津川駿とは中学時代からの親友。黒髪の短髪で、モミアゲを伸ばしている。モミアゲの手入れには気を遣っており、毎日毛抜きで型を整えている。スケベな性格で、クラスマッチ終わりには伊勢カオルらに唆(そそのか)されて、女子達のシャワー室を覗こうとしていた。また、駿と下田明歩の仲が深まっていると知った際には、その関係に嫉妬。そして、駿と明歩が恋仲にならないように邪魔をしていた。玩具やグッズなどのコレクターで、得意魔法もそのグッズを利用したものが多い。クラスマッチでは代表選手に選出され、「アタッカー」として活躍した。

ルーシー

西隠の洞窟で30年も自生していたマンドレイクの野生種。魔法抵抗力のない人間には、15歳程度の少女に見える。この姿や話す言葉は、過去洞窟に訪れていた人間を感知して学習したものを魔力でイメージ化している。また、聖凪高校で育成しているマンドレイクよりも若干魔力が高く、擬人化の幻覚もより高度になった。ただし、マジックプレートを所有している相手には、問題なく弾かれてしまうレベル。西隠の洞窟を訪れた九澄大賀には話が通じた事から、彼を洞窟の奥地まで案内した。その後、ドライヤドの指輪の効力を使い、魔力が上昇した事で自由に空中を移動できたり、姿を他人から見えなくする能力などを身につけた。それにより洞窟から離れて行動できるようになった事で大賀に感謝して、彼と行動を共にするようになる。大賀に好意を抱き、彼の役に立ちたいと生活全般をサポートしている。その後、柊愛花や観月尚美にも存在が知られる事となり、二人とは友人関係を築く。

藤重 昌佑 (ふじしげ まゆ)

聖凪高校に通っている1年生の女子。F組に在籍している。ソフトボール部に所属している。黒髪のセミロングで、眉が太い。眼鏡をかけており、頭にはカチューシャを付けている。クラスマッチでは代表選手に選出され、「スパイ」として活躍した。C組との対決では撃破される事なく、最後まで残っていた。得意魔法は静電気の塊を投げつける「衝撃の剛速球」で、当てられた相手は一定時間痺れて動けなくなる。

皆口 南々海 (みなぐち ななみ)

聖凪高校に通っている1年生の女子。九澄大賀のクラスメイト。黒髪のショートヘアで、前髪をピンで留めている。クラスメイトの三国久美をライバル視しており、何かと彼女より優位に立ちたがる。また周囲が止めるのも聞かずに、久美と同じ強化魔法を好んで使用しているが、身体能力の低さからそれをうまく使いこなせていない。1学期の魔法試験の際には久美と魔法勝負をするが、敗北を喫している。

次原 豪也 (つぎはら ごうや)

聖凪高校に通っている1年生の男子。九澄大賀のクラスメイト。短髪をオールバックにしている。流されやすい性格で、伊勢カオルらに唆された結果、クラスマッチ後の女子のシャワー室を覗こうとした。クラスマッチでは代表選手に選出され、「ガード」として活躍した。次原豪也自身の一部を飛ばす変則放射系の魔法を得意としており、腕を飛ばす「ロケットパンチ」などを好んで使用している。なお、「ロケットパンチ」は足でも飛ばす事が可能だが、首は単体で飛ばす事ができない。

山根 (やまね)

聖凪高校に通っている2年生の男子。癖のある黒髪を、ショートカットにしている。1年生を騙してマジックプレートを奪おうとする悪戯の常習犯で、20個目のマジックプレートを奪うために、強いと評判の九澄大賀を狙った。変装魔法で新聞部を装って大賀を油断させたあと、得意としている攻撃魔法「KOハンマー」で、大賀を気絶させてマジックプレートを奪った。しかし、その直後に気絶から目覚めた大賀により追い詰められた。まったく反省しておらず、大賀を再度魔法で気絶させようと目論んでいたが、大賀の肉弾戦による反撃を受けて逆に気絶させられた。その後、悪戯の責任を取るために退学処分を受けている。

門庭 福夫 (かどにわ ふくお)

聖凪高校で教師を務めている男性。年齢は48歳。頭頂部が薄毛で、眼鏡をかけている。薄毛である事を非常に気にしており、カツラをかぶる事もある。カラオケが好きで、氷川きよしの歌が得意。また、オヤジギャグが大好きで、魔法はそれを活かした「親父の魂」を得意としている。「親父の魂」を使用中は、発したギャグを「寒い」と感じた人の体温を0.3度ずつ下げる事ができるため、話を聞かない生徒達に罰として使用される事がある。しかし、笑い上戸である柊愛花には通用しなかった。1学期の魔法試験の試験官を担当しており、その際は生徒達の得意魔法を採点する実技試験を課している。

花先 音弥 (はなさき おとや)

花先音芽の父親。聖凪高校の前校長を務めていた。年齢は102歳。肉体を捨てて魔法で身体を構築しており、身体を構築する際は少年時代の姿になる。現在は若い姿で、白髪の短髪。しかし、足は構築しておらず、宙に浮いている。かつて神社に伝えられて来た魔法技能を広めようと、マジックプレートによる魔法制御術を生み出した。そして聖凪高校を設立して、魔法技能の普及に努めた。その後、ブラックプレートの技能者を務める事になるが、精製するには人間の肉体が耐えられないほどの超強力な魔法を使わなくてはならず、そのために自分の肉体を捨てる決断をした。そして、娘の音芽に校長の座を譲り、普段は地下深くのブラックプレートの試験場に籠もるようになった。九澄大賀が試験場にやって来た当初は、魔法の使えない者にブラックプレートを有する事はできないと考えていた。しかし、大賀の並外れた精神力などを認めて、彼用のブラックプレートの製造を行う。また大賀に、ほかの魔法学校への留学の道を勧めた。

土屋 秀和 (つちや ひでかず)

聖凪高校に通っている1年生の男子。D組に在籍している。金髪の長髪で、チャラい容姿をしている。クラスマッチではC組との対戦で三国久美と遭遇して、彼女を自らの魔法で拘束しようと目論んだ。さらに自分を「スパイ」だと偽る事により、久美からの攻撃を阻止しようとしている。しかし、久美による魔法で接近を許してしまった結果、彼女により敗北を喫した。得意魔法は「土坊主」で、土の中を自在に動き回って相手を攻撃する。

三科 映美理 (みしな えみり)

聖凪高校に通っている1年生の女子。F組に在籍している。父親がイタリア人のハーフで、帰国子女。クラスメイトの桜庭紫紀と仲がよく、彼女と行動を共にしている。ショートヘアで、ニット帽を目元が隠れるほど深くかぶっている事が多い。帽子を深くかぶっていると言動が大胆になるが、帽子がないと気弱になってしまう。胸が非常に大きく、マラソン大会では時田マコらと共に胸を軽くするための魔法液を使用しようとしていた。クラスマッチでは代表選手に選出されており、C組との対決で柊愛花らに遭遇した。その際には得意魔法である「ガムガムフレア」を用いて愛花と深千夜の拘束に成功するが、彼女達のコンビネーションを前に敗北を喫してしまう。

高見 (たかみ)

聖凪高校に通っている2年生の男子。クラスはD組に所属している。短髪で、目つきが悪い。文化祭が行われる前に匿名のメールを受け取っており、報酬の1万円目当てに文化祭時のイベント「ホーキレースGP」に出場した。そこでは、水を数秒間強力な接着剤に変える魔法「ゼリー状瞬間」を用いて、ほかの選手を妨害した。しかし、本命である九澄大賀には魔法での妨害が利かず、彼には敗北を喫してしまう。

鏡 昭司 (かがみ しょうじ)

聖凪高校の教頭を務めている男性。花先音芽に次いで在任年数の長い教員。黒髪の短髪で眼鏡をかけており、たらこ唇が特徴。3年生校舎の責任者で、校則や規律を何よりも重んじており、校内の風紀を日々守っている。そのため、規則に外れる事を極端に嫌っており、九澄大賀の事は音芽達からは秘密にされている。しかし特例で入学したと聞いている大賀の事を気にしており、夏休みの一件から大賀の事をさらに訝しみ始める。そこで、滑塚亘に大賀の事を内密に調査させた。その際、大賀が規則から極端に外れるエムゼロプレートを使用しているのではないかと疑惑を持つが、亘からの報告を受けて疑惑を払拭した。

里谷 誠 (さとや まこと)

聖凪高校に通っている2年生の男子。魔法執行部に所属している。短髪で、眼鏡をかけている。ほかの魔法執行部メンバーよりも一つ下のランクである「マジックプレート」「ブロンズプレート」を所持している。クレーンゲームマニアで、日々技術の向上に努めている。また、それを活かした魔法「未確認クレーン」を得意としており、空中に出現したクレーンを使って対象を拘束する事ができる。ただし、拘束に成功しても腕力の強い相手には通用しない事がある。

白石 淳 (しらいし じゅん)

聖凪高校に通っている1年生の男子。F組に在籍している。黒髪の短髪で、細目が特徴。クラスマッチでは代表選手に選出され、「アタッカー」として出場している。得意魔法は「メリーの鈴」で、鈴の音でぬいぐるみの羊を複数あやつる事ができる。羊達は嚙みつく事しかできないが、ぬいぐるみであるために嚙みつかれても痛くはない。しかし、相手のペイントボールを割る事を主目的とするクラスマッチでは有効な魔法で、伊勢カオルを撃破するなど活躍を見せた。

魔法将棋トーナメントでの刺客 (まほうしょうぎとーなめんとでのしかく)

聖凪高校に通っている小太りの男子。匿名のメールを受け取って文化祭でのイベント「魔法将棋トーナメント」に出場した。「魔法執行部の代表に勝てば1万円をもらえる事で出場を決めている。アマチュア3段相当の将棋の実力を持っており、「魔法将棋トーナメント」では当然勝てるものだと考えていた。しかし、魔法執行部の代表である柊愛花に圧倒的な差をつけられて敗北を喫した。愛花からは刺客であるにもかかわらず弱かったと評されていた。

桜庭 紫紀 (さくらば むらさき)

聖凪高校に通っている1年生の女子。F組に在籍している。足先まで届くほどの黒髪ロングヘアで、前髪は真っ直ぐに切り揃えている。また胸が非常に大きく、マラソン大会では時田マコらと共に胸を軽くするための魔法液を使用しようとしていた。気位の高い性格で、魔法試験での成績があまりよくなかった事を不服に思っている。そのため、クラスマッチの代表選手として選出された際には、それを汚名返上のチャンスだと考えていた。C組とのクラスマッチでは三国久美と遭遇して戦闘に入るが、彼女と相討ちになってしまう。その後、久美とは親交を深めており、友人の三科映美理と三人でプリクラ写真を撮っていた。得意魔法は「黒髪の女王様」で、自らの髪を鞭に変えて攻撃する事ができるが、運動があまり得意でないために、その魔法に振り回されがち。

初貝 真由 (はつがい まゆ)

聖凪高校に通っている1年生の女子。A組に在籍し、パソコン部に所属している。黒髪のショートヘアで、眼鏡をかけている。胸が非常に大きい。A組の中ではダントツの人気を誇っているが、初貝真由本人は現実の人間にはまったく興味がない。現在は空想上のキャラクターを実体化する魔法を研究中。マラソン大会では大きな胸が邪魔で、時田マコ達と共に胸を軽くするための魔法液を使用しようとした。しかし、途中でネムネムサボテンの催眠ガスを吸ってしまい、しばらくのあいだ気絶。その後、マラソン大会は雨天中止となったため、胸を軽くする必要がなくなった。

武部 優希 (たけべ ゆうき)

聖凪高校に通っている1年生の男子。F組に在籍している。黒髪の短髪。入学式で今美可子に一目惚れして、周囲の目を気にする事なく恋仲を深める。クラスマッチでは未可子と共に代表選手に選出され、九澄大賀とのエリア争奪戦に参加。視界を遠方に飛ばす事のできる魔法「見廻眼」を使用しつつ、争奪戦の障害物レースを有利に進めた。しかし、障害物レースのゴール手前で未可子と共に罠に引っかかってしまい、大賀に敗北を喫している。

大門 高彦 (だいもん たかひこ)

聖凪高校に通っている1年生の男子。F組に在籍している。黒髪の短髪で、身長は低め。冷戦沈着な性格で、自信家。1学期の魔法試験では、学年トップの成績を叩き出すほどの優秀な魔法の能力を持つほか、頭脳明晰で運動神経もいい。ほかの生徒よりも頭一つ抜きん出た実力を持つが故に、逆に魔法を学ぶ事に情熱を失っている。その後、九澄大賀にライバル意識を燃やし、クラスマッチでは彼に宣戦布告をしたうえで、大賀との直接対決に臨んだ。しかし、大賀の「エムゼロ」の魔法を前に攻略法を見つけられず、さらに柊愛花の魔法によって追い詰められた結果、大賀に敗北を喫する。その結果を真摯に受け止め、大賀をライバルとしてさらに意識し、魔法の実力向上に努めるようになった。その後、魔法の実力などが評価された結果、魔法執行部にも所属する事が決まっている。得意魔法は、髪の毛を魔法で矢に変えて放つ「狭視野の射手座」。また攻撃魔法だけでなく、敵を感知できる魔法を駆使するなど、広い応用力を併せ持つ。

氷川 今日子 (ひかわ きょうこ)

聖凪高校に通っている1年生の女子。九澄大賀のクラスメイト。ショートカットの髪型で、喜怒哀楽をいっさい表情に出さないクールな性格の持ち主。少々棘のある言動をするため、男子には怖がられている。魔法学校に通いながらも魔法にはほとんど関心がなく、勉強一筋の才女。下田明歩の恋を応援しており、夏休みには明歩と津川駿の仲を取り持つ手助けをした。また、それを邪魔しようとする伊勢カオル達を、得意魔法の「チェンジシール」を使って排除していた。

大木 高男 (おおき たかお)

聖凪高校で教師を務めている男性。年齢は32歳。黒髪で短髪のたらこ唇。身長が低いため、普段からみんなよりも高い位置に立ったり、シークレットシューズを履く事で誤魔化そうとしている。魔法空間を作り出す技能に長けており、魔法能力は高い。1学期時の魔法試験の試験官を担当しており、その際は生徒に対して自らの欲望に打ち勝てるかどうかの課題を課している。この時「ゴールドプレート」を持っている事で、授業をまともに受けようとしない九澄大賀を、いけ好かない生徒だと考え、大賀にのみ試験の難易度を10倍にするなどの工作を行った。その後、2学期の魔法試験の試験官も担当した。その際は鏡の中に魔法空間を作り出し、その障害の突破を試験として課した。

今 美可子 (こん みかこ)

聖凪高校に通っている1年生の女子。F組に在籍している。髪型はベリーショート。聖凪高校の入学式の日に武部優希と出会って一目惚れ。周囲の目を気にする事なく、恋仲を深めていっている。クラスマッチでは優希と共に代表選手に選出され、九澄大賀とのエリア争奪戦に参加。自身の身体を風船に変える事のできる魔法「美・風船」を使って、障害物を攻略した。その後、ゴール手前までやって来るものの相方の優希が罠に嵌まってしまい、彼を助けようとして自分も罠に嵌まってしまう。

百草 紀理子 (ももくさ きりこ)

聖凪高校で教師を務めている女性。魔法以外には数学を教えている。年齢は24歳。ロングヘアで眼鏡をかけており、ナイスバディの色香漂う人物。聖凪高校の教員の中では若くて美人であるため、生徒達からの人気は高い。1学期時の魔法試験の試験官を担当しており、その際は生徒達の身体を魔法で二つに分けて「鬼ごっこ」の課題を課した。

桃瀬 晶 (ももせ あきら)

聖凪高校に通っている1年生の女子。九澄大賀のクラスメイト。黒髪のセミロングで、ニット帽をかぶっている事が多い。クラスマッチでは「キング」に選出されている才女で、変身魔法を得意としている。変身魔法では瞬時に自分や他人を生物、無生物を問わない別の姿に変える事ができる。しかし、まだ魔法のレベルが高くないため、長時間の変身は難しい。

ライヤーゼリー

ゼリー状の分泌液を用いて獲物を捕らえる獰猛な魔法植物。さらに捕らえた獲物をコピーする事により、その姿を使ってさらに多くの獲物を集めようとする性質を持つ。分泌液にはわずかに麻痺効果があるため、捕らえられた獲物が中から抜け出すのは困難。本来はそれほど大きくはないが、西隠の洞窟に自生していた個体は、魔法磁場溜まりに生えていた事もあって巨大化している。人間までも獲物としてしまうほどで、迷い込んだ観月尚美を捕らえている。さらに尚美の姿をコピーする事で、九澄大賀も獲物にしようと誘っていた。しかし、大賀といっしょにいたルーシーにライヤーゼリーだと見抜かれたため、大賀を捕らえるのに失敗した。

観月 尚美 (みづき なおみ)

聖凪高校に通っている1年生の女子。F組に在籍している。赤髪をショートヘアにしている。西隠の洞窟での一件以来、九澄大賀からのイメージを変えるために髪を短くした。男子に対して苦手意識を抱いており、男子相手には棘のある言動をしがち。また、素直になれない性格で、本心でない事をつい言ってしまう。誤って惚れ薬を吸った大賀により初対面時に抱きつかれた事から、当初大賀に対して苦手意識を持っていた。その後、大賀といっしょにホーレンゲ草を取りに西隠の洞窟に向かい、彼の言動などから大賀を見直している。また、大賀に対して恋心を抱くようになり、クラスマッチの最中には大賀との熱烈なやり取りを妄想していた。その後も大賀との仲を深めるために、夏休み中の魔法訓練に誘おうとしたりするが、大賀には気持ちが伝わらずにいる。魔法の実力に関してはクラスマッチに選抜されるほどの優秀さを誇り、大門高彦からはクラスマッチ攻略の要として期待されていた。得意魔法は「昇天使」で、自分か相手を宙に浮かす事ができる。それにより相手を拘束する事ができる。

竹谷 和成 (たけや かずなり)

聖凪高校に通っている1年生の男子。D組に在籍している。強面であるがクラス内では人気が高く、人望も厚い。また、確かな魔法の実力を持っている事から、クラスマッチでは「キング」を務めている。物質移動系の魔法を得意としており、クラスマッチでは予め準備していた場所に移動する事のできる魔法「インスタントワープ」を使用していた。しかし、全身を移動させる事に時間がかかるという弱点があり、移動中は頭の上から徐々に移動していく。その弱点を九澄大賀により突かれた事により、敗北を喫してしまう。その後、インスタントワープの移動速度を速めるために、練習を行っている。

軽曽根 菜津子 (かるそね なつこ)

聖凪高校に通っている1年生の女子。A組に在籍している。髪型は縦ロールで、派手な容姿をしている。また、細身の外見とは裏腹にかなりの大食漢で、底なしの胃袋と周囲からは評されている。その食欲を活かして、街に出かけては大食いチャレンジを実施しているお店を軒並み制覇している。文化祭で、魔法執行部の九澄大賀と魔法料理部主催の「巨大タコ焼き大食い大会」で勝負する事になった。そこでも、その大食いぶりを発揮して10個を完食して見せるが、12個を完食した大賀には敵わずに敗北を喫した。しかし、そのあとに大賀が大会を辞退した事で、大会では優勝を飾る。

八条 宗二 (はちじょう そうじ)

聖凪高校に通っている2年生の男子。魔法執行部に所属している。黒髪の短髪。物静かで穏やかな性格で、九澄大賀が魔法執行部を留守にしている時は、その代わりとして宇和井玲により扱き使われている。魔法執行部では一番の働き者で、一般生徒からも一目置かれている存在。ブレザーを巨大な風呂敷状に変える事で、敵を捕らえる事のできる魔法「どこでも風呂敷」を得意としている。

田島 誉士夫 (たじま よしお)

聖凪高校に通っている1年生の男子。九澄大賀のクラスメイト。魔法将棋部に所属している。短髪で、鼻が大きい。スケベな性格で、クラスマッチが終わったあとに伊勢カオルらに唆されて、女子達のシャワー室を覗こうとしていた。操作系魔法を得意としており、小型の人形を自在にあやつる事ができる。また、将来的には小型モンスター人形使いになるという目標を持っている。クラスマッチ戦では代表選手に選出され、「アタッカー」として活躍した。そんな中、F組との対戦時には小石川拓馬に遭遇。拓馬の「魔指弾」で敗北を喫してしまう。

宇和井 玲 (うわい れい)

聖凪高校に通っている2年生の女子。魔法執行部に所属している。黒髪のショートヘアで、頭後ろで髪を二つのおさげにしている。サバサバとして性格で、人との距離感が近く、気に入った相手には軽い気持ちでキスをする。その一方で人使いが荒く、後輩の九澄大賀をパシリとして酷使している。ヘアゴムを媒介とした術を得意魔法としており、ヘアゴムを網目状に張り巡らせて相手を捕らえる「ブラックバンドウェッブ」や、ヘアゴムを巨大化させて敵に飛ばす魔法などを使用する。文化祭での脅迫騒ぎの際は、「爆風玉」を見つけるために、小型の蜘蛛をあやつる魔法「スパイダー5」を使用していた。

畑 龍馬 (はた りょうま)

聖凪高校に通っている1年生の男子。九澄大賀のクラスメイト。黒髪の坊主頭。クラスマッチ戦では代表選手に選出されており、「スパイ」として活躍している。操作系の魔法を得意としており、特に布に魔法をかける事で、相手にさまざまな効力をもたらす「布魔法」を好んで使う。F組との対戦時には小石川拓馬に遭遇。彼に対して布魔法を使っての拘束しようとするが、拓馬の「魔指弾」でに敗北を喫してしまう。

滑塚 亘 (なめづか わたる)

聖凪高校に通っている3年生の男子。魔法執行部に所属している。黒髪の短髪で、細目。鏡昭司の依頼を受けて、内密に九澄大賀の事を調査し始める。「魔法を消す魔法」を大賀が使用するかどうかを確かめるため、大賀に魔法の勝負を挑んだ。しかし、こっそりと柊賢二郎の助けを借りた大賀に叩きのめされる結果となり、彼を「ゴールドプレート」を持つほどの魔法の実力者だと認めている。なお、1、2年校舎の治安維持を担当している永井龍堂達を少々頼りないと感じており、彼らの事を支えてやるようにと大賀に依頼した。得意魔法は「魔手」で、目に見えない「右手」を出現させ、操作する事ができる。この「魔手」に摑まれた相手は抵抗する事がほぼ不可能。なお、「魔手」の射程距離は50メートルほどだが、正確な距離感を身につけていなければちゃんと摑む事はできない。このため、遠近感を鍛えている滑塚亘は「魔手」を自由自在にあやつっており、これを魔法執行部での活動に役立てている。

下田 明歩 (しもだ めいほ)

聖凪高校に通っている1年生の女子。九澄大賀のクラスメイト。黒髪のセミロングヘアで、眼鏡をかけた知的そうな容姿をしている。クラスでは委員長を務めている才女で、魔法の実力も高い。問題児の多いC組を取り仕切っているため気苦労が絶えないが、持ち前の責任感の強さで乗り切っている。クラスでは桃瀬晶や出雲文美と仲がよく、いっしょにいる事が多い。クラスメイトの津川駿に片思いをしており、夏休みの魔法特訓を利用して駿と仲を深めた結果、彼と交際する事が決まった。

出雲 文美 (いづも ふみ)

聖凪高校に通っている1年生の女子。九澄大賀のクラスメイト。黒髪の長髪を頭後ろで二つのおさげにしている。頰にはそばかすがある。家が書道教室を開いているため、字を使った魔法を得意としているが、文系というよりも体育会系で、活発な性格をしている。桃瀬晶や下田明歩と仲がよく、いつも行動を共にしている。また、明歩が津川駿に片思いをしていた事を知ると、明歩と駿を恋仲にしようと画策。夏休みを利用して二人がなかよくなるように、取り計らっている。得意魔法は、空中に描いた字に応じた効力をもたらす魔法「書家の魂」。その効力は防御から攻撃など応用力が高く、クラスマッチに出場した際は、その魔法を活かして活躍した。

松田 俊樹 (まつだ としき)

聖凪高校に通っている2年生の男子。伊勢聡史のクラスメイト。黒髪の短髪。非常にまじめな性格である一方、負けず嫌いなところがある。2度目の魔法試験が終わった頃には魔法の実力で頭角を現しており、学年で十指に入るほどの実力者。魔法の実力者が入部を許される魔法執行部の試験を受けたものの、魔法の実力以外の部分が災いして試験に合格する事ができなかった。その事から魔法執行部のメンバーに対して、強い嫉妬心を覚えるようになった。その後、聖凪高校から別の高校へ転校する事がきっかけとなり、文化祭で魔法執行部との魔法勝負がしたくて、脅迫メッセージを魔法執行部に送りつけた。さらに永井龍堂を文化祭の「MA-1 GP」に出場させて、彼との魔法勝負を試みたが敗北を喫した。そのあとは聡に諭された事により、犯人である事を龍堂らに自白。また学園側にも罪を自白した事により、無期停学処分を受けたのち、一度も登校しないまま転校する事になった。なお、龍堂らを相手に嫉妬心を抱いていたあいだも、聡相手には気兼ねする事なく話ができていた。

滝 和昌 (たき かずまさ)

聖凪高校の卒業生の男性。現在は魔法技能者を管轄する特殊機関に籍を置いている。既婚者ではあるが、子供はいない。黒髪の短髪で、顎鬚を生やしている。柊賢二郎とは聖凪高校在学時からの親友同士の間柄。特殊機関では聖凪高校と外社会とのパイプ役的な任務をこなしている。そんな中、尾輪哩高校で教師を務める事となり、九澄大賀の事情を知って彼に尾輪哩高校への国内留学を勧めた。その後、国内留学を決意した大賀の魔法技能コーチを務める事となり、大賀に対して熱心な指導を行っている。

及川 光日郎 (おいかわ みつひろ)

聖凪高校に通っている2年生の男子。薬品部に所属している。黒髪で、長い髪を頭後ろで一つに束ねている。九澄大賀達にホーレンゲ草を取って来てもらうため、西隠の洞窟まで向かわせた。その際、魔法で正確な地形を製図できる魔法「正確なる道案内」で描いた地図を渡しているが、字や線が汚かったために、大賀達には地図で示した場所が正確には伝わらなかった。大賀達は西隠の洞窟の中にまで向かったが、実際は西隠の洞窟の入り口付近にホーレンゲ草を隠していた。

沼田 ハルカ (ぬまた はるか)

聖凪高校に通っている2年生の女子。魔法執行部に所属している。髪型はショートヘア。普段は事務処理をメインに担当している。文化祭での脅迫騒ぎの際には「爆風玉」を安全なものにするために固定化する魔法「ZIP-LOCK」を使用していた。

集団・組織

聖凪高校 (せいなぎ高校)

九澄大賀や柊愛花の通う学校。魔法特区に立地しているため、校内に限り魔法が使える。部外者を入れた者は教師・生徒問わず、記憶を消し、除籍に処すなど厳しい規律を有する。

魔法執行部 (まほうしっこうぶ)

聖凪高校に存在する魔法部の一種。生徒達の魔法の問題を取り仕切る事を活動目的としている。生徒会に属する組織で、学校から大きな権限が与えられており、生徒達を捕らえる際には魔法を行使する事が許されている。魔法の実力者でなければ入れないエリート集団でメンバーが構成されており、特定の期間に実施される試験に合格する必要がある。また、魔法の実力があっても、素行や考え方に問題がある場合は所属できない。しかし、試験に合格しなくてもボランティアという形であれば、活動の権限が与えられる事もある。学校への貢献度が高いため、ほかの生徒よりも魔法ポイントが多くもらえる。

場所

魔法練習場 (まほうれんしゅうじょう)

聖凪高校の校舎内に設けられた空間。高密度の魔法磁場が集まっている特別な場所で、魔法の技能訓練を行うのに優れているほか、生徒の試験場の一つとして利用されている。

尾輪哩高校 (おわりこうこう)

新たに新設された熊本の私立高校。聖凪高校を手本として設立された2番目の魔法学校。聖凪高校の4分の1ほどの大きさの学校。全寮制で一日中魔法漬けになる環境が用意されている。九澄大賀は尾輪哩高校への国内留学を勧められた結果、両校の交流を深める名目で国内留学を果たしている。

西隠の洞窟 (にしがくれのどうくつ)

九澄大賀達がホーレンゲ草を入手するために訪れた洞窟。10年以上前は魔法試験場として使用されていたが、現在は生徒の立ち入りは禁止されている。数々の魔法トラップや危険な魔法生物が生息しており、1年生のレベルでは大ケガしてもおかしくないとされている。洞窟の中は複雑に入り組んでおり、入っただけですぐに迷ってしまう。奥地に隠された部屋には、貴重な魔法アイテムであるドライヤドの指輪が置かれている。大賀はルーシーの案内により隠し部屋にたどり着き、ドライヤドの指輪を入手するに至っている。

イベント・出来事

クラスマッチ

聖凪高校で行われる魔法イベント。各クラスから13人の選抜メンバーを選出して、それぞれ攻撃、守備、偵察、王様などのポジションに分けられる。敵チームの王様を倒すか、敵を倒す事により得られるポイントを30ポイント集める事により、勝ちが確定するルールとなっている。なお、攻撃や守備のポジションにはそれぞれ特性があり、攻撃は敵を倒せば6ポイント、スパイは攻撃により倒されれば相手チームのポイントを6ポイント減らせるなど、さまざまなルールが設定されている。選出メンバーは、首にペイントボールを下げており、そのペイントが割られると、倒されたと見なされてゲームから退場させられる。魔法による攻撃はペイントボールのみで、攻撃魔法で敵をケガさせた場合はルール違反で退場させられる。ちなみに「ゴールドプレート」を所持している九澄大賀はゲームの公平性を保つため、彼を倒したチームに設定点の3倍の点数が入るルールが新たに追加された。

文化祭 (ぶんかさい)

聖凪高校で開かれる、学生達による催し物の一つ。2日間にわたり行われる。1日目は学生限定で行われ、魔法を使用した催し物が中心となっている。2日目は来賓客を招いた、通常の文化祭となっている。文化祭では、生徒による魔法使用は全面禁止となっており、生徒達のマジックプレートは教員により1日預けられる。また、校内からは魔法という文字が消え、魔法関連の施設や教室への出入りは禁止となる。また、敷地への出入りを塞ぐ魔法障壁が取り除かれる。九澄大賀が1学期の際にも開催されるが、その1日目には爆風玉が仕掛けられたと、魔法執行部に予告状が送られて来た。そこで大賀は文化祭を中止にしないために、魔法執行部総出でその対応に追われる事となった。その後、予告状を送った犯人が松田俊樹だと判明する。

ブラックプレート階級判定試験 (ぶらっくぷれーとかいきゅうはんていしけん)

ブラックプレートを有する資格があるかどうかを試す試験。判定試験は10段階に分かれている。本来は聖凪高校の卒業間近の生徒のみ受ける事が許される試験で、優秀な生徒でも試験を突破する事は容易ではない。また、試験の判定員は花先音弥が務めており、試験を受ける際には魔法空間によって行われる。なお、判定試験のレベルは「壁」となっており、鬼のような形をした巨大な壁を足先から頭の角までのぼる事で合格となる。魔法の使用は基本的に許されているが、魔法で飛ぶと途中で叩き落とされてしまう。だが、高い位置から落下したとしても、魔法力体であるために死ぬ事はない。しかし、九澄大賀がこの試験を受けた際には、魔法力体と肉体とのシンクロ率が高過ぎたため、落下のダメージが肉体にまで及んだ。大賀は1回目の試験を突破する事が叶わなかったが、2回目の試験で「エムゼロ」による魔法をうまく活用して、レベル1の試験を突破した。

巨大タコ焼き大食い大会 (きょだいたこやきおおぐいたいかい)

文化祭で行なわれた、魔法料理部が主催した大食い大会。たこ焼きに魔法をかける事によって巨大化させ、その巨大化したたこ焼きをどのくらい食べたかを競う大会。九澄大賀はこの大会に出場して、軽曽根菜津子と勝負する事になる。菜津子は、その大食漢ぶりを発揮して10個を完食してみせるが、大賀は口の中で「エムゼロ」領域を展開し、タコをこっそり元の大きさに戻す事により、12個を完食して菜津子に勝利を収めた。しかし大賀が大会を辞退した事で、菜津子の10個が大会1位の記録となった。

魔法試験 (まほうしけん)

聖凪高校で1年に3回ほど実施される、魔法の能力を問うための試験。マジックプレートの昇級には、この試験での成績も大きくかかわっている。ちなみに魔法試験の内容は担当試験官によって大きく異なり、障害コースを回って来る巡回テストもあれば、一つの課題だけを与える単発のテストの時もある。1年の最初のテストでは難しい課題が出される事はないが、この試験で落第した者は退学処分を受ける可能性もある。

ホーキレースGP (ほーきれーすぐらんぷり)

文化祭で行なわれた、魔法競争部が主催した魔法レースゲーム。レースは魔法で空を飛ぶ事のできる箒に乗って行われ、校内に設置されたコースをより早くゴールする事で勝利となる。また、他人を妨害しない範囲なら、魔法を使用しても問題はない。九澄大賀はこのレースに出場して、高見と勝負した。高見は魔法を使用して出場者を妨害、大賀にも使用しようとするが、「エムゼロ」によって魔法自体を打ち消されてしまい、高見は大賀により敗北を喫する。

その他キーワード

マジックプレート

魔法特区において魔法を使うための特殊なプレート。マジックプレートを持たない者は校内に入ることが出来ないなど、個人証の役割も持つ。聖凪高校の生徒は魔法試験に合格することで、ベースメタル系から白金属系、レアメタル系プレートへのランクアップが可能となる。

マイマイタケ

布敷島にある山の頂上付近に生えているキノコ。九澄大賀が「ミバルタケ」といっしょに取って来た。通常、素人が一人で取ってこられるようなキノコではないため、マイマイタケを取って来た大賀を新垣蓮道が認める大きな要因となった。

白い挑戦者 (ほわいとちゃれんじゃー)

新垣蓮道の魔法煙によって生み出される、簡易自我を持った魔法人形。魔法植物によっても作り出せる。製作者の性格が少し反映されるため、まったく同じ白い挑戦者は他人には作れない。九澄大賀は蓮道により白い挑戦者の作り方を教えてもらい、そのレシピを観月尚美にも教えて、材料となる魔法香を常時確保している。その後、「エムゼロ」と同様に、魔法の使えない大賀をサポートする武器となっている。大賀からは「ホッチャー」と呼ばれている。

ネムネムサボテン

魔法植物の一種。水に濡らすと甘い匂いの催眠ガスを出す性質を持つ。時田マコが購入するが、誤って水に濡らしてしまい、三国久美らを巻き込んで眠ってしまう騒ぎを起こした。

マンドレイク

魔法薬の材料に使用される植物。幻覚剤の材料にも頻繁に利用されている。魔法特区などで育成されているマンドレイクは、危害を加えようとする相手に幻覚を見せて身を守る。この幻覚はマジックプレートを所持していれば防いでくれるものの、九澄大賀のマジックプレートを所持していない者には、植物が女性の姿をしているように見える。また、多少の知性を持ち合わせており、大賀が実験用のマンドレイクを持ち出した際には感謝していた。ちなみにマンドレイク同士で意思を通じ合わせる事ができるため、ルーシーはこれを利用して遠くの状況を察知する事が可能。また、大賀はクラスマッチの会場などに予めマンドレイクを植えておき、ルーシーを通じて遠くの状況を知るための手掛かりとしていた。

ドライヤドの指輪 (どらいやどのゆびわ)

西隠の洞窟の最奥の隠し部屋に置かれていた指輪。つけた者の基礎魔力を高める効果がある。この魔力上昇効果は1度しか適用されず、1度使った場合はその効力が失われる。最奥の隠し部屋までたどり着いた1名だけしか手にする事を許されない。九澄大賀は、このドライヤドの指輪を手にするが、それを誤ってルーシーに使用してしまう。その結果、ルーシーは自由に空中を飛び回る能力などを身につけたのち、大賀の手助けをするようになった。

エムゼロプレート

九澄大賀に配られる事となったマジックプレート。魔法プレートでは最も下に位置するマジックプレートで、魔法をインストールする機能が備えられていない。その代わりとして魔法磁場を押さえる事により、魔法を無効化できる魔法「エムゼロ」を使用する事が可能。この「エムゼロ」を発動するには魔法ポイントを消費しなければならず、魔法を消すたびに「エムゼロ」の効果領域は狭まっていく。また、発動している「エムゼロ」の効果領域が魔法を消すポイントに相応しない場合、消せなかった分の魔法効果が残る事となる。通常であれば持ち主の周りに円状の「エムゼロ」領域が発動して、その領域に触れた魔法を打ち消す。ただし、この領域はある程度操作する事が可能で、術者の技量次第では膜状にしたり、少し離れた位置に発動させるなどの応用が可能。これにより、魔法ポイントの消費を抑えるなどの効果もある。大賀は新垣蓮道の特訓を受けてからは、「エムゼロ」発動領域をある程度操作する事が可能になっている。

忘却の香 (ぼうきゃくのかおり)

お香の形をした魔法アイテム。その匂いを嗅ぐと、一定の記憶を忘れさせる効果がある。効果の持続時間は約1日程度。柊賢二郎が九澄大賀を連れ出すため、1年F組の生徒達に対して使用した。

ホーレンゲ草 (ほーれんげそう)

魔法薬品などに使用されている植物。袋に包んで植物から発せられているガスを1日溜めておくと、人間に有効な惚れ薬として利用できる。九澄大賀は誤ってこのガスを吸い込んでしまい、効果が切れるまでのあいだ、目の前にいた観月尚美に抱きついてしまった。

瞬間筋肉増強薬 (くいっくまっする)

瞬間的に筋肉量を増大させる事が可能となる魔法薬。使用した者は増大した分だけ腕などが太くなる。ただし、効果時間はさほど多くない。薬品部の勧誘時にデモンストレーション用として置かれていた。

レディーゴー

魔法薬の一種。身体にかけると身体つきが女っぽくなる。女性にかけると身長が伸びたり、胸が大きくなったりする効果がある。また、男性にかけた際は胸筋が乳房のように大きくなり、股間も極小化するなど外見が女性らしくなる。九澄大賀は、レディーゴーを使用する事で女性らしい外見に変化して、伊勢カオルに見られても大賀だとバレなかった。

ブラックプレート

特殊な加工を施してあるマジックプレート。通常のマジックプレートに特殊な魔法金属を加える事で、マジックプレート自体に一時記憶の機能が備えられる。その魔法金属が黒色である事から、「黒魔法処理」と呼ばれている。記憶する魔法は自分の魔法でも、他人の魔法でも問題なく保存できる。ただし、マジックプレート自体を魔法に当てる必要がある。また、マジックプレートに一時保存できる魔法の力は、マジックプレートに加工している魔法金属の量で決定する。魔法の力を100%保存するためにはブラックプレート階級判定試験のレベル10を突破して、「黒魔法処理」を施してもらう必要がある。なお、一時記憶する事のできる魔法は一つに限るため、二つ以上の魔法を保存しようとすると、保存している魔法に上書きされてしまう。ちなみにブラックプレートを持っている者は、例え聖凪高校から離れたとしても、記憶を維持する事が可能となる。通常、優秀な卒業生にのみ与えられている権利だが、特例として九澄大賀にもブラックプレートを持つ権利が与えられている。

ブラックエムゼロプレート

エムゼロプレートに「黒魔法処理」を施す事により、魔法を一時記憶する事ができるようになったマジックプレート。ブラックプレート階級判定試験を突破した九澄大賀が所持している。ただし、大賀はブラックプレート階級判定試験のレベル1しか突破していないため、保存できる魔法は本来の魔法の10分の1程度の力しか持たない。また、大賀はブラックプレートを所持している事を周囲には隠しているため、魔法を吸収している姿を見られないために、ネクタイの裏などにマジックプレートを隠し持っている。そのため、大賀は魔法を一時記憶するために、魔法に対して自らの身を当てる必要がある。なお、「エムゼロ」を使用すると、一時記憶している魔法が消去されてしまう。大賀はこのマジックプレートを持っていたために、聖凪高校から外に出ても記憶を維持する事が可能で、尾輪哩高校に国内留学するきっかけとなった。

爆風玉 (ばくふうだま)

魔法により風を超圧縮している黒い球。圧縮が解除されると爆風が巻き起こる。その威力は凄まじく、体育館程度の広さであれば爆風によって破壊できる。文化祭の際に、この爆風玉を複数個仕掛けたとの予告状が魔法執行部に届き、魔法執行部は爆風玉の回収に奔走する事になった。しかし、本当に仕掛けられたのは一つだけで、ほかの爆風玉は実は花火の一種だった。

ロッキーホラーショウ

永井龍堂の得意魔法。独自の自我を持っており、ニット帽となったロッキーホラーショウをかぶる事により、術者の心情に反応してしゃべる事ができる。ただし、術者の本音を代弁するわけではなく、単純な応答しかできない。また、しゃべる際は口調が荒くなり、相手を罵る事も少なくない。龍堂が魔法執行部の支部長に任命された際、人との会話が苦手である事をカバーするために使用した。さらにそれを自分の本音とする事で、支部長としての威厳を出そうとするが、そのため龍堂と伊勢聡史とのあいだに確執が生まれた。また、巨大な骸骨として姿を実体化させる事も可能で、その際は術者の意に沿って動く強力な武器となる。ただし、実体化させる時間に関係なく大量の魔力を消費するという欠点を持っており、龍堂は一度でも実体化させてしまうと、1日はまともに魔法を使用する事ができなくなってしまう。

声震弾 (ぼいすわーぷ)

声を弾丸に変える事により、対象者に対して攻撃を加える事のできる魔法。その威力は相手を一撃で気絶させる事ができるほど。柊愛花などが使用する。本来、1年生の生徒には不釣り合いなほど強力な魔法で、初級のマジックプレートではインストールするだけで容量がいっぱいになってしまう。また、入学したばかりの愛花では1日に1発を撃つのが限界で、使用する際は多くの魔力を消費する。女子校に通っていた愛花を心配した柊賢二郎が、自衛手段として愛花にインストールを勧めた。

ワンコインプレーヤー

コントローラーの入力により、操作対象者に強大な武闘技を使わせる事が可能になる操作系魔法。この魔法を乾深千夜が三国久美に使うと、久美が格闘技で負けない限りは魔法が解除されなくなる事態に陥った。また、久美を操作している深千夜が手加減した場合は、魔法が解除される事はない。さらに深千夜は小学校の頃に大会で優勝を収めるほど格闘ゲームが得意であるために、クラス中の男性を相手にしても負ける事はなかった。その結果、九澄大賀が深千夜の操作する久美に挑む事となり、最終的には「エムゼロ」を用いて魔法自体を消す事により対応した。

記憶逆流 (めもりーばっく)

対象者の記憶を対象者の過去とシンクロさせる事が可能となる魔法。シンクロできる効果時間は24時間で、シンクロさせる過去は半年までのあいだが限界。現在との時間が開いていればいるほど、過去とシンクロした際の記憶にノイズが発生してしまう。非常に強力な魔法であるため、柊賢二郎と花先音芽の力をもってしても使用したあとの1か月間は、ほかの魔法を使う事ができなかった。音芽と賢二朗の協力で、九澄大賀の聖凪高校入学試験をやり直させるために使用されている。それにより大賀が入学試験に合格して、聖凪高校の普通の生徒となる未来を作る事を目的とした。また、例え過去の事実が改竄されて未来が変わったとしても、改竄される前の事象はすべて経験する事となる。この魔法が発動した事により、大賀は6か月後の記憶を断片的に持ったまま入学試験を受ける事ができたが、結局入学試験を突破する事はできなかった。ただ、音芽が大賀の事を気にかける要因を作る事に成功している。これによって大賀は特例により、聖凪高校の生徒となる現在を作っている。

魔法部 (まほうぶ)

聖凪高校の部活動。魔法の研究をする文化部から、競技に魔法を取り入れた運動部まで多様な魔法部が存在している。1年生が入部できるのは基礎教育期間の終わる第1期魔法試験終了後からと定められており、その時期から魔法部による1年生の勧誘が盛んとなる。

魔法の入力 (まほうのいんすとーる)

魔法を所持しているマジックプレートにインストールするための儀式。各自に配布されている基本書や蔵書室に保管された魔法書に載っている秘呪文を、マジックプレートに詠唱する事で行われる。一度本人の声紋で入力された秘呪文は、マジックプレートに記憶されるため、入力の儀式が済めば、次回からは各魔法名を唱えるだけで魔法の発動が可能となる。入力する魔法によって儀式にかかる時間は異なるが、強力な魔法ほど儀式にかかる時間も多く、魔法によっては秘呪文の詠唱に数日を要するものも存在している。ちなみに秘呪文の入力時に詠唱者が高度な集中力を保っているほど、入力された魔法自体の精度が高くなる。そのため、入力時は各個人が最も高みにいる状態で行うのが理想。

魔法ポイント (まほうぽいんと)

聖凪高校の生徒が所持している、魔法に関する査定数値。マジックプレートの昇級審査の際に参考にされる。学校での普段の生活や課題などにより増減するほか、魔法執行部などの課外活動をこなす事でも魔法ポイントを貯める事ができる。またプレートを失くすと、罰として減点が課される場合もある。ちなみに九澄大賀は「エムゼロ」の魔法を使用すると、このポイントを消費してしまう。

書誌情報

エム×ゼロ 全10巻 集英社〈ジャンプ・コミックス〉 完結

第1巻

(2006年11月発行、 978-4088742779)

第2巻

(2007年3月発行、 978-4088743219)

第3巻

(2007年5月発行、 978-4088743448)

第4巻

(2007年7月発行、 978-4088743868)

第5巻

(2007年9月発行、 978-4088744155)

第6巻

(2007年11月発行、 978-4088744360)

第7巻

(2008年1月発行、 978-4088744681)

第8巻

(2008年3月発行、 978-4088744872)

第9巻 魔法試験2nd

(2008年6月発行、 978-4088745138)

第10巻 さらば聖凪

(2008年8月発行、 978-4088745541)

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