エルフェンリート

エルフェンリート

第6感とも言える特殊な能力を持つ女性型ミュータントと、彼女を捕獲しようとする研究所をめぐる作品。バイオレンスな恋愛といった要素に加え、苛めや差別などの社会問題も描いている。

正式名称
エルフェンリート
ふりがな
えるふぇんりーと
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
 
アクション
 
ラブコメ
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概要・あらすじ

2本の角を生やし、第6感とも言える特殊な能力を持つ新人類ディクロニウスの少女ルーシーは、人類を淘汰する危険性があるため、国家施設・国立生態科学研究所に隔離されていた。ある日ルーシーは研究所から脱出するため、海に飛び込む。流れ着いた由比ヶ浜の海岸で出会ったのが大学生のコウタ。2人は一緒に暮らすことになるが、同時に命を狙われることになる。

登場人物・キャラクター

ルーシー

2本の角を持ち、第6感を扱える新人類ディクロニウスの1人。国立生態科学研究所から脱走したときに受けた頭部への衝撃が影響し、にゅうという別人格が生まれる。これ以降、普段は温和な性格のにゅうとして生活をするが、頭部に衝撃を受けると凶暴なルーシーの人格が出現。ルーシーのときはベクターと呼ばれる見えない腕を使い、目の前にいる人々を殺し続ける。 一方、にゅうのときは純粋で幼稚な性格。髪はピンク色でロングヘアだが、物語が進むと短くする時期もある。コウタは彼女が心を開く数少ない人物。

コウタ

由比ヶ浜の料亭楓荘に住む大学生の青年。北海道出身だが、進学のために由比ヶ浜へ引っ越してきた。国立生態科学研究所から脱出したルーシーを救出した人物で、彼女の持つ2本の角に対しても偏見を持たない。ルーシーの別人格ににゅうと名づけた人物でもある。優しい性格の持ち主で女性からモテる反面、デリカシーに欠け、怒られる場面も。 8年前に家族旅行で由比ヶ浜を訪れたことがあったが、その際ルーシーに父親と妹を殺されている。ショックのあまり、事件に関する記憶を失った。

ナナ

ルーシーと同じディクロニウスの1人。小柄な体型にショートカットの髪型が特徴の少女。頭にはネクタイをカチューシャのように巻いている。国立生態科学研究所の室長・蔵間の命令でルーシーを殺しに由比ヶ浜へ向かうが、そもそもの性格は心優しい。幼いころから国立生態科学研究所で育ったため、金銭感覚に乏しい。

マリコ

5歳ながら最強のディクロニウスと言われている少女。蔵間の実の娘で、父親を強く愛する姿も見受けられる。戦闘能力は非常に高く、人間を見ると即座に殺してしまうほど好戦的。その危険な行動のため、体には5個の爆弾が埋め込まれ、すぐに起動できるように仕組まれた。髪は長めのおかっぱで、紫色のリボンを付けている。

蔵間 (くらま)

ルーシーをはじめとするディクロニウスを研究する国立生態科学研究所の室長。研究者という立場でありながら、研究対象のディクロニウスとして生まれた娘・マリコのことを思い、苦悩する。ルーシーと対峙した際に攻撃を受けて片腕を失った。髪は黒く、短めに整えられている。 また黒縁の眼鏡も特徴。

坂東 (ばんどう)

ルーシーを捕獲する命令を受けた警視庁特殊急襲部隊の隊員。狂暴な性格の男性で、戦闘技術にも長けているが、ルーシーに敗北する。その際、右腕は切断され、両目も潰されるが、瀕死のところをマユに救われた。その後、手術によって可視義眼と義手を手に入れると、マユから食事などの世話を受けながら、再びルーシーに戦いを挑むため捜索を続ける。

マユ

母の再婚相手である義父から性的虐待を受け、家出した過去を持つ少女。由比ヶ浜のボートハウスで犬のわん太とともに暮らしていたが、コウタと知り合い楓荘に住み込むことになる。ルーシーとの戦闘に敗れた坂東の応急処置を行い、命を救った。その後、坂東とは信頼関係を築き、研究所所員に襲われた時には助けてもらう場面もある。

角沢 (かくざわ)

国立生態科学研究所の長官。老齢の男性で、骨格異常のため頭部は角が生えたような形状をしている。このことから自身をディクロニウスであると思い込む。頭部を隠すため、普段は白髪のカツラを装着。ルーシーの母親を強姦し、子供を産ませた過去を持つ。ルーシーの捕獲に成功するも、逆に殺されてしまう。

ユカ

鎌倉出身のコウタの従姉妹で、春から一緒の大学に通う予定になっている。ルーシーと同居することになったコウタを見張るために、楓荘で暮らしはじめた。コウタに思いを寄せており、一緒の大学へ行くために偏差値の高い大学を蹴ったほど。嫉妬深い面があり、ディクロニウスの少女と交流を深めるコウタに暴力をふるうこともある。

能宗 (のうそう)

国立生態科学研究所の研究員で、ディクロニウスのクローン製造プロジェクトのリーダー。マリコのクローンを4体作りあげ、さらに服従させることにも成功。ディクロニウスを人類を滅ぼす存在として考えていたが、マリコのクローンに命を助けられたことをきっかけに考えを改めるようになる。

ディクロニウス

『エルフェンリート』に登場する新人類の総称。2本の角が特徴で、ベクターと呼ばれる一般人には見えない腕を操る。ベクターは特殊なウイルスを持っており、人間の男性はベクターに触れただけで感染してしまう。そして、その男性の子供は必ずディクロニウスとして生まれてくる。本能的に人類を憎しんでおり、目の前にいる人間を簡単に殺してしまう。 そのため、人類を滅亡させる恐れがあると言われている。

集団・組織

国立生態科学研究所 (こくりつせいたいかがくけんきゅうじょ)

『エンフェルリート』に登場する研究所。太平洋の孤島に建設された国家施設で、ルーシーらディクロニウスを隔離し調査・実験していた。施設内はディクロニウスが脱走しないように、多数の警察官が駐在しているほか、多彩な銃火器も配備されている。

場所

楓荘 (かえでそう)

『エルフェンリート』に登場する民宿。元々は料亭だった建物で、マユの実家が管理している。コウタは建物の掃除をすることを条件に、無償で寝泊まりしている。物語が進むに連れて、ルーシーをはじめユカやマユ、ナナが居候することになる。ほぼすべての部屋が和室で、趣きのある内装。

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