カンナさーん!

『マリーゴールド』の続編で、本作『カンナさーん!』からさらに物語は『カンナさーん!アラフォー編』へと続く。ママになったパワフルで派手好きな河東カンナが、持前の根性と明るさで崖っぷち人生をひた走るハートウォーミング・ストーリー。作者の深谷かほるは、作中で「デブでブスだけどいい女」を成り立たせたいとコメントしている。

正式名称
カンナさーん!
作者
ジャンル
ヒューマンドラマ
レーベル
クイーンズコミックス(集英社)
巻数
全13巻
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あらすじ

第1巻

ワーキングマザーの河東カンナは夫・鈴木礼の浮気を知ってしまい、息子・河東麗音を連れて離婚する。シングルマザーとなったカンナだが、浮気相手の真里と別れた礼とは、つかず離れずの関係を維持していた。そんな中、カンナは友人の美香・マクダウェルの結婚式で知り合ったアントニー・エドワーズとの仲を深めていく。一方、礼は今までのお詫びだと、カンナと麗音のためにマンションを購入した直後、カンナとアントニーの仲を知る。それでも、三人でそのマンションで暮らせばいいと勧める礼の優しさに、カンナの心は揺れる。そんな事情を察知したアントニーは、カンナのもとから去る事を決意する。

第2巻

河東カンナは元夫・鈴木礼が購入したマンションで、息子・河東麗音と暮らす事になった。週末は麗音を礼の実家に預けるという生活をしていたところ、礼の母親・鈴木柳子の介入で、礼とカンナの仲は険悪になる。そんな中、カンナがリストラされるか否かが決まる面接日、麗音が事故に遭い、カンナは面接を断念して病院へ駆けつける。結局、カンナは早期退職を余儀なくされ、事故の間接的な原因を作ってしまった小堀潔子が、麗音のシッターを買って出た。一方、礼は仕事で多額の借金を負う事になり、カンナは礼がマンションを売る事に同意する。そんなある日、情緒不安定な麗音に動揺するカンナに、礼が再婚を申し込む。こうして再び家族になったカンナ達は、麗音を元気にするため、南の島へ旅行するのだった。

第3巻

リストラ以降、就職が決まらない河東カンナは、美香・マクダウェルの好意に甘え、空き家になる美香の実家・鶴丸家に引っ越す。カンナを鶴丸元総理の孫だと勘違いしていた堂島翠子は、カンナに親切にするのだが、カンナが鶴丸家とは関係がないと知ると、態度を豹変させる。そんな翠子に対して、真向から啖呵を切ったカンナだったが、翠子の夫・堂島路偉の計らいで、二人の関係は修復される。ところが、ある時カンナが無神経に放った一言で、プライドが高い翠子の精神が壊れ、引きこもりになってしまう。反省したカンナは、翠子のために引っ越しを決めるが、ひょんな事から翠子は、カンナの姉・五月弥生との会話の中で、カンナの真意を知るのだった。

第4巻 

河東カンナに好条件の仕事が舞い込むが、夫・鈴木礼の目に余る不機嫌さが災いして、家庭内は険悪になる。さらに、カンナの両親が文無しとなり、援助の件でカンナは姉の弥生五月と対立する。一方、礼はカンナに協力する態度をいっさい見せず、カンナは仕事をあきらめざるを得なくなる。そんな中、カンナは生活のため、通りすがりのコンビニでアルバイトを始める。ある日、カンナは礼の会社が倒産寸前だと知ってしまい動揺する。コンビニ店員・三沢はそんなカンナの仕事上のミスを責め、店を辞めるよう促すが、そこに突然コンビニ存続の危機が訪れる。カンナも三沢も一致団結せざるを得ない状況に追い込まれ、店一丸となって、売り上げアップに励むのだった。

第5巻

河東カンナは、友人の高橋美佐緒に代わってチーム「Bガールズ」のメンバーとしてビーチボールバレーの試合に臨む。しかし、初心者のカンナのせいで試合に負け、メンバーの吉田良子小林公子がチームを辞めると言い出す。田中さちえとカンナは、それでも練習を継続し、カンナの必死の説得もあり、吉田と小林がチームに戻って来る。そんな矢先、さちえに妊娠が発覚し、しかも相手は高校生だという。メンバーは子供を産みたいというさちえのために、優勝賞金100万円の大会への出場を決める。足手まといのカンナは、1か月で一人前のプレイヤーになるべく、他チーム「MOXIES」で武者修行の日々を送る。大会が始まり、「Bガールズ」は三回戦で、カンナが世話になった「MOXIES」と対戦。そんな中、さちえは彼氏のトシに別れを告げるが、トシは夜間大学に通いながら夢を追うと、さちえにプロポーズする。

第6巻

河東カンナの夫・鈴木礼は、学生時代の友人・渡辺洋子と再会してから様子がおかしい。洋子は大学病院の小児科の医者で、学生時代は美少女だったという。零細アパレル会社に再就職できたカンナだったが、洋子が気になり仕事に集中できない。意を決して、洋子に会いに行ったカンナは、洋子の容姿がふつうのおばさんであるのを確認し、一安心する。そんな洋子が、見合い相手の年下の医者・神田とうまくいくよう、カンナは一肌脱ぐ。そんな中、洋子も礼を思っているのではないかと敏感に察知したカンナは、礼に本当の気持ちを確かめて来てと啖呵を切る。礼と洋子が学生時代の気持を告白し合った矢先、洋子にカンナから緊急の連絡が入る。

第7巻

保育園の先生・茨木田から、河東麗音が問題児だと告げられた河東カンナは、麗音の私立小学校受験を決める。知能が高いせいで問題行動を起こす息子を持つ島野淑子は、同じ境遇のカンナに声を掛け、二人は息子の受験に向け協力し合う事を誓う。カンナは麗音の塾で、ライバル心の強い益田から理不尽な目に遭わされ、淑子は息子・英佑のIQの高さを何者かに妬まれ、悪質な嫌がらせを受けていた。夏も終わる頃、カンナは受験ストレスで暴れ出した益田の息子・啓太を止めた事から、益田と気持を通じ合わせる。受験シーズンに突入し、麗音の本番を見守るカンナだったが、試験は全滅。そんな中、茨木田から勧められた永星学院小学校に一縷の望みを賭けるのだった。

第8巻

河東カンナの同僚・佐藤聡子が、自然派化粧品「アルファ」のマルチ商法にハマり、のっぴきならない状況に陥った。そんな聡子を救うべくの「アルファ」セミナーに侵入したカンナは、詐欺商法を暴きたいというフリーライターの久保と組み、詐欺を実証すべく奔走する。だが一方で、「アルファ」日本支社長・山岡恵理子が聡子にとって家族以上の存在だと知り、気持が揺れる。魅力的な恵理子に、懐柔されそうになるカンナだったが、「アルファ」の被害で自殺者が出た事もあり、次第に恵理子の胡散臭い面に気づいていく。そして、カンナは久保と聡子の彼氏・和田と共に、詐欺の証拠をつかみ、「アルファ」を追い込む。

第9巻 

鈴木礼からセックスレス宣言をされた河東カンナの前に、ある日、イケメンの年下男性・亀井達郎が現れる。優し気な亀井と次第に心を通わせるカンナだったが、一方で礼の仕事は絶好調となり、家事や子育ての負担はカンナ一人が抱えるようになる。ついに、礼はアーティストとして生きると、カンナに離婚を切り出し、仕事先の海外から手切れ金が送金される。一方、亀井から告白されたカンナは彼の将来を思い、身を引く決心を固める。そんな中、社長に人気ファッションブランド「フェイス」へのプレゼンを勧められたカンナは、その仕事に全力投球するのだった。

第10巻 

相変わらず多忙な河東カンナを、子供ながらに気遣う河東麗音に、カンナは鈴木礼との別居を言い出せずにいた。一方、亀井達郎に気分転換に江の島に誘われ、カンナは亀井と深い仲になってしまう。ある日、カンナに妊娠が発覚。カンナは挨拶に訪れた亀井の実家が豪邸である事に驚くが、家族とも打ち解け、幸せを実感する。そんな中、カンナは「フェイス」からロンドンに招待され、泣く泣く、社長に妊娠を打ち明ける。カンナは仕事を辞め、専業主婦となり、亀井の実家で暮らす事を決める。ところが、同居を控えたある日、亀井からの連絡が突然途絶えてしまう。

第11巻

亀井達郎が結婚紹介所で知り合い、半年前に別れた清水理佐子の妊娠が発覚。一度は亀井に別れを告げられた河東カンナだが、理佐子には既に別の相手がおり、カンナと亀井とは復縁する。だが、亀井が理佐子の件を親任せにし、手切れ金を払っていたと知ったカンナは、都合が悪くなると口を閉ざす亀井の態度に激怒。すると亀井は豹変し、金持ちの傲慢さを露呈。怒りに震えたカンナは、亀井に鉄槌を下す。すべてを失ったカンナだったが、社長のとりなしで、人気ファッションブランド「フェイス」の代表の一人であるサディット・カーンの観光案内役を引き受けた事から、ロンドン行きが決定する。だが、亀井家から慰謝料を請求され、カンナは窮地に陥る。

第12巻

人気ファッションブランド「フェイス」にスカウトされ、本社のあるロンドンで、夢に向かってハードな生活を送っていた河東カンナだが、いきなり代表の武方透から日本支社の人員整理の準備を命じられる。東京に戻ったカンナは、「フェイス」日本支社で販売を担当するが、デザイナーとしての退路を断たれた絶望を感じていた。日本支社の撤退が決まる中、カンナは支社の社員達の諸事情を知り、売り上げ倍増の方法を模索するようになる。そんな中、数々のスキャンダルでタレント生命が断たれた森ミンクの自殺を止めた事がきっかけとなり、カンナは彼女をシッターとして家で預かる事を決める。

第13巻

河東カンナは、ロンドン時代から企画していた8000円Tシャツで、ファッションブランド「フェイス」東京支店の起死回生を図りたいと考えていたが、代表の武方透は聞く耳を持たない。カンナは自分一人が責任をかぶる決意をして、Tシャツ制作を独断で進める。同時に、森ミンクを広告塔としたパフォーマンスが反響を呼び、Tシャツは完売。しかし、カンナの単独行動が本社の怒りを買い、増産許可が下りない。そんな事情を知った社員達は、自分達を見下していると、カンナに背を向ける。だが、体当たりで武方を説得したカンナにみんなは協力するようになり、Tシャツは大ヒット商品となる。カンナの解雇は撤回される事はなかったが、退社の日、カンナは武方からあるものを受け取るのだった。

登場人物・キャラクター

河東 カンナ (カワトウ カンナ)

30代のワーキングママ。アパレル会社でデザイナーとして働いている。豪快で派手好き、自己中心的な考えの持ち主ながら、間違いは素直に認める潔い性格。困っている人は放っておけず、自分が崖っぷちにあっても救いの手を差し伸べる。夫の鈴木礼との相性はいいものの、些細なことでぶつかり合い、二度離婚している。夢はカンナブランドを作って「デブ」「ブス」「年増」をいい女性にすること。 なお、「河東」は旧姓。

鈴木 礼 (スズキ レイ)

河東カンナの夫。映像制作会社の取締役を務める30代のCGクリエイター。CGクリエイターとしては天才と言われるほどの才能を持っているが、実務関係や金銭感覚に問題があり、度々大きな借金を抱える。恋愛にすぐのめり込むが、自分に対して嘘をつけず、価値観の違いが見えるとあっさり別れるなど、何かと周囲を振り回しがち。一方で自分勝手なぶん、相手の身勝手さにも寛容さを見せる。

河東 麗音 (カワトウ レオン)

河東カンナと鈴木礼の息子。両親の離婚当時は4歳で、カンナに引き取られた。母親想いの健気な男の子で、シングルマザーとして働くカンナの負担にならないよう、子供ながらに気を使っている。IQが高く周りの子供と上手く付き合うことができずに、私立小学校の受験にチャレンジしている。

真里 (マリ)

鈴木礼の昔の彼女で、現在の浮気相手。ニューエイジ系のミュージシャンとして成功している。「お金がないことは、物事の本質に何の関係もない」という考え方の持ち主。礼の会社が行き詰っていることから援助を申し出るが、これがきっかけとなり礼は別れを切り出す。

アントニー・エドワーズ (アントニーエドワーズ)

大学で英会話講師を務める男性。オーストラリア出身。美香・マクダウェルの結婚式で河東カンナと出会い、酔っ払いの中年男性を手懐(てなず)けているカンナに魅かれる。仕事と育児に忙しいカンナのためにハウスキーピングを手伝ったり、邪魔にならないよう離れたところからカンナ親子の無事を見守るなど心優しい人物。

五月 (サツキ)

河東カンナの姉で、長女。しっかりした性格でストレートな物言いをする女性。結婚して大きな二世帯住宅に住み、4人の子供を私立の学校に通わせている。そのためカンナには金銭的余裕があると思われており、親への仕送りの件で揉めている。夫は専務の役職に就いているが、親の会社に勤めているため、実際の給料は少ない。

弥生 (ヤヨイ)

河東カンナの姉で、39歳独身の次女。31歳の男性と結婚が決まり、親に結婚の支度をしてもらうつもりでいた。ところが、両親がお金を預けていた生命保険会社が倒産したうえ父親が入院。にもかかわらず、親に頼ろうとしたため、カンナと揉める。神経が繊細なところがあり、破談になった後も多くを語らない。

美香・マクダウェル (ミカマクダウェル)

河東カンナが勤めているアパレル会社の同僚の女性。30代でオーストラリア人と結婚した。彼女の結婚式で、カンナがアントニー・エドワーズと出会った。仕事と育児に忙殺されるカンナを気遣い、休むことを勧める大人の女性。実は歴史に名を残した鶴丸総理の孫にあたるお嬢様で、空き家になっている実家を、路頭に迷ったカンナ家族に無料で貸してくれた。

鈴木 柳子 (スズキ リュウコ)

鈴木礼の母親。河東カンナの義母だった女性。礼と孫の河東麗音には優しく接するが、カンナには厳しい。思ったことはなんでもズバズバ命令口調でしゃべる。二世帯住宅に住もうという話をカンナがはっきり断った後も、困った時は麗音の面倒を見てくれるなど親切な一面もある。

鈴木礼の父 (スズキレイノチチ)

鈴木礼の父親。河東カンナの義父だった男性。カンナとケンカ中の礼に代わって、週末に河東麗音の面倒を見るために訪れ、カンナに詫びを入れる。優しく穏やかな性格で、鈴木柳子の存在感に圧倒されて印象は薄いが、カンナの頑張りを大いに認めている。

小堀 潔子 (コボリ キヨコ)

鈴木礼の幼なじみの女性。礼からは「ケツ子」と呼ばれている。ロンドン大学で児童文学の博士号を修得した才女。河東カンナと礼の縁を切らせたい鈴木柳子の企みに乗り、礼とお見合いをする。その際に一緒にいた河東麗音が交通事故に遭ってしまったことで、責任を感じてシッターを申し出る。麗音と触れ合うことで子供を愛せる自分に気付く。

真島 (マジマ)

河東カンナが通っていた専門学校の同級生の男性。会社を辞め、自由を求めて起業した時に自分に実績がないことに気付いた。ひたすら服飾や美に関する知識を身につけるため、努力を惜しまない根性の持ち主。同期では出世頭で、独立して自分のアトリエを持つ。仕事は自分で作るものだ、と失業中のカンナを諭す。

堂島 翠子 (ドウジマ ミドリコ)

河東カンナが借りることになった美香・マクダウェルの実家の隣に住む女性。当初はカンナのことを美香と勘違いし、歴史に名を残した鶴丸総理の孫だと思っていた。事実を知った後は態度を急変させ、カンナ親子を完全無視するようになる。同じ階級の人間との付き合いしか信用していない節がある。

堂島 すみれ子 (ドウジマ スミレコ)

堂島翠子と堂島路偉の娘。河東麗音と仲良し。見た目はお人形のように可愛いが、ガッツ溢れる女の子。保育園に行きたがらない麗音に強烈なパンチを決め、「赤ちゃんみたいに泣いて、こんなに可愛いお母さまを困らせるな」と喝を入れる。

堂島 路偉 (ドウジマ ロイ)

堂島翠子の夫。河東カンナが借りることになった美香・マクダウェルの実家の隣に住む歯科医。堂島翠子の夫。翠子を女性として敬愛し、娘の堂島すみれ子にも、翠子のような可愛く上品な女性になって欲しいと願っている。愛猫のドリフトが、カンナの借家に出入りして可愛がってもらっていることを知り、カンナ一家と仲良くなるため、これまでの非礼を詫びる。

小泉 (コイズミ)

河東カンナがアルバイトすることになったコンビニの店長。33歳で独身の男性。落ち着いた雰囲気で感じが良く、お客をはじめ店員たちにも好かれている。客の毛皮を塗料で汚してしまったカンナに、「どんなにまずい失敗をしても51%以上落ち込んだら責任持つことができなくなる」と元気づける大人の人物。

三沢 (ミサワ)

河東カンナがアルバイトすることになったコンビニの女性店員。仕事に対する意識が高く、真剣味のないカンナを嫌っていたが、店舗撤退の話が浮上した際には、カンナと意気投合して売上げアップに貢献した。当初は店長の小泉狙いで働いていた。

高橋 美佐緒 (タカハシ ミサオ)

ビーチボールのチーム「Bガールズ」のメンバーの女性。河東カンナの高校の同級生で、同じソフトボール部に所属していた。スカウトで入部したカンナと違い、高校からソフトボールを始めている。誰よりも熱心に練習したおかげで、3年になってキャプテンに選ばれた頑張り屋。ビーチボールの区大会に出場する予定だったが、捻挫してしまいカンナに代役を頼む。

田中 さちえ (タナカ サチエ)

ビーチボールのチーム「Bガールズ」のメンバーの女性。23歳のシングルマザーで6歳の男の子を育てている。17歳で子供を産んだため、周囲の偏見に苦しみながらも、真面目に子育てをしている女性。ビーチボールが好きなら誰でも参加できる「Bガールズ」が、彼女にとって大事な場所であり生きがいでもある。河東カンナと打ち解けるや否や、また妊娠していることが発覚してしまう。

吉田 良子 (ヨシダ リョウコ)

ビーチボールのチーム「Bガールズ」のメンバーの女性。地味な40代の主婦。夫はまわりのメンバーがドン引きするほどの亭主関白。区大会の試合に負けたことから、ビーチバレーを辞めるよう言い渡される。そんな父親のいいなりになっている母親を軽蔑して、娘が家出をしている。

小林 公子 (コバヤシ キミコ)

ビーチボールのチーム「Bガールズ」のメンバー。36歳。何事にも結果を求める成果主義のクールな女性。3年で都代表になるため、チームを移ると宣言する。しかし、河東カンナのメール攻撃で、再びチームに顔を出す。文句を言いながらも、いざという時のために、前もって色々なことを調べて準備しているやり手。

渡辺 洋子 (ワタナベ ヨウコ)

鈴木礼のS学園での同級生の女性。学生時代は礼に「ヨウタ」と呼ばれていた。20年ぶりに医者と患者の親として出会う。当時は美少女だったが、おしゃれより勉強や仕事に没頭していたため、容姿は普通のおばさんになってしまっている。礼は内面が昔と変わらない渡辺洋子に興味を持つ。

神田 (カンダ)

眼科医の男性。6歳年下の渡辺洋子とお見合いした。体調を崩した洋子を心配してやってきた鈴木礼と鉢合わせになり、2人の仲を誤解する。洋子に対する横柄な態度から河東カンナに反感を抱かれるが、照れ屋で偽悪家なだけだ、と洋子が擁護したため、自分の本心を白状する。

茨木田 (バラキダ)

河東麗音が通う保育園の保育士の女性。麗音が園児の和を乱すため少々疲れ気味。「麗音君はトラブルメーカーで人と同じことが何もできない」「公立の保育園はどんな子供でもこちらから拒否するわけにはいかない」と河東カンナに投げやりともいえる態度を取る。これをきっかけに、カンナは麗音に私立小学校の受験をさせることを決意する。

島野 淑子 (シマノ シュクコ)

河東麗音の友達・英佑の母親。幼児英才教育の塾で河東カンナが出会ったコンサバ風の美人ママで、息子の英佑はIQが200もある。周囲のママたちがカンナを無視するなか、進んでカンナに声をかけ、麗音の問題行動は高知能児だからだ、と親切に教えた。

益田 (マスダ)

お受験に熱心なママ。息子の啓太を幼児英才教育の塾に通わせている。河東麗音が模試で啓太よりいい成績をとったため、麗音と河東カンナに敵対心を持ちライバル視している。しかし、啓太が受験ストレスで暴れていたところをカンナが助けたことから、お互いの内情を理解し合い仲良くなる。

佐藤 聡子 (サトウ サトコ)

河東カンナと同じ零細アパレル「スタジオ・ノン」で働くOL。自然化粧品「アルファ」の代理店販売をやりたいと、カンナに投資を持ちかける。「アルファ」の日本支社長・山岡恵理子とは深い絆で結ばれた仲だと語り、「アルファ」に入れ込んでいく。美に対しては、実践を通じて自分なりの哲学を持っている。

久保 (クボ)

T大卒の女性フリーライター。32歳。自分の命を懸けて誰かを助ける人は、決して自分では語らないと気付いてライターとなった。自然化粧品「アルファ」のセミナーに潜入し、用心棒のような男たちに連れ去られそうになった。そこで河東カンナが大声を出したのでピンチを逃れる。「アルファ」の被害者を救うためにも詐欺商法を暴きたい、とカンナに協力を懇願する。

山岡 恵理子 (ヤマオカ エリコ)

自然化粧品「アルファ」の日本支社長。その実態は詐欺、マルチ商法と言われている。カリスマ的な雰囲気を持っており、河東カンナもその美しさに見惚れてしまう。天涯孤独で施設で育ち、佐藤聡子を唯一の家族だと思っている。水商売時代の仰天行為でお客に気に入られたことがきっかけで大金を手にして渡米、「アルファ」の支社長となって帰国した。

社長 (シャチョウ)

河東カンナが勤める零細アパレル「スタジオ・ノン」の女社長。結婚を4回もしている猛者。人使いが荒く、思ったことをズバズバ口にするタイプ。有名人気ブランド「フェイス」の武方透とは同級生。金にならないことはしないと豪語するも、カンナのデザインに惚れ込み、プレゼンを手伝うなど真摯な姿勢で仕事に臨んでいる。

亀井 達郎 (カメイ タツロウ)

北建設計に勤める男性。フィッティングルームのドアを直しに来た際、着替えていた河東カンナのセミヌードを目撃してしまう。明るく飾らないカンナに魅かれ、「友達になって下さい」と履歴書を手渡すバカ真面目なところがある。優しくカンナを見守り続けるうち、カンナも亀井に魅かれるようになり、礼との別居中に妊娠してしまう。

武方 透 (タケカタ トオル)

人気ファッションブランド「フェイス」の代表。いつも無表情で冷たい印象の男性。「フェイス」のパートナー・サディット・カーンとはゲイカップル。河東カンナのプレゼンでは「悪趣味、汚い縫製が嫌い」と評して、カンナを凍りつかせる。いつもカンナに手厳しいが、良い部分はきちんと評価している。

サディット・カーン (サディットカーン)

人気ファッションブランド「フェイス」の代表。インド系イギリス人の男性。「フェイス」のパートナー・武方透とはゲイカップル。優しくいつもニコニコしている。河東カンナの作品を高く評価しており、仕事を続けるべきだとロンドンに誘う。カンナの娘「エリザベス」の名付け親になる。

森 ミンク (モリ ミンク)

10代のカリスマモデルだった女性。恋人の俳優にハメられ、大麻で逮捕される。店を訪れたことがきっかけで河東カンナと知り合う。自殺しようとしているところをカンナに助けられ、カンナの家でシッターとして同居することになる。料理が上手で気立てが良いが、小さい頃に容姿のことでいじめられていたため、自分に自信がない。

支社長 (ししゃちょう)

エレガントな40代の独身女性。人気ファッションブランド「フェイス」の日本支社長を務める。いつも休日返上で働いているため彼氏はいない。人員削減準備の仕事を命じられ、ロンドンから日本支社に移った河東カンナに少し待つようにと言い残して、トップと直接交渉に向かったが、日本支社撤退が決定してしまう。求人広告に「学歴不問」での募集をかけた人格者で、部下からの人望が厚い。

甲斐 (かい)

人気ファッションブランド「フェイス」の日本支社の女性社員。販売を担当している。年齢は30歳で、独身で彼氏はいない。さっぱりした性格で、派手な顔をした美人。親の介護をしている事から、結婚できない状況にある。小さい頃から大柄で老け顔だったので、かわいいと言われた事がなかった。しかし高校生の頃、初めて告白された男の子に「美人」と言われたのがきっかけで、正真正銘な美人に変貌を遂げる。

河東 エリザベス

河東カンナと亀井達郎のあいだにできた女の子の赤ちゃん。河東麗音の妹。へちゃむくれ顔で夜泣きがひどいが、カンナの家でシッターを始めた森ミンクにはよく懐いている。カンナにはオカメインコのようだと評されている。サディット・カーンが名付け親で、みんなから「エリ」と呼ばれている。

清水 理佐子 (しみず りさこ)

亀井達郎の元彼女。結婚紹介所で知り合い、半年前に別れた。美人なうえに高学歴で、感じがいい上品な女性。不妊体質で、若い頃に縁談が破談になった過去から、不妊を受け入れてくれる人と出会うために結婚紹介所に入会した経緯がある。亀井が母親に自分の不妊体質をきちんと伝えていなかったので、亀井との別れを決意。現在は昔破談になった相手と付き合っており、亀井との関係を戻すつもりも、認知を求めるつもりもいっさいない。

和田 (わだ)

佐藤聡子の彼氏。会社員の男性。自然派化粧品「アルファ」のマルチ商法にハマった聡子に、450万円を捨てるつもりで貸した。いずれ聡子とは結婚するつもりでいたが、「君は社会に通用する人間じゃないからおとなしく奥さんしてなさい」と言ってしまい、聡子を怒らせた事を後悔している。のちに、「アルファ」の詐欺行為を暴こうとする河東カンナに協力する。

海斗 (かいと)

河東麗音の友達の男の子。見た目は大人びており、独特のクールな雰囲気を持つ。心優しい性格で、麗音がロンドンでいじめられていると知り、帰国した麗音をもう帰さないと断言するほど、麗音が大好き。小学校でなかなかみんなと馴染めない麗音に、最初に声を掛けた。

物部 (ものべ)

人気ファッションブランド「フェイス」の日本副支社長を務める女性。アメリカの大学院を出たエリートで、クールな雰囲気を醸し出しており、仕事に対して厳しい。「フェイス」の日本撤退の話が決まり、Dデパートから引き抜きの話が来ているという実力者。

藤田 (ふじた)

人気ファッションブランド「フェイス」の日本支社の女性社員。販売を担当している。年齢は23歳で、三人の子供がいる。17歳でできちゃった結婚し、高校を中退している。その後、学歴不問の「フェイス」に入社。夫は専業主夫だが、日本支社の撤退が決まり、情緒不安定になった夫から暴力を振るわれている。河東カンナからは「ヤンママ」と呼ばれている。

トシ

田中さちえの彼氏。先生になりたいという夢を持つ男子高校生。近所の本屋でさちえと出会い、交際していたが、さちえの妊娠が発覚。河東カンナから一度は、子供じみた態度を説教されるものの、意外に骨太な性格であり、別れを切り出したさちえに、卒業したらいっしょに暮らして子供を育てようとプロポーズする。その際には、夜間大学に通いながら夢を追うと宣言している。

金原 (かねはら)

人気ファッションブランド「フェイス」の日本支社の男性社員。W大学卒の爽やかなイケメンながら、神経質な一面がある。森ミンクのマネージャー役を買って出た事から、ミンクとの仲を深めていき、岡真之介を告発したミンクを支える。自分からミンクに告白しようと思った矢先、ミンクに先を越され、付き合う事になる。

岡 真之介 (おか しんのすけ)

森ミンクと付き合っていた男性。イケメン俳優で、業界内では麻薬中毒者として有名だが、父親が所属事務所の社長であるため、未だ逮捕されていない。自分の婚約発表に伴い、ミンクに麻薬が入ったバッグを渡してわざと濡れ衣を着せようとしたが、結婚後もミンクとの関係を続けようと考えていた下衆な人間。

小野田 (おのだ)

人気ファッションブランド「フェイス」の日本支社の男性社員。クレーム処理の名人として営業を担当している。穏やかな性格で、メガネをかけている。客が忘れていった犬を10年間預かり、飼い主を探せるように日中は犬がいた場所につないでいる。ちなみに、その犬に新しい名前を付けるのは悪いと、「犬」と呼んでいる。以前リストラに遭って離婚し、現在は独身。

書誌情報

カンナさーん! 全13巻 集英社〈クイーンズコミックス〉 完結

第1巻

(2001年12月発行、 978-4088650494)

第2巻

(2002年5月17日発行、 978-4088650715)

第3巻

(2002年11月19日発行、 978-4088650982)

第4巻

(2003年4月18日発行、 978-4088651231)

第5巻

(2003年10月17日発行、 978-4088651583)

第6巻

(2004年4月19日発行、 978-4088652016)

第7巻

(2004年10月19日発行、 978-4088652382)

第8巻

(2005年3月18日発行、 978-4088652719)

第9巻

(2005年10月19日発行、 978-4088653037)

第10巻

(2006年2月16日発行、 978-4088653242)

第11巻

(2006年4月19日発行、 978-4088653365)

第12巻

(2007年4月19日発行、 978-4088653921)

第13巻

(2007年8月17日発行、 978-4088654171)

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