世界観
恋愛が題材。女性に怪我をさせられたのがきっかけで女性恐怖症になってしまった知立真悟が、怪我をさせた張本人である西春遥をはじめとする、多数の女性キャラクターたちから、望まないままモテモテになってしまう姿を描く。女性キャラクターたちを「ザウルス(恐竜)」に例え、可愛らしい一面だけでなく、乱暴な面であったり計算高い面といった、恐ろしい一面もしっかりと描く、コミカルなだけでないリアルな作風も特徴。
あらすじ
女性恐怖症の知立真悟は、女性を克服するために入部したボクササイズ部で女性に囲まれ、まるで望んでいないモテモテな日々を送っていた。以前は自分を敵視していた西春遥までもが心を入れ替え、熱心にアプローチして来るものだから、真悟には心休まる瞬間がまるでない。さらに、星ヶ丘蛍や鶴舞栞など、新たな女性たちが出現し、真悟に迫るのであった。
単行本の装丁
コミックスのカバーを外すと、毎巻表紙側は表紙イラストの別バージョン、裏表紙側には表紙の内容にちなんだおまけ漫画が掲載されている。たとえば西春遥が表紙の巻は、表紙側は同じ構図ながら減量前のごつい体格の遙のイラスト、裏表紙側は表紙のコスチュームに合わせた1ページ漫画となっている。
関連作品
関連作品として本作『ガールズザウルスDX』の前日譚にあたる『ガールズザウルス』がある。本作は『ガールズザウルス』の雑誌移籍に伴いタイトルが変わったという経緯から、作者である楠桂自身も、「『ガールズザウルスDX』のコミックス1巻は、3巻で終了した前作『ガールズザウルス』の実質4巻目である」と語っている。
登場人物・キャラクター
知立 真悟 (ちりゅう しんご)
南高校ボクササイズ部部員の1人で、1年B組に所属する男子生徒。前髪を目の上で切り、襟足まで伸ばしたストレートショートヘアをしている。以前減量前の大柄で強面の恐ろしい姿をした西春遥に呼び出された際、彼女の容姿に驚いたことで激怒され、大けがを負わされてしまった。それがきっかけで女性恐怖症になり、恐怖を克服するため体を鍛えることを決意。 しかし、男子部員中心のボクシング部と勘違いして女子部員ばかりのボクササイズ部に入部してしまい、苦手な女性に囲まれる日々を送っている。女性が苦手でありながら、遥や金山希、栄生晶といった周囲の女性には非常に人気があり、彼女たちの破天荒な行動に振り回されることが多い。
西春 遥 (にしはる はるか)
南高校ボクササイズ部部員の1人で、1年C組に所属する女子生徒。前髪を目の上で切り、肩の下まで伸ばした黒髪セミロングヘアをしている。右胸に2つ並んだほくろがある。以前はかなり太っており、がっしりとした体つきに鋭い眼光の恐ろしい容姿をしていた。しかし知立真悟に告白した際、告白を受け入れられるどころか怯えられたのがきっかけで減量し、現在は誰も同一人物だとは思わないほどに違う可愛らしい姿になった。 やや思い込みが激しい性格で、以前は真悟のことを「自分の真剣な想いを踏みにじったひどい人間」と恨んでいた。しかし真悟がボクササイズ部に入部したのをきっかけに距離が縮まり、現在では再び真悟に熱心にアプローチしている。本来は穏やかな性格なのだが、特定の時期だけ怒りっぽくなり、その時期と真悟に告白した日が重なったことから、真悟にはすぐに手が出る狂暴な女性だと誤解されている節がある。 インターネット上では「りんご」というハンドルネームを使っている。
金山 希 (かなやま のぞみ)
南高校ボクササイズ部部員の1人で、1年B組に所属する女子生徒。前髪を左寄りの位置で斜めに分けてヘアピンで留め、左から右に向かって長くなるアシンメトリーな水色のボブヘアをしている。小柄で華奢な、一見可愛らしい雰囲気だが、実際は目的のためには手段を選ばない策略家。以前から知立真悟に想いを寄せており、熱心にアプローチしているが、痩せていてセクシーさにはやや欠けることから、真悟には女性としてあまり意識されず、アプローチも成功していない。 しかし、それでもめげない非常に前向きでタフな性格の持ち主。
扶桑 聖 (ふそう ひじり)
南高校でボクササイズ部の顧問と養護教諭を務める若い女性教師。前髪を真ん中で分け、ロングウェーブヘアをシニヨンにしてまとめている。非常に美しく、落ち着いたセクシーな雰囲気であることから、男子生徒に人気がある。知立真悟が女性恐怖症であることを知る唯一の存在でもあり、秘密を守る代わりに真悟をこき使ったり、「面白いから」という理由でさまざまなことに巻き込もうとする。
栄生 晶 (さこう あきら)
南高校ボクササイズ部の部長を務める2年生の女子生徒。前髪を目の上で切り、襟足まで伸ばしたショートカットヘアをしている。明るくさっぱりとした性格で、男性になることに強い憧れがある。そのため男性のように振る舞い、知立真悟とも、性別の違いを越えた親友になりたいと思っている。実家は名家で、さらに一人娘であるため厳しく育てられており、学校生活こそ自由なものの、家に帰ると母親に行動を制限される窮屈な生活を送っている。
星ヶ丘 蛍 (ほしがおか ほたる)
南高校1年B組に転入してきた女子生徒。前髪を真ん中で分け、段を付けて切った青髪ロングヘアを2本の三つ編みにしてまとめ、眼鏡をかけている。小柄だが非常にスタイルが良い。極端にドジなおっとりとした性格で、眼鏡をかけているのに眼鏡をなくしたと思い探したり、何もないところで転んでしまう。そのため知立真悟が心配して助けたのをきっかけに親しくなり、真悟に想いを寄せ、ボクササイズ部に入部する。 本人にそのつもりはないが、ドジが災いして意図せず他人にぶつかったり倒してしまうため、蛍のドジさを知らない人物からは「喧嘩が強い」と認識されることもある。
江南 翼 (こうなん つばさ)
東男子高校に通う男子生徒。前髪を目が隠れそうなほど伸ばし、肩につくほど伸ばした後ろ下がりのピンクブラウンのショートカットヘアをしている。男性とは思えないほどの可愛らしい容姿とおっとりした性格から、ほぼすべての場面において女性と間違えられてしまう。さらに男性の格好、たとえば男子の制服を着ていても、周囲の「こんなに可愛らしいのだから、女性に違いない」という思い込みにより、周囲が勝手に幻覚を見てしまい、女子の制服を着ているように見えたり、胸があると誤認識されて結局女性と間違えられるという特異体質。 知立真悟とは電車で痴漢被害に遭っていたところを助けられたのがきっかけで知り合い親しくなるが、真悟も女性だと思い込んでいた。以前偶然金山希に微笑みかけられたことから希に想いを寄せているが、やはり男性として意識してもらえず悩むことになる。
荒畑 剛 (あらはた つよし)
東男子高校に通う男子生徒。前髪を真ん中で分け、襟足まで伸ばした髪を外にはねさせている。左頬に特徴的な傷がある。高校ではボクシング部に所属し、ヘビー級の元チャンピオンでもある実力者。近寄りがたい外見をしているが実際は正義感溢れる善良な人物で、子供やお年寄りにも人気がある。太った女性が大好きなため、そういった女性たちには特に優しく、彼女らからも愛されている。 西春遥に想いを寄せているが、現在の痩せた遥ではなく、減量前の遥のことが好き。そのため遥にまた太ってほしいと願っている。特技は料理で、お菓子作りはもちろん、ダイエットメニューも得意。
塩釜口 苺 (しおがまぐち いちご)
知立真悟が、以前平針に紹介されて知り合った女子生徒。前髪を目の上で切った刈り上げヘアで、眼鏡をかけている。非常に出っ歯で、左頬に大きなほくろがある。女性なのに男性のような髪型をしていることや、極端に身体が痩せていることから、性別不祥に見える不気味な容姿をしている。男性経験がないことに強いコンプレックスを抱いており、そのため出会ったばかりの真悟を無理やりラブホテルに連れていこうとしたこともある。 極端に前向きで思い込みの激しい性格で、真悟に逃げられてからも、いつか結ばれる日が来ると信じている。呪術の才能があり、自ら調合した幻覚剤で他人に幻覚を見せることができる。
知立 昴 (ちりゅう すばる)
知立真悟の小学生の妹。前髪を目が隠れそうなほど伸ばし、ウェーブがかったショートカットヘアをツーサイドアップにしている。以前はいがぐりのようなツンツンヘアの、少年のような容姿をしており、性格も男勝りであったため、真悟にとっては女性であることを意識せずに接する貴重な存在だった。しかし西春遥たちのアドバイスにより髪型と服装を変えて女性らしく振る舞うようになり、さらに体つきも突然女性らしく急成長したことから、真悟を惑わせる。 真悟のことが大好きで、真悟の周囲の女性にはやや手厳しいところがあり、特に江南翼については、翼が男性だということを認めずに強くライバル視している。
鶴舞 栞 (つるまい しおり)
南高校3年B組に所属する女子生徒。前髪を左寄りの位置で斜めに分け、太ももまで伸ばしたストレートロングヘアをしている。非常に美しく落ち着いた雰囲気で、校内のマドンナ的存在として知られているが、人気が高すぎるゆえに男性からの視線にストレスを感じていた。そんな折、自分に関心を持つどころか、女性恐怖症ゆえに怯えている知立真悟に関心を持つ。 あまり知られていないが性格は女王様気質のサディストで、親衛隊のことをよく鞭でしつけている。
赤池 (あかいけ)
知立真悟と平針の友人で、同じ南高校1年B組に所属する男子生徒。前髪を眉上で短く切った短髪ヘアをしている。ある日交通事故に遭い、怪我で入院した際に看護師の棗に憧れるが、結果的に以前からの知り合いだった真悟と棗を再び引き合わせる形になってしまう。平針とともに密かにオタク趣味に目覚めており、同人誌即売会に出かけたり、コスプレ用の服を作ったりしている。
平針 (ひらばり)
知立真悟と赤池の友人で、同じ南高校1年B組に所属する男子生徒。前髪を真ん中で分け、やや癖のある髪の毛を襟足まで伸ばしている。三白眼が特徴。真悟に塩釜口苺を紹介した張本人でもある。催眠術の通信教育を受けていた経験から、催眠術をかけることもできる。赤池とともに密かにオタク趣味に目覚めており、同人誌即売会に出かけたり、コスプレ用の服を作ったりしている。
栄生 操 (さこう みさお)
栄生晶の母親で、栄生家の当主を務める女性。日本髪にして着物を着た古風な格好に、古めかしい口調で話す。亡くなった夫に代わり栄生家を守っており、晶も頭が上がらないほどの非常に厳しい人物。しかし1年に一度、夫の法事の際に降霊会を行い、もう一度会うのを非常に楽しみにしている。知立真悟に目を付け、夫を降霊する憑代として栄生家へ呼び出す。
棗 (なつめ)
看護師を務める若い女性。前髪を目が隠れそうなほど伸ばし、襟足まで伸ばしたショートカットヘアをしている。知立真悟とは、真悟が西春遥に怪我をさせられ入院した際に担当したことから知り合いで、真悟がその後同じ病院に入院した赤池のお見舞いに行った際に再会する。一見白衣の天使を絵に描いたような穏やかな人物だが、本人は「白衣の戦士」を自称しており、患者の命を救うためならなりふり構わず働く仕事熱心な性格。
雫 (しずく)
知立真悟が入院中、病院で知り合った幼い少女。前髪を目の上で切り、腰まで伸ばしたロングヘアを高い位置でツインテールにしている。物静かな雰囲気で表情に乏しいが、大人になるということについて強い関心があり、偶然知り合った真悟に「性」について熱心に尋ねる。時折物憂げな表情をしていることから、真悟には雫が重い病気にかかっているのではないかと思われている。
上前津 桜 (かみまえづ さくら)
南高校で古文教師と、漫研の顧問を務める年老いた女性。前髪を上げて額を全開にし、腰まで伸ばしたロングヘアを後ろで1つにまとめ、眼鏡をかけている。年齢的に老いているうえ、あまり容姿に気を遣わないため、女性恐怖症の真悟にとっては安心できる、女性を感じさせない理想的な存在だった。これが理由で、ある日真悟に「理想の女性」と言われ、以降真悟を意識するようになる。 さらにはエステと美容院に行ったことで突如若返り、真悟に熱烈なアプローチを開始する。
ふしみ
西春遥がインターネットサイトで出会った友人の少女。前髪を目の上で切りそろえ、肩につくほどの長さの内巻きボブヘアをリボンカチューシャでまとめている。花やフリルが大量についた、華やかな服装をしている。遥とは、遥がダイエットしていた頃に、インターネットのダイエットに関する掲示板で知り合い、ダイエットに成功した後もやり取りを続けていた。 しかし遥の「恋人ができた」という嘘を真に受けて深く嫉妬しており、直接会った際に遥の嘘を暴こうとする。
一社 霞 (いっしゃ かすみ)
知立真悟たちが住む地域で、表番長として知られる女子高校生。色黒で、前髪を目が隠れそうなほど伸ばした、くりくりのショートパーマヘアをしている。普段は突っ張った態度を取っているが実際は非常にピュアな性格で、男性とも、カツアゲする時以外はほぼ話したことがない。非常に喧嘩が強いが、このところ自分よりも強い人物がいるらしいという噂が立ち「表番長」と呼ばれる立場に甘んじている。 ある日、真悟を自分よりも強い噂の存在「裏番長」の恋人だと誤解し誘拐するが、そこで意外な事実が発覚する。
西春 曄 (にしはる あかり)
西春遥と西春紫の姉で大学生。前髪を左寄りの位置で斜めに分け、胸のあたりまで伸ばした巻き髪ヘアをしている。知立真悟とは、遥が体調を崩した際に西春家まで送り届けたのがきっかけで知り合った。非常にスタイルが良く自分に自信を持っており、妹たちとは誰が一番男性に人気があるかで競っている。西春家を訪れた男性に紫とともに迫っては遥に怒られているが、妹たちのことは非常に大切に想っている。
西春 紫 (にしはる ゆかり)
西春曄と西春遥の妹で中学生。前髪を目の上で切り、肩につくほどの後ろ下がりのボブヘアをしている。知立真悟とは、遥が体調を崩した際に西春家まで送り届けたことをきっかけに知り合った。姉たちとは対照的にほっそりとした体型のためセクシーさでは譲るが、清楚な雰囲気を利用して男性に迫る。西春家を訪れた男性に曄とともに迫っては遥に怒られているが、姉たちのことは非常に大切に想っている。
樹 (いつき)
扶桑聖の姪っ子の乳幼児。前髪を眉上で短く切り、ヒョウ柄の耳つきロンパースを着ている。聖は母親の姉にあたり、ある日母親が聖に子守りを頼んだことで南高校を訪れ、知立真悟たちと知り合った。当初、聖は男児だと思い込んでいたために、ボクササイズ部の面々には「甥っ子」として紹介された。そのため真悟は安心して子守りを引き受けたが、すぐに女児であることが発覚。 樹の気まぐれな性格も手伝い、ボクササイズ部員たちを大混乱に陥れる。
本郷 巴 (ほんごう ともえ)
知立真悟たちの住む地域に派遣されてきた若い婦警。前髪を目の上で切り、肩まで伸ばしたセミロングヘアを外にはねさせている。三白眼が特徴。かつて真悟が西春遥に暴行され入院することになった「通り魔暴行事件」の調査のため、南高校に潜入する。やや思い込みの激しいところがあり、間違った推理をすることが多い。
黒川 菫 (くろかわ すみれ)
赤池の中学時代の同級生で、知立真悟に想いを寄せる女子生徒。前髪を目の上で切り、髪全体を大きく6つに巻いた縦ロールをツインテールにしている。ある日真悟に一目惚れし、共通の知人である赤池の紹介で真悟と知り合う。おっとりとした雰囲気のお嬢様で、真悟のことは好きだが、男性と接した経験がないため恐ろしく思う気持ちもあり、真悟に「自分の身体に触れないこと」を条件に交際を持ちかける。 非常に乙女チックでメルヘンな趣味と思考を持ち、「菫」ではなく魂の本当の名前である「バイオレット」と呼んでほしいと頼むなど、やや「不思議ちゃん」な言動で真悟を振り回す。
麗 (うらら)
ラーメン屋の看板娘として働く若い女性。目の上で切りそろえた髪を顔の真ん中の一房だけ伸ばした前髪に、胸の下まで伸ばしたロングヘアを両サイドでお団子にし、三つ編みにしてたらしている。語尾に「アル」「よろし」と付ける口調が特徴。料理の腕を上げるため、満漢全席を作れるようになりたいと考えていた荒畑剛が店を訪れたのをきっかけに、剛に料理を教えることになり親しくなる。 普段は細身だが、自らの体型を自由自在に変えることができる、中国四千年の奥義を持っている。
楓 (かえで)
栄生家に仕えるくのいちの少女。前髪を左寄りの位置で斜めに分け、腰まで伸ばしたストレートロングヘアをポニーテールにしている。栄生操の命令により、栄生晶と親しい知立真悟の暗殺を命じられる。くのいちという職業柄、常に身を隠しながら過ごしており、男性と目を合わせたこともない。そのため業務中に偶然目が合った真悟に惹かれるようになってしまう。
知立真悟の母親 (ちりゅうしんごのははおや)
知立真悟と知立昴の母親。前髪を真ん中で分けた癖のあるショートカットヘアに眼鏡をかけている。非常に大柄で太っており、腕っぷしが強く性格も横暴。知立家でも絶対の権限を持っており、真悟に恐れられている。一方で「血のつながっている者同士の恋愛」「不倫」といった「禁断の恋愛」が大好きな、ミーハーで困った一面もある。
西春遥の母親 (にしはるはるかのははおや)
西春曄、西春遥、西春紫の母親。前髪を左寄りの位置で分け、胸のあたりまで伸ばした巻き髪ヘアをしている。大学生の娘がいるとは思えないほど若々しく美しいうえ、穏やかで母性溢れる人柄から知立真悟には「女神」と評されている。真悟とは遥の保護者面談のため南高校に訪れたのがきっかけで知り合う。娘たちからも「神にひいきされた愛されキャラ」と呼ばれているが、怒ると非常に怖く、なぜか体格まで変わってしまい、減量前の遥と瓜二つになる。
マリア
南高校の漫研に所属する女子生徒。「マリア」は漫画制作時のペンネームで、本名は不明。前髪を上げて額を全開にし、腰まで伸ばしたロングヘアを2本の三つ編みにしてまとめ、瓶底眼鏡をかけている。男性同士の恋愛を描いた「ボーイズラブ」の大ファンで、知立真悟が女性に興味がないことを見抜き、真悟を題材にしたボーイズラブ漫画を描いている。 その漫画が校内で人気を博してしまったため、周囲に誤解されたり奇異の目で見られることになり、真悟から抗議を受けることとなる。マリア自身は漫画制作に命をささげており、自分自身が恋愛することには興味がないが、眼鏡を外して髪をほどくと、別人のような美少女になる。