女戦士ってモテないんです!

女戦士ってモテないんです!

幼い頃に出会った勇者にあこがれる女戦士は、彼と共に旅をするために、人知を超えた戦闘能力を身につけた。冒険のことしか頭にない朴念仁の勇者に対し、暴走して空回りする女戦士の荒ぶる恋心を描いた、お色気要素満載のファンタジーラブコメディ。「Palcy」で2018年5月5日から配信の作品。

正式名称
女戦士ってモテないんです!
ふりがな
おんなせんしってもてないんです
作者
ジャンル
ファンタジー
 
ラブコメ
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あらすじ

第1巻

その強さ故に、あこがれの勇者から女性扱いしてもらえないことに悩んでいる女戦士は、ある日、僧侶が顔に美容ゲルクリームをぬっている姿を目撃する。これにより、肌がきれいになると信じられているのだという彼女の話を聞いた女戦士は、見た目が似ているというだけの理由で、スライムを捕獲してくる。その晩、女戦士はさっそくスライムを使おうとするが、すべりやすいスライムは女戦士の手を逃れ、彼女の胸の谷間に潜り込んでしまう。慌てて女戦士が振り払おうとすると、スライムは今度は彼女のショートパンツの中に落下。女戦士はスライムを取ろうとするものの、スライムの刺激で力が抜けて体が言うことを聞かなくなってしまう。そして、女戦士が涙を浮かべて悶絶する中、勇者が助けに現れる。(レベル1「こんなはずではっ…」。ほか、9エピソード収録)

第2巻

僧侶から特殊なアレが含まれており、疲労回復や美肌に効果があるという、地面から湧き出る温かい水「オンセン」の情報がもたらされた。その話を聞いた一行は、妙な笑い声を上げる僧侶を不審に思いながらも、そのオンセンで一泊することとなった。女戦士、僧侶、魔法使いはさっそく露天風呂に向かうが、そこで僧侶は見たことのない形相で、「強制のぞきイベント」が発生したと言い出す。女戦士は勇者がそんなことをするわけがないと諭すが、それに対して僧侶は、自分たちが勇者を覗くのだと告げる。そして二人は、とにかく男の裸が見てみたいと、半ば引いている魔法使いを尻目に熱く盛り上がり始める。(レベル19「オンセンで開放的に♡」。ほか、11エピソード収録)

登場人物・キャラクター

女戦士

女戦士のジョブに就く若い女性で、勇者のパーティーの一員。本名は「ムーデルカ」だが、周囲からはジョブ名である「女戦士」と呼ばれる。紫色の髪を背中の辺りまで無造作に伸ばし、口元には八重歯がのぞく、健康的な美人。また、スタイル抜群で胸が非常に大きい。幼い頃に出会った勇者にあこがれ、以来「いつか共に旅をしよう」という彼の言葉を心のよりどころに、肉体改造に励んできた。その結果、現在は巨大なドラゴンすら一刀のもとに両断するほどの人間離れした強さを獲得するに至り、念願の勇者のパーティーの一員となった。その強さとは対照的に心は純情な乙女で、恋い焦がれる勇者といつか結ばれることを夢見ている。ただし、「女子力アップ」の名のもとに日々の筋トレを欠かさないなど、どこかズレたところがある。なお当の勇者からは、その強さ故に頼れる相棒として強い信頼を得ているものの、女性扱いされることがいっさいないどころか、むしろ男性として見られている節まである。ステータスは、Lv.165、HP:2194、MP:0、ちから:2018、かしこさ:9、すばやさ:631、かたさ:1977となっており、なぜかLvは本来限界値であるはずの数値を突破している。「鋼鉄処女の会心の一撃(アイアンメイデンストライク)」「鋼鉄処女の人間魚雷(アイアンメイデンヘッドアタック)」など「鋼鉄処女」を冠する一撃必殺の超強力な技を多数持つほか、自動回復(リジェネレイト)の能力により、受けたダメージもたちどころに回復する。一方で、幻覚などのからめ手には弱い。

勇者

勇者のジョブに就く青年。本名は「ハイジ」だが、周囲からはジョブ名である「勇者」と呼ばれる。黒髪をツンツンと尖らせたショートヘアにヘアバンドをしている。世界の平和を守るために日夜戦い続けており、女戦士は幼い頃に勇者に出会って以来、あこがれと恋心を抱いていた。つねに冷静で仲間たちのことも気にかけている優れたリーダーだが、恋愛事に関してはとてつもなく鈍感で、あからさますぎる女戦士の思いにもまるで気づいていない。一方で、自分の腕力を制御できない女戦士に何度も瀕死の重傷を負わされたり、時には死亡することがあったりしても、「そのままの女戦士でいい」といっさい責めることなく受け入れている、器の大きな人物。ステータスは、Lv.87、HP:714、MP:321、ちから:630、かしこさ:451、すばやさ:665、かたさ:554となっている。

魔法使い

魔法使いのジョブに就く少女。本名は「リセ」だが、周囲からはジョブ名である「魔法使い」と呼ばれる。金髪をハーフツインにした丸顔のかわいらしい少女。「できマス」「しまショウ」など、微妙に片言でしゃべる。基本的に常識人で、ソクキエルの企みを即座に見抜くなどカンもいいが、女戦士をはじめとした個性の強すぎるパーティーメンバーには自分の意見をなかなか通せず、流されてしまいがち。パーティーメンバーの中ではHPが低いこともあり、何かと勇者に心配されることが多く、女戦士にうらやましがられている。ステータスは、Lv.52、HP:203、MP:722、ちから:141、かしこさ:703、すばやさ:421、かたさ:212となっている。

僧侶

僧侶のジョブに就く若い女性。本名は不明で、周囲からはジョブ名である「僧侶」と呼ばれる。眼鏡を掛け、緑色のストレートロングヘアを後ろでゆるく束ねている、つねに穏やかな笑みを浮かべた清楚な美人。また、女戦士ほど胸は大きくないものの、バランスの取れたいいプロポーションをしている。回復魔法に長けた、勇者のパーティーの癒し役で、女戦士の暴走で瀕死の重傷を負ったり、時に死亡したりする勇者を回復させるのは、僧侶の役目である。また頭脳派でもあり、パーティーの参謀役も担っている。一方で、何かにつけてエロい妄想ばかりしており、さらには勇者の入浴姿を覗こうと言い出したりと、むっつりスケベなところがある。ただし、僧侶自身も未だ男性の裸を見たことはなく、色恋に関する経験値は皆無。

サイジャク

魔王軍四天王に名を連ねる魔物。金髪のロングヘアで、左目の下に泣きぼくろのある若い女性の姿をしているが、頭には曲がった二本の黒い角が生えている。城壁すら一撃で破壊する攻撃力を備えた巨大な移動要塞「ド・ナーベ」に乗って女戦士たちの滞在していた町を襲撃した。だが、これが勇者とデート中だった女戦士の逆鱗に触れ、「鋼鉄処女の人間魚雷(アイアンメイデンヘッドアタック)」の一撃により、ド・ナーベを破壊されて敗北。のちにド・ナーベを失った責任を取るため、女戦士の弱点を探りに現れるが、さまざまなトラブルによって再び散々な目に遭ってしまう。その際、ケガを負った自分に優しくしてくれた勇者にときめき、思いを寄せるようになる。いっさいの気配を消す特技を持つ。

ソクキエル

魔王軍四天王に名を連ねる魔物。二本の角が生えたブルドッグのような頭に、体は大柄な太った人間の姿をしている。森の中に訪れた冒険者をだまして食べる魔物の料理店「レストラン山犬軒」を構えており、道に迷った女戦士と魔法使いを店へと招き入れた。二人に自らの手で体に下ごしらえをさせたうえで、丸々と太らせて食ってしまおうともくろんでいた。だが、助けに来た勇者に太った姿を見られて逆上した女戦士の「鋼鉄処女の百烈張り手(アイアンレディガトリングスタンプ)」を受け、自らの名を名乗る間もなく敗北する。

ラビア

エルフ村の村長の孫娘で、若い女性の姿をしている。就いているジョブは賢者。高飛車な性格で、村を訪れた勇者を籠絡しようと積極的にアプローチを開始し、その媚びを売るような姿に反感を覚えた女戦士に、目の敵にされることとなる。一方、胸が小さいことがコンプレックスで、ラビア自身も胸の大きな女戦士を妬んで敵対視している。エルフ村の「何かの祭り」で開催される美人コンテストで、女戦士と共に勇者を賭けた戦いを繰り広げる。

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