概要・あらすじ
西住流戦車道の家元の娘・西住みほは、前年度大会での出来事をキッカケに戦車道と距離を置くようになり、名門である黒森峰学園から戦車道のない県立大洗女子学園へと転校してきた。武部沙織と五十鈴華という友達もでき、新たな生活を満喫するみほ。
しかしその前に生徒会のメンバーが現れ、新たに必修科目となった戦車道をやるよう強要されたことから、みほは後ろ向きながらも再び戦車道と接さざるを得なくなる。
環境もままならない状態からのスタートながらも、個性的な仲間たちとともに取り組む中で戦車道の面白さを再確認したみほは、あんこうチームの車長および全体の隊長として第63回戦車道全国高校生大会へと挑んでいく。
登場人物・キャラクター
西住 みほ (にしずみ みほ)
県立大洗女子学園の2年生で、大会にて戦車道あんこうチームの車長および全体の隊長を務める少女。引っ込み思案でドジを踏むことも多いが、心優しく友達思いな性格の持ち主。実家は西住流戦車道の家元であり、自身も元々は戦車道の名門・黒森峰学園へと在籍していたが、前年の公式戦での出来事をキッカケに逃げるように戦車道のない県立大洗女子学園へと転校。 しかし学内唯一の経験者として生徒会から要請され、急遽必修選択科目となった戦車道に再び関わっていくこととなる。 経験に裏打ちされた戦術眼や大胆な判断力を持っており、黒森峰学園の隊長でもある姉・西住まほからも評価されるその高い指揮能力で、ビギナーだらけの県立大洗女子学園を引っ張っていく。
西住まほ (にしずみ まほ)
黒森峰女学園の3年生で、名門である戦車道チームの隊長および戦車長を務める、冷静沈着な少女。昨年度の大会では準優勝ながらMVPに選ばれた実力者で、西住流戦車道の後継者としても広くその名を知られている。 西住みほの姉であるが、妹のことを戦車道から逃げたと見なしており、実力を評価しつつも冷たく接することが多い。
冷泉 麻子 (れいぜい まこ)
県立大洗女子学園の2年生で、戦車道あんこうチームの操縦手を務める少女。武部沙織とは幼馴染であり、良き理解者。極度の低血圧のため、常に眠そうにしては無感情かつ抑揚の無い口調で話す。 成績は学年首席と博識であるが、遅刻の常習犯で単位不足に陥っており、留年を回避すべく成績優秀者への特典目当てで戦車道を履修する。その頭脳と理解力の良さを活かした高い戦車操縦能力を持ち、西住みほが提案する作戦を実現していく上で大きな原動力となる。
五十鈴 華 (いすず はな)
県立大洗女子学園の2年生で、戦車道あんこうチームの砲手を務める少女。華道の家元に生まれたお嬢様で、花を生けることを日課とし、風貌のみならずその喋り方からも清楚で古風な雰囲気を醸し出す大和撫子。 一方で芯の強さも持ちあわせており、自らの生ける花に物足りなさを感じ、よりアクティブなことをやりたいと考え戦車道を履修する。非凡な射撃センスを持っており、冷静沈着かつ正確な砲撃であんこうチームを支えていく。
秋山 優花里 (あきやま ゆかり)
県立大洗女子学園の2年生で、戦車道あんこうチームの装填手を務める少女。普段は引っ込み思案な性格ながら、戦車の話となると途端に饒舌となる筋金入りの戦車マニアで、戦車道に関しても豊富な知識を持つ。 そのため西住みほが黒森峰女学園に在籍していた頃の姿を知っており、彼女に対して強い尊敬の念を抱いている。搭乗員としての能力も高く、時には諜報活動へも赴く大胆さでみほとあんこうチームをサポートすべく尽くす。
武部 沙織 (たけべ さおり)
県立大洗女子学園の2年生で、戦車道あんこうチームの通信手を務める少女。冷泉麻子とは幼馴染であり、良き理解者。フランクな性格のムードメーカーで、人付き合いや面倒見もよく、西住みほにとって県立大洗女子学園で初めての友人となる。 世の中の全てを結びつけようとするほど恋愛に対して強い憧れを抱いており、履修すれば異性にモテるという考えから戦車道を履修。以降はみほの指導もあって、戦車道の面白さへとのめり込んでいく。
角谷 杏 (かどたに あんず)
県立大洗女子学園の3年生で、学園の生徒会長を務める少女。ツインテールに結わえた髪と小柄な体格が特徴的で、性格は自由奔放ながら責任感にも厚い。また、好物の干し芋をよく口にしている。とある理由から学園の戦車道復活を目論み、経験者である西住みほを戦車道履修へと導くべく強引に圧力をかける。 自身も戦車道カメさんチームの戦車長を務めるが、実質的な指揮は副会長の小山柚子に任せている。