概要・あらすじ
家族や友人を全て戦争で失い、武器を憎みつつもその力で単身生き抜いてきた少年兵ヨナ。彼はひょんなことから女武器商人、ココと出会う。行き場のない彼は、ココの私兵として、様々な経歴や特殊技術を持つ8人の傭兵とともに、武器取引やココの警護など、世界中で様々なミッションをこなしていくことになる。
登場人物・キャラクター
ヨナ
ココの兄であるキャスパーに拾われ、ココの私兵部隊に新に加わった少年兵。銀髪で肌色の濃いアジア系の少年で、まだ幼さを残しているが、戦闘技術は他に引けを取らない。元の部隊で世話をしていた孤児や親など大切な存在を多く奪った「武器」という存在を憎みつつも、その扱いに精通し、武器によって生き延びられているという矛盾を抱えている。 それまで心を閉ざしている様子だったが、ココたちの部隊に加わってからは人間らしい感覚を持ち始める。
ココ・ヘクマティアル (ここへくまてぃある)
一族が経営する武器供給会社、HCLI社のヨーロッパアフリカ方面を担当する若き女武器商人。「世界平和のため」に武器を売っていると公言し、世界を根本から変える「ヨルムンガンド計画」を実現しようとしている。 戦闘地域を往来する仕事柄、銃を向けられても平然としていられるほど冷静沈着で、語学、交渉術などに長けている。
カリー社長
小型兵器を主に扱う、イングランドCCAT社の社長。ココの商売敵であり、時たま商談先の地でココらチームと出くわす。ボディーガードとして大量のナイフを使いバルメをライバル視するミルド、顔に傷を持つ寡黙な性格のルーを引き連れている。
ドクター・マイアミ (どくたーまいあみ)
日本人女性科学者。本名天田南。ロボット工学の権威で、作成したものが軍事転用されてしまうほどの技術力を持つ。表向きは玩具会社「メルヒェン社」に勤務しているが、ココのヨルムンガンド計画実現に大きな貢献をしている。
アール
甘いマスクのイタリア人で、部隊の「二枚目担当」。元イタリア陸軍ベルサリエリ情報担当少尉。CIAのブックマンことジョージ・ブラックとは何かしら面識がある様子。
バルメ
元フィンランド軍の女性兵。過去の戦闘で右目を失っており、眼帯を着用している。ココに忠誠を誓っている。ナイフなどの近接戦闘を得意とする。巨乳。
チナツ
師匠にスカウトされた日本の女子高生風の少女。師匠の起こした大量殺戮事件の生き残りでもある。非常にカンが鋭く、危機察知能力に長けている。とあることがきっかけで、ゲン担ぎとして仕事中に下着を履かないときがある。
カレン・ロウ (かれんろう)
バルメの右目を奪った元人民解放軍出身者による非合法部隊、大星海公司の幹部、陳国明に帯同する女性副官。陳同様、銃剣を装着した二丁拳銃で戦う。
ワイリ
大柄な黒人男性。爆破任務を得意とし、相手の仕掛けた爆発物を逆に相手にとっての罠に仕掛け直す、「そのまんま返し」などで卓越した爆破技術を見せる。部隊員の中でココ以外唯一FBIのブラックリストに載っている存在。 チーム内では古参の一人。
キャスパー・ヘクマティアル (きゃすぱーへくまてぃある)
ココそっくりの兄で、同じく武器商人。激高し組していた部隊を壊滅させたヨナを捕らえ、ココへと引きあわせた張本人。妹とは異なり武器商人という職業を楽しんでいる。
レーム
ココの私兵部隊のリーダー格的存在で、米陸軍特殊部隊デルタフォース出身。湾岸戦争など多くの激戦をくぐり抜けてきた猛者で腕は超一流。
師匠 (ししょう)
8人からなる殺し屋グループ「オーケストラ」の最後の生き残りで、本名や経歴などすべてが不明。銃撃戦を「演奏」、武器を「楽器」に例える。過去、襲撃した現場で生き残っていたチナツをスカウトし、現在は二人一組で殺し屋「オーケストラ」を名乗っている。
ルツ
かつては警察で、対テロリスト任務についていた狙撃手。女性や子供の敵を排除するのにためらうなど、まだ非情になり切れていないところがある。
スケアクロウ
CIAの工作員。アメリカの国力を後ろ盾に利益になりそうな情報を集めており、ココたちの周囲につきまとっている。激高しやすい短気な性格で、女子供にも躊躇なく暴力を振るう。
トージョ
元自衛官の日本人男性。かつては特殊任務部隊SR班に所属していた。ハッキングなど、情報処理任務に能力を発揮し、稀にココに帯同してビジネスの交渉の場に立ち会うこともある。
ウゴ
元イタリアマフィアに所属していた巨漢。ボディーガードとしての腕もさることながら、運転スキルや体格を生かした肉弾戦で皆の窮地を救う。
陳国明 (ちぇん ぐおめん)
表向きは香港に拠点を持つ貿易会社、裏では武器商売の他汚れ仕事を取り仕切っている大星海公司の専務。地雷で足を負傷したため、杖をついている。穏健そうな人物だが、過去には人民解放軍少将として暗躍した好戦的な兵士だった。 銃剣つき二丁拳銃という特殊なスタイルで戦う。
チェキータ
キャスパーの警護を務め、戦闘部隊を指揮する白人女性。レームの元妻で、かつては二人でココ、キャスパーの父であるフロイド・ヘクマティアルを護衛していた。ヨナを子供のようにかわいがっている。
ショコラーデ
スケアクロウの元で監視任務や盗聴などの情報収集の任務に就く白人女性。ココたちとは任務を越えて交流がある。
マオ
元砲兵部隊に所属していたアジア系男性で、国に妻子を残してココに帯同している、部隊唯一の家族持ち。現在の仕事内容は隠している。砲兵の技能を活かし、地上の対空部隊に飛行中の輸送航空機から対地砲撃をの的中させるなど活躍を見せる。