概要・あらすじ
C.E.(コズミック・イラ)70年。遺伝子操作により普通人を上回る能力を持つ人類(コーディネーター)と、遺伝子操作なしで産まれる人々(ナチュラル)の対立は「血のバレンタインの悲劇」によって頂点に達し、ナチュラルの政府である「地球連合」とコーディネーター達の「プラント」との全面戦争に発展した。
C.E.72年、プラントの軍事部門であるザフトの襲撃に巻き込まれ、偶然ストライクガンダムに乗ったキラ・ヤマトは、そのまま地球連合軍の一員として戦うことになる。
だがキラ・ヤマトの前に敵として立ち塞がったのは、幼なじみのアスラン・ザラだった。
様々な思惑が交錯し、戦争は悪化していく。「なぜ親友同士が打ち合わなければならないのか」という葛藤を抱えつつ、キラ・ヤマトたちは戦いへと身を投じていく。
登場人物・キャラクター
キラ・ヤマト (きらやまと)
ヘリオポリスのカレッジに通うコーディネーターの少年。アクシデントからストライクガンダムに乗り込んだことにより、プラントと地球の争いに巻き込まれる。数多くの犠牲の上に一人だけ成長した最高レベルのコーディネーター「スーパーコーディネーター」であり、その出自の秘密を含めた多くの葛藤に向き合い、悩みつつ成長していく。
ムウ・ラ・フラガ (むうらふらが)
「エンデュミオンの鷹」の異名を持つ地球連合軍のエースパイロット。気さくな性格もあってアークエンジェルの若者達を導いている。マリュー・ラミアスと恋仲になるが、戦闘中に行方不明となる。
イザーク・ジュール (いざーくじゅーる)
ザフト軍のガンダムパイロットで、デュエルガンダムを操縦する。負けず嫌いでアスラン・ザラをライバル視していたが、後に信頼できる男と認める。
ラクス・クライン (らくすくらいん)
プラント最高評議会議長シーゲル・クラインの一人娘で、プラントの有名な歌手。戦いに迷ったキラ・ヤマトやアスラン・ザラを導き、戦争終結のため様々な工作を行う。アスラン・ザラの婚約者だったが、キラ・ヤマトと愛し合うようになる。
ディアッカ・エルスマン (でぃあっかえるすまん)
ザフト軍のパイロットでバスターガンダムの操縦者。イザーク・ジュールとコンビを組む。捕虜になったことがきっかけで、アークエンジェルを助けるようになる。
アスラン・ザラ (あすらんざら)
プラント国防委員長を父に持つザフトのエースパイロット。キラ・ヤマトとは幼馴染みだった。クルーゼ隊に所属し、地球連合軍のガンダムを奪取した。キラ・ヤマトとの戦いの中で、戦争遂行に疑問を抱き始める。
マリュー・ラミアス (まりゅーらみあす)
地球連合軍の技術主任。艦長の戦死により、アークエンジェルの新艦長になる。地球連合軍のやり方に反発してアークエンジェルと軍を脱走し、第三勢力を形成する。
フレイ・アルスター (ふれいあるすたー)
キラ・ヤマトの通うカレッジのマドンナ。地球連合軍の有力政治家の娘で、父を守れなかったキラ・ヤマトに復讐のため近づき、色仕掛けで籠絡する。
ラウ・ル・クルーゼ (らうるくるーぜ)
ザフト所属の軍人。アスラン・ザラ、イザーク・ジュール、ディアッカ・エルスマンの上官。ムウ・ラ・フウガの父が密かに自身の細胞から作り出させたクローン人間で、生まれつきテロメアが短く寿命に限りがある。 それを恨み、ナチュラル、コーディネーターを問わず世界を崩壊させるため暗躍する。
カガリ・ユラ・アスハ (かがりゆらあすは)
中立国であるオーブ連邦首長国の姫。遺伝子操作を受けていないナチュラルであるが、キラ・ヤマトとは遺伝子を分ける双子の関係にあり、どちらが兄か姉かで争っている。アスラン・ザラと絆を深める。
その他キーワード
アークエンジェル
『機動戦士ガンダムSEED』の登場メカ。Gシリーズと呼ばれる地球連合軍のガンダムシリーズの母艦として建造された新造戦艦。宇宙空間での活動だけでなく、大気圏突入能力を有し、地上での行動も可能。 大西洋連邦の所属艦艇であったため、他の連合国家から拿捕されようとしていた。地球勢力からの離脱後は、独立勢力のシンボル的存在となる。