キズナイーバー

キズナイーバー

TVアニメ『キズナイーバー』のコミカライズ版。「キズ」によって結ばれた、痛みを共有するシステムを搭載されてしまった7人の少年少女たちの葛藤や友情を描く。「電撃マオウ」2016年5月号から2017年4月号に掲載された作品。

正式名称
キズナイーバー
ふりがな
きずないーばー
原作者
TRIGGER
原作者
岡田磨里
作者
ジャンル
ファンタジー
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概要・あらすじ

痛みを感じず、感情も希薄な少年、阿形勝平は、幼い頃から酷いいじめを受けていたが、勝平自身はさして気に留める様子がなかったため、いじめはエスカレートする一方だった。そんなある日、クラスメイトである園崎法子に拉致されてしまった勝平は、意識を失っている間に、他人と痛覚を共有するキズナシステムを搭載されてしまう。

同じクラスだが、ほとんど関わりのないクラスメイトたちとともにキズナイーバーの一員となってしまった勝平は、システムを解除するため、法子が下すミッションに挑戦することを強いられるのだった。

登場人物・キャラクター

阿形 勝平 (あがた かつひら)

高校2年生の男子。キズナイーバーのメンバーで、現代の日本における七つの大罪・「愚鈍」の持ち主で、他者に関心や興味をまったく持たない、感情が非常に希薄な少年。そのうえ、痛みを感じないという体質のため、長らくいじめの対象になっていた。幼稚園までは明るく面白い性格をしていたが、その頃の記憶はかなり曖昧で、うまく思い出せない。 幼なじみの高城千鳥からは「かっちょん」というあだ名で呼ばれている。

園崎 法子 (そのざき のりこ)

高校2年生の女子。阿形勝平のクラスメイトで、キズナイーバーに次々とミッションを与え続ける謎の少女。無表情かつクールな性格をしており、腰まであるストレートの長髪に、トランプのダイヤを連ねたようなデザインのチョーカーを付けている。見た目は可愛いらしいが、平然と勝平たちにキズを負わせる、冷徹な面を持つ。愛称は「のりちゃん」。

高城 千鳥 (たかしろ ちどり)

高校2年生の女子。阿形勝平の幼なじみであり、クラスメイト。キズナイーバーのメンバーで、現代の日本における七つの大罪・「独善ウザ」の持ち主。世話好きで正義感が強く、いじめられている勝平を常に気にかけている。勝平のことを「かっちょん」と呼び、幼い頃から好意を寄せていた。

天河 一 (てんが はじめ)

高校2年生の男子。阿形勝平のクラスメイト。キズナイーバーのメンバーで、現代の日本における七つの大罪・「脳筋DQN」の持ち主。巷では「狂犬」として名をはせている熱血漢な少年で、いじめを受けている勝平を助けていた。大の犬嫌いで、通学路や散歩のルートを調べ上げ、犬を飼っている家をすべて避けて通っていた。

由多 次人 (ゆた つぐひと)

高校2年生の男子。阿形勝平のクラスメイト。キズナイーバーのメンバーで、現代の日本における七つの大罪・「狡猾リア」の持ち主。キザな性格をしており、女子に人気がある少年。牧穂乃香以外のメンバーを珍獣と呼んで見下し、極力接触しないようにしている。今でこそ細身のイケメンだが、幼い頃はかなり太っていた時期があり、その過去をひた隠しにしている。

牧 穂乃香 (まき ほのか)

高校2年生の女子。阿形勝平のクラスメイト。キズナイーバーのメンバーで、現代の日本における七つの大罪・「上から選民」の持ち主。眼鏡をかけた巨乳の美少女。誰ともつるもうとしないクールな性格で、常に他人を見下すような態度を取る。自己紹介の時に、人を殺したことがあると告白し、メンバーを驚愕させた。

新山 仁子 (にいやま にこ)

高校2年生の女子。阿形勝平のクラスメイト。キズナイーバーのメンバーで、現代の日本における七つの大罪・「不思議メンヘラ」の持ち主。アシンメトリーな前髪にツインテール、胸元と腰にぬいぐるみを下げており、妖精が見えるというファンシーかつファンタジックな少女。嫌われることを恐れており、頭がよく親も金持ち、というハイスペックを隠すため、不思議ちゃんを演じている。

日染 芳春 (ひそむ よしはる)

高校2年生の男子。阿形勝平のクラスメイト。キズナイーバーのメンバーで、現代の日本における七つの大罪・「インモラル」の持ち主。肩まである長髪で、いたるところに包帯を巻き、多数のピアスを付けたイケメンの少年。1年生の頃から不登校になっており、自傷による打撲や骨折で短気入院を繰り返している。

山田 (やまだ)

阿形勝平たちが通う高校のクラス担任の男性教師。キズナシステムの研究者で、「絆の会」のメンバーでもある。外はねの髪を肩まで伸ばし、前髪をアイマスクのような物で上げている。常にジャージを着用しており、やたらと砕けた話し方をするのが特徴。生徒からは「やーまだ」と呼ばれていた。

漆原 (うるしはら)

阿形勝平たちが通う高校のスクールカウンセラーの女性。キズナシステムの研究者で、「絆の会」の会員でもある。内巻きのボブカットの髪型で、右目の下にホクロがある、スタイルのいい美女。勝平たちに対し、キズナシステムについての講義を行う。生徒からは「うるしー」と呼ばれていた。

瑠々 (るる)

頬にあるソバカスが特徴の女の子。既に故人。牧穂乃香の中学時代の友人。前髪を短くカットし、耳が隠れるくらいのボブの髪型にカチューシャを付けていた。中学生の時に穂乃香とともに作った漫画を大ヒットさせるが、最終回を描いた後に亡くなる。

場所

洲籠市 (すごもりし)

阿形勝平たちが暮らす町。埋立地を活用したベッドタウンで、都心部へは車ではね橋を渡って約50分で行ける、という環境モデル都市。一方でキズナシステムの研究地でもあり、キズナイーバー育成のための実験都市という別の側面も持つ。

その他キーワード

七つの大罪 (ななつのたいざい)

キリスト教の、主にカトリックで語り継がれる原罪。「傲慢」「貪欲」「嫉妬」「憤怒」「大食」「色欲」「怠惰」の七つを指す。作中では、他者との協調性が重んじられる現代日本で微妙に変化したものとなっており、「愚鈍」「脳筋DQN」、「独占ウザ」「不思議メンヘラ」「狡猾リア」「上から選民」「インモラル」と表記されている。それぞれの名称は、その人物の本質を一言で表現するものとされていた。

キズナシステム

実験都市である洲籠市で行われている計画。他者の痛みや苦しみを分かち合い、自分の物として譲り合う、争いのない世界を目指して開発された。キズナシステムを搭載する手術を受けた者たちは、キズナイーバーと呼ばれている。

キズナイーバー

キズナシステムを搭載された者たち。1人が負ったキズを全員に等しく分配して痛みを分かち合い、互いのキズナを深めるという実験の被検体。痛みを共有する全員の左手首には、傷跡のような「印」が発生しており、その印は通信機能なども兼ねている。

クレジット

原作

TRIGGER , 岡田磨里

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