概要・あらすじ
贋作専門の画廊ギャラリーフェイクのオーナー藤田玲司の押しかけ秘書の少女サラ・ハリファは、自分が一方的に恋敵と決めた三田村小夜子のお見合い現場に遭遇する。これを成功させて小夜子が結婚してしまえば、自分と藤田の仲も進展すると、あの手この手で工作を行う。しかし藤田の登場で話は妙な方向に進んでしまうのだった。
登場人物・キャラクター
サラ・ハリファ
贋作専門の画廊ギャラリーフェイクのオーナー、藤田玲司の押しかけ秘書。アラブにあるQ国の王族の少女で、莫大な資産を有しており、日本では、高級ホテルを定宿にしている。ある絵画を巡る事件で藤田と知り合ってから、強い好意を彼に向けるようになった。高田美術館館長の三田村小夜子を恋敵と認識している。 今回の番外編では三田村小夜子のお見合いを成功させようと様々な努力をする。
三田村 小夜子 (みたむら さよこ)
美人で才媛、気が強くて生真面目。29歳。エール大学卒業後、ニューヨーク近代美術館キュレーターを経て、高田美術館の館長に就任する。藤田玲司に対しては、ライバル・許しがたい悪徳美術商といった認識と同時に、かなり好意も感じている。今回の番外編では望んではいないが付き合い上断れない見合いをすることになる。
藤田 玲司 (ふじた れいじ)
『ギャラリーフェイク』では主人公。贋作・レプリカ専門の画廊ギャラリーフェイクのオーナーで、美術に関する尋常でない知識と観察力、そして天才的な絵画修復技能を持つ。今回の番外編では、未払いの美術品代金の催促に出向いた先でひどい目にあう。
有田 秀一 (ありた しゅういち)
外務省の北米局員で、エリート然とした人物。三田村小夜子のお見合い相手。小夜子を非常に気に入り、見合い終盤で付き合いのあるイギリス外交官オールコックの豪華なパーティに連れて行く。彼は、そこで小夜子の意外な一面を目撃することになる。
オールコック
スキンヘッドのイギリス外交官。名前・年齢は不明。美術通。私邸で豪華なパーティを開いていた。有田秀一と三田村小夜子を迎え入れた直後に、藤田玲司がやってきて「本国召喚間近だろう、売った浮世絵の代金がまだ未払いだ、踏み倒すつもりかさあ払え」と迫られて大慌てする。