クルクルくりん

クルクルくりん

ショックを受けると人格が変化してしまう多重人格少女東森くりん。彼女を元に戻せるのは同級生松本イオのキスだけ。彼女を守るため奔走する松本イオのドタバタを描くコメディ漫画。

概要・あらすじ

精神的・肉体的ショックを受けると人格が変化してしまう多重人格少女東森くりん。彼女を元に戻せるのは同級生松本イオのキスだけ。東森くりんの父東森玄太郎に頼まれた松本イオは、彼女を守るため日々奔走する。彼らのドタバタを描くコメディ漫画だが、SF・アニメ・特撮・芸能のパロディ要素が多いのが特徴で、同作者の他作品の登場人物もスターシステム的に登場する。

登場人物・キャラクター

東森 くりん (ひがしもり くりん)

背徳学園中等部に通うショートヘアの美少女で、クラスでも人気がある。幼少期の事故により体内に数十人の女性の性格パターンがインプットされており、心理的・肉体的ショックを受けると性格と能力が変化してしまう。ただし自分が東森くりんであるという認識は変わらない。小学校時代はこの性格変化は抑えられていたが、中学校入学時、同級生の少年松本イオに出会った際に再発。 松本イオにキスされると本来の性格に戻るようになった。本人に性格変化時の記憶はないため、松本イオとのキスのことも基本的に覚えていない。本来の性格は明るく純真で少しお茶目、やや天然ボケの傾向あり。松本イオに淡い恋心を抱いており、同級生の少女、麻衣とは松本イオを巡り、微妙な三角関係になっている。

松本 イオ (まつもと いお)

背徳学園中等部に通う少年。黒髪に眼鏡が特徴。入学式の日に多重人格少女東森くりんと出会った際、彼女の中に眠る多数の性格パターンを呼び覚ましてしまった。その直後、彼が東森くりんにキスすると本来の性格に戻せる事が判明したため、彼女の父親、東森玄太郎から彼女を守ることを命じられる。 男子中学生らしく異性に興味があり、少しスケベ。東森くりんに対しては好意を抱いているが、その反面、日々彼女に振り回されることに辟易ともしている。他の女の子とも付き合いたい、と考えるやや軽薄な一面もあり。幼馴染みで同級生の少女、麻衣から好意を寄せられており、彼自身も麻衣に多少気があるため、微妙な三角関係になっている。

東森 玄太郎 (ひがしもり げんたろう)

『クルクルくりん』に登場する科学者の男性。坊主刈りで眼鏡を掛けており、額の中央に星形の痣がある。白衣姿のことが多い。博士号持ち。かつてある企業のロボット研究所で、理想の女性型アンドロイドを開発していた。その際にコンピューターにインプットしていた数十人の女性の性格パターンが、事故により幼い娘の東森くりんに転送され、彼女はショックで性格が変化する多重人格少女になってしまう。 同級生の少年松本イオのキスで彼女の性格が元に戻る事に気が付いた東森玄太郎は、松本イオに東森くりんを守ることを命じる。彼女が通う背徳学園中等部で理科の教師を務めている。男やもめ。娘を溺愛しており、彼女と松本イオが必要以上に接近することを警戒している。

麻衣 (まい)

背徳学園中等部に通う、黒髪ポニーテールの美少女。松本イオの幼馴染みで、彼に好意を抱いている。いくらか気が多いところがあるため、松本イオに一途というわけではなかったが、彼が中学校入学を期に多重人格少女、東森くりんと接近し始めたことに刺激され、彼に積極的にアプローチするようになった。 ただし東森くりんが多重人格であることや、元の性格に戻るには松本イオのキスが必要な事は知らない。東森くりんとも友達付き合いはしているが、松本イオに対する思いから、たまに意地悪をしてしまうこともある。柔道部所属で、かなりの実力の持ち主。またダンススクールにも通っている。

鹿野 司 (しかの つかさ)

背徳学園中等部に通う、極端に背が低い少年。語尾が「~もん」となるのが特徴。同級生の多重人格少女東森くりんに好意を寄せている。ただし東森くりんが多重人格であることや、元の性格に戻るには同級生松本イオのキスが必要な事は知らない。そのため東森くりんと松本イオの距離が近いことを訝しんでいる。 パソコン(作中ではマイコン)の操作に長けており、雑誌編集部や東森家などのコンピューターをハッキングできるほどの腕前。実在のサイエンスライター、鹿野司がモデル。

アキタ・ボーケン号 (あきた・ぼーけんごう)

『クルクルくりん』に登場するロボット。オールバックの髪型で額に二つのホクロがあり、四白眼、蝶ネクタイが特徴。自律稼働や会話能力、人間同様の運動能力を持つ高性能ロボット。多重人格少女、東森くりんが天才科学者の性格になった際に、彼女の中に眠る数十人の性格パターンを移し替えるために作った。 直後に彼女の性格が元に戻ってしまったため性格の転送は行われず、アキタ・ボーケン号はそのままお手伝いロボットとして東森家で使用されることとなった。

秋田まんが王 (あきたまんがおう)

『クルクルくりん』に登場する男性の精神科医。オールバックの髪型と細い眉、四白眼が特徴で、半袖の白衣姿。背徳学園中等部校長ジェームス吉田とは旧知の仲。腕は確かで、多重人格少女東森くりんを診察した際、彼女の中に数十人分の性格パターンが眠っていることを見抜いた。後に東森くりんを普通の女の子に戻すため、彼女の父親東森玄太郎に協力する。 東森くりんが天才科学者の性格になった際に作ったロボットアキタ・ボーケン号と兄弟のように似ている。

大原 まり (おおはら まり)

『クルクルくりん』に登場する女性教師。黒髪のロングヘアで、にこやかな目と大きな口が特徴。やや太めだが、作中で痩せる場合もあり、太り具合は一定ではない。きゃぴきゃぴした明るさを持ち、一見悩みのなさそうな性格であるが、25歳という年齢で未婚なことに若干の焦りを感じている。背徳学園中等部で松本イオ、東森くりん、麻衣、鹿野司らのクラスの担任を務める。 担当教科は国語。作中、機会があるたびに芸能界デビューを狙っており、一度アイスのCMに出たこともある。実在のSF作家、大原まり子がモデル。

ジェームス吉田 (じぇーむすよしだ)

『クルクルくりん』に登場する老紳士。角刈りの白髪に中の目が見えない丸眼鏡、口ひげが特徴。背徳学園中等部の校長であり、英語の授業も担当している。作中、突拍子もない行動を取るギャグキャラクター。精神科医秋田まんが王とは旧知の仲。

比浦 (ひうら)

長めの前髪とサングラスが特徴のやせ形の男性。「比浦探偵事務所」を構える探偵で、部下が二人いる。かつて産業スパイをしていた頃、東森玄太郎博士が女性型ロボットを研究しているとの情報を得ていた。探偵となった後に貧乏の中でそれを思い出し、ロボットの情報を企業に売ろうと画策。 博士の娘で多重人格少女の東森くりんをロボットに違いないと誤解し、彼女を狙うようになる。なぜか「東森くりん」と発音できず「ひがしぼみ」などになってしまう。実在のSF作家、火浦功がモデル。

草刈 由起 (くさかり ゆき)

『クルクルくりん』に登場する女番長(スケバン)少女。黒髪のロングヘア、長いスカートのセーラー服が特徴。カミソリで相手の衣服を切り裂く攻撃を得意とする。太めの少女とネコミミのじゅんという少女を舎弟として引き連れている。多重人格少女東森くりんが女番長の性格を発現させた際に彼女に敗れ、それ以来、彼女と交流を持つようになる。 他の女番長と抗争になった際には東森くりんを頼ることもあった。家庭は比較的裕福で、両親の前では普通の高校生を演じている。

沖 浩 (おき ひろし)

『クルクルくりん』に登場する男性教師。やや垂れ目の二枚目。教科は体育。最初は教育実習生として背徳学園中等部に赴任したが、いつの間にか正規の教師のような扱いになっており、作中で作者自身が「安易だぜ」とツッコミを入れている。いつもジャージ姿。若い男性らしく女子生徒にばかり興味を持つが、一応節度は守っており、授業も普通に行っている。 同僚の国語教師大原まりに惹かれたこともある。

東森くりん内部の人格 (ひがしもりくりんないぶのじんかく)

『クルクルくりん』の主人公東森くりんの体内に眠る数十人の女性の性格パターン。東森くりんは、心理的・肉体的ショックを受けると性格がこのパターンのいずれかに変化、それに伴い能力も変わってしまう。ただし自分が東森くりんであるという認識は変わらない。登場回数の多い性格は、清瀬の女番長(スケバン)、深窓の令嬢、男好きの35歳の未亡人、5歳の幼稚園児。 この他にモデル、女子プロレスラー、超能力者、天才科学者などもいる。登場する性格は彼女のショック直前の状況に影響されることが多く、例えば体育の時間であれば天才スプリンターの性格が呼び出されたりする。

集団・組織

べにさそりだん

『クルクルくりん』に登場する幼女三人のグループ。不良ぶっているが行動はやんちゃな幼児の域を出ていない。メンバーの証として、片膝を立ててスカートをまくり、サソリのマークの入ったパンツを見せる、というポーズを取る。多重人格少女東森くりんが幼児の性格を発現させた際に、このグループのメンバーとなっている。

書誌情報

クルクルくりん 全6巻 〈少年チャンピオンコミックス〉 完結

第1巻

(1983年9月発行、 978-4253040877)

第2巻

(1983年11月発行、 978-4253040884)

第3巻

(1984年2月発行、 978-4253040891)

第4巻

(1984年6月発行、 978-4253040907)

第5巻

(1984年8月発行、 978-4253040914)

第6巻

(1984年10月発行、 978-4253040921)

クルクルくりん 全3巻 早川書房〈ハヤカワコミック文庫〉 完結

第1巻

(2005年9月発行、 978-4150308131)

第2巻

(2005年10月発行、 978-4150308193)

第3巻

(2005年11月発行、 978-4150308216)

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