概要・あらすじ
男子高校生の福住篤志は、クラスメイトの白石無垢に告白するが、あえなく玉砕してしまう。その理由は、彼女が雪の妖怪で、人間に想いを寄せられたり優しくされると溶けてしまうからだった。しかし、体質のせいで友達のいなかった無垢は、一度は振ったものの篤志が話しかけてくれたことを喜び、付き合うのではなく、「友達」になってくれないかと持ちかける。
登場人物・キャラクター
福住 篤志 (ふくずみ あつし)
人間の男子高校生で、年齢は17歳。白石無垢に熱い思いを寄せる。しかし、その思いをそのまま表現すると無垢を溶かしてしまうため、友達としての距離感を保って付き合おうとする。熱血漢で声も大きいため、クラスの女子から「うるさい」と文句を言われることもある。
白石 無垢 (しろいし むく)
雪の妖怪の女子高校生で、年齢は17歳。母親が近隣の妖怪の首領であるため、次期首領の座を狙う刺客に狙われがち。刺客や、人々に悪さをしている妖怪に対しては容赦がない。人に温かい気持ちを向けられると体が溶けてしまうため、福住篤志の気持ちに応えることが物理的にできない。
美園 愁也 (みその しゅうや)
猫の妖怪の男子高校生で、年齢は17歳。猫じゃらしや猫のおもちゃを出されると、ついつい遊んでしまう。隠すことが可能な耳と尻尾を持ち、普通の猫の言葉も理解できる。菊水真魚が魚の妖怪なので、「食いたい」と思っている。
菊水 真魚
魚の妖怪の女子高校生。地上では肺呼吸、水中ではエラ呼吸で暮らせる。足も、二本足と魚のヒレを使い分けられる。薬と毒を作るのが得意で、家は薬屋。人魚の肉を食べようとした人間との争いなどを経験してきた種族であるため、人間のことは少し苦手。
雲雀ヶ丘 しのぎ
人間の女子高校生。家族の会社が倒産した際、差し押さえから守るために持ちだした刀に取り憑かれてしまう。その刀で妖怪を襲っていたが、白石無垢に倒されて正気を取り戻し、その翌日、福住篤志のクラスに転校して来た。家庭環境もあり、万年金欠。
薄野 ジュノン
人間の男子高校生。黒魔術を使えるが、気弱でいつもおどおどしている。かつて雲雀ヶ丘しのぎの父親に外国で拾われ、以降しのぎの付き人となった。しのぎの家の会社が倒産したことにより、しのぎとは別れ別れになったが、好意を寄せる彼女の力になろうと追って来た。
宮ノ沢 八重子
かつて17歳の時に死亡した女子高校生。福住篤志の学校に幽霊として長年居続けている。人間が驚く姿を見るのが大好きなため、普段は周囲に自身が幽霊であることは伏せているが、足が地面から浮いているため、ほとんどのクラスメイトは正体に気付いている。幽霊でありながら、毎年クラス委員長を務めている。
白石 氷華
北の妖怪の首領を務める雪の妖怪。白石無垢の母親。いつも和服を着ていて、普段はあまり外に出ることがない。学生時代には、既に幽霊だった宮ノ沢八重子と同級生だった。人間嫌いで、愛娘の無垢と人間である福住篤志との付き合いを認めていない。