概要・あらすじ
1999年7月7日、千葉。高校生の西郷大樹は突然、女ガンマン、侍、原始人、古代エジプト人女性という奇妙な4人組に追われる羽目になる。女ガンマンのアナ・ホーキンズが語るには、彼女たちは時空監視機構クロノアイズのメンバーであり、クロノアイズのメンバーに必要な「知力・体力が高いが、万が一命を落としても歴史に影響を与えない」という条件を満たす大樹をスカウトに来たのだという。
登場人物・キャラクター
西郷 大樹 (さいごう たいき)
20世紀日本の男子高校生。道場主の祖父とコンピューターエンジニアの父を持ち、体力・知力に優れていることからクロノアイズの一員として強制的にスカウトされた。コードネームは青狼の目(ウルフアイズ)。持ち前の正義感でさまざまな事件を解決していく中で、自身の存在が実は時間移動やクロノアイズの存在そのものに深く関わっていることを知っていく。
アナ・ホーキンズ (あなほーきんず)
アメリカ西部開拓時代の女ガンマンで、時空監視機構クロノアイズの一員。コードネームは鷲の目(イーグルアイズ)。ボーイッシュな見た目で性格も男勝りなのが特徴で、西郷大樹に想いを寄せていくようになる。正体はカラミティ・ジェーンことマーサ・ジェーン・キャナリー。
クレオ
古代エジプトの女性神官で、時空監視機構クロノアイズの一員である18歳。コードネームは蛇神の目(ウァジェトアイズ)。チームのまとめ役であり、リーダーを務めている。その実は、アトランティスの王妃であった。
日暮 退屈丸 (ひぐらし たいくつまる)
江戸時代初期の浪人である35歳男性で、時空監視機構クロノアイズの一員。コードネームは馬の目(ホースアイズ)。普段は頼りないただのおっさんだが、イザという時には凄まじい剣の腕を発揮する。その正体は宮本武蔵だが、個人の剣の腕が大して意味のない時代になるとは予想できず、いい歳で無職の身となったことにコンプレックスを抱いている。
エルザ
時空監視機構クロノアイズの一員。原始時代の少女で、コードネームは化石の目(ボーンズアイズ)。怪力の持ち主で、登場当初は人の言葉を話すことが出来なかった。その正体はミトコンドリア・イブ。
ペル14 (ぺるふぉーてぃーん)
時空監視機構クロノアイズの一員。合成人間(ビメイダー)である少女で、汎用型多目的時空間潜航機(クロノダイバー)のペルセディアの頭脳体となっている。人間の14歳相当の見た目と精神を持ち、西郷大樹に想いを寄せる。
ペルセディア
『クロノアイズ』に登場する巨大ロボット。身長21メートル、体重53トン。クロノアイズが所持する汎用型多目的時空間潜航機(クロノダイバー)のうちの一体で、時間移動能力を持っており、西郷大樹たちが搭乗する。5台の小型メカが合体して人型戦闘形態になる他、大型飛行形態のペルペガスに変形することも可能。特殊武器として、相手を時空を超えて吹き飛ばす時空貫通弾(ディメンジョン・ペネトレイター)と、相手の時間を一時的に止めるメデューサの瞳を持っている。 名前はギリシャ神話の英雄ペルセウスと魔法王女メディアに由来。
金子 良雄 (かねこ よしお)
西郷大樹の同級生である男子高校生。眼鏡でやや小太りな見た目が特徴。作者長谷川裕一の別作品『轟世剣ダイ・ソード』にも登場する。
集団・組織
クロノアイズ
『クロノアイズ』に登場する組織。西暦31000年の未来に存在する時空監視機構であり、タイムパラドックスの原因となる時間犯罪を阻止することを目的とする、いわゆるタイムパトロール。メンバーは、「知力・体力が高いが、万が一命を落としても歴史に影響を与えない」人物であることが表向きの条件となっている。
ハデスサイズ
『クロノアイズ』に登場する犯罪組織。首領である冥王(ハデス)を中心に、「管理社会となった未来を変える」「グルメとして絶滅動物を味わう」「歴史を変えて妻の存在を消す」など、それぞれさまざまな目的を持った時間犯罪者が集まっており、クロノアイズのメンバーと闘いを繰り広げる。