ケルベロス

ケルベロス

『終末のワルキューレ』の構成担当などで知られるフクイタクミが、2010年から2011年にかけて連載した作品。舞台は現代の日本。高校1年生の十三塚景と幼馴染の鶴原友恵は、学校の旧校舎地下にあった墓所で、「崩(くずし)」と呼ばれる8体の化け物を解放してしまう。友恵を守るため、墓所の番犬である「狗骸(くがい)」雪房と契約を交わし、「墓守」となった景の戦いを描いた怪奇ファンタジー漫画。秋田書店「週刊少年チャンピオン」2010年6号から2011年47号まで連載。

正式名称
ケルベロス
ふりがな
けるべろす
作者
ジャンル
バトル
 
怪談・伝奇
レーベル
少年チャンピオン・コミックス(秋田書店)
巻数
全10巻完結
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旧校舎に封印されていた化物

私立東要高校1年生の景と友恵は、不気味な噂が絶えない旧校舎を訪れ、「塞(さい)の戸」と呼ばれる扉を開いてしまう。扉の先は「崩」と呼ばれる化物を封印していた墓所で、塞の戸を開いたことで崩が逃げ出してしまった。崩とは、永い年月を生き本来は死後に世界を守護する柱となるべき獣が、何らかの原因で人と世に仇(あだ)なす化物になったものである。崩の一体、万治郎鼠に囚われた友恵を救おうとする景は、墓所の奥にいた「狗骸」雪房と契約を交わすことになる。狗骸とは、人間を崩と戦う力を持つ「墓守」へと変える力を持つ者である。雪房を纏(まと)った景は墓守となり、崩を砕き墓場へと封じる「陸劫(りくごう)」という黒き炎で、万治郎鼠を墓送りにして友恵を救う。

墓守となった主人公の使命

塞の戸を開いてしまった景は、学生服に狗骸の雪房を宿す墓守となった。墓所から逃げ出した崩8体のうち、万治郎鼠を封印した景は、残り7体の崩を墓送りにする使命を負う。崩は、衝動と本能に従って人を苦しめ、喰らう化物で、人を騙すことが得意な狸の崩、百代狸や、スピードが武器の猫又の崩、山王など、個別に様々な能力を持っている。景は、そんな崩に対抗するため、雪房に頼み墓守の修練場である「狛守神社」を訪れる。社司の神崎世々の元で修行を積む景は、最終段階の修行で墓守の悲劇的な運命を知らされる。それは、崩を墓所に送り続けられずに墓所を維持できない墓守は、飢えた狗骸に体を奪われ、人とも狗ともつかない者になるという、狗骸の呪いであった。それでも雪房と戦い抜くことを決意した景は、非情な戦いに身を投じていく。

主人公を付け狙うもう一人の敵

景が崩を追う一方、崩を消滅させる者が現れる。それが、暴走する狗骸の典如を身に宿した霧島望だった。17歳で銀髪、左腕を失っている望は「仇喰(あだばみ)」と呼ばれる存在で、狗骸の暴走を抑止するため霊力のある者を捕食し続けている。望は、ある組織に属し狗骸を生成しようとしていた父のせいで、妹も祈ともども仇喰になった。「本物の狗骸の墓守を喰えば元に戻る」と言う望は、景と雪房を付け狙う。

登場人物・キャラクター

十三塚 景 (とみつか けい)

私立東要高校1年生の男子。身長146センチメートル、体重47キログラムという小柄な体格。両親は亡くなっており、叔母と祖父母と一緒に暮らしている。ケンカには弱いが正義感が強く、大切な人を守るためならどんなに傷つこうが絶対に退かない。学校の旧校舎の「賽の戸」を開け、「崩」という化物を解放してしまう。万治郎鼠に襲われた幼馴染の友恵を救うため、「狗骸」雪房と契約し、「墓守」という存在になる。

雪房 (ゆきふさ)

十三塚景が封印を解いてしまった墓所で「崩」という化け物たちを封じていた「狗骸」という存在。景に崩と戦う力を授け「墓守」にする。黒い犬のような姿をしており、普段は景の学生服に住み着いている。景と一緒に墓所に足を踏み入れた友恵の記憶を「閉隠(とじおに)」という呪術で封じ込めた。景の覚悟と前向きな姿勢を評価しており、次第に絆を強めていく。

書誌情報

ケルベロス 全10巻 秋田書店〈少年チャンピオン・コミックス〉

第1巻

(2010-05-07発行、978-4253205160)

第10巻

(2011-12-08発行、978-4253205498)

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