ゴールデンボーイ

本宮ひろ志と山本まさはるがともに手掛けるボクシング漫画。兄妹と身を寄せ合って逞しく日々を過ごす少年、柴田哲郎と、母親との確執に苦悩する嵯峨野順、2人のボクサーとして成長と対決を描く。「週刊少年マガジン」で1980年に連載された。

正式名称
ゴールデンボーイ
作者
作者
ジャンル
ボクシング
レーベル
ホーム・コミックス(汐文社)
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概要・あらすじ

ボクシングに憧れる富豪の少年、嵯峨野順は、両親との距離感に悩みつつもボクシングを続け、ついにプロボクサーとなる。そんななか出会った柴田千秋と交際することになるが、ある時すれ違いから彼女を悲しませてしまう。一方、活発な勤労少年の柴田哲郎は、東京に出て板前として働いていたが、兄である柴田山嵐が逮捕され、さらに、妹である千秋を事故で失ってしまう。

哲郎は、順こそが千秋の死の元凶と見なし、ボクシングのリングで彼を打倒することを決意するのだった。

登場人物・キャラクター

柴田 哲郎

幼い頃に両親を亡くし、叔父夫婦のもとに身を寄せている少年。乱暴者だが家族思いで、一生懸命働くことで家族の助けになることを望んでいる。中学を卒業すると同時に上京して就職し、1年後に柴田千秋とともに暮らすこととなるが、ある時千秋を事故で失ってしまう。事故の間接的な原因となったボクサーの嵯峨野順を憎み、彼を倒すべく自らもボクサーとなる道を選ぶ。

嵯峨野 順

富豪の一人息子。滅多に家に帰らない父母とは確執があり、幼い頃からの憧れだったボクシングに傾倒していく。さらに唯一心を許していた使用人のばあやを解雇されたことで確執が表面化。大学を出ることを望まれていたが、母親への反抗心から、高校を卒業後プロボクサーになる道を選ぶ。トレーニング中に柴田千秋と出会い、交際することになるが、ボクシングしか頭になかったため、最終的には彼女を拒絶してしまう。

柴田 千秋

柴田哲郎、柴田山嵐の妹。幼い頃はいじめられっ子で、いつも哲郎に守ってもらっていた。そのため、兄妹仲は非常に良く、哲郎が就職のため東京に行く際は、涙を流して見送った。卑屈な行いを嫌う性格で、誰の前でも凛とした振る舞いを崩さない。

柴田 山嵐

柴田哲郎、柴田千秋の年の離れた兄。要領が良く、腕っぷしも強い感情豊かな青年で、弟妹や叔父夫婦にも頼られていた。哲郎が小学生の時に、立身出世を目的として上京。哲郎との別れ際に、勇気づける言葉を残した。のちに哲郎が上京した先で再会を果たすが、密かに武器の密輸に携わっており、警察に逮捕されてしまう。

桜 五十鈴

嵯峨野順の母親。大会社の社長夫人で、自らは女優をしている。順の人生を自分の思う通りに歩ませたいという思いが強く、徐々に反発されていく。さらに、彼の唯一の拠り所であったばあやを解雇したため、その反抗として順はプロボクサーになることを決意してしまい、いよいよ親子関係は冷え切ってしまう。

ばあや

嵯峨野家の使用人を務める老女。父母が常に家にいないため、寂しさに苛まれる嵯峨野順に対し常に暖かく接しており、順からは強く慕われていた。しかし、自身の息子が強盗殺人未遂事件を起こしてしまったため、嵯峨野家から解雇されてしまう。このことは順の心に深い傷跡を残しており、嵯峨野親子の確執が決定的になる理由ともなった。

嵯峨野家の使用人を務める女性。嵯峨野順から信頼されているが、彼と母親の桜五十鈴の確執には気を揉んでいる。ばあやとも親しく、花も「おばさん」と呼んで慕っていた。順からばあやが辞めた理由を聞かれた際には、解雇された事実を話した。

古葉 恵子

嵯峨野順と同じ中学に通う少女。歌謡曲を好んでおり、聞くだけでなく自らギターで演奏することもある。両親からは大学に行くように望まれているが、本人はあまり乗り気ではない。当人同士は友人のつもりだが、2人で会っているところを順に想いを寄せていた柴田千秋に見つかってしまい、これがのちの悲劇に繋がってしまう。

シルクハットを被った、髭面の紳士。彼の口一つで世界選手権も動かせるという、ボクシング界の影の実力者。海老江や大鉄とも親しい。ボクシングの高校生大会で嵯峨野順を見て、それ以降彼に強い興味を持つが、試合中に客席を見てしまう順の習性に気づき、そのことを直接忠告している。また、柴田哲郎に対しても注目を向けるが、彼の憎しみに傾倒したボクシングの危うさも危惧し、2人の問題を解決するために哲郎と順の対戦を斡旋する。

海老江

嵯峨野順の所属しているジム「海老江ボクシングジム」の会長。快進撃を続ける順に強い期待をかけており、世界チャンピオンへ近づけるよう、厳しいトレーニングを課している。流れを読む能力にも長けており、順がタイトルに挑戦する際には、的確なアドバイスで彼の力となった。

サルバン

世界Jrウェルター級チャンピオン。筋骨隆々とした黒人の男性で、シルクハットにスーツと、チャンピオンらしい服装をしている。跳躍しながらの右ストレートが得意技で、その威力は牛を殴り殺した凶器とすらいわれるほどである。挑戦者となった嵯峨野順と対戦、お互いに一歩も引かない戦いを繰り広げた。

大鉄

柴田哲郎の所属するジム「大鉄クラブ」の会長。哲郎のことは生まれつきボクサーの素質のある男ではないとしていたが、彼の鬼気迫るトレーニングから、嵯峨野順への憎しみが原動力であることを知る。そのため、試合では常に相手を順であると思えというアドバイスを送り、結果としてデビュー戦より負けなしの十連勝を達成させている。

よっちゃん

大鉄の娘。柴田哲郎とほぼ同年代の女性で、嵯峨野順を倒すためだけに戦うという、彼のボクシングに対する姿勢に不安を抱いている。そして、自らの身を顧みず、傷だらけになって勝利をもぎ取る哲郎に対し、妹を失った悲しみによって歪んでしまっていると指摘。ボクシングを捨てることを懇願するが、その想いは受け入れられなかった。

月立電器取締役

桜五十鈴の再婚相手。大手財閥の主で、眼鏡に口ひげを生やすという、紳士的な風貌をしている。嵯峨野順と柴田哲郎の試合をテレビで観戦し、五十鈴とともに見守った。その後順と出会うが、親子として分かり合えないまま別れてしまう。順は、五十鈴の前夫である、自分の本当の父親に似ていると評している。

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