概要・あらすじ
強い者と戦うために全国を旅をする覇王丸は、ある夜に不知火幻庵に襲われる。幻庵の卑怯な手によって覇王丸は敗れてしまうが、旅の途中であったナコルルの治療によって回復する。ナコルルの旅をする事情を聞き、覇王丸はナコルルと一緒に旅をすることを決める。
登場人物・キャラクター
覇王丸 (はおうまる)
強い者と戦うために武者修行の旅をする男性。剣の腕は非常に高く、その太刀筋は相手を一刀両断するほど力強い。不知火幻庵にやられた傷を治してくれたナコルルと同行したほうがより強い者と戦えると考えて、ナコルルの用心棒役を買ってでる。
ナコルル
傷ついた覇王丸を偶然発見して治療した少女。暗黒神アンブロジアが天草四郎時貞の魂を乗っ取って出現し、その影響で他人を平気であやめる世界になりつつあることを防ぐため、アンブロジアを倒す旅をしている。本来は戦いを好まない優しい少女だが、目的達成のためには自分の手を血に染めることも覚悟している。
ママハハ
ナコルルと一緒に旅をする鷹。基本的にはナコルルに忠実で、戦う相手を攻撃したり、ナコルルを上空に運ぶなどさまざまなサポートをする。
不知火 幻庵 (しらぬい げんあん)
右腕に大型の爪型の武器を付けた男性。自らを「魔道を極めし者」と呼称し、常に自分のためだけに生き、自分のためだけに戦うことを信条としている。また強い者を斬ることに快楽を感じ、毒霧など卑怯な手も平気で使う。
天草 四郎時貞 (あまくさ しろうときさだ)
1637年の島原の乱で死亡したが、暗黒神アンブロジアによって蘇る。その際、魂をアンブロジアに乗っ取られたために、自分のことをアンブロジアの下僕と認識している。蘇った直後は魂だけの存在だったが、服部真蔵の肉体を乗っ取って完全復活を果たす。
アースクェイク
覇王丸とナコルルが訪れた街で、強盗をしていた大柄の男性。盗まれた人間から頼まれた覇王丸とナコルルに退治され、盗んだものを放り出して逃げ出す。
ガルフォード
異国の男性で、自分の正義を信じて行動する。分身の術や変わり身の術など使え、パピーと息の合ったコンビネーションで相手を翻弄して戦う。パピーが覇王丸から盗んだ一両が縁で、覇王丸やナコルル、シャルロットと知り合い、覇王丸たちの目的を知って強引に旅の同行を決める。
パピー
常にガルフォードと一緒にいる忍犬。空腹で動けないガルフォードのために覇王丸からお金を盗むなどガルフォードへの信頼は高い。戦いでもガルフォードの指令で果敢に相手へ攻撃を仕掛ける。
シャルロット
人間を乗っ取るほどの魔物と戦える力を身につけるためにフランスから日本へ来た女性。騎士道を重んじており、レイピアを使って戦う。不知火幻庵に襲われているナコルルを救い、その後ナコルルの旅の目的を聞いて同行を申し出る。
服部 半蔵 (はっとり はんぞう)
伊賀忍軍の忍者。服部真蔵の父親で、真蔵を忍者として鍛えた師匠でもある。力におぼれて野心の虜と化した真蔵を説得している最中に、目の前で真蔵の肉体を天草四郎時貞に乗っ取られる。そして真蔵の肉体の解放のため、天草を自分の手で倒すことを決意する。
服部 真蔵 (はっとり しんぞう)
伊賀忍軍の忍者。服部半蔵の息子で、半蔵から鍛えられたおかげで一流の忍者に成長する。しかし忍者が力で天下を取ろうという野心にかられ、仲間や半蔵から説得される。そして半蔵たちの説得に反論している時に、天草四郎時貞に肉体を乗っ取られてしまう。
タムタム
奪われた宝を取り戻すため、南アメリカから日本に来た男性。非常に高身長で天狗のような仮面をかぶっており、子供をさらったことで村の人間からは怪物扱いされている。村の人間から子供の救出を頼まれたナコルルと戦う。
王虎 (わんふー)
清の国から日本に来た男性。無能官僚によって腐敗していく故郷を立て直すため、自分の側近となりうる“本物の漢”を探していたが、日本でも見つからず酒におぼれ毎晩暴れていたところをシャルロットに退治される。意識を取り戻した後は自分を倒したシャルロットを「本物の漢」として認め、側近にスカウトする。
右京 (うきょう)
俳句を嗜む細身の男性。天草四郎時貞の悪夢に怯える覇王丸に意味深な俳句を渡す。その後、人の道を外れて修羅となった覇王丸と、病に侵されている状態で対峙する。
柳生 十兵衛 (やぎゅう じゅうべえ)
海に沈んだ覇王丸を助けた男性。柳生の家名を守るために独自に新陰流を改善した結果、強くはなったが邪道の剣の扱いを受けて身内から命を狙われてしまう。しかしそのことに悲観することなく、送られてくる新陰流の刺客を始末する。