概要・あらすじ
生まれつき体が弱い少年の八丸の夢は、自由に宇宙を飛び回り、星を守る侍になること。しかし、生命維持装置につながれていなければ生きていけず、外出もできない八丸にとって、そんな夢は叶うはずもないものだった。ある日、招き猫のような姿をした侍の達麻と出会ったことをきっかけに、八丸の人生は一変。武神不動明王の残した小さな星「ロッカーボール」と適合し、自由に動ける侍の体を手に入れたのだった。一人前の侍になるため、達麻のもとで訓練を始めた八丸は、運命の姫アンと出会い、互いに距離を縮め始める。そんな中、宇宙を手にしようと企む烏枢沙魔流の侍アタが、八丸の身を狙って現れる。八丸の父親がその身を犠牲にしてアタを退けるが、倒したのはアタの複製体にすぎず、アタは八丸の兄弟と名乗る七つ子と共に姿を消すのだった。自分の出生の秘密を知った八丸は、自分たちの生まれ育った銀河を守るために戦うことを決意するのだった。
登場人物・キャラクター
八丸 (はちまる)
とある星に暮らす少年。生まれつき病弱な体質で、巨大な生命維持装置につながれたまま育った。髪の色素が薄く、ふだんはメガネを掛けている。外出もできない引きこもり少年だったが、活発な性格で父親とはよくケンカをしている。伝説の侍の達麻と出会い、とある事件の際に命懸けで父親を守ったことがきっかけで侍となり、自由に動ける体を手に入れる。星々を救う方法が記された「パンドラの箱」を開ける鍵として人工的に生み出された七兄弟の八人目として偶発的に誕生。七兄弟の力を完全なものにするために、箱の中身を狙うアタたち烏枢沙魔流の侍に命を狙われている。
達麻 (だるま)
金剛夜叉流免許皆伝の伝説の侍。しかし、とある経緯から現在は招き猫のような姿かたちをしている。盲目だが心眼でものを見る力を持つ。銀河の星々を守るために「パンドラの箱」を開ける七人の鍵を探している。八丸のことを一人目の鍵と認め、彼の師匠となる。
アン
人間の体を侍へと変化させる「ロッカーボール」を感知する能力を持つ「姫」と呼ばれる少女の一人。吃音癖があり、気弱そうに見えるが芯の強い性格。初めて自分で発見したロッカーボールを紛失したが、その後、それが八丸と適合したことで、八丸の「運命の姫」となる。
アタ
烏枢沙魔流の侍の男。元々は金剛夜叉流の侍で達麻の一番弟子。「崩れた銀河を元に戻す」計画のために、武神不動明王の残した「パンドラの箱」と「マンダラの箱」を開けようとしている。箱を開けるのに必要な鍵となる七兄弟の力を完全なものにするため、八丸の命を狙っている。
その他キーワード
侍 (さむらい)
武神不動明王の残した小さな星「ロッカーボール」と適合した人間のこと。脊柱に似た「鍵(キー)」と呼ばれるメモリーユニットを中心に、再構築された体を持つサイボーグのような存在。体を斬られても死なず、宇宙空間をそのままの姿で活動することができる。腹部に「侍魂(さむらいだましい)」と呼ばれるエネルギー体を持ち、訓練を積んだ侍は刀身のように武器化することができる。
クレジット
- 原作