概要・あらすじ
南米の国、エスペランサのサッカーリーグで最下位にあえぐクラブ、FCヴィトーリオ。そこへ新戦力としてアマゾンの奥地からスカウトされてきた新人、アドル(アドリアン・アレクシス)が颯爽とデビューを飾り、たちまちチームは勢いを取り戻す。ライバルのサッカークラブサルバドールFCによるスパイ活動に悩まされつつも、主将のディッコやチームメイトのジョゼらと共に快進撃を続け、リーグ優勝を目指す。
その後、エスペランサの代表チームにも選ばれたアドルは、リーグで戦ったライバル達と協力し世界のサッカーチームと戦う事になる。
登場人物・キャラクター
アドリアン・アレクシス (あどりあんあれくしす)
年齢は18歳。ポジションはレフトウィングのフォワード。176㎝70㎏。アマゾンの奥地からスカウトされてきたFCヴィトーリオの新人選手で、加入早々チームの危機を救う事になる。女性的で綺麗な顔立ちをしており、ファンの人気は高い。性格は明るく純粋だが、野性が強く少々喧嘩っ早い。 好物はバナナ。モデルはブラジルのサッカー選手、エデル・アレイショ・デ・アシスだと思われる。
ジョゼ・オスカル・ベルナルド (じょぜおすかるべるなるど)
FCヴィトーリオの選手。年齢は28歳。ポジションはディフェンダー。185㎝78㎏。妻帯者。かなりの美形だが、性格は非常に天然で、行動も随所に奇行が目立つ変人。アドル(アドリアン・アレクシス)を気に入っており、頻繁にちょっかいを出している。また、容姿が瓜二つの兄弟が大勢おり、彼らも相当の変人である。 モデルはブラジルのサッカー選手、ジョゼ・オスカー・ベルナルディだと思われる。
ディッコ
FCヴィトーリオの選手で主将を務めている。年齢は28歳。ポジションはミッドフィールダー。172㎝67㎏。妻帯者。技術、サッカーセンス共に優れており、仲間達からの信頼も厚い人格者。その出来た人間っぷりは、ライバルであるサルバドールFCの選手、マルロですら惚れ込むほど。 右膝に怪我を抱えているが仲間には黙っている。モデルはブラジルの元サッカー選手、ジーコことアルトゥール・アントゥネス・コインブラだと思われる。
リョウ 安藤 (りょう あんどう)
FCヴィトーリオの選手。年齢は23歳。ポジションはライトサイドバックのディフェンダー。180㎝72㎏。日系とアラブ系とヨーロッパ系の血を引いている。攻撃的なプレースタイル持つ。サルバドールFCのアンドレと見た目が似ている点でネタにされる事がある。 モデルはブラジルのサッカー選手、ジョゼ・レアンドロ・フェレイラだと思われる。
ビル・シャントリー (びるしゃんとりー)
FCヴィトーリオの監督。年齢は42歳。177㎝70㎏。チームのオーナーと共にアマゾンの奥地からアドル(アドリアン・アレクシス)をスカウトしてきた。選手達から信頼される良き理解者でもある。サングラスを掛けている事が多い。モデルはイギリスのサッカー選手、ビル・シャンクリーだと思われる。
マルロ・タリオーニ (まるろたりおーに)
サルバドールFCの選手。年齢は28歳。ポジションはミッドフィールダー。178㎝68㎏。妻帯者。アンドレを引き連れ敵チームの偵察を行う等、汚い手段を用いてでも勝とうとする執念深い性格の持ち主。だがそれはプロサッカー選手を続けていくための思想の表れである。若い頃にFCヴィトーリオの入団テストを受けて落ちており、それ以来ライバル視している。 モデルはイタリアのサッカー選手、マルコ・タルデッリだと思われる。
アンドレ・ガブリエル・クレモン (あんどれがぶりえるくれもん)
サルバドールFCの選手。年齢は23歳。ポジションはレフトサイドバックのディフェンダー。178㎝75㎏。妻帯者。実業家の御曹司。マルロに憧れてチームに入ったが、偵察に付き合わされたり、脂性や体重の事をいじられたりで苦労が絶えない。サッカー選手としての能力は高く、特に体力は人並み外れている。 モデルはイタリアのサッカー選手、アントニオ・カブリーニだと思われる。
ジャンルーカ
サルバドールFCの選手。年齢は28歳。ポジションはミッドフィールダー。179㎝73㎏。チームの古参選手で、マルロの幼馴染み兼お守り役。だがアンドレが入団してからは彼にお守りを任せている。モデルはイタリアの元サッカー選手、ジャンカルロ・アントニョーニだと思われる。
ダヴィッド・アレクシス (だゔぃっどあれくしす)
アドル(アドリアン・アレクシス)の父親。若い頃はロック歌手だったが、現在はアマゾンの奥地で妻を娶り宣教師として現地の子供達の面倒を見ている。モデルはイギリスのミュージシャン、デヴィッド・ボウイだと思われる。
ジョー・ハンク・ライフ (じょーはんくらいふ)
エスペランサが国のサッカークラブから選手を選抜し、代表チームを結成した際に監督を務めた。年齢は37歳。175㎝67㎏。選手時代は天才と呼ばれており、監督としての指導もかなり厳格だが、冗談を言う柔軟さも持ち合わせている。モデルはオランダのサッカー選手、ヨハン・クライフだと思われる。
ヘルムート・W・バーガー (へるむーとだぶるばーがー)
アドル(アドリアン・アレクシス)のファン。職業は俳優で、エスペランサが国のサッカークラブから選手を選抜し、代表チームを結成した際に、チームの専属カメラマンを務める。サフランという妹が居る。モデルは俳優のヘルムート・バーガーだと思われる。
サフラン
アドル(アドリアン・アレクシス)に恋心を抱く、女優の卵。俳優のヘルムート・W・バーガーを兄に持つ。アドル(アドリアン・アレクシス)とは両想いで、交際寸前まで発展しているのだが、様々なすれ違いが起こりなかなか交際へ踏み切れずにいる。
ライヒマン
エスペランサ一の大富豪。国のサッカークラブから選手を選抜し、代表チームを結成した際に出資をしている。しかし生来の「金は出すが、口も出す」という考えから、自身の考えた過酷な特訓メニューをこなすよう指示を出し、それが出来なければ出資を打ち切ると宣言してくる。自身の存命中にエスペランサの代表チームがワールドカップへ出場してくれる事を長年の夢としている。
ゴードン・スティングレイ (ごーどんすてぃんぐれい)
エスペランサが国のサッカークラブから選手を選抜し、代表チームを結成した際に戦う事になるポルトフィーネの主将。技術、サッカーセンス共に優れており、「しなやかなナイフ」の異名を持つ。モデルはミュージシャンのスティングだと思われる。
集団・組織
FCヴィトーリオ
『シャンペン・シャワー』に登場するサッカークラブ。南米の国エスペランサの首都、ヴィトーリオ市を拠点としている。先シーズンに相次いだ中堅選手の相次ぐ負傷により新戦力を補充し、破産寸前。また新しいチーム故、チームワークが欠けておりゲームを上手くプレイ出来ていないと、散々な状況にある。その結果、リーグ最下位であえぐ事になるのだが、アドル(アドリアン・アレクシス)の活躍により最下位脱出の兆しを掴む。 モデルはブラジルの代表チームだと思われる。
サルバドールFC
『シャンペン・シャワー』に登場するサッカークラブ。アドル(アドリアン・アレクシス)をチームに引き入れ勢いづいたFCヴィトーリオに敗れ、リーグ順位最下位となった。加えて、次の試合は最下位脱出を懸けて少なくとも10点以上の差をつけて勝たなければ2部落ちという状況に置かれてしまう。モデルはイタリアの代表チームだと思われる。
場所
シエラサルド
『シャンペン・シャワー』に登場する国。エスペランサが国のサッカーチームから選手を選抜し、代表チームを結成した際に戦う事になる第1戦の対戦相手。石油で儲けている国で、その資金をサッカーチームにつぎ込んでいる。だがそれで強いチームを作れるかと言えばそうではなく、強さはそれほどでもない。過剰な待遇で対戦チームの選手に重圧をかける等、金に物を言わせた裏工作を仕掛けてくる。
グリセーダ
『シャンペン・シャワー』に登場する国。エスペランサが国のサッカークラブから選手を選抜し、代表チームを結成した際に戦う事になる第2戦の対戦相手。大陸の端にある農業国だが、気候が悪く作物が育ちにくいため、生活は貧相。その分根性は鍛えられており、粘り強い試合を展開するほか、子供達に声援を掛けさせて対戦国の動揺を誘う等、小狡い作戦も使ってくる。
ベラリオ共和国
『シャンペン・シャワー』に登場する国。エスペランサが国のサッカークラブから選手を選抜し、代表チームを結成した際に戦う事になる第3戦の対戦相手。守り神として試合の応援に祈祷師を付けている。過去に対戦したチームは必ず災難に見舞われると言われている。
ポルトフィーネ
『シャンペン・シャワー』に登場する国。エスペランサが国のサッカークラブから選手を選抜し、代表チームを結成した際に戦う事になる最終戦の対戦相手。エスペランサの代表チームは幾度か戦ったが勝利した事が無い強豪チーム。ゴードンが主将を務めている。
エスペランサ
『シャンペン・シャワー』に登場する南米にある国。首都はヴィトーリオ市。FCヴィトーリオ、サルバドールFC、FCジェロム、アイアス等のサッカークラブが国内リーグに参加している。サッカーの代表チームも結成しており、アドル(アドリアン・アレクシス)が入ったチームではシエラサルド、グリセーダ、ベラリオ共和国、ポルトフィーネと1戦交える事となる。 モデルはブラジルだと思われる。