Jドリーム飛翔編

Jドリーム飛翔編

塀内夏子の代表作『Jドリーム』の続編で、シリーズ第2弾。赤星鷹率いるサッカー日本代表ユースが、ワールドユース大会優勝を目指す熱血サッカーストーリー。「週刊少年マガジン」1996年第7号から1997年第41号まで連載された作品。物語は9巻で完結し、最終巻である10巻は主に番外編で構成されている。

正式名称
Jドリーム飛翔編
作者
ジャンル
サッカー
レーベル
少年マガジンコミックス(講談社)
巻数
全10巻
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概要・あらすじ

ワールドユースアジア予選を1位で通過した、若き日本ユース代表チーム。世界大会へ向けて出発する前に、A代表で伝説を残した赤星鷹が召集された。予選でチームを牽引してきた迫丸瞬はやる気のない鷹に反発するが、チームメイトの能力を見抜き確かなプレーをする鷹を徐々に認めるようになる。更にオランダ帰りの大型DF立浪誠、アルゼンチン育ちのGK浜本真、無名だった俊足FW中居真を加えて、新生日本ユース代表が世界を獲りに行く。

登場人物・キャラクター

赤星 鷹

17歳で元A代表の奇跡の0番。ユース代表に召集されキャプテンになる。家族はトビ職人の父のみで、幼い頃から転校を繰り返してきたため同年代の友達がいない。そのせいか、中居真という気の合う友人を得たことで、スノーボードをしたり一晩中遊び歩いたりと、破天荒な行動を繰り返す。そのことで、真面目な立浪誠からはチームを去る決意をするほど反感を買う。 しかしサッカーに対しては真摯に取り組み、その姿勢が認められ受け入れられた。

迫丸 瞬

ヴェルディ川崎カルテットの一人で19歳。ポジションはMF。赤星鷹が合流するまで、予選においてはチームの中心人物であった。鷹とキャプテンの座をかけて戦い敗れるが、鷹の実力を認めて引き下がった。山間の小さな町の出身。家族は母と姉の麗で、迫丸商店を営んでいる。母が体調を崩し手術することになり、その際、試合を続けるか一時帰国するかを迫られる。 鷹からは最初名前ではなく「茶髪の真ん中分け」と呼ばれていた。

中居 真

代表練習グラウンドの隣にある高校のサッカー部員でポジションはFW。足が速すぎるため、ボールを追い越してゴールポストに顔から突っ込み歯を何本も折った経験がある。赤星鷹に憧れており、パシリをするから側に置いてくれと願い出るほど。100メートルを10秒で走る俊足が認められ、ユース代表に参加する。FWなのにゴールする自信がないからと、チャンスでもパスを出してしまう。

立浪 誠

187センチの大型DFで19歳。名古屋グランパス所属で、オランダアヤックスに留学経験がある。日本人DFとして初めて海外で評価された選手。非常に真面目で慎重な性格で、奔放な赤星鷹や中居真と最初は対立するが、鷹の確実な指示やプレーを通して信頼関係を築く。高い身長と太い首を活かしてのヘディングの強さを、鷹によって見出される。

浜本 真

かつてリバープレートに所属していた、アルゼンチン育ちの19歳の日系人でポジションはGK。アルゼンチン名は「アントニオ」。喧嘩早く口が重いため、誤解を受けやすい。かつて所属していたリバープレートを退団したのも、フローレンス・ディアブロとの喧嘩が原因。2歳年上のミゲルもサッカー選手だったが、6年前に事故で亡くしている。 長髪に兄の形見のスポーツキャップをかぶっている。

岸川 悟史

ヴェルディ川崎カルテットの一人で19歳。ポジションはFW。中居真にポジションを奪われたことで、嶋宏明、坂井真二と共に中居のパスポートを隠し、搭乗券を破ろうとまでした。同じヴェルディ川崎の嶋のポジションを奪った浜本真のことも心良く思っていない。派手好きで軽い性格。イタリアに遠征した時も女性へのプレゼントを買いに出かけた。

嶋 宏明

ヴェルディ川崎カルテットの一人で18歳。ポジションはGK。A代表で赤星鷹と共に戦った嶋泰明の弟。予選では正GKだったが、浜本真にポジションを奪われる。兄の泰明が鷹と仲が良いためどんな人物かと期待していたが、浜本を認めている鷹にあまりいい印象を持たなかった。同じヴェルディ川崎の岸川悟史や坂井真二と仲がいい。

坂井 真二

ヴェルディ川崎カルテットの一人で18歳。ポジションはDF。立浪誠の加入で、本来のCBから右SBにポジションを変えられる。同じヴェルディ川崎の岸川悟史や嶋宏明と仲が良く、Jリーガーでもないのに突然加入した中居真のパスポートや搭乗券を隠すなどして一緒にいじめたが、迫丸瞬に見つかりたしなめられた。

柳木

ヴェルディ川崎所属でポジションはMF。もともとユース代表だったが、予選で怪我をして離脱するも赤星鷹がユース代表へと引き戻した。普段は存在感が薄いが、試合になると影のように相手をマークをしたり現れたりして、試合をコントロールする術に長ける。淡々としているように見えるが、本心ではずっとユース代表に戻りたいという強い思いを持っていた。 同じヴェルディ川崎の迫丸瞬と仲が良い。

北村 大地

A代表で赤星鷹と共に戦ったFW。現在はパルマ所属でアレッサンドロ・ロッシと同チーム。身体が大きく実力もあり理想的なFWだが、性格的に優しくプレッシャーに弱い。パルマの試合を見に来た鷹にも得点できていない不甲斐なさから顔を合わせられなかった。イタリア戦は松木や小林宏たちと一緒に、ベンチで観戦した。 鷹には「兄ちゃん」と呼ばれている。

松木

日本ユースチームの監督で、赤星鷹を招聘した丸顔にチョビ髭の頼りない印象の人物。監督としての責任に囚われすぎていて、何を決断するにも気弱。選手起用も消極的で、失敗すれば自分の責任になるのではと心配ばかりしている。しかしコーチ陣や鷹からの意見を聞き入れるようになってからは、難しい決断を何度もすることになる。

小林 宏

32歳でユースチームのトレーナーを務める。マッサージ、針などで選手の体調を管理している。穏やかで観察力、洞察力に優れた人物。選手の様子にいち早く気づきフォローする。赤星鷹のことを特に気にかけており、公私共に力になっている。鷹の紹介で、不調のアレッサンドロ・ロッシの足の治療も行った。英語と朝鮮語に堪能。

ヨハン・ステファンス

スウェーデンユース代表で192センチの長身FW。褐色の肌に長いドレッドヘアが特徴。垂直に叩きつけるヘディングから、立浪誠が垂直離発着できる飛行機「VTOL」と名付けた。彼の垂直ヘッド対策で赤星鷹は浜本真をボロボロになるまでしごく。セリエAのスカウトが注目する実力派。

フローレンス・ディアブロ

アルゼンチンユース代表の18歳でポジションはFW。リバープレートのトップチーム若手ナンバーワン。「ディアブロ(悪魔)」の名の通り激しいプレーを信条としており、「リーヴェルの乱暴者」として活躍している。リバープレートでは浜本真のチームメイトだったが、殴り合いの喧嘩騒動を起こした結果浜本が退団した。彼の顎の古傷は、浜本が殴ってできたもの。

アンドレア・リナレス

アルゼンチンユース代表キャプテンで18歳。ポジションはMF。ヒムナシア所属だが、欧州有名クラブからのビックオファーがひっきりなしに来ている。外見は168センチと小柄で「ビーベ(赤ちゃん)」と呼ばれているが、マラドーナ二世と呼ばれる程のテクニシャン。わざと敵チームの選手がゴールポストにぶつかるように計算してボールを蹴るなど、サッカーに関しては容赦のない性格。

アレッサンドロ・ロッシ

イタリアユース代表で19歳。ポジションはFW。パルマの10番で、北村大地とはチームメイト。将来のアズーリ(イタリア代表)の10番を次ぐ男と評される人気選手。とにかく試合が大好きで、明るく陽気な性格。赤星鷹のことを「ひよこ」と呼んでいたが、その実力を見て鷹はひよこではなく「鷹(ファルコ)」だったと評価する。

サルバトーレ・ビアンキ

イタリアユース代表で19歳。ポジションはFW。カリアリ所属。想像もつかないトリッキーなプレーで相手を翻弄しつつ、ゴールを決める。幼い頃は貧しくスタジアム観戦できず、サッカーをいつもラジオで聴いていたため、声の情報だけで選手のプレーを想像していた。

パオロ・ヴェルデ

ACミラン所属でイタリアユース代表の20歳。ポジションはGK。ヨーロッパでもトップクラスの実力を誇るACミランの正GK。限りなく失点しないことから、「1・0(ウノゼロ)の伝説」「1対0の男」と呼ばれる。PK以外では殆ど点を取ることができないとされ、その希少な得点者がサルバトーレ・ビアンキだった。

アンジェリーナ

赤星鷹が休日に、北村大地に会いに行く途中の電車で出会う。電車の中で困っているところを鷹に助けられ、そのお礼に鷹を案内しようとするもバスを間違えてしまう。実はアレッサンドロ・ロッシのいとこで、本編で再会する。

吉田 唯子

13歳の赤星鷹が出会った初恋の女の子で、当時は中学1年生。鷹の父親が住み込みで働く建設会社の社宅に住んでいる。母が仕事で側にいないため、叔母の世話になっている。その叔母の言いつけで鷹の世話を焼いているが、非常に内気であまり喋らない。

坂上 ツヨシ

サッカー部員で赤星鷹とは同じクラス。転校してきたばかりなのに女の子と仲良くしている鷹を面白くなく思い、意地悪をする。サッカー部でも声出しと雑用だけで試合に出場させなかった。どうしてもサッカーをやりたいと言う鷹に、屋上の端でドリブルをさせる。

ホセ

赤星鷹が世話になっているアマチュアチーム「ラ・マンチャ」のキャプテン。突然訪れた浜本真と中居真も家に泊めて世話をしてくれる。ラ・マンチャの降格がかかった試合に浜本と中居も急きょ参加させ、得失点差マイナス15をひっくり返せと無理なことを言う。

クリスティナ

ホセの妹。キャンプ中で留守にしていたクリスティナの部屋を浜本真が使っていて、知らずにキャンプから戻った彼女は浜本をチカンだと思い、殴ってしまう。最悪の出会いだったが、浜本のプレーに魅了され、彼に好意を抱くようになる。

書誌情報

Jドリーム飛翔編 全10巻 講談社〈少年マガジンコミックス〉 完結

第1巻

(1996年5月発行、 978-4063122732)

第2巻

(1996年7月発行、 978-4063122947)

第3巻

(1996年10月発行、 978-4063123319)

第4巻

(1996年12月発行、 978-4063123548)

第5巻

(1997年2月発行、 978-4063123753)

第6巻

(1997年4月発行、 978-4063123944)

第7巻

(1997年7月発行、 978-4063124323)

第8巻

(1997年9月発行、 978-4063124514)

第9巻

(1997年10月発行、 978-4063124651)

第10巻

(1997年12月発行、 978-4063124965)

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