概要・あらすじ
バレエダンサー・サンドラは、五年ぶりにアルノーと再会。以前、エルヴェの代役として現れた彼と、『ロミオとジュリエット』を踊ったヴァロナ劇場で、再度踊ることとなる。アルノーに恋していたが、死亡した弟・エルヴェと交わした約束のために、袖にされていたサンドラ。レッスンを積むうちに、愛を深め、共に確かめあう。
本番は大成功だったが、エルヴェを裏切れないアルノーは、サンドラに別れを告げた。夜にヴァロナ劇場が炎上し、傷心のサンドラが巻き込まれるが、アルノーが助け出した。一度は姿を消したアルノーだったが、再度現れ、二人の間に愛があることを実感する。
登場人物・キャラクター
サンドラ
『ジュリエットの恋人』に登場するキャラクター。バレエダンサーの女性。ヴァロナ劇場でエルヴェの代役のアルノーと共に、『ロミオとジュリエット』を踊ったことがある。その時に、アルノーに心惹かれていたが、袖にされてしまっていた。しばらくカナダで過ごし、今年になってパリに戻ってきた。7月の公演で、A・プログラムでアルノーと共に、再度『ロミオとジュリエット』を行うことになった。 互いにいがみ合うも、仕事として割り切って、レッスンをこなしていく。その中で、再度互いの気持ちを確かめあうが、アルノーはエルヴェとの約束のために、再度サンドラを振ってしまう。傷心のサンドラが、ヴァロナ劇場の舞台で一人泣き崩れている時に、出火。 サンドラは死を覚悟するが、アルノーが彼女を助け出した。その後、一時アルノーは行方をくらますが、半月後に戻り、サンドラへの想いが真実であることを告げる。
アルノー・アラス (あるのーあらす)
『ジュリエットの恋人』に登場するキャラクター。バレエダンサーの男性。ヴァロナ劇場でサンドラと共に、エルヴェの代役として『ロミオとジュリエット』を踊ったことがある。サンドラに心惹かれていたが、エルヴェに「自分の恋人をとるな」と言われただけでなく、彼が死んでしまったこともあり、サンドラからのアプローチに答えられなかった。 モスクワに亡命・留学後、先月パリに戻ってきた。7月の公演で、A・プログラムでサンドラと共に、再度『ロミオとジュリエット』を行うことになった。互いにいがみ合うも、仕事として割り切って、レッスンをこなしていく。その中で、再度互いの気持ちを確かめあうが、アルノーはエルヴェとの約束のために、再度サンドラを振ってしまう。 傷心のサンドラが、ヴァロナ劇場の舞台で一人泣き崩れている時に、出火。サンドラは死を覚悟するが、アルノーが彼女を助け出した。その後、一時アルノーは行方をくらますが、半月後に戻り、サンドラへの想いが真実であることを告げる。
エルヴェ
『ジュリエットの恋人』に登場するキャラクター。アルノーの弟。本番直前に怪我をしてしまったため、アルノーが代役でサンドラと『ロミオとジュリエット』を踊ることになった。そのときの評価や、サンドラをとられたという意識から、自暴自棄になっていた。その後バイク事故で死亡。アルノーはエルヴェと交わした、恋人のサンドラを奪わないという約束に縛られ、彼女に素直になれないでいた。
場所
ヴァロナ劇場 (ゔぁろなげきじょう)
『ジュリエットの恋人』に登場する場所。バレエ劇場で、そこで『ロミオとジュリエット』を踊ったカップルは、恋人になるというジンクスがある。サンドラはエルヴェの代役となったアルノーと共に、『ロミオとジュリエット』を踊り、彼に心引かれるが、エルヴェとの間で「彼女を奪わない」と約束していたアルノーは、彼女の気持ちに答えられなかった。 五年後に再度サンドラとアルノーが『ロミオとジュリエット』を再演。好評をはくす。千秋楽の夜に火災で劇場のほとんどが焼け落ちた。