スウィートガール

スウィートガール

外見も中身も男前な女子高生の真崎葵と、葵への好意をストレートにぶつけてくる後輩男子中学生の湯瀬巧。葵を男性と勘違いした告白から始まる2人のドキドキと葛藤の日々を、美形男子ぞろいの製菓部のメンバーとの交流とともに明るく描いた学園ラブ・コメディ。「ASUKA」2009年2月号から2010年6月号にかけて連載された作品。

正式名称
スウィートガール
ふりがな
すうぃーとがーる
作者
ジャンル
ラブコメ
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概要・あらすじ

真崎葵は女子生徒から大人気の、見た目がボーイッシュで男前な女子高生。そんな葵に、ある日突然告白してきたのは、黒髪眼鏡で美形の男子中学生、湯瀬巧。男勝りの自分にもようやく浮いた話が、と思った直後、巧は葵のことを男性と勘違いして告白したことを知り、葵は怒りに震える。最悪の印象からスタートした2人の関係だったが、葵のことが好きだとまっすぐに伝えてくる巧の想いを受けて、男性に対して不慣れな葵も、次第に彼を意識し始めるようになっていく。

登場人物・キャラクター

真崎 葵 (まさき あおい)

高等部1年生の女子。ショートカットのボーイッシュな外見。口調も男っぽく、ガサツで乱暴な性格のため、周りからは男性と間違われることが多い。湯瀬巧に、製菓部に入部してほしいと言われるが、男性と勘違いしたうえでの話だったため断る。しかし、クラスメイトの美花をはじめとする女子生徒たちに、女子禁制の製菓部の情報を教えてほしいと頼まれ、しぶしぶ男装して製菓部に潜入。 一風変わった美形男子部員たちに囲まれて部活動を始めるが、真崎葵が1人だけでいい思いをしているのだろう、と嫉妬した美花たちに嫌がらせを受けて、女子だということがバレてしまう。お菓子は好きだが、お菓子作りの才能はまったくない。

湯瀬 巧 (ゆあせ たくみ)

製菓部に所属する中等部3年生の男子。眼鏡をかけた黒髪の美少年。製菓部では最年少ながら、部長を務めている。普段は穏やかな性格だが、真崎葵がらみのことになると、突如として性格がドSに豹変する。お菓子作りに関しては、全国中学生製菓大会で初参加にもかかわらず優勝するほどの腕前で、料理もできる。男子生徒たちに絡まれていた女子生徒を、葵が守った姿を偶然見かけ、かっこいいと一目惚れした。 最初は男性と勘違いして告白したが、葵を嫉妬した女子生徒たちの嫌がらせで、葵が女性とバレた後でも、葵であれば性別は関係ないと伝える。

押領寺 海 (おうりょうじ かい)

製菓部に所属する高等部2年生の男子。人懐っこい性格で、性別を問わず人に抱きつく癖がある。本人も特に相手の性別を意識してはいないが、見境なく女性に抱きつくのは問題があるとして、御手洗憐に部員以外には触らないよう言い聞かされている。ちなみに、真崎葵のことは唯一、異性として意識している。お金持ちのボンボンで、趣味は俳句。 先祖は公家で、かつて押領寺に憐と山田次郎の家系が仕えていた。

御手洗 憐 (みたらい れん)

製菓部に所属する高等部2年生の男子。いつも無表情だが、製菓部部員の中では特に女子にモテる。本人は、モテすぎるために女子が苦手。当初は真崎葵にも無関心を装っていたが、「男っぽいから問題ない」と、次第に葵のことを意識するようになる。湯瀬巧とは料理対決をしたりと、何かと対立関係にある。家は料亭で、本人の料理の腕前も相当なもの。

山田 次郎 (やまだ じろう)

製菓部に所属する高等部2年生の男子。地味だが優しく落ち着いた性格で、他の部員たちのフォロー役に回ることが多い。父親の会社は、押領寺家の子会社であり、先祖が路頭に迷いそうなところを、押領寺家に救われた経緯がある。そのため押領寺海には頭が上がらないと考えており、彼が喜ぶのであれば万事良しとしている。他人に気を遣い過ぎていると、真崎葵に指摘されたこともあるが、自らが認めた相手のためにしか動かないため、山田次郎本人には負担になっていない。 身体能力も相当なもの。

マカロン

製菓部に居ついたオス猫。真崎葵に嫉妬した女子たちが、嫌がらせのため捨てた大量の猫のうちの1匹。葵にエサの世話をしてもらっているため、よく懐いている。部員や来訪者の頭に乗ったり、抱っこされたりとマスコット的存在で可愛がられている。

武田 桂 (たけだ かつら)

真崎葵が通う学校の理事長の娘で、中学1年生。葵とは違う学校に通っているが、製菓部の評判を聞きつけ、ケーキを作ってほしいと頼みに訪れた。甘味が大好きだが、高級ホテルのケーキも口に合わず、満足のいくものに出会ったことがなかった。ジャージ姿で掃除をしていた葵を、男子と勘違いして運命の王子様と見なし、「結婚してください」と告白する。 のちに、葵と同じ学校に転入する。

月沢 栞 (つきさわ しおり)

中等部男子に一番人気の教育実習生。麗しい風貌の女性に見えるが、実は湯瀬巧の兄。趣味で女装をしているため、親に勘当されているので名字が違う。弟の巧とべったりくっついて、親しげに会話している姿を、武田桂に目撃されてトラブルを招く。しかし、1秒でも長く一緒に居たい人がいると巧に告げられ、彼の前から去ることになる。

桜井 雪人 (さくらい ゆきひと)

中学3年生の男子。全国中学生製菓大会で2位の成績を収めた。1~2年生時に2連覇していたが、初参加の湯瀬巧によって3連覇を阻まれた。大会で巧に負けて彼のファンになったと告げ、製菓部から巧を引き抜こうと、真崎葵たちのもとを訪れる。だが本当の目的は、自分の3連覇を阻んだ巧に仕返しをするためだった。

美花 (みか)

真崎葵のクラスメイトの女子生徒。男装した葵が製菓部に入部して、いい思いをしていると思い込み、他の女子生徒たちとともに、葵が女子であることがバレるように画策した。その後、事情を知った製菓部男子部員たちに、精神面のみを痛めつけるという「レベル湯瀬3位」のおしおきを受け、すさまじい勢いで葵に詫びることとなる。

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