スキスキ大すき

スキスキ大すき

周囲の期待に応えようと自分を抑えがちな荒井加奈子は、どこか奇妙な少年、森川浩一との出会いを経て、自分らしく生きるため、殻を破ろうとあがき始める。そんな加奈子の成長と淡い恋心を描くラブロマンス。「週刊マーガレット」1987年27号に掲載された作品。

正式名称
スキスキ大すき
ふりがな
すきすきだいすき
作者
ジャンル
ラブコメ
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概要・あらすじ

荒井加奈子はまだ高校1年生の15歳でありながら、見た目が大人っぽく口数が少ないため、落ち着いたタイプだと勘違いされていた。相手の期待を裏切ることができない加奈子は、イメージに反することをすると、友達の千里から厳しくとがめられる。憧れの佐藤から声をかけられても、千里に邪魔されても、何も言えないでいた。ある日、ブティックのショーウィンドーに飾られている、ピンクの花柄のワンピースに見とれていた加奈子は、自分には似合わないと考えていたところを、森川浩一に鼻であざ笑われてしまう。

彼は加奈子に、自分に正直になるよう厳しい言葉で助言する。加奈子はその言葉に傷つくものの、彼の言動から、心の中のわだかまりが解けるのを感じるのだった。

登場人物・キャラクター

荒井 加奈子 (あらい かなこ)

高校1年生の女子。年齢は15歳。しかし、背が高く大人っぽい顔立ちをしているため、いつも実年齢よりも上に見られてしまう。本当は可愛らしい服が好きなのだが、周囲の人たちの持つイメージを裏切れずに、偽りの自分を演じている。ピンクの花柄のワンピースを欲しがっていたところを森川浩一に見られた際、自分に正直になるよう諭され、以後は彼に対してだけは、本当の自分を出すことができるようになる。

森川 浩一 (もりかわ こういち)

自称20歳の男性。荒井加奈子がピンクの花柄のワンピースを欲しがっていたところを、偶然見かけた。周囲のイメージを裏切れない加奈子の生き方を否定し、もっと自分の気持ちに素直になるように説得する。サングラスをかけて大人ぶっているが、愛車は自転車。実は佐藤の後輩で、まだ中学生である。

千里 (ちさと)

高校1年生の女子。年齢は16歳。荒井加奈子の仲のいい友達。背が小さく小柄で、加奈子とは正反対のタイプ。加奈子のイメージを決めつけ、加奈子がそのイメージを壊すような言動をすることを許さない。佐藤が加奈子に想いを伝えた時にも、その場に居合わせて邪魔をした。

佐藤 (さとう)

荒井加奈子と同じ高校に通う男子。加奈子にとっては憧れの相手。加奈子をデートに誘おうとした結果、千里に邪魔をされてあえなく失敗。その後、千里と仲良くなり、2人きりでデートする仲になる。森川浩一の先輩で、浩一には加奈子のことを以前からよく話していた。

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