ながされて藍蘭島

14歳の少年東方院行人は、船から落ちて漂流の末、大渦潮によって世界と断絶している島「藍蘭島」に辿り着いた。しかしそこは、女の子とその女親、しゃべる動物と妖怪と精霊しかいない不思議な島であった。島唯一の人間の男性となった行人は、何人もの女の子から恋のアタックを受けながら、楽しくも喧騒に満ちた日々を過ごしていく。呪術・妖怪などのファンタジー風味も加わった、ドタバタ恋愛コメディ漫画。

正式名称
ながされて藍蘭島
作者
ジャンル
ファンタジー
 
ラブコメ
レーベル
ガンガンコミックス(エニックス)
巻数
既刊30巻
関連商品
Amazon 楽天

概要・あらすじ

父とケンカをして家出をした14歳の少年、東方院行人は、航行中の船から落ちて漂流した末、大渦潮によって世界と断絶している島「藍蘭島」に辿り着く。そこには140年前に漂着した船の乗員の子孫が暮らしていた。藍蘭島は、12年前にある事件により人間の男性がいなくなっており、行人は島で唯一の人間男性となる。

恋愛感情がよくわかっていない彼は、とりあえず自分を救ってくれた13歳の少女すずと暮らすことにするが、他の可愛い少女たちからも、毎日、様々な恋愛アプローチを受けていく。これに平行して、島に棲息する人語を解する不思議な動物・妖怪や、道術で式神を操る巫女の一族、島を結界で外界から隠し守っている海龍様の秘密なども次第に明らかになっていくのだった。

登場人物・キャラクター

東方院 行人

14歳で中学3年の少年。身長151cm。勘違いから父と大ゲンカをして家を飛び出し、船旅の途中で海に転落、嵐にあって5日漂流した後に、藍蘭島に辿り着く。妹である美咲以外の女性とあまり接触がなかったので、恋愛に関してはオクテでニブチン。祖父と父に剣道を叩きこまれ、さらに「男は女を守る」などという考えを植え付けられている。 多くの女子から迫られるが、結局自分を救助してくれた一人暮らしの少女すずと暮らすことになる。電気や内燃機関のない島で、すずと他の島民の労働の手伝いをして日々を過ごす。島の学校で教師もしている。ものすごく負けず嫌いで、やたらと無理をする。女子たちの裸体を見ると、大量の鼻血を出す体質。 高所恐怖症。身体能力は高いが球技は全般的に苦手である。工作や絵画は壊滅的にヘタ。肉は嫌いだがカレーは大好物。島を守る「ぬし」と呼ばれる動物(妖怪)たちと戦うこととなるが、戦いを終えたのち、友情が芽生えた。女の子たちと協力して、藍蘭島の秘密を解きつつある。

すず

第一ヒロイン。藍蘭島に住む少女。13歳で身長151cm。苗字はない。髪は臀部に達するほど長く、猫耳に見えるようなリボンをつけてポニーテールにしており、年齢のわりに胸部や臀部が発達している。身体能力は島一番だが、計算や記憶は苦手な超天然美少女。12年前の男衆の集団失踪(海で嵐に巻き込まれた事故)で父の高虎がいなくなり、そのあと3年前に母のすずらんも失踪。 現在は、他の島民たちの仕事の手伝いをして暮らしている。海に近い家に一人で住んでいたが、東方院行人の来島を機に彼と同居生活を始めた。とんかつという、足が見えない不思議な子豚をいつも頭に乗せている。面倒見がよいが寂しがり屋で、家にある温泉で友人たちと入浴するのが好き。 行人に一緒に入浴をせがむことが多く、そのたびに鼻血を噴かせている。気持ちが高ぶり、感情のコントロールを失うと、猫のようになって暴れる。島を守る「ぬし」と呼ばれる動物(妖怪)たちから、合気道や格闘技を学ぶ。出会った当初は、行人を男性として認識していなかったが、無自覚ながら恋愛感情が大きくなって、行人に接近する他の少女たちに嫉妬の炎を浴びせるようになった。 甘いモノが大好きで、特に豆大福が大好物。

あやね

藍蘭島の住人で、すずのライバル。藍蘭島を守る海龍様を祀る海龍神社の巫女姉妹の次女で、まちの妹。青い巫女服を着用している。16歳で身長144cm。苗字はない。長髪を、白いリボンでツインテールにしている。自己中心的で高飛車だが、姉には頭が上がらない。何かというとぶつかったり地面にたたきつけられたりするが、細身のくせに頑丈で、ダメージは少ない。 紋次郎という名前のダチョウに乗って移動する。中盤で、大根の精霊「でんでんだいこん」と式神の契約をし、使役する。好きな食べ物は辛いもの(姉に取られないという理由で)。父は長政(失踪中)で、母はちづる。祖母がききょうで、曾祖母がやしろ。 みんな高位で霊力もあり、呪術や式神を使う巫女である。姉が神社の諸事や家事をほとんどしないため、押し付けられて掃除や料理が上手になってしまった。後に、東方院行人にかなり強い恋愛感情を抱くようになる。

まち

藍蘭島の住人で、藍蘭島を守る海龍様を祀る海龍神社の巫女姉妹の長女(あやねの姉)。赤い巫女服を着用している(上級の印)。18歳で身長137cmだが、胸は大きい。苗字はない。長髪を腰のあたりで縛り、顔の横の長い髪を白い布やリボンでまとめている。藍蘭島では、女性は13-15歳頃で結婚してしまう風習があるので、自分を「行き遅れ」「年増」と思って焦っている。 家事は全くできないくせに食いしん坊だが、巫女としての能力は「天才的」と呼ばれるほど高く、真海龍神社を守る曾祖母のやしろに次ぐと言われる。霊力も高く呪術も得意で、たくさんの式神と契約して使役している。 また「妖怪改役」という職を与えられており、藍蘭島にいる妖怪・幽霊・精霊の管理を任されている。ただ、家訓で妖怪とのコミュニケーションが奨励されているため、妖怪をすぐに封じたりはしない。龍神流合気術という格闘技を身につけている上、作品後半では式神と合体したりする。学校では、補助教員をしている。 妹のあやねを呪術の実験に使ったり、驚かせて喜んだりする傾向がある。

ちかげ

藍蘭島の住人で、130年前に藍蘭島に漂着したアイランド号の乗員ノンポリオ・セガール・山田が建てた洋館に住む家族の娘。アイランド号に積んであった本は洋館に運び込まれ、ちかげはその書物を管理する「図書管理人」の職に就く。14歳で身長155cm、髪は短めの眼鏡っ娘。 頭の回転は早く、知識も非常に多いが、ものすごく腹黒。島に流れ着いた家電製品や、本などの管理もしている(ただし、家電製品は、島に電気がないので全く使えない)。父は清正(失踪中)で、母はしずか。洋館には、ちかげとしずか以外に、パナ子さんという人語を解し二足歩行する象の少女のメイドがいる。 魔導書も含め、本に書いてある知識をやたらと試したがったり、妙な服を作ってみんなに着せてしまう趣味がある。本を読んでは徹夜して、昼ごろ起きてくる。母のしずかは、島民に秘密で推理小説を書いており、作品のヒントを得るために怪盗「紅夜叉」に変装して事件を起こす。またしずかは忍者一族の娘で、忍者三姉妹の母のこころは双子の妹にあたる。 そのためちかげも時々忍者装束を身につけるが、基礎体力がない上、修行もしたことがないので形だけで終わることが多い。洋館ではカレーライスをよく作るため、東方院行人はよく食べにくる。行人に関しては、研究対象としての認識程度。父方の従妹のゆきのの世話を小さい時からよく見ているが、同時に身体データも測定している。

りん

藍蘭島の住人で、島の大工・指物・陶芸を一手に引き受ける職人一族の一人娘。15歳で身長170cm、髪は赤毛のロングで、膝くらいまであるものをうしろで縛っている。島でトップクラスのナイスバディ。姉御肌で伝法なしゃべり方をする(一人称は「あたい」で、東方院行人のことを「ダンナ」と呼ぶ)。 男衆がいなくなったあと、女の子に好かれて困っており、特に大工修行中の少女みことからはべた惚れされている。幼児の頃から10年以上も修行しているが、いまだにまともに仕事ができない。しかし、料理の腕は島一番で、家族や職人たちの食事は全て彼女が作っている。外見に似合わず女の子らしい可愛い物や服が好きで、まわりには秘密にしていたが、行人に褒められてからは、可愛いものを堂々と身に付けるようになった。

ゆきの

藍蘭島の住人で、11歳の最年少。身長134cmで、緑色のショートヘアーに大きいアホ毛で、小さく左右に2つまとめている。子供扱いされることを嫌うが、甘いものが大好きだったり実際の行動はとても幼い。母はかがみ、父は秀秋。12年前秀秋が大波に流されて失踪した際、まだ母の胎内にいた。 いつも人語を解する動物たちと一緒にいて、特に仲の良い熊のくまくまの背中に乗って移動する。熊以外に、鷹、犬、猪、兎、鴨、針鼠、ハムスター、フクロウ、ペンギンなどと暮らしている。動物たちは彼女をゆきゆきと呼ぶ。母のかがみが遊び好きでなので、幼いころは、よく従姉妹のちかげに面倒をみてもらった。 母が働かないため動物たちが労働をして糧を得ている。

梅梅

藍蘭島に流れ着いた、生まれも育ちも日本の中国人少女。13歳で身長149cm。髪型は、中華風のお団子頭とおさげ。いつもチャイナドレスを着ている。苗字は不明。家族で雑技団をやっていたが、梅梅があまりに恥ずかしがり屋で、人目を気にして芸が上手くできないため、座長である父から命令で修行のために日本を放浪する一人旅に出されていた。 旅の途中で河童の遠野さんと出会い(封じられていたが梅梅が封印を解いた)、意気投合して一緒に旅をするようになる。が、船旅の途中で嵐に襲われて東方院行人と同時期に藍蘭島に流れ着いた(流れ着いた場所は行人とは反対側)。着ぐるみを作るのが趣味で、本人はファンシーだと思っているが、実際には非常に恐ろしい外見となっている。 恥ずかしがり屋であるため、かつては着ぐるみに入らないと人に接することができなかった。耳年増で、愛読書は人間関係がドロドロした大人向け恋愛小説。雑技の修行のせいで体がものすごく柔らかい。

しのぶ

藍蘭島の住人で、千影流忍一族の三姉妹の次女だが、小説の『宮本武蔵』に影響を受け、侍になりたがっている。14歳で身長152cm。髪型は二本の長いアホ毛と、太腿まである長いポニーテール。体型は、すずやりんなみに女性として発達している。ふだんは袴をはき、侍っぽい格好をしているが、忍者装束になることもある。 一人称は「拙者」で語尾に「ござる」をつける、武家っぽいしゃべり方を心がけているが、あわてると地が出て、関西弁になってしまう。この際の一人称は「ウチ」。藍蘭島を武者修行中に出会った子牛のびふてきと一緒にいることが多い。母はこころで父は半蔵(失踪中)、姉はくないで妹はみこと。 明治政府の命令で欧州探索の帰り、アイランド号に乗り合わせて島に漂着した忍者の子孫である。剣道をやっていた東方院行人のおしかけ弟子になり、毎朝打ち合って練習をしている。剣術より忍術を使うことが得意で、ここぞという時には「分身の術」を使うが、なかなか元に戻れないなど未熟である。 天然ボケ。行人への恋愛感情が、どんどん強くなっていっている。

さくや

藍蘭島の住人で、温泉旅館「月見亭」の女将。人間ではなく木で出来た女性形のからくり人形(アンドロイド)で、明らかにオーバーテクノロジーの産物だが、何者が作ったかは不明。しょっちゅう体がバラバラになるが、すぐ戻る。島にある「東の地下迷宮」に、あと2体のからくり人形が眠っているらしい。

みちる

藍蘭島の住人で、長老ことの直系の子孫。16歳で身長161cm。髪型は三つ編みのおさげで、色は赤紫。アホ毛が額にあって、妖気アンテナになっており、妖気を感じると伸びる。長老、ことの医術の継承者。みちるは半妖怪であり、母親のつららが雪女であるため、暑さに弱く引きこもりの怠け者となっている。 雪の精、「小雪」と契約して妖力が増したが、その後も、本質的に怠け者である点は変わらず、ヘタレ。東方院行人が設計した「氷で冷やす冷蔵庫」に氷を供給するのが最近の仕事となっている。影が薄く、名前を忘れられる、という属性がどんどん強化されつつある。行人の家族と因縁がある。

こと

藍蘭島の住人で、藍蘭島に初めて流れ着いた「アイランド号」の乗組員の最後の一人。漂着したとき18歳だったので、今は148歳。欧州で身につけた医学知識を活かして、島の医者をしている。髪型は白髪のひっつめ髪で、まとめてお団子にしてのっけている。やたらと顔が大きく、ぬらりひょんのような印象。 嫁を決めず、子孫繁栄を行わない東方院行人を「玉なし」呼ばわりしている。

ぬし

藍蘭島の東西南北と海は、人語をしゃべる不思議な動物(もしくは妖怪)によって守られており、彼らは「ぬし」と呼ばれる。「東のぬし」は巨大なパンダのぱん太郎。「西のぬし」は雄鶏のからあげ。南のぬしはトラ猫の猫叉でしまとら。「北のぬし」は尻尾が2本ある妖虎の大牙(たいが)。 「海のぬし」は藍蘭島の沖を回遊する巨大なシャチのさしみ。さしみだけが女性である。また、藍蘭島の大ぬしとして海龍様が存在すると言われ、藍蘭島内に海龍様を祀る海龍神社があり、さらに藍蘭島の近くにある小さな龍神島に真海龍神社が存在する。

場所

藍蘭島

激しい大渦潮に囲まれ、流れ着くことはあっても、海路では出ていけない孤島。130年前ヨーロッパ視察団の乗った汽船「アイランド号」が、帰途で大嵐で難破して辿り着いた。船の名をとって藍蘭島と名付けられた。電気もガスも水道も電話も内燃機関も全くない。12年前、「漢だらけの大船釣り大会」の真っ最中に、100年に一度の大波が襲い、男衆は流されて消えた。 以後、藍蘭島は女しかいない島になった。島の真ん中に、巨大な「富士山」(ふじやま)と呼ばれる山がそびえ、山頂はいつも冠雪し、吹雪が吹いている。島にはしゃべる動物と妖怪と精霊などが住んでおり、できる農産物はどれも大きい。作品後半で、空や衛星軌道上のみならず、船で近寄っても島が見えないような結界が張られていることが判明した。

アニメ

ながされて藍蘭島

14歳の主人公東方院行人は、ある日父親とケンカをして家出し、客船に乗り込む。ところがその舟から転落してしまい、嵐に巻き込まれて藍蘭島という島に漂流してしまう。そこは電気も電話もない、女の子だらけの島だ... 関連ページ:ながされて藍蘭島

書誌情報

ながされて藍蘭島 既刊30巻 エニックス〈ガンガンコミックス〉 連載中

第1巻

(2003年2月発行、 978-4757508569)

第2巻

(2003年8月発行、 978-4757509832)

第3巻

(2004年3月発行、 978-4757511385)

第4巻

(2004年8月発行、 978-4757512320)

第5巻

(2005年2月発行、 978-4757513549)

第6巻

(2005年8月発行、 978-4757514737)

第7巻

(2006年2月発行、 978-4757516076)

第8巻

(2006年6月発行、 978-4757516663)

第9巻

(2006年11月発行、 978-4757517974)

第10巻

(2007年4月発行、 978-4757519398)

第11巻

(2007年9月発行、 978-4757520776)

第12巻

(2008年4月発行、 978-4757522046)

第13巻

(2008年8月発行、 978-4757523227)

第14巻

(2009年1月発行、 978-4757524408)

第15巻

(2009年6月発行、 978-4757525085)

第16巻

(2009年12月発行、 978-4757527430)

第17巻

(2010年7月発行、 978-4757529311)

第18巻

(2011年3月発行、 978-4757529649)

第19巻

(2011年9月発行、 978-4757533660)

第20巻

(2012年4月発行、 978-4757535480)

第21巻

(2012年11月発行、 978-4757537781)

第22巻

(2013年6月発行、 978-4757539761)

第23巻

(2014年1月発行、 978-4757542006)

第24巻

(2014年8月発行、 978-4757543850)

第25巻

(2015年3月発行、 978-4757545823)

第26巻

(2015年10月22日発行、 978-4757547575)

第27巻

(2016年5月21日発行、 978-4757549746)

第28巻

(2016年12月22日発行、 978-4757551824)

第29巻

(2017年7月22日発行、 978-4757554023)

第30巻

(2018年3月22日発行、 978-4757556461)

SHARE
EC
Amazon
無料で読む
マンガリスト
logo