あらすじ
第1巻
レンタルビデオ店に勤務するアラサー女子の川住憧子は、彼氏はいるものの、仕事に追われる忙しい毎日を送っていた。ある夜、憧子はスケボー動画を撮影するガールズスケーターたちに遭遇する。格好よく宙を飛ぶ彼女たちに魅了された憧子は、後日スケボースクールに参加し、徐々にスケボーの楽しさを知っていく。そして、憧子と同じ店でアルバイトをしている小日向志帆も、憧子の影響でスケボーの魅力にハマっていく。一方、出版社に勤務する竹花いずみは、担当する作家との不倫が発覚して編集部から庶務部へ異動となり、時間を持て余していた。そして、たまたまスケボーを題材にした映画「ロード・オブ・ドッグタウン」を観たいずみは、スケボーに興味を抱く。
第2巻
川住憧子と小日向志帆は、休日にスクールの初心者クラスでスケボーの練習に励んでおり、そのスクールには、竹花いずみも通うようになっていた。憧子と志帆はしばらくは道具をレンタルして参加していたが、ある日、ついに自分たちのスケートボードを購入してテンションが上がる。後日、いずみは、マーク・ゴンザレスというレジェンドスケーターが描いたグラフィックのボードを一目見て気に入り購入を決める。その後、スケボーの練習場で知り合った男性から、マーク・ゴンザレスを撮影したビデオを観せてもらったいずみは、スケートビデオの面白さに魅了されていく。
登場人物・キャラクター
川住 憧子 (かわすみ あこ)
レンタルビデオ店に勤務する女性。年齢は31歳。中高一貫のお嬢様学校を卒業しており、今でもその時の友達との集まりがある。そこでの旧友たちは、結婚相手としてイイ男を探す話やSNS、オシャレなどが話題の中心で、川住憧子は気後れを感じて一歩引いている。インスタグラムのアカウントを持ってはいるものの、投稿数はゼロ。倉持玲という彼氏はいるが、結婚する気はないと言われている。仕事に追われる冴えない日々を送っていたが、ある日、木下桃がスケボーしているところを間近に見て興味を抱き、スケボーを始める。
小日向 志帆 (こひなた しほ)
レンタルビデオ店でアルバイトをしている女性。年齢は26歳。同じ店で社員として働いている川住憧子とは仲がいい。女友達といっしょに部屋を借りて暮らしている。かつてはスタイリストを目指していたが、その頃のことはあまり話したがらない。憧子の影響でスケボーを始め、いっしょにスケボー教室に通ったり、練習をしたりしている。
竹花 いずみ (たけはな いずみ)
出版社に勤務するアラサーの女性。入社して8年目を迎え、やり手編集者として売れっ子の作家を担当し、第一線でバリバリと仕事をこなしていた。しかし作家との不倫が発覚して、編集部から庶務部へと部署異動することとなり、不倫相手とも破局した。現在はマンションで年老いた猫と暮らしている。深夜まで忙しく仕事に追われていた編集者の時と比べ、17時半には仕事の終わる庶務部で時間を持て余しており、習い事でも始めようかと考えていた。そんな中、スケボーを題材にした映画「ロード・オブ・ドッグタウン」を観て、興味を抱いてスケボーを始める。
木下 桃 (きのした もも)
スケボーをしている若い女性。世界大会を目指している。夜に街中でスケボーの動画を撮っているところを川住憧子に目撃され、憧子がスケボーを始めるきっかけを作った。フードとキャップをかぶった黒髪のクールな美人。
倉持 玲 (くらもち れい)
脚本家志望の男性。川住憧子より2つ年上で、憧子と付き合って3、4年になる。映画が好きで、憧子ともよく映画の話をしている。創作こそが人生であるとの考えの持ち主で、自分は自己実現の鬼だと公言している。憧子と結婚する気もないとはっきりと言い放ち、憧子からの同棲の誘いも断っている。憧子の朝食を作ってあげるなど優しい一面もあり、関係は良好。
かりん
スケボーをしている女性。年齢は16歳。小さい頃からスケボーをしており、春休みを利用して大阪から東京へ出てきて、まりりんにスケボー動画を撮ってもらっている。
まりりん
スケボーをしている若い女性。日本初の女性フィルマー(自身もスケボーに乗りながら、スケーターを追いかけて撮影する人)を目指している。木下桃やかりんをはじめとしたガールズスケーターのビデオを撮影している。スケボーを始めたばかりの初心者である川住憧子と小日向志帆にレクチャーするなど、面倒見のいい優しい性格の持ち主。
書誌情報
スケッチー 6巻 講談社〈ヤンマガKCスペシャル〉
第1巻
(2019-12-20発行、 978-4065177457)
第2巻
(2020-04-20発行、 978-4065192184)
第3巻
(2020-09-18発行、 978-4065206959)
第4巻
(2021-05-20発行、 978-4065233474)
第5巻
(2022-02-18発行、 978-4065267264)
第6巻
(2022-10-20発行、 978-4065290040)
第6巻
(2023-01-19発行、 978-4065304440)