概要・あらすじ
西暦2222年。日本政府は極秘裏に大計画を進行させていた。その秘密を狙い、各国の諜報部員や武装結社が暗躍する。彼らから計画を防衛するため、日本政府は特殊機関G局を組織した。そのエージェント・G3とユキ7号のコンビは、難敵強敵を相手に日夜悪戦苦闘を繰り広げるのだった。
登場人物・キャラクター
ユキ7号 (ゆきななごう)
G局の局員G3ことシマの有能なアシスタント。実は電子頭脳以外は体組織にいたるまで人間とまったく同じに造られた女性型特殊アンドロイド、通称・セクサロイドである。人工細胞は斬り裂かれたぐらいならば、すぐに復元でき、老いることも、死ぬこともない不死身の存在。 例え肉体を失っても、電子頭脳さえ新しい体にセットすれば再生も可能。電子頭脳には1000個以上の安全装置があり、洗脳や記憶消去は不可能である。頭脳は明晰で、敵の計略の裏を掻き、幾度もシマの危機を救った。ちなみにセクサロイドの開発費は、1体で国家予算の10倍である。独自の意思と感情を持ち、シマを深く愛している。
シマ
日本人。G局のエージェントで、コードネームはG3。痩身で冴えない顔で、決して有能ではないが、タフでしぶとい。セクサロイド・ユキとは相思相愛であるが、浮気性で堪え性も無いため、度々敵の女性の誘惑に屈してしまう。その度に、ユキに激しいセックスを強要され、疲労困憊し、太陽が黄色く見えてしまう。
局長 (きょくちょう)
G局の最高責任者であり、シマとユキの上司。自分も含めて局員を「歯車」と呼び、巨大な組織の一部であることを達観している。冷徹に任務を遂行するが、情に厚い一面も持つ。恐妻家。
九州ロボット (きゅうしゅうろぼっと)
2体の家事ロボット。なぜか九州弁を話す。特に2体を区別する名称は無く、頭部の形状が異なる。バラバラにされても、パーツに互換性があり、お互いに組み立てっこをすることによって修復することが出来る。なかなか高性能で飛行能力をも有する。重油酒が好物で、たまに酔っ払ってくだを巻く。シマとユキの夜の営みが始まると「ごっつあん!」と囃し立てる。
オキ博士 (おきはかせ)
セクサロイド・ユキの創造者。長らく行方不明だったが、カミヨ計画の真相を知った罪で分子破壊機にかけられ、電子頭脳だけになってしまったユキを再生するために現れた。ユキの心は、オキ博士の若き日の恋人で、事故死した際に頭脳にある全てのデータを電子頭脳にコピーしておいた。 博士自身は高齢で死を目前にしている。
HH8 (だぶるえっちぱー)
白色連邦情報部のスパイで、ハーフ大学のグレテーネル教授としてヤマト・ホテル007号室に滞在している。その目的は、カミヨ計画の秘密を奪取することで、G局の絶対防衛圏へ易々と侵入する。電磁鞭を操り、初戦ではシマやユキも歯が立たず、100人近い局員が犠牲になっている。
ヤルダ・ヤルゾー
ヤルダ重工会長。カミヨ計画のロケットエンジンの大部分を受注していることを利用して、移民用ロケットを独占、ヤルダ一族だけが新天地へ移住しようと企む。その際に5000人の美女を誘拐し、一大ハーレムを造り上げた。
メカ
シマに毒性の散弾を撃ち込み、解毒剤の譲渡を条件にユキを拉致する。正体はアンドロイドで、自分の電子頭脳にユキの頭脳にあるあらゆる情報や記憶を加え、世界最高のセクサロイドになろうとしている。
集団・組織
G局 (じーきょく)
『セクサロイド』に登場する組織。カミヨ計画、ヤヨイ計画、第三計画など、国家存亡に関わる巨大極秘プロジェクトをあらゆる外敵から守るために活動する組織。絶対防衛圏と呼ばれるエリアを設け、そこに侵入する者は、如何なる者でも排除する。その活動は非合法のものであり、局員の安全を保証するものは何も無い、という非情な組織でもある。
ヘルメット党 (へるめっととう)
『セクサロイド』に登場する組織。日科学を神とあがめる狂信的な武装集団。日本政府の極秘計画を狙って度々出現する。カミヨ計画時には、部下が女性ばかりの日本支局のヘチが登場。第三計画時には、総統モスが直々に来日、局長、シマ、ユキ以外のG局員を処刑し、整形手術の偽物と入れ替えるという大規模な作戦を決行した。
場所
メガロポリス東京 (めがろぽりすとうきょう)
『セクサロイド』に登場する都市。西暦2222年の日本の首都。数百階建ての超高層ビルが林立する数千万人規模の大都市。街全体が言語バリヤーで覆われており、中にいる外国人は無意識のうちに日本語を喋れるようになる。
その他キーワード
カミヨ計画 (かみよけいかく)
『セクサロイド』に登場する計画。KAMIYO計画。OPERATION MIKUDARIHAN。地球に三行半を叩きつけて、日本国民全員を他天体へ移住させてしまおうという大計画。反陽子エンジン搭載の光子ロケットを100万機建造し、銀河系から3万パーセク離れたミユ座のMM星雲を目指す。移住後の日本列島は各国で分割統治する予定。
ヤヨイ計画 (やよいけいかく)
『セクサロイド』に登場する計画。OPERATION YAYOI。頓挫したカミヨ計画に替わる新計画。太陽系第10惑星で大量に発見されたコスモナイトは、無限に近いエネルギーを放出する驚異の鉱石だった。だが、それは、急激に刺激すると大爆発を起こす不安定なものでもあった。この新たなエネルギー源を狙って様々な組織が暗躍する。
第三計画 (だいさんけいかく)
『セクサロイド』に登場する計画。カミヨ計画、ヤヨイ計画に続く最終計画。当初は、太平洋を埋め立てて日本列島を拡張するという、かなりスケールの小さいものであったが、これは真相を隠すカムフラージュだった。実体は地球を縦真っ二つに切断し、人類を意見の相容れない二つの陣営に分断するというものであった。