概要・あらすじ
科学と魔術の両方が混在する近未来。民間の拝み屋会社であるDACは、秘密結社F・Gの起こす怪事件への対応に追われていた。DACのメンバーで雷念使いの鳴神ジュンは、今日も怪奇現象の解決のため、頼りになる仲間たちとともに文字通りの死闘を繰り広げる。
登場人物・キャラクター
鳴神 ジュン (なるがみ じゅん)
民間の拝み屋会社DACのメンバー。雷念を使うマシーナリーメンバー。童顔だがスタイルはいい。髪は自家発電による自動パーマのショートヘア。DAC創始者である御門総司の孫。F・A(能力を増幅する装置)で可変バイクの風牙とのコンビネーションで、爆龍砲や雷極波といった強力な雷撃を放つ。
レイク・ダウニング (れいくだうにんぐ)
民間の拝み屋会社DACのモンスター・メンバー。不老不死の人狼で、毛並みは白。極度の金属アレルギーで体毛が瞬時に硬化するため、銀の銃弾も効きにくい。スケベな言動が目立つ。DAC創始者の御門総司とも知り合い。終盤で頭を砕かれ、再生しきれずに記憶喪失となる。
ガス・ジェイソン・加藤 (かとう)
民間の拝み屋会社DACのモンスター・メンバー。不死者で、能力は死んだ瞬間に発動し、どんな傷からも復元する。無口ながら性格はお茶目。趣味はチェーンソーの蒐集。レイクとは初対面のときのゾンビ退治でお互いに抑制が効かなくなり、一晩中、殺し合いをしたほど気の合う友人。
ジジ・ギブソン (じじぎぶそん)
民間の拝み屋会社DACのマシーナリー・メンバー。切り裂き魔の歪空間の能力者。クールな美女。自分を中心に10数mの範囲の空間を歪ませる手の動きだけでスマートに戦う。空間を歪めるので、相手の攻撃はまずあたらない。かまいたちを応用した直接攻撃の裂空流動などもある。
皇 (すめらぎ)
民間の拝み屋会社DACのサイキック・メンバー。降霊術者で守護霊を自身に憑依させることができる。守護霊は霊能者だった祖母と謎の中国人。謎の中国人を憑依させると功夫や気功弾を使える。平時はDAC内の事務的なことを一手に引き受け、房徳のサポートなどもしている。
房徳 (ぼうとく)
民間の拝み屋会社DACのサイキック・メンバー。霊的に高位の僧侶で、DAC本社の実働部隊リーダー。レイクとは女子更衣室覗きの常習者コンビ。なぜか中国の人民服を着ている。体術もこなし、道場では3人相手の組み手も軽くこなし、鳴神らよりも強い。
仁麗龍 (じんれいりゅう)
民間の拝み屋会社DACのサイキック・メンバー。獣人の香蘭と香鈴を従えて活動している。情報収集が中心で、鳴神たちのような戦闘は少ない。
ラスク・クーガ (らすくくーが)
御門総司のボディーガード兼教師。先代の総司にスカウトされた。クーガの剣はあらゆる魔力や法の外にあり無効化するので、ビームや念動さえも斬ることができる。主を探して旅をしている外法闘士で、来留間慎一の『魔神伝』で描かれているビョウドの世界の住人。
沙那 (しゃな)
『魔獣結社』に登場する人物。秘密結社F・Gの魔造人。不浄の地で生贄から魔造獣を造る能力を持つ。部下の魔造人である瑠璃、麻世、美麗は、当初男性型だったが、進化して女性型になった。F・Gの行動指揮者としてDACの鳴神たちの前に何度も現れる。
フォグ・ランゲカンプ (ふぉぐらんげかんぷ)
秘密結社F・Gに参加している異端の人物。「狂気の設計者」の異名を持つ。世界各地で発生した都市の霊障を悪化させる法を使う。東京の霊障悪化もフォグの仕業であった。
榊 (さかき)
日本の裏社会の頂点にある広域暴力団榊組の組長。F・Gに協力して、民間の警備会社で対魔用装甲の開発をしている月光グループを手中に収めた。
集団・組織
デモンズ・アタック・カンパニー (でもんずあたっくかんぱにー)
『魔獣結社』に登場する組織。民間の拝み屋会社で、通称DAC。退魔行を生業とする者たちが登録する世界的組織。40年ほど前に先代の御門総司によって設立された。本部は東京湾の人工島にある房徳寺に置かれているが、神社、教会なども併設されている。魔造人の事件などで警察の依頼を受けることも多い。
未来創世記F・G (ふゅーちゃーじぇねしす)
『魔獣結社』に登場する秘密結社。4人の創造主がトップにいる。魔造獣を生み出すS・Pを意図的に流出させ、世界各地で事件を起こしている。謎のD・Sプロジェクトをスタートさせた。
その他キーワード
風牙 (ふーが)
『魔獣結社』の登場メカ。鳴神ジュンのF・A(能力を増幅する装置)で、可変バイク。優秀なAIを搭載し、鳴神の雷念増幅以外のサポートもこなす。鳴神の「スタンダップ」の指示で人型に変形し、鳴神の背に連結する。整備の事故で記録をロストしかけたため、整備を嫌う。F・Aなので、シンクロを切り換えて別のメンバーの能力を増幅することもできる。
F・A (ふぉーすあんぷ)
民間の拝み屋会社DACのマシーナリー・メンバーの能力を増幅、制御する装置。御門財団がDAC創設の頃に開発した。サイズは能力の種類や出力によって異なり、能力者にフィットするようにカスタマイズされている。鳴神ジュンの風牙は出力を上げるために大型になっている。
魔造人 (でものいど)
『魔獣結社』の用語。霊障の悪い場所で、S・P(魔物を召喚するプログラム)を素体に流すと、素体が攻撃性を持って近くの生贄を襲う魔造獣へと変化する。これをさらに調整・改造を加えることで魔造人になる。東京に魔造獣や魔造人があふれているのは、F・Gの謎の計画の第一段階。
S・P (さもんぷろぐらむ )
『魔獣結社』の用語。金属原子間に魔物を召喚するプログラム。これにより金属は魔獣合金化する。F・Gが極秘に開発していたが、研究者が持ち出し、世間に広く拡散してしまった。そのため、野良の魔造獣が誕生することもある。
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