概要・あらすじ
昭和××年。日本プロレス界は、実力派スターが入り乱れ、大ブームに沸いていた。そんなある日、大相撲の土俵に、謎のマスクマンが出現し、2人の力士をKO。マスクマンは、宇宙仮面SFと名乗り、日本プロレス界への挑戦を宣言して姿を消す。宇宙仮面SFの無法ぶりに、日本プロレス界は挑戦を却下。すると宇宙仮面SFは全日本プロレスの試合に乱入。
卑劣な手段でリング上を暴れまわった。そのとき、タイガー・マスクに瓜二つの覆面レスラーが、さっそうとリングに登場。宇宙仮面SFを退けた覆面レスラーは、初代タイガー・マスクである伊達直人の遺志を継ぎレスラーになったタイガー・マスク二世だった。
登場人物・キャラクター
タイガー・マスク二世 (たいがーますくにせい)
虎の覆面を被るマスクマン。初代タイガー・マスク・伊達直人が寄付を続けていた、孤児院こまどり学園出身。伊達直人の死後、その遺志を継ぎ、プロレスラーになる決意をした。初代同様、悪役レスラー養成所である「虎の穴」出身。必殺技は、タイガー・雪崩地獄やスペース・フライング・タイガー・ドロップなど。 素顔は日の出スポーツ新聞社の記者、亜久竜夫。
宇宙仮面SF (うちゅうかめんえすえふ)
宇宙プロレス連盟に所属する覆面レスラー。日本のプロレス界に挑戦状を叩きつけるために、宇宙プロレス連盟が放った先兵。高度な空中殺法を得意とする。
吸血仮面ザ・バット (きゅうけつかめんざばっと)
宇宙プロレス連盟に所属する覆面レスラー。全身黒づくめで、コウモリのようなスタイルをしている。得意技は噛みつき攻撃で、入れ歯に仕込んだ麻酔薬で相手を眠らせてしまう。その正体は、タイ式ボクシングの重量級チャンピオン・サジェント・ソムキ。
ミスター・フー1号2号 (みすたーふーいちごうにごう)
宇宙プロレス連盟所属の覆面レスラーコンビ。大きく「?」と書かれたマスクを被る。2mの巨体にも拘らず身軽。タイガー・マスク二世&アントニオ猪木組と戦う。覆面の下に凶器を仕込んでおり、頭突き攻撃が最大の武器。その正体は、「双生児のピート」と呼ばれた元・アメリカンフットボールの選手。
アーマン・ハッサン (あーまんはっさん)
アラブの石油王で世界的な大富豪。血と残酷を好む性格で、異常なプロレス好き。宇宙プロレス連盟の黒幕として、日本プロレス界の乗っ取りを企む。
アントニオ猪木 (あんとにおいのき)
日本の代表的なプロレス団体である、新日本プロレス総帥。タイガー・マスク二世とタッグを組んで、宇宙プロレス連盟に立ち向かう。実在の元プロレスラー、アントニオ猪木がモデル。
ヘル・ホークス (へるほーくす)
宇宙プロレス連盟所属の覆面レスラーコンビ。2人ともまったく同じ格好をしており、頭上に生きた鷹を乗せている。訓練された鷹の奇襲攻撃が最大の武器。
アブドーラ・ザ・ブッチャー (あぶどーらざぶっちゃー)
黒人の巨漢プロレスラー。必殺技は手刀で敵の喉を突く「地獄突き」。ホテルの部屋で、吸血仮面ザ・バットに襲われKOされる。お金に汚い面があるが、孤児院への慰問にいくなど、気の優しい男。実在のプロレスラー、アブドーラ・ザ・ブッチャーがモデル。
アイアンガー
『タイガーマスク二世』に登場する虎。鉄の鎧をつけており、タイガー・マスク二世のペット兼練習相手で、用心棒でもある。タイガー・マスク二世がインドで修行しているときに、アイアンガーの傷の手当てをしてやったことがきっかけで仲良くなった。
パタゴニアの老人 (ぱたごにあのろうじん)
タイガー・マスク二世が、南米パタゴニアに修行に行ったときに出会った日本の老人。体術に優れ、タイガーに1年間の修行をつける。また、富士山麓にある格闘技道場、タイガー・ピラミッダーをタイガーに与える。
アブ・サカラ (あぶさから)
タイガー・マスク二世が、エジプト修行で出会った老人。覆面レスラー世界チャンピオン大会の主催者。大会場のピラミッドに保管されていた初代タイガー・マスクの覆面を、亜久竜夫に譲る。
青銅マッスル (せいどうまっする)
宇宙プロレス連盟が送り込んできたプロレスラーで驚異的なタフネスを誇る。死神シルバーとタッグを組み、タイガー・マスク二世&アントニオ猪木チームと戦う。ヒマラヤ地方にすむ、巨大で怪力の種族出身。雪男と間違われて撃たれたときに介抱した少年、ピートを通訳兼マネージャーとしている。
死神シルバー (しにがみしるばー)
宇宙プロレス連盟が送り込んできたプロレスラー。青銅マッスルとタッグを組み、タイガー・マスク二世&アントニオ猪木チームと戦う。南米アマゾンの洞窟にすむ種族出身で、吸血の習慣がある。得意技は噛みつき&吸血攻撃。
エジプタス
宇宙プロレス連盟所属の覆面レスラーコンビ。2mを越える長身で、全身を包帯に包んでいる。頭だと思われていた部分に鋼鉄のハンマーを仕込んでおり、強烈なハンマー頭突きが得意技。
ザ・アイアン・マスク (ざあいあんますく)
宇宙プロレス連盟から派遣された覆面レスラー。南京錠をかけた滑稽な鉄仮面を被った黒人。怪力の持ち主で、コーナーポスト頂上からのスーパー・ハイアングル・パイル・ドライバーが必殺技。その正体は、黒人差別でアメリカ・マット界を追われたキッド・ジャマイカ。
ツターン・カーメン (つたーんかーめん)
アントニオ猪木が企画した世界プロレス・グランプリに、中近東代表として出場した謎の覆面レスラー。殺人的な空手技を得意とする。宇宙プロレス連盟のボス、アーマン・ハッサンではないかと噂されるも不明。
有吉 ミドリ (ありよし みどり)
日の出スポーツ新聞社に勤務している女性。亜久竜夫の同僚で、竜夫に密かに思いを寄せる。また、タイガー・マスク二世の熱烈なファンでもある。
ブラック・タイガー (ぶらっくたいがー)
宇宙プロレス連盟が、日本プロレス界に送り込んできた最後の刺客。肌の黒さと一回り大きい体格の他は、タイガー・マスク二世にそっくりの覆面レスラー。タイガーそっくりの得意技を持つ。
集団・組織
宇宙プロレス連盟 (うちゅうぷろれすれんめい)
『タイガーマスク二世』に登場する組織。アラブの石油王アーマン・ハッサンを総帥とする地下プロレス組織。日本のプロレス界を乗っ取るため、莫大な資金力を背景に、次々と恐ろしいプロレスラーを送り込んでくる。
場所
タイガー・ピラミッダー (たいがーぴらみっだー)
『タイガーマスク二世』に登場する施設。富士山麓の風穴を越えた秘密の場所にある格闘技道場。ピラミッドの形をしている。柔術、空手、拳法、合気道、忍術など、日本のすべての格闘技の故郷であり、パタゴニアの老人からタイガーが受け継いだ。
クレジット
- 原作