タイガーマスク

タイガーマスク

悪役レスラー養成機関「虎の穴」出身の覆面レスラー、タイガー・マスクが、全国の孤児たちのために、「虎の穴」を裏切り、続々と送られてくる刺客レスラーたちと戦う姿を描いたプロレス漫画。梶原一騎原作、作画は辻なおきで両氏の代表作となった。ジャイアント馬場をはじめとする実在のプロレスラーが多数登場するのも特徴。また、1981年には、続編にあたる『タイガー・マスク二世』のアニメとのタイアップで、新日本プロレスに実在のプロレスラー、タイガー・マスクが登場。漫画・アニメに留まらず多方面へ影響を与えた。

正式名称
タイガーマスク
ふりがな
たいがーますく
原作
作画
ジャンル
プロレス
関連商品
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概要・あらすじ

孤児院「ちびっこハウス」で育った伊達直人は、少年の頃、虎のように強くなりたいと施設を飛び出した。悪役レスラー養成機関「虎の穴」にスカウトされた直人は死の特訓を生き残り、タイガー・マスクとしてデビュー。アメリカで黄色い悪魔と呼ばれる悪役レスラーに成長した。1967年、10年ぶりに日本に帰って来た直人は「ちびっこハウス」の借金を肩代わりするが、そのために「虎の穴」への上納金が支払えなくなってしまった。

組織の裏切り者となったタイガー・マスクは、虎の穴から送られてくる刺客と闘い続ける宿命を背負う。

登場人物・キャラクター

伊達 直人 (だて なおと)

悪役レスラー養成機関虎の穴出身の覆面レスラー。孤児院「ちびっこハウス」で育つ。動物園の虎の檻の前で中学生と喧嘩したことで虎の穴のスカウトに見いだされる。地獄の修行に耐え、やがてタイガー・マスクとしてデビュー。アメリカで黄色い悪魔の異名を持つ無類のヒールとなる。日本に戻ると、「ちびっこハウス」が借金で困っていることを知り、肩代わりする。 そのため虎の穴への上納金が支払えず、組織からの刺客に命を狙われ続けることになる。また、「ちびっこハウス」の少年・健太のために、反則技を封印。正義のレスラーとして生まれ変わり、日本全国の孤児のために、試合賞金を寄付し続ける。富士の裾野に孤児たちのために「みなしごランド」を作るのが夢。 必殺技はウルトラ=タイガー=ドロップ、フジヤマ=タイガー=ブリーカー、タイガーV。虎の穴関係者以外にはその正体を明かしておらず、ちびっこハウスを訪ねるときは、ハワイの親類の遺産で資産家となった運動音痴のキザ兄ちゃん・伊達直人を演じる。

ミスターX (みすたーえっくす)

虎の穴の総支配人。片メガネに口ひげを生やし、シルクハットにマントを羽織る英国紳士のような恰好をしている。裏切り者タイガー・マスクの命を絶つため、次々と虎の穴出身のレスラーを連れてくる。タイガーへの刺客がことごとく破れ、ついには「ちびっこハウス」の健太を誘拐し、虎の穴本部にタイガーをおびき出す。 その作戦も結局は失敗し、虎の穴本部は壊滅。幹部たちとヘリコプターで脱出するが、虎の穴最高機関に行けば死刑になるので、幹部たちをピストルで脅し、姿をくらます。

若月 ルリ子 (わかつき るりこ)

孤児院「ちびっこハウス」を兄と一緒に経営する孤児たちの母親代わり。同孤児院で育った伊達直人とは幼馴染。タイガー・マスクの来日と直人の「ちびっこハウス」訪問が同時期だったことなどから、タイガーの正体が直人だと気づく。試合観戦時、タイガーの悪役ぶりに心酔する少年・健太のために、反則をやめてほしいと懇願する。

若月先生 (わかつきせんせい)

若月ルリ子の兄。孤児院「ちびっこハウス」を父親から引き継いで経営する。メガネをかけた優しい人物。

健太 (けんた)

孤児院「ちびっこハウス」に住む。タイガー・マスクに憧れ、その悪役ぶりが好きで自分も反則で人生を渡っていくとうそぶく。若月ルリ子の懇願で、反則技を封印したタイガーを見て、苦しくてもまじめに生きることを学んだ。タイガーが正義のレスラーに転身するきっかけとなった少年。 タイガーとは正反対に運動音痴で苦労知らずに見える伊達直人のことをキザ兄ちゃんと呼び、軽くあしらう。

ブラック=パイソン

覆面レスラー。虎の穴からの第一の刺客。69人のレスラーを病院送りにした世紀の殺し屋と呼ばれる。額にニシキヘビの絵が描かれた黒いマスクをかぶる。来日の際、空港で逃げ出した虎を眼力で制し、また一発のチョップで死に至らしめた。タイガー・マスクと檻の中での時間無制限試合、アフリカン・デス・マッチを闘う。 必殺技は両足で同を締め上げるパイソンじめ。

獣人ゴリラマン (じゅうじんごりらまん)

虎の穴からの第二の刺客。「世紀の獣人」の異名を持つ。超巨体のプロレスラーで、全身毛むくじゃらの怪物。幼いころからマウンテンゴリラに育てられ、言葉を話せない。乗客をフルに乗せた観光バス5台を軽々と引っ張る怪力の持ち主。必殺技はトップロープなどからその巨体を浴びせる、肉弾メガトンおとし。

ジャイアント馬場 (じゃいあんとばば)

力道山亡き後の日本プロレス界をけん引するエース。悪役から正義のレスラーに転身したタイガー・マスクを認め、友情で結ばれる。不幸な子供たちのために覆面=ワールドリーグ戦に参戦したタイガーのために、しまうま男の覆面レスラー、ザ=グレイト=ゼブラに扮して助太刀するなど、陰に日向にタイガーを援護する。 実在のプロレスラー、ジャイアント馬場がモデル。

ミスター=ノー

虎の穴出身のレスラー。覆面=ワールドリーグ戦におけるタイガー・マスクの初戦の相手。目鼻のないのっぺらぼうで、異常ななで肩という人間とは思えない容姿だが、じつは全身がビニールの着ぐるみ。頭部には鉄製の玉が入っており、胸のあたり開けられた「NO」という穴から相手を見たり呼吸していた。

ザ=ドラキュラ

虎の穴出身のレスラー。覆面=ワールドリーグ戦におけるタイガー・マスクの二戦目の相手。全身が針金のような硬い毛で覆われている。得意技は噛みつき攻撃。また、体の針は注射器のようなもので、そこから麻酔薬を注入する。

ザ=スカルスター

虎の穴出身のレスラー。覆面=ワールドリーグ戦におけるタイガー・マスクの三戦目の相手。全身黒タイツに骸骨の絵を描いた怪人。ミスターXによって照明が消されたリング上で、ミスターシャドウと二人一組でタイガーを襲う。その正体はロッキーという名の白人。虎の穴の特訓でタイガーに助けられたことのあるレスラー。

ミスターシャドウ

虎の穴出身のレスラー。覆面=ワールドリーグ戦の参加者。ザ=スカルスターとタイガー・マスクの試合でリング下に潜む。ミスターXによって照明が消されたリング上で、タイガーの足を押さえ、ザ=スカルスターに協力する。試合観戦に来ていた健太が火を起こして明かりにしたため見破られ、作戦は失敗。 その正体はリコという黒人で、虎の穴の特訓でタイガーに助けられたことのあるレスラー。

キングサタン

虎の穴出身のレスラー。覆面=ワールドリーグ戦におけるタイガー・マスクの四戦目の相手。悪魔をかたどった恐ろしいマスクをしたレスラーだが、タイガーの猛攻に手も足も出ず、あっさり倒される。正体は虎の穴の鬼コーチ。

ザ=ゴールデンマスク

虎の穴出身のレスラー。覆面=ワールドリーグ戦におけるタイガー・マスクの五戦目の相手。不気味に笑ったような黄金仮面が特徴で、敵の目を眩ませる怪光線を発する。また、鉄の牙での噛みつき攻撃も得意技。タ両者リングアウトでタイガーと引き分けた。

ザ=ライオンマン

虎の穴出身のレスラー。覆面=ワールドリーグ戦の優勝候補。ザ=エジプトミイラと組んで、タイガー・マスク&ザ=グレイト=ゼブラチームと闘う。大人20人と綱引きをしても圧勝するほどの怪力。ベアハッグが得意技。その正体は虎の穴の鬼コーチたちの総監督。

ザ=グレイト=ゼブラ

シマウマ模様の全身タイツとマスクに身を包むレスラー。2mを越える長身。アフリカのレスラーで、売名のためにいきなり覆面=ワールドリーグ戦に参戦。タイガー・マスクとタッグを組み、ザ=ライオンマン&ザ=エジプトミイラチームと闘う。反則自由というルールの中でも、あくまでフェアプレイを貫く。 ザ=ライオンマンとも力負けせず、技でも一枚上手をゆく実力者。その正体は、ジャイアント馬場。タイガーが希望の家の子供たちのために覆面=ワールドリーグ戦に参戦したことを知って、正体を隠して現れた。

ザ=エジプトミイラ

『タイガーマスク』虎の穴出身のレスラー。覆面=ワールドリーグ戦の参加者。ザ=ライオンマンと組んで、タイガー・マスク&ザ=グレイト=ゼブラチームと闘う。全身包帯姿のミイラのようなレスラーで、胸を叩いて眠り薬の粉を振り撒く。その正体は虎の穴で汚い反則技を専門に教えていたコーチ。

スター=アポロン

「南米の血まみれの星」の異名を持つプロレスラー、アポロン兄弟の兄。スーツとネクタイを身に着け、弟とは対照的に礼儀正しい。茶道や絵画に理解を示し、芸術的なプロレスを目指す紳士。逆立ち状態から足で相手を投げ飛ばす「逆立ち投げアルゼンチンバスター」や、空手チョップを真剣白刃どりのように受け止める「真空キャッチ」など、2000種類の技を持つ天才。

ウルサス=アポロン

「南米の血まみれの星」の異名を持つプロレスラー、アポロン兄弟の弟。髭面に毛むくじゃらで、いかにも豪傑然とした巨漢。勝敗よりも反則で相手を痛めつけることを生きがいとする。タイガー・マスクの必殺技ウルトラ・タイガー・ドロップの最初の犠牲者となった。

ミスター・? (みすたー・くえすちょん)

全身を白いぶかぶかの布に包み、胸に「?」のマークを描く覆面レスラー。頭にターバンを巻く。国籍、名前、すべてが謎のまぼろしのレスラーだが、世界ランキング4位という実力を買われ、全アジア王座決定戦にゲスト参加。タイガー・マスクと闘い、その必殺技ウルトラ=タイガー=ドロップをあっさり破る。 その正体はインドの太陽王と謳われた、1920年代の世界最強の男グレイト=ズマ。反則だらけのプロレス界の現状や、こけおどしの覆面レスラーの増加を憂い、タイガーを懲らしめるために全アジア王座決定戦に参加していた。

ミスター=シン

全アジア王座決定戦インド代表のプロレスラー。ミスター・?の弟子。がっしりとした体格で、怪力世界一といわれるブルーノ・サンマルチノをはるかにしのぐ力を持つ。頭髪・体毛をつるつるに剃っているが、試合時間が延びるにつれ、全身に毛が生えていく。少年の頃、ヒマラヤの山中でうろついていたところをミスター・?に拾われ、プロレスラーに仕込まれた。 ヒマラヤの雪男だという説がある。

大木 金太郎 (おおき きんたろう)

日本プロレス所属のレスラー。タイガー・マスクのよき先輩。全アジア王座決定戦では母国・韓国代表として参加。ホテルでふざけてタイガー・マスクの覆面を被っていた時にミスター・?に襲われ、頭突きを食らわせる。この一件が、タイガーの頭突きを異常に警戒したミスター・?の隙を生み、タイガーに勝利をもたらす。 必殺技は一本足原爆頭つき。実在の同名プロレスラーがモデル。

赤き死の仮面 (あかきしのかめん)

虎の穴出身のレスラー。全身真っ赤な衣装に身を包み、悪魔の顔をした覆面を被る。かみつき攻撃で世界を制したフレッド・ブラッシーを上回る吸血鬼。2000種類の反則技を使いこなす史上最大の反則魔で興行に参加するプロレスラーをすべて病院送りにするという死の使い。タイガー・マスク抹殺のために虎の穴が送り込んだ切り札だったが、その使命に失敗し、死刑に処せられる。

ミスター=カミカゼ

フランス・パリの地下プロレス界の帝王。日の丸と「神風」と書かれた白覆面を被る空手の達人。恋人の兄でもある親友を空手試合で殺してしまい、傷心のためパリへやってきたところを、虎の穴に誘われ、地下プロレスに身を投じる。反則技で痛めつけられていたところを止めに入った妻が相手レスラーに殺され、以来、非情の男となった。 タイガー・マスクと闘い、必殺技フジヤマ=タイガー=ブリーカーに敗れる。

ブラックV (ぶらっくぶい)

額にVの字が書かれた黒いマスクを被る覆面レスラーで黒人。黒い魔神の異名を持つ黒人レスラー・ボボ=ブラジルの弟子で、ブラジルの白人レスラーへの恨みを晴らすために、幼いころからプロレスを仕込まれた。ブラジルよりも固い石頭と、あらゆる関節技が効かないゴムのように柔らかい体が武器。 タイガー・マスクに敗れたブラジルの復讐のために来日。必殺技は回転しながら空中を飛んで頭突きするV式ミサイルヘッドバット。

ザ=コンビクト

『タイガーマスク』に登場するレスラー。囚人服にすっぽりと身を包んだマスクマン。身長2m11cmの巨人。第12回ワールドリーグ戦(1970年)参戦のため来日。かみつきの反則技で有名なフレッド=ブラッシーがマネージャー。その怪力を生かした力技が得意で必殺技はベアハッグ。タイガー・マスクが所有する覆面世界チャンピオンのタイトルを懸けて、チェーン=デス=マッチを闘う。 実在の覆面レスラー、ザ・コンビクトがモデル。

ミラクル3 (みらくるすりー)

虎の穴出身のプロレスラー。全身黒ずくめで、胸に「MIRACLE 3」の文字を書くマスクマン。技・力・反則の三拍子が揃った奇跡のレスラーという意味。得意技はロメロ=スペシャル。タイガー・マスクの必殺技フジヤマ=タイガー=ブリーカーを破り、覆面王座を奪取するがのちに新必殺技タイガーVに敗れる。 実は技の旨い男、怪力男、反則魔の3人組で、リング下で入れ替わっていた。

ザ=ピラニアン

タイガー・マスクの覆面世界チャンピオンタイトルを狙ってやってきたマスクマンの一人。南米アマゾン出身。ピラニアをかたどったマスクとボディスーツを着用する。タイガーとプール=デス=マッチを闘い、代々木プールにピラニアを放ち、タイガーを苦しめた。その正体は吸血鬼・フレッド=ブラッシーを上回るかみつき魔としてアメリカで恐れられたアイアン=タスク。

デビル=スパイダー

タイガー・マスクの覆面世界チャンピオンのタイトルを狙ってやってきたマスクマンの一人。ヨーロッパ最強の覆面レスラーを名乗る。蜘蛛の怪物のような姿をしたレスラー。タイガーと蜘蛛の巣のような糸が張られたマットを使用したスパイダー=ネスト=デス=マッチを闘う。その正体はサーカス出身のアメリカのレスラー、キロ=マレー。

バイキング=キッド

タイガー・マスクの覆面世界チャンピオンのタイトルを狙ってやってきたマスクマンの一人。「ノルウェーの海賊王」の異名を持ち、ドクロが描かれたマスクをする。タイガーと海上に設置された特設リングで闘う。正体は不明だが、ノルウェーの元水夫らしい。

ゴルゴダ=クロス

タイガー・マスクの覆面世界チャンピオンのタイトルを狙ってやってきたマスクマンの一人。十字架をかたどったボディス-ツを着用する。ゴルゴダの丘でイエス・キリストを十字架にかけたように、この世の正義を滅ぼすという。鉄条網のロープと釘だらけの巨大十字架をマット上に置いたゴルゴダ=クロス=デス=マッチでタイガーと闘う。 その正体はアメリカ13州で出場禁止処分になっている反則魔ハンマー=ジャック。

ジキル=アンド=ハイド

タイガー・マスクの覆面世界チャンピオンのタイトルを狙ってやってきたマスクマンの一人。リング上では正統派のストロング・スタイルだが、場外では反則魔という二重人格のファイトを行う。その正体は、セントルイスの正統派プロレスラー、デューク=シャープ。フェアプレイを信条とし、反則が使えない鬱憤をマスクマンとして発散していた。

ユニバーサル=マスク

タイガー・マスクの覆面世界チャンピオンのタイトルを狙ってやってきたマスクマンの一人。宇宙の果てからやってきたと自称する怪人。タイガーとワイヤー(金網)=デス=マッチを闘う。ドロップキックやサマーソルト=キックなどの空中殺法が得意技。その正体はドイツ出身の体操選手、マーク=ストロハイム。

にせタイガー

姿かたちがそっくりのタイガー・マスクの偽物。鋼鉄製の牙を仕込むなど、ニューヨークで反則の限りを尽くし、タイガーの評判を落とす。本物のタイガーとラスベガスで、マットのマス目から様々な凶器が飛び出すギャンブル・デスマッチを闘う。その正体は、虎の穴の二年先輩で仲が良かったキム。 虎の穴の策略で、タイガーの栄光や人気を奪うために大悪役を演じていた。

集団・組織

ちびっこハウス

タイガー・マスクこと伊達直人が少年期を過ごした孤児院。若月先生とその妹ルリ子が経営する。借金のかたに土地を取られそうになっていたところを直人に救われる。以降も直人の寄付金でカラーテレビを買ったり、プールを作ったりと次第に環境が良くなっていく。子どもたちはスポーツカーで乗り付け、プレゼントをくれるキザでおっちょこちょいの直人を慕う。

虎の穴 (とらのあな)

『タイガーマスク』に登場する組織。完全なる悪役レスラーを育てる地下道場で、全世界から子供を集めては猛特訓させている。本部はアルプスの山中にあり、魔神像と呼ばれるしっぽが蛇で翼の生えた虎の巨像がシンボル。重油のプールを泳ぐ、ワニやライオンと闘う、つり橋からの長時間逆さづりなど、あまりの厳しさに多くが修行中に命を落とし、虎の穴を無事卒業できるレスラーはほんの一握りである。 虎の穴出身のレスラーは、試合賞金の50%を組織に納めるという鉄の掟があり、これに違反すると、世界中の虎の穴出身の悪役レスラーが敵にまわり、裏切り者が死ぬまで許されない。

場所

希望の家 (きぼうのいえ)

『タイガーマスク』に登場する施設。第10回ワールド=リーグ戦興行の地方巡業でタイガー・マスクが訪れた養護施設。盲目の少女・ちずるや過酷な農作業をする少年を見て、タイガーは自分の「ちびっこハウス」への寄付が自己満足に過ぎないと痛感。全国の孤児のためにお金がもっと必要だと考えたタイガーの、覆面=ワールドリーグ戦参加のきっかけになった。 覆面=ワールドリーグ戦に優勝したタイガーからの寄付で、ちずるの目は治り、施設も改善された。

イベント・出来事

覆面ワールド=リーグ戦 (ふくめんわーるどりーぐせん)

『タイガーマスク』に登場するプロレスリーグ戦。優勝賞金は10万ドルで反則技は自由という特殊ルール。虎の穴出身の覆面怪奇レスラーたちを集めたリーグ戦で、タイガー・マスクを殺すために開催された。ちびっこハウスだけではなく、日本中の孤児たちのために10万ドルを役立てたいと考え、タイガー・マスクも参戦。 日本プロレス主催のワールド=リーグ戦の途中だったため、ジャイアント馬場は激怒。タイガーと馬場の友情は途絶える。のちに事情を知った馬場は、覆面レスラー、ザ=グレイト=ゼブラとして覆面ワールド=リーグ戦に参加。タイガーを援護射撃する。

その他キーワード

みなしごランド

『タイガーマスク』の用語。主人公タイガー・マスクの夢であり目標。全国の孤児のために、富士の裾野に用意しようとしていた一大レジャーランド。遊園地の設備の他に、お父さん、お母さん役をやってくれる人を集めて町をつくり、孤児たちが家庭的なムードを味わえるようなシステムを計画していた。計画はとん挫し、シンボルとなるタイガー・マスクの像だけが造られていたが、ミラクル3との対戦を控え、秘密の特訓上に改造された。

ウルトラ=タイガー=ドロップ

『タイガーマスク』に登場する必殺技。ジャイアント馬場の命名。突進してくる相手を肩に乗せ、そのまま後ずさりしてロープ最上段まで登り、そこからマットに相手を叩きつける。本格的に「技のプロレス」を目指したタイガー・マスクが北海道大雪山に籠って身に着けた最初の必殺技。スロープを転がり落ちる巨大な雪玉を突進してくる敵に見立て、雪の中=またぐらに強引に入る特訓をした。 また、雪山で襲い掛かってきたヒグマを練習台に技の仕上げを行った。全アジア王座決定戦でミスター「?」に破られる。

フジヤマ=タイガー=ブリーカー

『タイガーマスク』に登場するタイガー・マスク第二の必殺技。相手を巴投げでほうり上げたあと、すばやく体を180度回転。相手の背中を蹴り、空中に何度もほうり上げた後、いきなり立ち上がり、頭で受け止めて背骨折りを極める。タイガーが、フランスの地下プロレスに身を投じていたときに考案した。ミラクル3がタイガーの頭に手で着地する方法でこれを破った。

タイガーV (たいがーぶい)

『タイガーマスク』に登場するタイガー・マスク第三の必殺技。突進してきた相手をロープを背にブリッジでかわし、その足を掴んだまま場外へ脳天から落とす。富士の裾野で突進してくる車をかわす特訓をして身に着けた。

アニメ

タイガーマスク

孤児院ちびっ子ハウスで育った青年伊達直人は、悪役レスラーを養成する組織虎の穴で鍛え上げられ、タイガーマスクという覆面レスラーになった。しかし、経営難に苦しむちびっ子ハウスを助けるために、その50%を組... 関連ページ:タイガーマスク

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