概要・あらすじ
現代日本に生きる橘亜理沙は、一般企業に勤めるごくふつうのOL。しかし、後輩の女子社員につきまとっていたストーカーを警察に突き出したことで、そのストーカーに逆恨みされ、殺害されてしまう。その後、亜理沙は神を名乗る存在と出会い、さまざまなチートスキルを付与された上で、異世界にあるクボォーク王国の王女アリサとして転生を遂げる。
スキルがある上に、王族に生まれたことでイージーモードだと喜んだのもつかの間、クボォーク王国は貧しく、魔法がある代わりに文明レベルは中世ほど、不作に見舞われれば王族ですら食事に窮するような状態だった。さらに、アリサは両親からは「忌み子」として距離を置かれており、ほかの王子たちと比べて教育もまともに受けられないような環境にあった。
アリサは自分の能力や前世の知識などを隠しながら、なんとか異世界で上手く過ごしていくために奮闘し始める。
登場人物・キャラクター
アリサ
クボォーク王国の王女。北欧系の顔立ちに紫色の髪を持つ。前世は現代世界の日本人・橘亜理沙で、ごく普通のOLとして一般企業に勤めていた。後輩の女子社員につきまとっていたストーカーを警察に突き出したことで、そのストーカーから逆恨みされ、殺害されてしまう。その後、クボォーク王国の王女として転生する。転生時に「全力全開(オーバー・ブースト)」や「不撓不屈(ネバー・ギブアップ)」など、強力なチートスキルを付与されている。 しかし、物語の冒頭では生まれてすぐということもあり、スキルを発揮する場面はほとんどない。また、周囲の大人たちに不自然な印象などを与えないよう、前世の知識を持っていることも隠して、年齢相応の子供を演じようとしている。そのために歯がゆい思いをすることもしばしば。 特に、国内がたびたび不作に見舞われているために食事が貧しいことを不満に思っており、リリを通して使用人たちに現代日本の農業知識などを伝えようとし始める。また、幼い兄王子たちに取り入って、家庭教師の授業を盗み聞きしたり、城内のことを調べ始めてもいる。なぜかほかの兄弟たちとは異なる紫色の髪色を持って生まれてきたため、父親たちからは「忌み子」として距離を置かれており、ほかの兄弟とは違う離れに住まわされている。
リリ
アリサの世話係の乳母。北欧系の顔立ちの人間が多いクボォーク王国の人間ではあるが、他国の人間とのハーフであるらしく、黒髪でどことなく日本人風の顔立ち。アリサの教育係も兼ねているらしく、アリサに国内のことを聞かれては教えている。細かいことにはあまり頓着しない性格らしく、アリサが時折日本語の単語を使って話すのも、「自分で勝手に言葉を作っている」と思い込んでいる様子。
クボォーク国王 (くぼぉーくこくおう)
クボォーク王国の国王であり、アリサの父親に当たる人物。金髪碧眼の持ち主で、年齢は30歳前後。アリサから見ても「いかにも王様って感じの美男子」という風貌の持ち主。王城の地下にある「都市核(シティ・コア)」という物体を代々継承しており、「都市核」を使って人智を超越したさまざまな能力を振るうことができる人物。忌み子として生まれてきたアリサは、自分や王妃、またほかの王子たちからも遠ざけようとしている。 しかし、内心ではそれを「国に伝わる古い因習」だとも思っており、心苦しくも感じている。
クレジット
- 原作
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愛七 ひろ
- キャラクター原案
-
shri