概要・あらすじ
繁栄を謳歌し、人々が天への感謝を忘れた時代。突如現れるようになった悪魔獣によって、人々の生活は脅かされていた。そこに現れた2人のヒーロー、天空特警アヴァロンと美少女天使パレストリーナは、噛み合わないながらも共に悪魔獣を撃退し、何とか平和を守っていた。しかし魔徒と呼ばれる知性を持った悪魔の登場により、ヒーローたちの戦いは激化していく。
登場人物・キャラクター
瀬守 源路 (せがみ げんじ)
短く刈り込んだ茶髪に、鋭い目つきのいわゆる不良少年。生活態度も悪く、制服の着崩しに遅刻や早退も当たり前、果てはケンカも日常茶飯事で、中学生の頃に高校生50名を半殺しにしたという伝説を持つ。実際はとてつもなく真面目な性格の持ち主で、不良のレッテルをどうにか返上したいと考えている。偶然、悪魔獣に襲われている少女を助けたことから、天使に変身する力を授かり、天空特警アヴァロンとなって戦う。
天空特警アヴァロン (てんくうとっけいあゔぁろん)
瀬守源路が天使に変身した姿。全身を覆う黒いスーツに幾何学的な形状の白い装甲をまとったコスチュームが特徴。武器は一切使わず、格闘術で悪魔獣を圧倒する。変身アイテムは腕時計型で、「吼臨(こうりん)」の掛け声と共に変身する。変身中は源路の本来の性格が出るため、真面目で正義感が強い性格になり、口調もやや堅苦しい。
湖奈川 美月 (こながわ みつき)
瀬守源路が通う名門私立高校で生徒会長を務める女生徒。不良の源路にも臆することなく、清廉潔白を絵に描いたような人物。だが、それは国内有数の大財閥の本家に跡取りとして生まれたという生い立ちから来る責任感によるもので、本心ではそれを重荷に感じており、もっと気楽にハメを外して青春を謳歌したいと思っている。偶然、悪魔獣に襲われている猫を助けたことから、天使に変身する力を授かり、美少女天使パレストリーナとなって戦う。
美少女天使パレストリーナ (びしょうじょてんしぱれすとりーな)
湖奈川美月が天使に変身した姿。白に赤いラインの入ったスカート丈の短いワンピーススーツに、羽根の付いたマントを羽織ったコスチュームが特徴。槍を武器にして悪魔獣と戦う。変身アイテムはブレスレット風の装飾品で、「エンジェルパレス アドベンド」の掛け声と共に変身する。マスクの類は一切つけていないが、特殊な魔法が掛かっており、誰もその正体が美月だと認識できなくなっている。 元々アイドルに憧れを持っていたため、変身中はとにかく派手で注目を集める言動や戦闘方法を好む。
天眼 アリタ (てんげん ありた)
瀬守源路及び天空特警アヴァロンのパートナーとなる人物。見た目は人間の少女のような姿で、ツインテールが特徴。周囲には源路の妹ということにしてある。街に現れた悪魔獣に襲われている際、源路に助けられ、それがきっかけで源路がアヴァロンに選ばれたと語る。神宮ライとはお互いに面識がある。
神宮 ライ (じんぐう らい)
湖奈川美月及び美少女天使パレストリーナのパートナーとなるキャラクター。見た目は猫そのものだが、人語を話す。美月とは、パレストリーナに変身する前から面識があり、悪魔獣に襲われているところを助けられる。変身してはっちゃける美月を見て、神が人選を間違えたのではないかと苦悶している。天眼アリタとはお互いに面識がある。
黒翼のファルコ (こくよくのふぁるこ)
悪魔獣を従える悪魔の上位存在、魔徒の一人。逆立てた髪を持つ若い青年の姿で、二つ名の通り、黒い羽根のようなものをまとっている。その羽根からは悪魔獣を呼び出すことができ、物量でヒーローを圧倒した。天空特警アヴァロンと美少女天使パレストリーナを「この時代の天使たち」と呼び、天使と悪魔の対立の真相を知るようなそぶりを見せる。
黒髪のアトラ (こくはつのあとら)
悪魔獣を従える悪魔の上位存在、魔徒の一人。二つ名の通り、黒い長髪を持つ妖艶な女性の姿をしている。人間に絶望を与えるため、美少女天使パレストリーナの正体であるとは知らずに、大財閥の跡取りである湖奈川美月を拉致しようとした。左半身と局部をわずかに装甲で隠すだけの過激な外見で、初見で美月や天空特警アヴァロンに痴女呼ばわりされた。 本人もその格好に思うところはあるようだが、せめて人前に出ても恥ずかしくないプロポーションを維持するためさまざまな努力をしているという。
黒腕の京武 (こくわんのけいぶ)
悪魔獣を従える悪魔の上位存在、魔徒の一人。筋骨隆々の肉体が特徴。テレビスタジオに乗り込み、放送を介してヒーローたちに真っ向勝負を挑んだ異色の悪魔。勝負に応じた天空特警アヴァロンの渾身の一撃にも耐え、そのうえ反撃で圧倒するなど驚異の戦闘力を誇る。台詞の横文字がひらがなで表現されたり、宣戦布告の台詞を間違える、一般的な英単語の意味を知らないなど、知性の方には少々難がある様子。
太東 れいか (たいとう れいか)
湖奈川美月のクラスメイトの女生徒。黒髪のアトラに学校が襲撃された際、瀬守源路に助けてもらったことをきっかけに好意を寄せ、そのお礼を理由にデートに誘う。美月いわく、素直でおしとやか、でもちょっと臆病で恥ずかしがり屋とのこと。ぶっきらぼうな対応をする源路に対し、強引とも取れるアプローチを繰り返すなど芯は強い。
銃装天女オラクルリーファ (じゅうそうてんにょおらくるりーふぁ)
チャイナドレス風の衣装に修道士のベール、狐の面をかぶったコスチュームで現れ、二丁拳銃を武器とする。決め台詞は「影よ、闇に還れ(ダスト・トゥ・ダスト)」。
阿空 陽志 (あくう はるし)
瀬守源路たちの通う高校に編入してきた青年で、正体は黒翼のファルコが人間に擬態した姿。人の本質を鋭く見抜く観察眼を持っており、人間の心理を詳しく知るためのサンプルとして源路に近づく。なお、黒髪のアトラと黒腕の京武もそれぞれ姉の蘭(らん)、兄の武(たけし)として一緒に暮らしている。
悪魔皇アプラント (でものーしすあぷらんと)
黒翼のファルコ、黒髪のアトラ、黒腕の京武がひとつの姿に収束した悪魔。人々の心に疑心暗鬼を植えつけた後、天空特警アヴァロン、美少女天使パレストリーナ、銃装天女オラクルリーファとの最終決戦に挑むように登場した。1対1の戦闘でパレストリーナを軽くいなすほど高い戦闘力を誇る。
その他キーワード
悪魔獣 (でものいず)
人が天を忘れた時に現れるという化物。姿形や大きさは個体によってさまざまだが、共通して黒い体と岩のような甲皮を持つことが挙げられる。通常の人間では到底太刀打ちできない硬い装甲と電柱を片手でへし折るほどの力を持つ。言語を話すほどの知能はない。
天使 (てんし)
悪魔獣と対立する正義のヒーローの呼称。人々が天を忘れた時に悪魔が現れ、それに対峙する力として神が地上に御使いを送るとされており、その御使いが「天使」と呼ばれる。
悪徒 (でものいあ)
悪魔獣を従える上位存在。人型で言語を話すほどの知性を持った悪魔。それぞれに「黒～」という二つ名を持っており、それに応じた能力と特色を持っている。
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