デュラララ!!

デュラララ!!

池袋を舞台に、都市伝説になっている存在と交流したり、カラーギャングの抗争へと巻き込まれていく、ごく普通の高校生の姿を描いた物語。成田良悟の小説『デュラララ!!』のコミカライズ作品で、この漫画版では原作小説の1巻のストーリーが描かれている。「月刊Gファンタジー」2009年7月号から2011年5月号にかけて掲載された。

正式名称
デュラララ!!
ふりがな
でゅららら
原作者
成田 良悟
作画
ジャンル
日常
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概要・あらすじ

竜ヶ峰帝人は友人である紀田正臣に誘われて、東京は池袋にある私立来良学園に入学することになった。初めての東京、そして池袋を正臣に案内されていた帝人は、その途中で伝説の存在とされる不吉な「首なしライダー」を目撃してしまう。しかし、非日常に憧れていた帝人は、その出会いに胸を躍らせるのだった。

登場人物・キャラクター

竜ヶ峰 帝人 (りゅうがみね みかど)

私立来良学園に通う高校1年生の男子。クラスは1-Aでクラス委員を務めている。小学校の同級生だった紀田正臣に誘われて池袋の高校に進学し、一人暮らしをしている。初めての東京に憧れを抱く、ごく普通の少年だが、内心では常に「非日常」的な出来事を追い求めている。「竜ヶ峰」という苗字をからかわれてしまうことが多く、自己紹介が苦手。 チャットネームは「田中太郎」。

紀田 正臣 (きだ まさおみ)

私立来良学園に通う高校1年生の男子。クラスは1-B。竜ヶ峰帝人とは小学校の同級生で仲が良い。東京への転校後もチャットなどで交流を続けており、帝人に東京の高校への進学を勧めた。茶髪にピアスという容姿で、女性を見かけるとすぐに声をかける、軟派な性格をしている。池袋には知り合いが多い。ギャグが寒いのが特徴。

園原 杏里 (そのはら あんり)

私立来良学園に通う高校1年生の女子。クラスは1-Aでクラス委員をしている。黒髪のおかっぱに眼鏡をかけ、内向的で目立たない地味な性格だが、独特の雰囲気を持っている。人付き合いが苦手ということもあり、中学の頃からイジメの対象になっていた。張間美香とは中学からの友達で、よくイジメから助けてもらっていた。

張間 美香 (はりま みか)

私立来良学園に通う高校1年生の女子。クラスは1-A。園原杏里とは中学からの友達。裕福な家に育った成績優秀な女の子だが、惚れやすいうえに、ストーキング癖がある。受験会場で隣り合わせた矢霧誠二に一目惚れし、彼の家に通い続けた。その後、チンピラにからまれていたところを誠二に助けられ、運命の相手と確信。以後、ストーカーじみた付きまといをしていたが、入学式前日にはっきりと交際を断られ、「傷心旅行に行く」というメールを最後に、行方が分からなくなっている。

矢霧 誠二 (やぎり せいじ)

私立来良学園に通う高校1年生の男子。クラスは1-A。矢霧波江の弟で、波江からは姉弟の関係を越えた愛情を向けられている。幼い頃に叔父の家で見せられた「デュラハン」の首に恋心を抱き、狂気的な愛情を持っていた。街でチンピラに絡まれていた張間美香を助けて、美香にストーキングされてしまうが、入学式前日に、はっきりと彼女の想いを断っている。

矢霧 波江 (やぎり なみえ)

矢霧誠二の姉で、矢霧製薬の第六開発研究部の主任を務める女性。弟の誠二を恋愛対象として狂愛しており、彼を守るためなら手段を選ばない。幼い誠二に「デュラハン」の首を見せてしまったことを後悔しており、首に対して異常な嫉妬心を燃やしている。

セルティ・ストゥルルソン (せるてぃすとぅるるそん)

猫耳型のヘルメットを被り、黒のラバースーツに黒いバイクに乗っている女性。「黒バイク」と呼ばれ、池袋では生きた都市伝説となっている。正体は「デュラハン」という神話上の存在で、20年前に頭部を失い、各地を彷徨っていた。微かな首の気配を感じ取り、姿を変えて日本へと辿り着いた。頭部がないため話すことはできないが、聴覚や視覚は存在しており、パソコンや携帯に文字を打ち込んで意思の疎通をはかれる。 現在は岸谷新羅と暮らしている。チャットネームは「セットン」。

岸谷 新羅 (きしたに しんら)

闇医者を生業としている男性。黒縁の眼鏡をかけ、常に白衣を着用している。幼い頃にセルティ・ストゥルルソンに出会い、医師である父親とともにセルティの解剖を行った。それ以来、セルティと同居しており、異性として彼女に好意を抱いている。四文字熟語を好んで使用する。

折原 臨也 (おりはら いざや)

情報屋を営む23歳の男性。紀田正臣の知り合い。常にファー付きの黒いコートと黒いパンツを着用している快楽主義者。人が好きで全人類を愛していると公言しているが、平和島静雄とは犬猿の仲。嫌がらせの意味を込めて静雄を「シズちゃん」と呼んでいる。普段は新宿を根城にしている。

平和島 静雄 (へいわじま しずお)

金髪にサングラスをかけ、バーテンダーの服を着用している長身の男性。紀田正臣いわく、敵に回してはいけない人物。コンビニのごみ箱を片手で投げつけたり、道路標識を引き抜いて振り回すなど、かなりの怪力の持ち主。折原臨也とは学生時代から折り合いが悪かった。数年前に起こったとある出来事のせいで、臨也を恨みを抱くようになった。

門田 京平 (かどた きょうへい)

紀田正臣の知り合いの男性。長身でオールバックの髪形をしているが、普段は帽子を着用している。以前、門田京平がリーダーを務めていたグループに所属していた遊馬崎ウォーカー、狩沢絵理華、渡草三郎とは、現在でもつるんでいる。現在はカラーギャング「ダラーズ」に所属している。

遊馬崎 ウォーカー (ゆまさき うぉーかー)

紀田正臣の知り合いで、糸目の男性。電撃文庫を含め多数のマンガを愛読しており、狩沢絵理華とは趣味が合うため、2人で連れ立って書店へ出向くこともある。語尾に「~ス」を付ける話し方が特徴。現在はカラーギャング「ダラーズ」に所属している。

狩沢 絵理華 (かりさわ えりか)

紀田正臣の知り合いの女性。黒い帽子に黒いワンピース、黒い靴といういで立ち。遊馬崎ウォーカーと同じマンガの愛読者で、ウォーカーとはいつもマンガの話で盛り上がっている。門田京平を「ドタチン」と呼んでいる。現在はカラーギャング「ダラーズ」に所属している。

渡草 三郎 (とぐさ さぶろう)

門田京平らとつるんでいる男性。真ん中わけの髪を肩まで伸ばしている。京平らとつるむ時はワゴン車の運転手役を務めており、以前遊馬崎ウォーカーと狩沢絵理華に、車の中でガソリンをまかれそうになったことがある。現在はカラーギャング「ダラーズ」に所属している。

サイモン・ブレジネフ (さいもんぶれじねふ)

ロシア系の黒人で、池袋にあるロシア人が経営する寿司屋で客引きをしている男性。紀田正臣の知り合い。大柄で筋骨隆々な体格をしており、片手で大人の男性を持ち上げられるほどの怪力の持ち主。正臣いわく、温厚だが、敵に回してはいけない人物とのこと。

集団・組織

ダラーズ

池袋で勢力を拡大し続けている、正体不明のカラーギャングの名称。構成員が多く、周囲からは危険な団体だと認識されている。配下の集団には、小さな縦社会を形成している者も存在するが、リーダーに会った者はいない。

クレジット

原作

キャラクターデザイン

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