ドラゴンクエストモンスターズ+

ドラゴンクエストモンスターズ+

ゲームソフト「ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド」の設定を元に描かれた作品。登場人物やストーリーは本作『ドラゴンクエストモンスターズ+』オリジナルで、他の「ドラゴンクエスト」シリーズでおなじみの舞台や設定なども反映された、独自の展開が楽しめる。「少年ガンガン」2000年4月号から2003年2月号にかけて連載された。

正式名称
ドラゴンクエストモンスターズ+
ふりがな
どらごんくえすともんすたーず ぷらす
作者
ジャンル
バトル
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概要・あらすじ

勇者に憧れる少年のクリオは、ある日わたぼうに連れられてタイジュの国を訪れる。そこで目にしたのは、モンスターマスターテリーが姿を消して以来すっかり力を失ったタイジュの国と、そこへ侵攻するモンスターたちの姿だった。クリオはタイジュの国を救うため、自らもモンスターマスターになり、テリーを探し出すことを決意する。

登場人物・キャラクター

クリオ

勇者に憧れている少年。いつも近くの森で最も弱いモンスターであるスライムを罠にかけてはいじめている。手先が器用でお手製の勇者の衣装と図工で作った勇者の剣を持っているが、いずれも完成度が高い。ある日突然現れたわたぼうに、モンスターマスターになるためにタイジュの国へ連れていかれる。

テリー

クリオの前にわたぼうがタイジュの国へ連れてきたモンスターマスター。モンスターマスターを既に極めた存在で、その力はモンスターじいさんをもしのぐほど。究極の配合の末に、とうとう魔神を生み出し、その魔神の力に触れてから行方不明となった。

わたぼう

タイジュの国の精霊。その存在を邪魔だと考えたテリーによって封印されており、その力は時間が経つにつれ弱まっている。封印されているなか、余った力を使いクリオを最高のモンスターマスターにするためにクリオの家に突然現れた。モンスターマスターを「勇者よりカッコいい職業」とクリオに伝えて、その気にさせるなど人を扱うのが上手い。

タマミ

タイジュの国でモンスターのタマゴを鑑定するタマゴ鑑定士。タマゴを見れば、孵化する前からどんなモンスターが生まれるか鑑定することができる。わたぼうが連れてきたテリーやクリオ、カレキの国から来たディノにただならぬ関心を抱くなど少々ショタコンの気がある。

モンスターじいさん

タイジュの国にてモンスターの配合を行う配合師。モンスターマスターとしての実力も高く、連れているメンバーはローズバトラー、しんりゅう、ゴールデンスライム。いずれも相当な力を持つモンスターで、りゅうおうをして「分が悪い」と言わしめたほど。

マチコ

タイジュの国のモンスターマスター。露出度の高い服装とグラマラスなボディーで「セクシャルアイドル」として人々に知られている。無抵抗の相手をいじめるのが好きで、敵モンスターの動きを封じてからの攻撃を得意としている。

チーサン

タイジュの国のモンスターマスター。謎の注目新人モンスターマスターで、自分の正体を隠すように顔には包帯を巻いている。自分のモンスターには苦手な属性をしっかり克服する配合をしているなどぬかりがない実力者だったが、クリオが来てからはモンスターマスターをやめた。

タイジュの国王 (たいじゅのこくおう)

タイジュの国の王様。王様といっても偉そうな雰囲気はなく、非常にノリが良くフレンドリー。しかし、プリオに対しては今までの失敗からか厳しく接し、投獄のうえ牧場主の職を奪おうとした。変わったメダルが好き。

アルピエロ

タイジュの国のいわゆる側近でピエロのような恰好をしている。他人の言葉に対して「それいいすぎ」とツッコむことに情熱を燃やしており、タイジュの国王の言葉には特に敏感にツッコむ。なお、ツッコミのプライドがあるようで、会話の流れ上、言い過ぎになっても仕方ない場合はあえてツッコまないこともある。

プリオ

タイジュの国の頂上にある、モンスターを管理する牧場の管理人。何度かモンスターを逃がしてしまったことがあり、城の人たちからはもはや呆れられている。クリオが貰うはずだった強力なモンスターも逃がしてしまったことから、クリオからもダメ人間呼ばわりされた。

スラお

かつてテリーと共に幾多の戦場を切り抜けたスライム。当時はテリーと気の遠くなるような修行をして、究極の魔法「マダンテ」を使用できるまでになっていた。タイジュの国のモンスター牧場で邪の波動に飲み込まれそうになりながらも、突如姿を消したテリーと再会するために耐え抜いてきた。

テト

タイジュの国のモンスターマスター。邪の波動によりモンスターが逆流してくる旅の扉の警護をしていたが、そこから出てきた予想外の大物、りゅうおうの前に圧倒され戦う姿勢もみせず逃げ出した。連れているモンスターはスライム系に統一されている。

りゅうおう

旅の扉を塞ぐためにタイジュの国に侵攻してきた魔王。灼熱系上級呪文「べギラゴン」や回復魔法「べホイミ」などを使うだけでなく、自らの腕を自在に変化させて攻撃することも得意とする。テリーの邪配合によって創られたモンスター。

Jr. (じゅにあ)

邪の波動の影響を受けながらもタイジュの国に残っていたモンスターで、タマミがクリオの新しい仲間として連れてきたドラゴンキッズ。古今東西モンスターのことならなんでも知っている知的な存在。「ひのいき」を吐き出して攻撃する。

ワルぼう

マルタの国の精霊。わたぼうとちがって性格は悪く乱暴だが、回復系最高位呪文の「ベホマズン」を使用できるなど、魔王であるりゅうおうと比べてもはるかに高い能力を持つ最高位のモンスター。わたぼうの代わりに、クリオを旅の扉の異世界からタイジュの国へと帰還させる役割を担っている。

あくまのきし

りゅうおうが作り出した旅の扉の、砂漠の真ん中にある小さな町で出くわした悪魔系のモンスター。攻撃、守備共に強力で最高剣技「ギガスラッシュ」を覚える。通常では考えられないスラおたちの力に疑問を持ち、天性の力のさらに先の領域があることを知った。

ライム

りゅうおうが作り出した旅の扉の先に生息していた赤いスライム。性別は♀。スライムを連れて歩くクリオに興味を持ち、「おもしろそうだから」という理由で自ら仲間にして欲しいと申し出る。小さな火の玉を打ち出す呪文「メラ」を使用できる。

ダースリカント

りゅうおうが作り出した旅の扉の先に生息していた、獣系モンスターであるリカント族の長。非常に好戦的な性格で、駆け出しモンスターマスターのクリオが判断に迷っているうちにいきなり襲いかかって痛恨の一撃を加えるなど、スラおとJr.の2体のモンスターを圧倒した。

ドラゴン

りゅうおうが作り出した旅の扉の先に生息していた、賢く強大な力を持つモンスター。その巨大さと圧倒的な存在感で、クリオに初めて「死」を感じさせた存在。しっぽを斬られても激昂せず落ち着き、相手の力を伺うしたたかさも併せ持つ。

勇者 (ゆうしゃ)

クリオがドラゴンと遭遇した際に出会った青年。圧倒的な剣技と精霊の加護の力を持つ人物で、自らが倒すべき相手、竜王を探し求める自称「竜王のストーカー」。回復魔法の「ホイミ」も身に着けているため、戦いにおいてある程度は無茶なことをしても大丈夫。

竜王 (りゅうおう)

りゅうおうが作り出した旅の扉の先に居る世界の覇者。見た目は竜そのもので、その実力は邪配合で力をつけたりゅうおうをもひと噛みで倒すなど計り知れない。勇者の探し求めている相手。

ドラム

Jr.とライムの配合によって生まれた、ドラゴン系とスライム系の特性を併せ持ったドラゴスライム。性別は♀で、目もとや性格はライム似だが、モンスターに関する豊富な知識を持つところなどはJr.似。Jr.が使用していた「ひのいき」の強化版である「火炎の息」を使うことができる。

ディノ

カレキの国でモンスターマスターとなった少年。キラースコップ、グリズリー、かまいたちなど獣系統のモンスターを好んで使用する。生意気で口が悪く不愛想なので敵を作りやすいが、本人は特に気にしてはいない。呪いをかけられ獣の耳と尻尾が生えている。

キーラ

ディノの連れている獣系モンスターのキラースコップ。小柄なので舐められがちだが、ディノの手で非常によく育て上げられており、相手の系統の弱点を突く多彩な剣技や特技を持つ。ディノが最も信頼を置いているモンスター。

カンダタ

カレキの国の酒場で飲んでいた筋骨隆々の大人のモンスターマスター。酒場ではちみつミルクシロップ2つを注文したディノを馬鹿にした。連れているモンスターのしつけはなっておらず、マスターであるのにも関わらずカンダタは下に見られている。

配合オババ (はいごうおばば)

カレキの国の配合師。本人としては「配合おばあ様」と呼んで欲しいらしく、自分を「配合オババ」と呼んだディノやキャプションにツッコみをいれていた。

ブーキー

キングサイズのぶちスライムであるぶちキング。しかしノロマだったので、ぶちキングでありながら仲間内のぶちスライムたちからは馬鹿にされていた。今まで厄介者扱いされ必要とされたことがなかったが、クリオとの出会いで初めて自分の存在意義を見出すこととなる。

スカラベ

強大な力を持つ忍の職を極め、その後モンスターマスターへと転職した異例の経歴を持つ。虫系のモンスターであるはさみくわがたとホーンビートルの2匹を連れており、自身も戦闘に参加する。相手を眠りにいざなう特技「甘い息」や呪文を跳ね返す呪文「マホターン」なども使える。

爆発オヤジ (ばくはつおやじ)

タイジュの国の古井戸の中に住む自称「てんさいがくしゃ」。大神官ハーゴンの衣装に身を包み、日夜謎の研究をしている。気難しい性格だが、過去に研究を手伝ってくれたテリーのことは信用している。

ロラン

クリオが雪の降る旅の扉の先でピンチに陥った際に出会った、人並み外れた腕力と剣技に長けた青年。装備は青銅の盾にはがねの剣といった質素なもので呪文も使えないが、その正体はかつて破壊神と言われていた魔王シドーを倒して世界に平和を取り戻した、「破壊神を破壊した男」である。

ヴィルト

サンダーバード、ひくいどり、ホークブリザードなどの鳥系のモンスターを従えるモンスターマスターで、自らの背中にも羽が生えている。「学ぶ」ということに貪欲な少年で、非常に高い実力を誇り、自分の師を心から尊敬している。

マルモ

ばくだんいわ、のろいのランプ、メタルドラゴンなどの物質系モンスターを従えるモンスターマスター。魔法を極めし者の象徴である「賢者」の素質があり、若者ではほぼ到達することのない賢者育成世界である賢者の書の世界に小さな頃から所属していた。

魔霊界の番人 (まれいかいのばんにん)

魔霊界にいる番人。姿は人間そのものだが、もとは人間に憧れ、人間になりたがっていたホイミスライムだった。黒いスライムと共に魔霊界を管理している者であり、スラおを一目見ただけで彼のレベルを察した。

バズズ

邪配合によって生み出されたモンスター。望みは過去に敗北を喫した相手、ロランへの「復讐」。昔、猛威をふるった破壊神シドーの魂を喰らっており、そのパワーは最早神の領域と呼んでも差し支えないほどの強大なものとなっている。「メラ」「ギラ」「バギ」「ヒャド」の4属性呪文を同時に操ることができる。

ピューロ

テリーの求めた究極の力、邪配合に見入られたモンスターで、邪配合を実質的に管理している。圧倒的な力と技と能力を持つ魔物を求め、自分の欲望と知的好奇心が赴くままに邪配合を繰り返しているひとつめピエロ。邪配合によって自ら強化したものと思われる、高い能力を誇る。

ミルト

若くして賢者の書の世界へとやってきた少女。マルモと共に賢者になるための修行を共にした仲で、和気あいあいと過ごしていた。賢者になりたい理由は自分の好きなある人の役に立ちたいからで、どんな厳しい修行にも耐える覚悟があった。

カーペント

村人から狂人扱いされていた鍛冶屋。モンスターの魔の手から逃れるために、村人から「守り神」の製作を頼まれた。これは武器も力も持たない村人が伝記によって得たカルト的な知識だったが、カーペントは見事巨大なメタルドラゴンを作り上げた。だが、のちの話で事実が歪曲して伝わり、巨大なガラクタをカーペントが勝手に作ったことにされている。

サトリ

軽口が特徴の第二王子で、かつてロランと共に冒険をしたパーティの一人。元々はのんびり屋でマイペースな性格だったが、ロランとの冒険でたくましくなっていった。非常に身軽で素早く、その速さからは誰も逃げることができない。一度の攻撃で2回打撃を与えられる「はやぶさの剣」を装備している。

ルーナ

かつてロランと共に冒険をしたパーティの一人。呪いをかけられ犬にされた過去があり、その時の癖なのか犬の鳴き声のような声を出すことがあるが、それが本人の古傷になっている。敵の呪文を封じ込める呪文「マホトーン」を使える。

エルゼ

クリオが連れているエンゼルスライムで、スカラベとのモンスターバトルの際に登場した。岩石を敵の頭上に落とす「がんせきおとし」の特技が使える。ドラムに似ており、その系譜の配合により生まれたモンスターではないかと推測される。

ゴラム

クリオが連れているゴールデンスライムで、スカラベとのモンスターバトルの際に登場した。ブーキーに似ており、その系譜の配合により生み出されたモンスターではないかと推測される。

(し)

ヴィルトの師匠だが、正式な名前は不明。杖とマントと腰のベルトには袋のようなものをぶら下げている。スライムやキラーパンサーなどを連れており、モンスターと心を通わせることのできる青年だが、正式なモンスターマスターではない。

マリネ

クリオの妹。クリオのことは基本的に「お兄ちゃん」と呼んでいるが、母親にクリオみたくならないようにと言われた際にはクリオのことを「ヘッポコアニキ」呼ばわりしたりと、自分の兄を反面教師にしている節がある。

場所

タイジュの国 (たいじゅのくに)

大きな木に築かれた国。国の精霊であるわたぼうの加護があるうちは木の上から落っこちる心配もない。一番上にはお城もあるが、そこまで行くにはハシゴを登って移動しなくてはならないという不便な面もある。

マルタの国 (まるたのくに)

大海原を見下ろす巨大な椰子の木に築かれた国。国の精霊はワルぼう。以前はテリーの姉がここでモンスターマスターを務め、国対抗の大会では決勝でタイジュの国代表のテリーと優勝を争った。現在は牧場主を任せられる人材を探している。

カレキの国 (かれきのくに)

国の精霊はもういなくなっており、枯れ葉すら見ることが珍しいほどに朽ち果てた国。ここを訪れるモンスターマスターは皆無で、ただ朽ち果てていく様を見守るのみの寂しい場所となっている。ただ、商人や配合師がいたり酒場があったりと、最低限の生活を送ることは可能。

魔霊界 (まれいかい)

スラおとドラムが即死呪文「ザラキ」をかけられた後に行きついた世界。時間と場所という概念がなく、ここで何年過ごしたところで現実での時間経過はない。現世と冥界とをつなぐ世界であり、この世界から落ちることは地獄へ落ちることと同義となっている。

賢者の書 (けんじゃのしょ)

賢者になるための世界。師となる男性の賢者が一人おり、厳しい修行を課す。切り立った山々がそびえ立つ荒れ地で、モンスターも存在している。ここで修業をして認められた者は後に地球にあるルイーダの酒場という場所に送られ、その世界線の勇者と共に地球の危機を救う手助けをすることとなる。

その他キーワード

鳳凰縦一文字斬り (ほうおうたていちもんじぎり)

勇者がりゅうおうとの戦いの際に初めて披露した剣技。高い位置から地面に向かって対象を斬りつける。これによりりゅうおうは真っ二つになったが致命傷には至らず、その後回復魔法「べホイミ」で完全回復された。

ロト流剣術究極奥義鳳凰十文字大切斬 (ろとりゅうけんじゅつきゅうきょくおうぎほうおうじゅうもんじだいせつざん)

勇者がりゅうおうとの戦いにおいて披露した奥義。体勢を整えた後に高く飛び上がり対象を十字に切り裂く。いわゆる「改心の一撃」であり、クリオの味方として、りゅうおうに最も大きなダメージを与えた技。

メラゾーマ・ベス (めらぞーまべす)

ドラムが使う炎系魔法。母親であるライムから貰った特技だが、ライムが使用していた「メラ」とは比べ物にならないほどで、「メラ」の上級魔法「メラゾーマ」を凌ぐほどの強大な威力を誇る。

古流剣殺法鳳凰縦一文字斬り (こりゅうけんさっぽうほうおうたていちもんじぎり)

ロランが使う剣技。その場で剣を振り下ろし生まれた衝撃波で離れている敵をも切り裂くことができる。実際にモンスター相手にこの技を使った際は衝撃波が雪を巻き上げ駆け巡り、その先の切り立った岩をも砕いた。

古流剣殺法昇一文字 (こりゅうけんさっぽうのぼりいちもんじ)

ロランが使う剣技。剣を構えた後、下から剣を振り上げ敵を持ち上げるように切り裂く。実際にこの技を使った際は、その凄まじい威力から地上の雪が大きく爆発するように炸裂し、モンスターを真っ二つに引き裂いた。

イオナズン・改 (いおなずんかい)

バズズが居た異世界で使用した「この世界で最強の呪文」と言われた爆発破壊魔法「イオナズン」の改良版と思われる呪文。対象の頭上に無数の魔力を発生させターゲットを捕捉し、一点集中的に「イオナズン」を浴びせることができる。

真・ドラゴラム (しんどらごらむ)

ドラムが魔霊界での修行で会得した、ドラゴンに変身する呪文「ドラゴラム」の上位呪文。違いは「あらゆる種族のドラゴンに変身し分けることができる」という点でとても画期的なものなのだが、当の本人はその凄さに気がついていない。

古流剣殺法二文字サマルトリア仕立て (こりゅうけんさっぽうにもんじさまるとりあじたて)

サトリが使用する剣技。持ち前の素早さで対象を真正面に捉え、その後目にもとまらぬ早業でX型に斬撃を入れる。サトリはこの技で逃げるバズズの両翼を一撃で切り落としており、斬撃の効果は普通の攻撃より広範囲に及ぶ。

忍流特技かわりみのじゅつ (しのびりゅうとくぎかわりみのじゅつ)

スカラベのモンスターが使用する忍独自の特技。対象に攻撃された際に木が代わりにそのダメージを受け、自分はノーダメージで済む。スラおが「ヘンテコな技」、クリオは「反則」と言っていたように普段の戦いの中で見る一般的な特技の範疇を超えている。ちなみにMP消費は10。

エボルシャス

スラおが魔霊界の番人に教わって会得した奥義。一時的に自分のHPとMPを共に消費することで自分の姿を自分の思い描く「最強」の姿に変えるもの。その姿は人間の姿そのもので、世界を救う人間の味方である勇者の姿に酷似している。

竜王のつえ (りゅうおうのつえ)

爆発オヤジが作った、邪の波動に反応する杖。邪の波動を感知すると杖の上部にある竜の頭をかたどった目が光る。マルモと戦った際には物理的な武器としても使用された。すべての呪文を跳ね返す呪文「マホカンタ」の効果も持つ。

モンスターマスター

モンスターを従えて共に学び共に戦い、その固い絆により力を成す者のこと。仲間にできるモンスターは3匹までで、基本的にマスターは指揮に専念し、その都度臨機応変な作戦を与えて勝利に導くことに全力を注ぐ。

配合 (はいごう)

親となるモンスター同士がお互い愛し合い、子となるタマゴを残す神聖な儀式のこと。タマゴから生まれた子供は両親の力を受け継いで、より強力な力を持ったモンスターとなる。タイジュの国においてはモンスターじいさんが配合を行っている。

旅の扉 (たびのとびら)

モンスターマスターの冒険の入口となっている異世界への扉。扉と言っても実際は落とし穴のような形状をしており、モンスターマスターはそこへ飛び込むことで異世界へ行く仕組みになっている。さまざまな種類の扉があり、そのモンスターマスターの実力に合った扉を選んで冒険することが推奨される。

邪の波動 (じゃのはどう)

モンスターが凶暴化したり、タイジュの国の老朽化が進んだりと、タイジュの国及びその世界周辺に悪影響を及ぼすもの。また、この力を利用すれば配合を行わなくとも自らモンスターを取り込んで強くなることができる。

邪配合 (じゃはいごう)

配合とは違い、邪の波動の力を用いて力のあるモンスター同士をただ単純にミックスアップする配合法。テリーが見つけた究極の力の象徴で、りゅうおうもこの配合法でテリーに創られた。また、配合で生まれたモンスターとの大きな違いとして、絶命すると姿形が跡形もなく消えてしまうというものがある。

(しのび)

戦士よりも屈強で、武道家よりも疾く、盗賊よりも巧みで、遊び人よりも神出鬼没な職。そのあまりにも強大過ぎる力ゆえに「魔」に近き人々とされ、転職を司る神聖なダーマ神殿においても正式な職として認められていない。

名付け (なづけ)

モンスターに名前を付けて呼び名を決めることにより、モンスターとモンスターマスターを結びつける神聖なる儀式。基本的に、異世界で死んだモンスターはモンスターマスターのもとへ戻ってくるが、名付けをしていなければその魂が戻ることはない。マルモのモンスターには名前がなかったので、その魂が彼のもとに戻ることはなかった。

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