錠前戦士キーマスター

錠前戦士キーマスター

せたのりやすの初連載作品。ごく普通の女子中学生・鍵城雛子が、異次元のロボット・キーマスターのブライトンと出会う事で三次元世界を守護する戦いに身を投じていくロボットバトル漫画。物語開始当初はドタバタコメディが目立つが、次第にシリアスな作風になっていく。「アニメディア臨時増刊号コミックPocke」1993年4月号から1996年5月号、及び「コミックPocke」1996年10月号から1998年2月号にかけて掲載された。

正式名称
錠前戦士キーマスター
ふりがな
じょうまえせんしきーますたー
作者
ジャンル
バトル
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作風の変遷

連載当初はギャグ作品としてお笑い要素が強く、鍵錠雛子をはじめとしてクリプトナ・ユージュロックまでもが奇天烈な行動や顔芸を見せる事が多かった。しかし、クリプトナが本来の力を取り戻した第2巻から、急激にシリアスな物語に転換。キャラクター設定も、当初ラグナ・ロックスミスは錬金術師として「博士」と称されていたが、レオナ・ロックスミスの前任最高神に変更されて以降は「ラグナ神」と称されたり、ダクネスは一度消滅したあと神々が復元したはずが、零の次元を消滅させて以降は実際は復元されていないなど、連載開始時とは設定が変更されている部分が多々ある。

あらすじ

第1巻

鍵城雛子の住む街に、隕石が落ちた。雛子は、そのクレーターの中で鍵の形をしたロボット・キーマスターブライトンと出会う。ブライトンとはぐれたまま20年のあいだ、三次元世界で暮らしていた本来のパートナーであるライナ・ロックスミス事鍵錠来奈に代わり、雛子は三次元の守護者であるメルク・クレスタと共に、世界の滅亡を目論むクリプトナ・ユージュロックの一味と戦う事を決意する。

第2巻

母親であるライナ・ロックスミスから完全に所有権が移り、鍵城雛子は正式にブライトンのパートナーとなった。そんな雛子のもとに、ライナの元同僚であるキューピッドミューナ・シュリュッセラが訪れる。ミューナとの戦いを介して救世主の資質を認められた雛子は、最高神であるレオナ・ロックスミスによってキューピッドの称号を与えられる。

第3巻

クリプトナ・ユージュロックが創り出し、レオナ・ロックスミスによって封印されていたダクネスが目覚めの時を迎えようとしていた。それに伴い、メルク・クレスタミューナ・シュリュッセラと共に救世主を守護するEXキューピッドに任じられる。しかし救世主として着実に力をつけつつある鍵城雛子に反して、ブライトン天のキーマスターに転生するための眠りについてしまう。

第4巻

ナンキン・ジョーは、鍵城雛子たちと敵として戦い続けてきたが、かつてダクネスによって滅ぼされた零の次元の住人であり、密かに救世主を探し続けていた。ナンキンはその事実を告白し、雛子と合流する。しかしナンキンに裏切られたと知ったチェイン・ダイアンの襲撃、クリプトナ・ユージュロックによる聖域への攻撃、さらにはレオナ・ロックスミスの死など、ブライトンと離れ、戦う力もない雛子にショッキングな出来事が次々と襲いかかる。

第5巻

レオナ・ロックスミスが死亡した事で、クリプトナ・ユージュロックの中で抑制されていた本来の善良な「クリプトナ・ユージュ」が目を覚ます。しかしその反面、封印を解かれたダクネスに悪に染まったクリプトナの半身が乗り移り、世界を崩壊へと推し進めていく。救世主として完全に覚醒し、天のキーマスターとなったブライトンとも再会した雛子は、そんなクリプトナの心をも救おうと、救世主としての力を放出する。

登場人物・キャラクター

鍵錠 雛子 (けんじょう ひなこ)

キーマスター・ブライトンのパートナーを務める中学生の少女。低身長と幼い容姿、2本の三つ編みで、誰からも小学生に見られてしまう。好奇心旺盛な性格で、町内に隕石が落ちたと知り、野次馬に混じってクレーターのある空き地に赴いた。その際、母親であるライナ・ロックスミスに押し出されてクレーターに落ち、ブライトンのキーと出会う。 当初はブライトンを便利な乗り物程度にしか認識しておらず、彼のせいで戦闘に巻き込まれると知った際には恐怖からブライトンへの搭乗を拒否。しかし、ナンキン・ジョーによってライナが殺されたと早とちりした事をきっかけに、「大切な人を失わず、そんな想いを誰にもさせない事」を目標に掲げ、メルク・クレスタらと共にクリプトナ一味と戦っていく事を決意する。 レオナ・ロックスミスによって救世主としての素質を見い出された事で、ミューナ・シュリュッセラから守護者としての試験および修行を課せられた。その後、レオナやライナが使用していたキューピッドの称号を得たが、実際にキューピッドとして戦闘を行ったのは1回限り。 のちに救世主としての能力が覚醒するに従い、他人の感情に強く感応するようになり、互いを強く想い合っているナンキンとチェイン・ダイアンが戦闘する事になった際には、身を挺して阻止している。救世主として覚醒してからは、救世主の力を使用する際には翼が生えるようになった。この翼は、本来ならライナの中で眠っていた神としての潜在能力が、出産によって雛子に受け継がれたものである。 また、のちに低身長で幼い容姿の理由は、長寿で成人までの期間が長い神の世界の血を受け継いでいたためである事が発覚する。最終決戦後、ライナに救世主の力を譲り渡した事で普通の三次元人として成長が始まり、5年後にはライナに似た高身長で豊満なスタイルに成長している。

ブライトン

鍵錠雛子のパートナーを務める黄色いキーマスターで、ラグナ・ロックスミスが造り上げたすべてのキーマスターのプロトタイプ的存在。光を象徴とする。温厚な性格で、礼儀正しい口調が特徴。脱獄したクリプトナ・ユージュロックを追った際、次元の狭間に落とされたのをきっかけに前パートナーであるライナ・ロックスミスとはぐれてしまった。 20年の時間のずれを経て、三次元世界のクレーターのある空き地に墜落し、雛子と出会う。当初はライナが見つかるまでの仮パートナーとして雛子を認識していたが、のちに自らの意思で選んだ唯一のパートナーとして認識していくようになる。救世主が使用する天のキーマスターになるため、聖域にて長い休眠へと入っていたが、最終決戦を前に前パートナーのライナと、初代パートナーであるレオナ・ロックスミスの心に巣くう悲しさを救えなかった事を非常に後悔していると語り、雛子に励まされて最終決戦へと赴いた。

ライナ・ロックスミス (らいなろっくすみす)

鍵錠雛子の母親であり、レオナ・ロックスミスの娘。かつてブライトンのパートナーだった、見た目は20代前半の女性。父親が誰か知らされていなかった事もあり、祖父であるラグナ・ロックスミスを父親同然に慕っていた。神の世界に在籍していたキューピッドだったが、脱獄したクリプトナ・ユージュロックが行方不明となっているラグナの手がかりを持っていると考えて追跡した際、次元の狭間に落とされて20年前の三次元世界に遭難した。 本来は金髪だが、三次元で「鍵錠来奈」として過ごしている時は光の反射をあやつって黒髪に見せている。そのため、極度のショックを受けると金髪に戻ってしまう。クリプトナの目をライナ・ロックスミス自身から逸らすために雛子とブライトンを接触させたが、のちに「きっとブライトンは雛子と出会うために三次元に来た」と訂正している。 父親がクリプトナと知った際にはパニックに陥り事実を拒否したが、クリプトナが「ユージュ」と呼ばれていた善なる心を取り戻した際には父親として受け入れた。また父親がクリプトナと判明した際、母親であるレオナのように翼を持って生まれなかった事で、自分が必要のない存在ではないかとコンプレックスを抱いていた事が仄めかされている。 最終決戦後しばらく、雛子から救世主の力を譲り受けて少女の姿にまで若返り、神の世界でクリプトナと父子として過ごす事になる。

メルク・クレスタ (めるくくれすた)

キーマスター・ライトニングのパートナーを務める少年。神の世界に在籍し、三次元世界の守護者を務めエンゼルの称号を持つ。ライナ・ロックスミスの幼なじみで、彼女に惚れ込んでいる。ライナと再会した際には、彼女が20年分成長している事を知らなかったため「ババア」呼ばわりしていたが、人妻となったライナに対しても思いは変わらず、キューピッドの資格を得られる機会を見送って三次元の守護者でいる事に固執した。 クリプトナ・ユージュロックが三次元にやって来た際、聖域の調査に出ていたためキューピッドに報告をしておらず、ミューナ・シュリュッセラからはそれを理由に責められ、戦闘を仕掛けられた。当初は鍵錠雛子を仲間と認めていなかったが、雛子が救世主として力をつけていく様子を見て次第に考えを改め、救世主を守護防衛するEXキューピッドの左翼を任されるまでになる。 最終決戦後は三次元の守護者として活動しつつ、成長した雛子を見守り続けている。

ライトニング

メルク・クレスタのパートナーを務める紺色のキーマスターで、暴走しがちなメルクのお守り役。雷を象徴とする。「拙者」「御意」など、侍のような特徴的な言葉づかいで話す。メルクがEXキューピッドとなってからは、「EXモード」と呼ばれる機体に変形が可能となり、その際には名前も「ジンライ」と変更される。同時に、救世主の搭乗する天のキーマスターの剣としてその能力を発揮できるようになる。

ミューナ・シュリュッセラ (みゅーなしゅりゅっせら)

神の世界に在籍する、キーマスター・ウインダムのパートナーを務める少女。三次元世界の守護者でキューピッドの称号、及びEXキューピッドの右翼の称号を持っている。ライナ・ロックスミスが現役だった頃の同僚で、よく二人で任務に当たっていた。レオナ・ロックスミスから命を受け、鍵錠雛子の中に眠る救世主としての資質を見極めるために登場当初は非情な性格を装っていた。 非常に物腰が柔らかくおしとやかな言葉づかいだが、SM女王様のような折檻を楽しんで行うところがある。大の男性恐怖症で、触れられるだけでもパニックに陥るが、亡き父親と雰囲気が似ている鍵錠徹に対してだけはスキンシップを行ってもむしろ安心感を得ている。 メルク・クレスタの事は頭の足りないバカだとこき下ろしているが、同じEXキューピッドとしては信頼している様子が見られる。同性愛者で、シルヴィー・ロックウェルの恋人。弟にアルピナ・シュリュッセラがいる。

ウインダム

ミューナ・シュリュッセラのパートナーを務めるピンク色のキーマスターで、風を象徴としている。語尾に「ッス」を付けた、軽薄そうな言葉づかいで話す。「EXモード」と呼ばれる機体に変形が可能となり、その際には「シップウ」と名前も変更される。また救世主の搭乗する天のキーマスターの盾として能力を使用する。

レオナ・ロックスミス (れおなろっくすみす)

神の世界の最高神を務める女神で、ライナ・ロックスミスの母親であり、鍵錠雛子の祖母。非常に若々しく、外見的にはライナとほぼ同年齢。白く大きな翼を持っており、先代の救世主。同じく翼を持っているクリプトナ・ユージュロックの本来の優しさに惹かれて恋に落ち、ライナを身ごもった。雛子の中にある救世主としての資質にいち早く気づき、ミューナ・シュリュッセラを通して見極めを行い、その結果キューピッドの称号を授けている。 またメルク・クレスタについても資質の見極めを行ったうえで、エンゼルのままでありながらEXキューピッドの称号を授けている。クリプトナが悪行をなすようになっても、優しかった本来の心がいずれ戻ると信じて待ち続けていた。 ライナには父親が誰かを告げずにいたが、聖域においてクリプトナとライナが対峙した際に割って入り、父親の手によって娘が殺害されるという展開を回避している。また本来のレオナ・ロックスミスは、クリプトナが一度崩壊させかけた天を支えるためクリスタルに身を封じており、雛子らと言葉を交わしていたレオナは、実はレオナの祈りから生まれたもう一人の存在であった。

イオタ・クレファー (いおたくれふぁー)

神の世界に在籍するキューピッドの一人で、ライナ・ロックスミスの元同僚。褐色肌の少年で、目の下に三角形のペイントがある。非常に無口で、話す時にはプラカードを用いる。パートナーのキーマスターは氷の能力を持つ「グレイザード」。

アルピナ・シュリュッセラ (あるぴなしゅりゅっせら)

神の世界に在籍するキューピッドの一人で、ミューナ・シュリュッセラの弟であり、ライナ・ロックスミスの元同僚。おかっぱ頭の少年で、中性的な容姿と物腰の柔らかさが特徴。ライナにきつく当たるシルヴィー・ロックウェルをよくなだめていた。キーマスターは水の能力を持つ「アクエラ」。

ディノ・ハーロック (でぃのはーろっく)

神の世界に在籍するキューピッドの一人で、ライナ・ロックスミスの元同僚。活発な少年で、ライナに食ってかかる事の多いシルヴィー・ロックウェルを「嫌な女」と称していたが、シルヴィーが重傷を負った際には誰より心配していた。キーマスターは地の能力を持つ「ガイアス」。

シルヴィー・ロックウェル (しるゔぃーろっくうぇる)

神の世界に在籍するキューピッドの一人で、ライナ・ロックスミスの元同僚。アシンメトリーの黒髪が特徴の少女で、単独行動が多いライナをよく正面から批判していた。ミューナ・シュリュッセラの同性愛の恋人と明かされている。キーマスターは炎の能力を持つ「ラーフレイム」。

ラグナ・ロックスミス (らぐなろっくすみす)

ライナ・ロックスミスの祖父であり、かつて神の世界の最高神を務めていた老いた男性神。父親が誰であるかを隠されていたライナにとっては、父親同然の存在だった。突然理由を告げずに失踪したため、キューピッドとして活動していた頃のライナはラグナの行方を捜して無茶な調査を行う事も多かった。三次元に聖域を作って新たな救世主の覚醒に備えた設備を用意していた。 またライナが聖域に辿り着いた時にはすでに死亡していたが、聖域の中にライナに向けたメッセージを遺していた。

クリプトナ・ユージュロック (くりぷとなゆーじゅろっく)

ダクネスを生み出し、天そのものを消し去ろうとした罪でA級犯罪神として封印されていた、褐色の肌の男性神。高圧的な物言いと人を見下した態度が特徴。キーマスターに代わる新たな機体としてダクネスを生み出した。封印が弱まって再封印をかけられるタイミングで脱獄し、追跡して来たライナ・ロックスミスとブライトンを三次元の狭間に落として姿をくらまそうと考えていた。 しかし、三次元にクリプトナ・ユージュロック自身とダクネスの封印を強化するような力がある事に気づき、まずは三次元の破壊へと方針を転換する。第三の目がある額に能力を抑制するギアを取り付けられていた際は、部下であるチェイン・ダイアンやナンキン・ジョーにも顎で使われていた。 しかし鍵錠雛子とメルク・クレスタの戦闘の余波を受けギアが破壊され、本来の力と共に立場も取り戻している。本来は繊細で心優しい性格であり、レオナ・ロックスミスと愛し合っていた。また、救世主としてのレオナを守護するEXキューピッドの左翼を担っていた。黒く大きな翼を持っており、次期最高神の地位を約束されていたが、「現在の心弱くなった神々に必要なのは、クリプトナの持つ父の厳しさではなく、レオナの持つ母の優しさである」という理由で、最高神の座をレオナに譲る事となった。 この一件がきっかけとなってレオナに対する妬みの心が生まれ、高圧的な物言いと人を見下した態度を見せるもう一つの闇の人格が生まれた。本来のクリプトナの意識はこの敵意に満ちた闇の人格に押し込められてしまっており、レオナと口づけを交わすなどの密な接触が行われた際にのみ表面に現れる事ができる。 最終決戦を前にクリプトナの闇の人格がダクネスと同化したため、それ以降は本来の優しいクリプトナとして存在している。実はライナの父親であり、最終決戦後は、神の世界にてライナと父子として生活するようになった。 レオナからは「ユージュ」と呼ばれている。

インパルス

クリプトナ・ユージュロックが、レオナ・ロックスミスのEXキューピッドの左翼だった頃に使用していたキーマスター。クリプトナを最高神にふさわしいと考えており、彼の心の支えにもなっていた。またクリプトナの黒い翼の美しさを賞賛していた。

ダクネス

クリプトナ・ユージュロックがキーマスターに代わる機体として生み出したロボット。流線型のフォルムを持ち、大人より少し背が高い程度の大きさのキーマスターと比べ、ゴツゴツとしており非常に大きく、生物的に見える。能力の高さを示すため、完成直後に零の次元を滅ぼしている。レオナ・ロックスミスによって強固な封印を何重にもかけられており、ダクネスの最後の封印に手がかけられた時、同時に救世主が乗る機体が天のキーマスターに転生を始める仕掛けが施されていた。 のちにクリプトナの悪の部分が肉体から離脱し、ダクネスと融合する事となる。また、このダクネスの技術を用いて、チェイン・ダイアンが製作されている。ナンキン・ジョーからは「悪魔」と呼ばれ、クリプトナの悪の部分が融合してからは「クリプトナ」と呼ばれている。

チェイン・ダイアン (ちぇいんだいあん)

凶悪な次元盗賊として知られていた女性型サイボーグで、ナンキン・ジョーの相棒。長い黒髪と豊満な肉体の持ち主。クリプトナ・ユージュロックの部下として、共に捕縛・封印されていた。クリプトナの手によって封印を解かれた直後は、力のほとんどを封印されたままのクリプトナを顎で使っていた。かつて自身を封印したブライトンとレオナ・ロックスミスに恨みを抱き、ブライトンの現パートナーである鍵錠雛子をも狙っている。 昔、半壊して記憶をなくし、動作不能に陥っていたところをナンキンに拾われ、修復された事がある。それ以降ナンキンに恩義と恋慕を抱いており、クリプトナの味方になったのも、ナンキンの宿願を果たさせるためであった。しかしナンキンがチェイン・ダイアンに何も告げず、雛子達と合流して戻らなかった事で裏切られたと考え、ナンキンを殺害しようと目論むようになる。 実はダクネスの技術を用いてクリプトナに製造された戦闘サイボーグであり、ダクネスとしての能力が発動すると髪が白く、肌は褐色に変わる。

ナンキン・ジョー (なんきんじょー)

凶悪な次元盗賊として知られていた巨体の男性型サイボーグで、チェイン・ダイアンの相棒。全体的には禿頭だが、一部に長い黒髪があり、これをポニーテールにしている。クリプトナ・ユージュロックの部下として、共に捕縛・封印されていた。基本的にいつでも空腹で、腹が減ると食べる事しか考えられなくなる傾向がある。サイボーグなため首だけになっても死ぬ事がなく、クリプトナが三次元世界でチェインに買い物などさせられる際には、犬の体をつけられ、付き添っていた。 実はサイボーグの頭部には手のひらサイズの小人が入っており、この小人こそがナンキン・ジョーの本体である。本体のナンキンは、切れ長の目で、豊かな黒髪をポニーテールにし三つ編みにしており、サイボーグ部分とは似ても似つかないが、大食漢で空腹が弱点な部分は共通している。 かつてダクネスに消滅させられた零の次元の生き残りで、クリプトナの部下となっていたのも、クリプトナとダクネスの弱点を探り、復讐の機会を探っていたため。鍵錠雛子が救世主である事が判明すると、事情を打ち明けて雛子たちの陣営に加わった。 かつて半壊して記憶をなくしていたチェインを修復し、それ以来共に行動していた。チェインの事は憎からず思っており、なにも告げず対立勢力側についた事で激怒して自身を殺害しようとして来たチェインに対し、命を投げ出す覚悟を見せた。

闇の聖域の番犬 (やみのせいいきのばんけん)

元は聖域を守っていた蜘蛛型のロボットで、クリプトナ・ユージュロックにより、闇の聖域を守るために作り替えられた存在。天のキーマスターとなったブライトンと鍵錠雛子の出会いを妨害するために配置されていた。一時的に雛子を蜘蛛の糸で捕らえる事に成功したが、これがきっかけでライトニングが「EXモード」と呼ばれる「ジンライ」の形態に変形する事ができるようになった。

鍵錠 徹 (けんじょう とおる)

鍵錠雛子の父親にして、ライナ・ロックスミスの夫。商社マンで、当初はアメリカに単身赴任中だった。実はライナの素性を知らされておらず、出会った当時の三次元世界に来たばかりで金髪だったライナの事は、不良だと思っていた。のちにブライトンと出会った際、ライナの素性も知る事になる。単身赴任が終わってからは忙しいながらも自宅で過ごしている。 懐が広く、滅多な事では動じない性格で、メルク・クレスタやミューナ・シュリュッセラに対しても、身近な親戚のように接する。またミューナが自分に亡き父親への思慕を重ねていると知った際には、「誕生日プレゼントにはミューナのような娘がほしい」と話した。

斉藤 ちなつ (さいとう ちなつ)

鍵錠雛子の友人。ブライトンと雛子が出会った時や、クリプトナ・ユージュロックが三次元世界にやって来た際にも雛子といっしょにいた。ライナ・ロックスミスの素性なども説明されており、すべての事情を知ったうえで雛子と友人関係を続けている。そのため、チェイン・ダイアンに人質として利用されてしまう。メルク・クレスタに好意を抱いている。

場所

神の世界 (かみのせかい)

すべての次元と、それに付随するすべての世界を管理している世界。各次元は、神々に仕える守護者と、かつての最高神であるラグナ・ロックスミスが製造したキーマスターが守護している。非常に長寿で成人までの期間も長いという特徴はあるものの、現在ほとんどの神々は衰弱し、全知全能ではない不完全な存在となっている。そのため、救世主(≒完全な神)の統率力に頼っている。

クレーターのある空き地 (くれーたーのあるあきち)

庭付き一戸建て住宅が建つ程度の敷地で、ブライトンが三次元世界に落ちた場所であり、鍵錠雛子と出会った場所。ブライトンの墜落衝撃で敷地いっぱいにクレーターができている。三次元世界から聖域へ通じている場所の一つであり、雛子はブライトンが天のキーマスターに転生準備に入っている期間、不安に襲われるとこの場所を訪れていた。 また、5年後もメルク・クレスタの配慮によって三次元人の干渉が禁止され、そのままの状態で保存されている。

零の次元 (ぜろのじげん)

最も神に近い次元と呼称された、ナンキン・ジョーの故郷。神の世界に通じる道まで作り上げる高度な科学力で発展した世界で、その科学力は神々にも提供され、その技術でキーマスターが製造された。また、高度な科学力を有しつつもまったく争いが起こらない平和な次元で、そのため守護者を必要としない、管理次元ナンバー「零」を与えられていた。 クリプトナ・ユージュロックによって、完成直後のダクネスの力を神々に示すために消滅させられている。

聖域 (せいいき)

扉にラグナ・ロックスミスの紋章が描かれた、三次元に存在している封印空間。救世主とEXキューピッドが揃っていないと中に入る事ができない。そのため、メルク・クレスタ個人が調査した際には開かなかった。天のキーマスターとして転生したブライトンの心が眠っていた。またクリプトナ・ユージュロックの力に侵食された鍵錠雛子の浄化を行ったほか、クリプトナと対峙したライナ・ロックスミスを庇ってレオナ・ロックスミスの分身が散った場所でもある。

次元結界 (じげんけっかい)

守護者が戦闘を行う際や修行を行う際に展開する、特別な場所。肉眼では見る事はできないが、クリプトナ・ユージュロックなど強い力を有している者は、内部で大きな力の衝突が起こった時などの歪みを察知する事ができる。またこの次元結界を二重に展開する事によって、結界内部にいる者の目から任意の対象を隠す事もできる。

その他キーワード

守護者 (がーでぃあん)

神の世界に所属する「神」以外の者が担当している役職。各次元に一人の守護者が存在し、時空犯罪者の侵入や、担当次元の争いなどを管理している。メルク・クレスタは三次元を担当している守護者である。

エンゼル

神の世界に所属する「神」以外の者が担当している役職。メルク・クレスタがこの階級にあたる。守護者の階級の一つであり、キューピッドに統括されており、担当する次元に異変があった際にはキューピッドを通じて神々への報告を義務づけられている。エンゼルの機体は攻撃対象に制限を加えられており、守護している次元の人間を傷つける事はできないとされる。 また、エンゼルの者が敵対者に与える罰は「天罰」と呼ばれている。

キューピッド

神の世界に所属する、「神」以外の者が担当している役職。ミューナ・シュリュッセラがこの階級にあたる。守護者の階級の一つであり、エンゼルの統括、管理と神々の護衛を担当しており、この階級を持つ者は右胸やヘルメットなどにハートに矢が刺さったデザインの紋章を掲げている。エンゼルの中から選ばれた精鋭であり、キューピッドになるためには「欲望にそそのかされない」試練を乗り越える必要がある。 また、キューピッドの者が敵対者に与える罰は「神罰」と呼ばれている。

EXキューピッド (えくすとらきゅーぴっど)

神の世界に所属する、救世主と天のキーマスターの守護防衛を遂行する任務を帯びた、二人一組のキューピッド。鍵錠雛子とブライトンにとってのメルク・クレスタとミューナ・シュリュッセラがこれにあたる。天のキーマスターの剣となる左翼、盾となる右翼と称されており、紋章はハートの片側(左翼担当者は左側)に翼がデザインされている。 また、前救世主のレオナ・ロックスミスのEXキューピッドは、クリプトナ・ユージュロックと、ミューナの父親だった。

キーマスター

守護者や神々をサポートするために製造されたロボット。上半身と手足が大きい構造で、頭部にはパートナーが搭乗できるようになっている。通常時は鍵の形態で携帯できるようになっており、専用ユニットに差し込む事によってロボットの形態になる。ラグナ・ロックスミスによって製造されたが、その技術は零の次元から得たものだった事が判明する。 本来キーマスターがパートナーを選択する事はできないが、鍵錠雛子に関してのみブライトンが「自分の意思で選んだパートナー」であると語っている。所有者以外の者は触れる事すらできず、触れた場合は拒否反応として激しい電撃が起こる。

救世主 (きゅうせいしゅ)

神の世界にいる神々の中でも、生まれながらに任意で翼を発現させる事のできる完全な神。力が衰えて不完全な存在となった神々と違い、本来はサポート役のキーマスターを必要としない。しかし、翼を持つレオナ・ロックスミスとクリプトナ・ユージュロックも子供の頃はブライトンやインパルスをパートナーとして守護者の活動に努めていた。 鍵錠雛子はレオナによってその素質を見抜かれてから、急激に救世主として覚醒し、能力が発動する際には翼も発現するようになった。また救世主は、折に触れて「救世主」表記のまま「ファイナル・ガーディアン」とルビが振られている。

天のキーマスター (そらのきーますたー)

救世主のみが搭乗する事のできる特別なキーマスター。ほかのキーマスターと違い、体内にコックピットが取り込まれており、全高もほかのキーマスターの倍近く高い。救世主のパートナーとなっているキーマスターが心の転生をする事で顕現する。ブライトンの場合、完全に転生が終了するまでは聖域で長い眠りについていた。鍵錠雛子の前の救世主であるレオナ・ロックスミスが使用していたかは不明。

(そら)

神の世界に広がっている、宇宙に酷似した漆黒の空間。星々のように、各次元が存在している。善良だった頃のクリプトナ・ユージュロックは、この天の声を聞く事ができた。ダクネスの暴走によって崩壊しかかっており、レオナ・ロックスミスの祈りによって支えられている。

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